住宅やクルマなどの高額の商品から家電やパソコンなどの数万円の商品を買う時には、「買おう!」という決断をして購入をすると思います。
その「買おう!」という決断をする際に「時間」という概念が欠落している方を見ることがあります。
ここでいう時間の概念とは、「そのときにモノを買わないと、時間が経過したときに購入しても買った意味が半減するのをを考慮する」ことです。
たとえば、「パソコンの買い時はいつ?」と質問をされた場合、僕はこのように答えます。
「今です」。
購入の動機はなんらかの問題を解決するために検討しているので、その問題を解決する答えはパソコンを購入することなのです。
さらに、「お店の決算の時(3月)の方がいいんじゃない?」といわれたとしても、「今すぐ」といいます。
なぜなら、決算までの間、現状のパソコンで不満を持ちながらすごさなければならないからです。
「どうせ購入するなら早く買って、時間を有効に使おう」ということです。
クルマも同じです。
ある時、同じ部署の新入社員から相談をされました。
「KYO-Gさん、クルマを買うなら、頭金を貯めてから購入した方がいいですよね?」と言います。
「その頭金を貯める期間はどれくらい?」と僕が聞くと、「1年間」といいます。
「頭金を貯める期間がたった1年なら、スグにクルマを買ったほうがいいよ(もっと長い期間なら、違うアドバイスもあったと思います)」とアドバイスをしました。
そのお金を貯めている1年間は、彼にとってとっても貴重な1年だからです。
最近はクルマを持つことに価値を感じない人が多いようですが、彼はクルマを持つことで手に入れる多くのことを持っていたからです。
今、この時点で、「モノ」を持つことで手に入れられるのであれば、モノを持つ方がいいと思っています。
僕も、この考えから、昨日モノを買ってしまいました。
今もっているデジタルビデオカメラはテープ式でハイビジョンでもありません。
画質はいまのビデオカメラとは比べ物にならないものです。
そうはいってももったいないので、しばらくはそれで行こうと思っていました。
ムスメは今5歳です。
これから5年間くらいがビデオの撮影する最適時期だと考えました。
(中学生くらいになると親がビデオを撮影するのはイヤですよね。だからいいところ10歳くらいだということです)
その最適時期に、画質が良いビデオカメラが手ごろな値段であるのに、それを購入しないのはもったいないことに気づきました。
そして、即、購入です。
ムスメの成長は、後から戻すことはできません。
「新しいカメラ買ったから、2年前の姿に戻って」というわけには行きませんよね。(笑)
このように、モノを買うタイミングは、「時間」の概念を考慮する必要があるのです。