川越雑記帳2(川越見て歩き)

電柱を追われて桜に巣を作り/カラスはせっせとお仕事中

去年、山桜の傍の電柱にカラスが巣を作った。
子育てが終わったあと、電力会社が撤去したのか奇麗になくなっていた。
さて、今年はどうかなと思い、交差点の角の電柱を見上げたが、巣は見えなかった。


なんだ、今年は巣作りを止めたのかと思い、次の電柱を見上げるとそこに巣があった。
何を思ったのか、今年は1本となりの電柱に巣を作ることにしたようだ。


2本の横木の上に、木の枝などを組み合わせて作られている。
もうかなり出来ているように見えたが、カラスの姿は見当たらない。


巣の下へ行ってみると、黒いシミがいくつかあり、脇に木の枝が落ちている。


少し離れたところには、ピンクの針金ハンガーが落ちている。
こんなことは、去年の巣ではなかったことである。


巣を真下から見上げると、周囲に枝がばらばらと出っ張り、まとまりがないように感じられた。
本当にここで巣作りをやっているのかなと思った。


それから1週間後に同じ所へ行ってみた。
前回確かにあった巣は、完全になくなっていた。


前回巣のあった2本の横木には、金網のようなものがアーチ状についている。
電柱を挟んで反対側には、それよりも大きな金網が付けられている。
明らかに、巣を撤去した後に、巣作りを防止するためにこの2つのネットを取り付けたようだ。
近所の人が、電力会社へ通報したのかも知れない。


今年は、カラスの子育ては観られないのかと少しがっかりした。
仕方がないので交差点に戻り、駅の方へ歩いた。
元地方庁舎があった所は空地になっているが、フェンスに沿って桜が並んでいる。
桜はまだ花には早く、黒っぽい幹や枝がむき出しになっていた。


ふと2本目の木を見上げると、そこに大きな巣があった。
木の枝の他にプラスチック製のハンガーも見える。
間違いなくカラスの巣だった。
電柱の巣をあきらめ、こっちに場所を変えたようだ。
同じカラスかどうか確証はないが、この辺りのカラスの数は多くなので、おそらく同じだろう。
しかし、巣の状態から見て、撤去される前に造り始めていたようにも見える。


ちょうどカラスが戻って来て、巣作りを始めた。
カラスは色々向きを変えていたが、時々黒い尾が巣の外側に見えた。


去年巣を作った電柱のすぐ近くには消防署があり、昼夜を問わず消防車や救急車がサイレンを鳴らしながら下を通る。
去年もよくあの場所で子育て出来たなと思うが、ここなら大分静かだろう。
一方、強風などの際には大分揺れが違うので、電柱の方が条件は良かったのかも知れない。

これで、今年もカラスの子育てを観られそうだが、花が咲き、葉が出始めたると見え難くなりそうだ。

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