舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

大役接近中

2009-07-24 03:13:37 | ダンス話&スタジオM
こないだちらっとお話しした「ピンでのお役目」の詳細が決まり、主催者の方からFAXを頂きました。
開催日は8月、場所は大阪です。

この催しは、フラを始めとしたさまざまなハワイ文化を総合的に学べる、非常に稀有な企画です。
これだけフラがブームになったとはいえ、日本ではどうも「自分が踊ること」がメインのイベントが多く、「観る」とか「学ぶ」といった機会がきょくたんに少ないと感じていました。
ですからこのイベント、ハッキリ言って私にとっても非常に魅力的です。私だって是非参加して、あらゆるクラスを受けてみたいところです。

しかぁし、今回はそう呑気なことを言ってはいられません。
何たって他ならぬ私が講師の一人なのですから。

送っていただいた資料を一読して、私は卒倒しました。
燦然と輝くハワイの著名なクムフラやプロダンサーの皆さんの名前に混じって、ふ、ふ、福田良奈って...。ほんとにいいのでしょうか。

いやいや、「いいのでしょうか」なんて言ってちゃいかんぜよ(←ああ、動揺して言葉が変だ...)。
よくしなくちゃ。自力で。
でなきゃ、何のために四半世紀(しつこいようですが四世紀半じゃないよ、私ゃ450年も生きてないですって)もフラをやってきたのか分らないじゃないですか。
私の四半世紀のキャリアが、8月のこの日のためにあったと考えれば、出来ないことはないはずです。

私がこの大役をそこまで重く捉えるのには訳があります。
私の四半世紀のキャリアは、そのまま母の指導を見てきた年数でもあります。
だから私の脳髄にも全身にも、人に教えることの難しさと責任の重さが、あたかもハリー・ポッターの額の傷跡のごとく刻み込まれているのです。

世の中には、人に物を教えることで優越感を抱いたり、『先生』と呼ばれることに快感を覚えたりする人がいますが、私にはそういう神経がどうしても信じられません。
最近私を「ラナちゃん」ではなく「先生」と呼ぶ生徒さんが増えていますが、そう呼ばれるたびに私が「で、アンタは本当に『先生』たることをなし得ているのか、どうなんだ!?」と閻魔大王に詰問される気分を味わっていることに、一体どれだけの人が気づいているでしょう。

しかしながら、矛盾して聞こえるかもしれないけれど、この閻魔様の声が聞こえなくなったら、私はもうお終いだと思っています。
「先生」呼ばわりされることに慣れてしまったり、まして快感まで覚えるようになってしまったら、それは己の実力に胡座をかいたということであり、向上の終焉を意味します。
向上しなくなった人間は、学ぶ価値がない以上に、教える価値のない人間です。

だから私は敢えて「先生」と呼ばれるたびに自分の実力を問い続けていたいといつも思っています。
じっさい私は不完全で未完成の人間だけれど、不完全だからこそ、人に教えるに足るよう精進し続けるのです。

特に今回はダンスじゃなくハワイ語の分野ですから、プレッシャーもひとしおです。
でも、ファントムハイヴ家の執事たる者(※ウソです)、プレッシャーにくらい打ち克てなくてどうします?

そういえば母がスタジオMを開いたのもちょうど今の私くらいの年齢の時でした(もちろん、もっと若いうちから祖母のバレエ教室を手伝ったりもしていたわけですが)。
だったら私だって、もはや「福田真澄の娘」の枠内でしか活動出来ないようじゃダメダメなのです。
ダンス畑の母とは違う事をピンで成し遂げられるようでなければッッ!


ああ~、書けば書くほど自分がMになったような気がする...。
本来のドSの私は何処へ......。

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