川越雑記帳2(川越見て歩き)

椿散り笹にも花の咲くごとく/両手にとりて一つはばあばに(喜多院)

桜の咲き始めたころ、喜多院のどろぼう橋近くのツバキの花はだいぶ散っていた。


見上げるとまだ咲いてはいるが、上の方に集中している。


それよりも、散った花のほうが目立つ。


根本の日陰の花は、まだ新しく花の形を保っている。


その下の背の低い笹の上にも、岩に沿って広がっている。


私が写真を撮っていると、脇の石段を女性ばかり4人が上ってきた。
親子三代のようで、2人の小さな女の子を連れている。
その中の年上の4、5才くらいの子が、階段脇の石を乗り越えて、ツバキの花を両手に一つずつ拾った。
また石を乗り越えて通路に戻ると、その一つを年輩の女性に手渡した。
女性も大事そうに、その花を受け取った。
ツバキを手にして2人は、何か話しながら、先を行く母子を追いかけていった。
その先にある公園へ遊びに行く途中だったのだろう。

それから少し経って、桜がまだ咲き残っていた頃、ツバキはほとんど散っていた。
根本を見ても、散った花はしぼんだ断片が残っているだけだった。


上を見ると、すでに新緑が頭上を覆っていた。


その新緑も今はさらに色を増している。

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コメント一覧

tsyouji5243_001
◎ 石垣の苔むすままの見入りなば
        此処は俺の場ポトリと椿 (縄)

  四季の移ろい、欅の新緑も比一日と、その色を濃くして・・・・。
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