舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

昔語り

2008-08-04 03:28:14 | Hawai'i
随分前に3歳のときワイキキビーチで撮った写真を載せましたが、あれと同じ時に撮ったとおぼしき写真が発掘されまして、その中に珍しい写真を見つけました。
いつも撮影専門の祖父が被写体に回っている珍しい一枚です。

強者祖父・良美さんの武勇伝その他はたびたびブログ上で暴露していたのに、本人の写真が少ないものでなかなか載せられなかったんですよね。
ようやく見つけたのがこちら。こまっしゃくれた餓鬼(って私です)の右隣の人物です。眉毛を濃くしたら松本幸四郎さんそっくりです。
左隣が祖母です。私は実質この二人に育ててもらいました。

母マミちゃんが写ってないのは、撮影者に回っているのでなければ両親と幼い子供を置いて一人だけレッスンにくり出していたのでしょう。
マミちゃんは日本に戻った後も、たびたびハワイを訪れると必ずイリマフラスタジオの門を叩き、自分の踊りが狂ってないか指導を仰いでいたんですと。
あまりに習うのが好きで何十年やってても習い続けようとするので、ハワイの人からも「なんでまだ勉強したいの?」と不思議がられていたらしいです。
しかし人間の向上は一生終わらないからな。そして向上するためには学び続けねばならぬのです。

こう書くとなんだか偉い求道者みたいだけど、夜は夜で両親と幼い子供を置いて一人だけナイトクラブにくり出していたのですぜ実は。
この人はハワイに着くとプラグが差し込まれた状態になるらしく、エネルギーを充電しなくても無尽蔵に動き続けられるようです。
特に踊りが関係していればそのエネルギーは留まるところを知らず、趣味でも仕事でも勉強でもいくらでも踊り続けられる人間なのです。
私は自分がレッスンに行ったときを除き、ハワイにいても一日中祖父母に面倒を見てもらっていた記憶があります。

それをいったら、私が現在の家に引っ越したのは丁度この頃でしたが、最初はまだ完成しておらず電気もちゃんと通ってないような部屋で祖父母と生活した記憶が妙に鮮明に残っています。
家具だってロクに無くて、祖母がお盆で運んできた物を三人で床に座って食べました。
じっさいには三人暮しだったわけではなくマミちゃんは別室でレッスン中だったのでしょうが、悪いけどマミちゃんは当時の記憶に出てきてません(笑)。

そのかわり私はしばしば夜中(今くらいの時間帯です、たぶん)就寝中のマミちゃんの髪を引っ張って無理矢理起こして一緒に遊ばせることがありました。
完全に家庭内暴力です。
それとも日中は腕っぷしで確実にかなわないことを知っていて故意に夜襲をかけていたのでしょうか。いずれにしてもおそろしい餓鬼です。

起こして何をさせるかってーと、絵本を読んでもらう...のではなく絵本を読んであげるのです。私が母に。
親切心でやっているのですからやはりそうとうおぞましい餓鬼です。

マミちゃんは困り(当然である)、祖父母に私を昼寝させないように頼んだそうですが、これは日中寝ているせいではなく当時から完全なる夜型人間だったせいなのでたぶんこの方法での解決は無理だったと思います。

今思い返してみても私は幼少からかなり変人でしたが、祖父母はそれを無理に矯正しようとせずに育ててくれまして、そのことには今でも感謝しています(※たしょうは矯正されといた方が良かったのではという説も)。

ブログランキング参加してみました。クリックして頂けると幸甚の至りです。