舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

Na Hiwahiwa O Hawai'i

2008-10-04 02:20:06 | ダンス話&スタジオM
今週末にJCBホールで開かれるフライベント「ナー・ヒヴァヒヴァ・オ・ハワイ」を観に行かれる生徒さんのために、「出演者解説あんちょこ」を用意させていただきました。
グループそれぞれの特徴を(独断と偏見を交えつつ)画像のようなイラスト入りで解説したものです。

ちなみにこちらのスケッチは今年のメリーモナークの際に大会を見ながら速記しました。だから絵文字もメチャクチャ乱暴でどのていどお役に立てるか分りませんが(笑)、マミちゃんが隣の席でまくしたてる衣装への注釈を残らず書いておりますので、うちがどんな点に留意して衣装を考えているか垣間見られるはずです。

マミちゃんが見ているのはたぶん、世の中の9割のフラ関係者は決して気にも留めない事がほとんどだと思います。
というより視点自体が違うんでしょうな。おそらくほとんどのフラ関係者は「ハワイ島だから赤いドレスなのね」とか「こういう意味の内容だからこのレイなのね」とかいったことに目を向けていると思いますが、マミちゃんはVOGUEの解説に載ってるようなことしか言いません。

こないだ生まれて初めてマミちゃんと同じ路線でメリーモナークの衣装を論じた記事を見たんですが、長年マミちゃんのファッション論を聞かされてきた経験からいえばまだまだ踏み込みが足りなかったですね。
しかし、これまでずっと「意味との合致」という点でしか論じられてこなかった風潮を思えば(そしてマミちゃんはその風潮に大いなる不満を持っています)、こういった切り口が登場してきたこと自体をありがたく思うべきかもしれません。


おおっといけない。今日は週末のイベントの話でした。

このイベント、日本では珍しく日本人のグループが一組も出ないという、まことに稀有な存在です。
ほとんどの方はご存じと思いますが、日本で開催されるショーの多くは「出演料として一曲あたり数十枚~百枚のチケットを買ったグループが出演する」というシステムでチケットをさばいています。
それなのにこのイベントには日本人が一組も出ないという。チケットを売るのがさぞかし大変だったことでしょう。
その並々ならぬ労に敬意を表すと同時に、だからこそ見る目を養いたいダンサーの皆様にぜひともお勧めのイベントです。

上達のためにはまず見る目を養う必要があり、見る目を養うためにはとにかくステージを見るべきだと思いますが、我武者に見りゃいいってものではありません。
質の高い踊りを見ることが質の高い目を養うからです。

健康な身体づくりのためには日常的に良質なものを食べるように心掛けなければならないのと同じで、観たものの一つひとつがすべて自分自身の踊りにつながると考えれば、下手な鉄砲状態で舞台をたくさん観さえすれば何かの役に立つという発想は正しくないと分ります。
できるだけ質の高いものを選り分けて観るようにすべきだと私は思うのです。
とりわけ私のように見たままをカメレオンよろしく取り込んでしまう覚え方をするタイプの人ならなおさらです。

しかし最初は何が「質の高い踊り」なのか分らないのが実情です。
そんなときはハワイの一流どころの演技を見れば一番確実です。もちろんジャッジが必ずしも公正とは限らない以上、成績だけで実力を判断するのは危険ですが、最高峰といわれるメリーモナークの上位入賞者であれば、少なくとも歴史ある大会のプライドにかけてあまり酷い人は入賞させられませんから間違いは起きにくいといえます。

今回の「ナー・ヒヴァヒヴァ・オ・ハワイ」はそんなメリーモナークの上位入賞者だけを集めたショーです。
特に土日の昼の部は、歌手も含めてなかなかのラインナップ。
私の楽しみにしていたカレオが出られなくなったのは残念ですが、衣装のゴージャスなオラナさん、まったき正統派のアロハ先生、そしてマーク様と同じ流れを汲むオブライアン・エセル氏など、各チームに見どころがあります。
とりわけお勧めはアーティストのズッターマイスターさんですね。彼の歌を聴くためだけでも行く価値はあると思います。

フラチームはともかく、歌手の質が昼の部と夜の部で違い過ぎる(昼と夜で歌手もダンサーも出演者が違うのです)と他人事ながら心配していたら、夜の部にもウェルドンさんという現在最注目のアーティストの出演がめでたく追加決定しました。
ウェルドンさんの歌なら私も聴きたいくらいです。よかったよかった。


ちなみに、かくいう私は日曜昼の部に馳せ参じます。
この日に合わせて例のドレスも作りましたしネ。

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