舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

二代目一人っ子論

2009-07-28 23:08:25 | 徒然話
多くの方がご存知のとおり、私は一人っ子です。
ついでに母も一人っ子です。ご存知でなかった方もいらっしゃるでしょうが、言われてみれば「やっぱり」感が漂うのではないでしょうか(笑)。
つまり、私は二代続いた一人っ子ということですね。

少子化の世の中とはいえ、一人っ子はあんがい少ない。私の周囲を見渡しても、大抵一人二人は兄弟姉妹のいる方が多いです。
ましてや、二世代続いているとなると、最早稀少と言っても良いでしょう。

そこで私はハタと或る考えに至りました。
一人っ子が二代続くと、どうも二代目一人っ子独特のパーソナリティが生まれるように思えるのです。(一人っ子でも、イトコなど近しい関係の親戚がそばにいれば別です...って、そもそも親が一人っ子ならイトコもいないわけですよね)
しかし、いかんせんサンプルがきょくたんに少ないので検証が困難であり、自分の変人気質を曲解しているだけかもしれません。
とりあえず、今日は私が「これってもしかして二代目一人っ子...?」と思う諸症状(症状ってオイ)を挙げてみようと思います。


(1) 一人っ子なのを寂しいとは思わない。全然。

よく一人っ子と聞いて「それじゃあ寂しいでしょう」と言う人がありますが、本人はそのように感じた事はただの一度もありません。
特に身近(親など)にも兄弟姉妹がいないとなると、一人っ子なのが当り前であるため、寂しい云々以前にそもそも一人っ子でない状態を想像する方が難しいのです。
仲の良い兄弟姉妹を見たり、兄弟姉妹がいるおかげで趣味の幅が広がったなんて話を聞くと「素敵だなぁ」と思いますが、それは普通に凄く仲の良い親友や幼馴染と同じような感覚で思うだけに過ぎません。


(2) 友達と一緒にいる事に、必ずしも必要性を感じない。

これは「友達がいない」のとはまったく異なる話です。もちろん意気投合する人がいれば友誼を結びますが、さほど気が合うと思う人がいないのに、無襟にでも誰かと仲良くしておかないと落ち着かないってことは、決してあり得ません。



(3) 人と仲良くなるのがいまいち苦手。

他者とどのように関係を保ったら良いのか分らず、しかも(2)のように「ツルむ必要性」を感じていないものですから、コミュニケーション能力がなかなか磨かれません。
それでもまだ初代一人っ子だと他の人と仲良くなろうという努力をするため改善の余地がありますが、二代目一人っ子はそんな風に苦労するくらいなら、喜んで一人でいる事を選びます。


(4) そもそも一人でいる事に抵抗が無い。

友人関係のみならず、基本的に「おひとりさま」を非常に心地よく感じる向きがあります。
一人外食なんてもちろんオッケー。お店さえ嫌がらないでくれたら、鍋だって焼肉だってフレンチだって一人で行けます。
皆でワイワイ食べるのも楽しいと思うけれど、時には一人で食べたいと思ったりします。
同様に、買い物も旅行もおひとりさま上等と思っています。


(5) 家族で行動する傾向がある。

二代目という事は親も一人っ子な訳で、そのせいかどうかいつでもどこでも家族で行動しています。
家族との密度はどうやら見る人によっては気持悪いとすら感じるらしいです(笑)。じっさい、うちは母の代から家族がベッタリで、親戚から本当にそう言われたんだとか。


(5) でもやっぱり人間は基本的に個人単位だと思っている。

しじゅう家族で一緒にいるものだからベタベタに仲が良いと思われがちですが、そうでもありません。
というより、親も子もよく見ると個人主義者です。
だからあんがい性格とか考え方とかは違っていて、しかも普段はその違いをべつに問題とは思っていません(違いゆえに喧嘩する事はありますが)。


我々はバスルームとかに入るとき以外は完全に一緒に行動しています。うちは仕事まで一緒にやっていますから、よけい激しいですね。
一方、兄弟のいる友達の様子などを見聞きすると、一見みんなバラバラに生活を送っているように見えるのですが、要所要所で一緒に過ごしている様子を漏れ聞く限り、じっさいには我々母娘などより遥かに家族間の仲が良いんじゃないかと思う事があります。

でもさっき言ったとおり、そんな家族の関係を「素敵だなぁ」と思う事と、自分自身の事とは別です。
ひとはひと、うちはうち。その辺の考え方が完全に個人主義ですね。


ひとつ非常に重要な事があります。
骨の髄まで個人主義のしみ込んだ二代目一人っ子に対し、性格を矯正しようなどとは決して思わないでください。
特に学校の先生方ですね。

二代目一人っ子が一人でいる場合、それは「本当は人の輪に加わりたいのに加われない」状態とは決定的に異なります(少なくとも、異なる場合が多いです)。
彼らは本当に加わりたければそうします。一人でいるのは、現状においてはその方が快適だからなのです。
「それじゃ将来の対人関係に支障が」なんて野暮はおっしゃらないでください。
寒がりの人に対し、寒さへの耐性を付けるためにわざと薄着をさせてクーラーをガンガンに効かせたりするでしょうか?
そんなことをすれば、寒さに強くなるどころか風邪やもっと深刻な病気にかかってしまいます。
寒さに弱いのであれば、完璧な防寒対策を施して、自分の身体を冷やさないですむようにすべきです。

その点私は...いえ、己のひねくれ変態気質を、教育のせいにする気はまったくありません。
少なくとも家族は私の何かを矯正しようとした事は無い感じです。「ダンスを踊らないと捨てられる」という無言のプレッシャーを除けば、自由にさせてくれた方でしょう。

幼稚園や学校では明らかに私を集団に溶け込ませようとする努力を行っていた先生が何人かいらっしゃいました。
といっても、そういう先生によって私の性格がねじ曲げられてしまったとは全然思いません。先生方はきっと、このままではこの子供はマジでヤバいと本気で心配してくださったのでしょうし。
ただ、年を食った今になって思うのは、あの時もっと自分のやりたくない事には抵抗を貫けば良かったなという事です。

理想を言えば、二代目一人っ子に限らずこういうアクの強い子供は、個性を尊重する教育方針のもと、他人に迷惑をかけない範囲内で自由に育てられた方が、将来のために有益であると思います。

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