案山子の立っていた水田の脇には、水の無い水路があった。
その水路の先に、安比奈線の鉄橋があり、コンクリートの橋桁、枕木、レールが見えた。
その奥に、白いガードレールがあった。そのガードレールを目印に、家に沿った道を左周りに行った。
ガードレールのところから見た橋は、先ほど見た姿から想像するよりもずっと長かった。
朽ちた橋の手前側から半分ほどは、草に覆われて見えなかった。
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