川越雑記帳2(川越見て歩き)

川越のメダカ1

 以前、小魚の群れ・ザリガニ・ナマズのいる川を紹介した。
 その川で生き物を探したのには理由あった。

 水田の間の用水路に沿った道を行くと、交差点に一台の車が停まっていた。
側に玉網を持った男性がいて、用水路で何か獲ろうとしていた。

 「何か獲れるんですか?」と聞くと、笑顔で「メダカ、メダカ!」と教えてくれた。
 「へえー、こんなところにメダカがいるのか」と思ったが、じゃまするのは悪いので、
用水路をのぞきながら進み、小魚の群れをみつけたのである。

 日を改めてその用水路にメダカを見にいった。
 用水路の水は増え、明らかに流れているのが分かる。


 小魚の群れのいた橋に行ってみたが、ザリガニが一匹いるだけだった。
 水面を見ながら、水路に沿って進む。相変わらずアメンボは多くいる。

 ある小さな橋のところで、アメンボとは違う動きをする集団がいた。
 近づいてみると、どうやらメダカのようだった。
 以前、男性がいたところより手前の橋だった。

 私が近づくと、10匹ほど群れが、慌てて橋の下へ隠れた。
 なかなか出てこないので、橋の反対側へ行ったら、こちら側に来ていた。


 じっとして見ていると、集団では出てこないが、個々には上がってくる。
 小さくてなかなかピントがあわないが、なんとか写真が撮れた。

 子供の頃みたメダカとは感じがちがうが、目が上の方にあるのでメダカのようである。

 すぐ側の水田でコンバインが稲刈りをしていたが、メダカは驚く様子はなかった。
 その音を聞きながら、じっとメダカの泳ぎに見入ってしまった。

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