舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

北京五輪開会式

2008-08-09 23:53:37 | 徒然話
「ブログ通信簿」の「推定性別」欄が数日前に「不詳」から「女性」に性転換(?)され、なおかつそれ以降「推定年齢」の低下に歯止めがかかりません。
なんと最新の結果では21歳です。「舞台で見ると実年齢より老けて見える」と言われることを何よりの誇りと悦びにしている私にとって、実年齢より4歳も若く見られるなど屈辱以外の何物でもないッ。

よもや我輩の文章には何がしかの若者的キャピ感があるとでも申すかッ。
拙者の何が悪いので御座るか。教えて戴きたく候(←今さら慌てて口調を古文もどき化してもダメだって)。


根拠不明の通信簿との意地の張り合いネタはこのへんにして。
それより昨日始まったばかりの北京オリンピックです
昨夜はお楽しみの開会式でした

何たって私はオリンピックの中で開会式が一番好き(※楽しむツボ違)

その開会式の中でも、国の威信をかけた仰々しいオープニングショーだの聖火点灯だのはわりかしサイドメニュー扱いで、私にとっての開会式の真髄は各国選手団の入場に限ります。
もう開会式がこればっかり3時間でも全然オッケー。見ているだけで楽しくてしょうがないのです。

まず普段知らない国々がたくさん見られるのが本当に楽しいですね。
できるかぎり広く世界を見聞したいと思っている私すら、見たことも聞いたこともないような国や地域が多いのなんの。自分がいかに狭い世界しか見てないんだってことが分ります。

こう見えても私は中学の頃(己を知らなかった甘ちゃん時代)、国連に勤めたり青年海外協力隊のようなものに参加したりして微小ながら世界のために何か役立ちたいと思っていたのです。
そんな超絶に身の程知らずの夢を見たのも、こういうオリンピックでもなければ名前を知ることさえないくらい未知の場所(&言語)をひとつでも多く知りたいという欲求からでした。

だから超大国アメリカが1,000人超の大選手団で乗り込んだ姿を見ても誇らしさで胸が高鳴るけれど、選手が片手の指にも余るくらいのごく少人数で参加する国とか、「ついこの間独立して初出場する」という国、温暖化で沈みゆく国ツバル、先だってようやく参加許可が出たイラクなどを見ると、感極まって「頑張ってね」とエールを送らずにはいられませんでした。
しかも彼らがどんな言語で喋っているのだろうなどと考えるだけで興奮します。もしやその国でしか使われていない少数言語だったりして...ゾクゾク


選手団によってお国柄がよく表れているのも楽しかったですね。
最近は鯱張ってキッチリ並んで行進、などという色気もへったくれもない入場をする国はほぼ無くなり、嬉しくてたまらないといった顔で思い思いに歩みを進める様子に個性が際立ち、何万人が連なろうと飽きさせません。
私が好きだったのはイタリアの選手団です。思いっきりふざけたり縦横無尽に駆け回ったりしていて、この場を存分に味わっている彼らの弾けるようなお祭り気分が伝わりました。
あ、そうか。学校の運動会もそういう感じで入退場させたら、あの暑さと眠さで死にそうな運動会もぐっと面白くなるはずですな。
オリンピックは競技の勝ち負けに拘泥する場でなく、楽しんだ者勝ちだと私は思いますね。
なんたって古代は戦争を中断してまで開かれたっていいますから。

特に面白いのはビデオやカメラで周囲を撮りながら歩く人が多いことです。
入場中なのに携帯で話している人も大勢いましたね。きっと親しい人と話しながら一緒にこの時間を満喫してるんだろうと思うと、日常社会のように「マナー違反」なKY感がありません(笑)。
撮影者の割合が国によって違うのも面白かった!!このへん、もっとよく調べるとお国柄がだいぶ分りそうです。ちなみにざっと見た限り日本人選手団は少なめでした(笑)。

お国柄といえば、お揃いのコスチュームは外せないポイントです。
個人的に民族衣装で歩くのがけっこう好きです。
普通そういう人にとってディズニーランドの「スモールワールド」はツボなんだろうけど、私はさほどでもありません。
なぜならあのアトラクションには「代表的な国々」しか出てないからですね。太平洋だったらハワイとタヒチみたいな(これらの区別も明確ではない)。
民族衣装で集うことの何が良いって、異文化の人間から見ると一緒くたにしがちな近い地域の人々でも、じつは国や地方によって細かな違いがあると知ることができる点なのです。
だから少数民族をこそ出さないと意味がないんです。

民族衣装は別格として、今回のベストドレッサーはオーストラリアです。
青系のグラデーションがいい感じでしたねえ。中途半端に気取った感じにせず、カジュアル路線に徹したのも良かったのでしょう。
グレイがかった水色ジャケットのフランスも流石のセンスでした。

もちろんアメリカの衣装も好きでした。
あの帽子は似合う似合わないがあると思うけど、斜めにしたりして粋に被りこなしてる人が多かったです。
あと男女の衣装に性差がほぼ無かったのも好印象でした。
私は普段なら女らしい・男らしい格好が好きなんだけど(男装や女装はある意味とても「らしい」ので大歓迎)、民族衣装でなくお揃いの格好でこういうところを歩く場合、その人たちは男でも女でもなく「オリンピックの代表選手」として平等な立場の人たちなのだから、できる限り性差がない方がいい、というのが私の意見です。
各自好きな色を選ぶならまだしも、「女は赤、男は青」みたいなのはこの場ではナンセンスでしょう。
女性選手に中途半端なショートパンツ(これがほんとに膝上とかの半端な丈なんですわ...ってこれ、日本のこと!?)などを穿かせる微妙な国も多い中で、アメリカは帽子からパンツまで上下完全に男女ともお揃いで、「性別はもちろん人種もいろいろだけど自分達は同じアメリカの選手団」とアピールするような装いでした。

そういうとこ見るとアメリカ人でもないくせにアメリカが誇らしくなっちゃうんだよな。
メリーモナークまで行っても国歌斉唱タイムに「ハワイ・ポノイ」よりアメリカ合衆国歌(←家に楽譜がある)の方を熱心に歌う輩ですからな私は。
実は私が一番マイノリティーだったりして。

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