93歳・老大娘の日記

晩年を生きる

舟を編む

2025-01-14 18:17:18 | 読書

「舟を編む」最近読み終えました。辞書編纂の出版社で悪戦苦闘する編集者の物語です

私が最近購入した辞書は三省堂国語辞典です。ほかにも広辞苑や岩波国語辞典も持っていますが、

少々古いので。さすが新しいだけあってカタカナ語も多くインターネット関連も多く載っている。

因みにblogもあります「通信記録の合成語でインターネット上で公開する日記ふうのHP。

作成更新が簡単で読み手もコメントを書き込める」とあります。

「舟を編む」を読み終えて、俄然 辞書に関心が行きました。

勿論小説は数々の受賞をした優れた作品ですが、辞書編纂の編集者たちの悪戦苦闘が素晴らしい。

辞書は部厚ですから、重くならないために紙を極力薄くしなければならない、薄すぎで

裏が透けるようでは困る、製紙会社の技術の見せ所です。ことほど左様に多くの人の技術や

努力があって立派な辞書が完成するのです。

まだ比較していないが、古い手持ちの広辞苑(4版)にはネット関連語は少ないはず。

言葉は活きていると言いますから、辞書に載せる「見出し語」の取捨選択に編集者の苦労は

並々ならぬものが想像できます。とにかく面白いでした。

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読書

2025-01-11 16:31:38 | 読書

世界一の大富豪と言われるイーロン・マスク氏、いじめに遭ったとき(子供時代かしら)

「読書は私のオアシスだった」由。マスク氏とは何一つ共通点はないが、このオアシス論

は大いに共感できる。私も四半世紀前夫が逝き、読書は私の「避難港」でした。

これらの本が今では老人ホームに入りを妨げています。先日3回目のブックオフに来て

もらった。半分以上は今だに亡夫の蔵書だった。夫は真面目とは言えない信者でしたが

聖書、賛美歌はじめ宗教関係の本がたくさん残っていて、いつか読もうと残してあるが

そのいつかは訪れそうにない。ブックオフで処分するのも申し訳ない気持ちですし。

父の書棚から『凱旋門』『風と共に去りぬ』などをわからないながらも読み漁った記憶、

アガサ・クリスティーもそのころ知りました。これが私の読書の始まり、

戦時中のこととて本屋さんなどない時代(?)長じて自分のお金で買いました。

感激して読みました。

これらの父の本は実家を継いだ弟の持ち物になり、尋ねてみようと思いながら

たまに会ったときは近況報告、日常のおしゃべりに終始して忘れています。

今は新しく購入した本ではなく、書棚から取り出して再読、

毎日2時間は楽しんでいます。早すぎた目覚めの時や、夜就寝前に。

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小林一茶

2024-05-28 21:28:01 | 読書

つつじ満開  ↓

ヒメシャラが咲き始めました。↓  ”花言葉” 愛らしさ 謙虚

「小林一茶」藤沢周平作 最近再読しました  ↓

 

俳人一茶は多くの句を詠みました。何万句とか。駄作も多くあったと言われる 

   我と来て遊べや親のないすずめ

   名月を取ってくれろと泣く子かな

   やれ打つなはえが手をする足をする

   痩せガエル負けるな一茶これにあり  等々、

私はやさしい一茶の為人ばかりを思っていました。  ところがこの本を読み

がらりと変わった。俳諧師として旅に明け暮れる日々。俳諧好きの地方の有力者宅に

数日、時に1か月も泊まり、句会を開いたり、人々と交流したり。

潮時を見て何がしかの草鞋銭(少額)や米を受け取り辞去する。

そのうちに俗塵にまみれてとまでは言いませんが、

如才なく振舞うすべを身につけて行ったらしい。

気鬱な俳諧師など好まれないことを知っていきました。

   秋寒むや行く先々は人の家

   秋の風乞食は我を見くらぶる 

   雪の日や古郷人もぶあしらい 

   是がまあつひのすみかか雪五尺

このころは貧乏を恐れ、人の世の冷たさが身に沁みます。

藤沢氏が書きたかったのはただの「人ぶり」なのだそうです。

しかし、ただならぬ才能の持ち主でもあると書いています。

次々にあるれるように句が出てくる才能も持ち、多面的な人柄でもあった由。

小動物を愛し、子供を優しいまなざしでみる好々爺のイメージは崩れました。

私が知らなかっただけかもしれませんが。

晩年は故郷信州柏原に帰り、江戸帰りの宗匠として受け入れられた。そして

着々と富裕な門人たちを増やしていきました。

晩年は中風を病み、子供3人みな亡くしたり、結婚3度も離婚や死別と恵まれなかった。

故郷柏原で雪の降る日、65歳の生涯を終えました。

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「100分間で楽しむ名作小説」シリーズ

2024-04-29 20:50:40 | 読書

私は100分ではとても読めませんが、このシリーズは気に入って何冊も買いました

今回、横溝正史を初めて読みました。

昔から横溝正史も知っていましたし、探偵、金田一耕助も知っていた。

江戸川乱歩も作品の記憶はないが、著者の名も明智小五郎も知っていました。

私の記憶にあるということは、当時「一世を風靡」したということか?

ところが、今「一世を風靡」してるはずの漫画もアニメも何も知らない。

インバウンドの中には漫画アニメを目指しての遙々の来日と聞きます。

遠い外国からアニメ、漫画を目指す人がいるのに

私はアニメの主人公は誰一人知らない。「聖地巡礼」もテレビで見て驚きました。

昔の私は作品読まなくても 金田一耕助、明智小五郎を知っていました。

このことはどう解釈したらいいのかわかりません。(影の声)年齢でしょう。

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『神童』

2024-04-20 21:02:16 | 読書

災害の多い昨今、無駄とも思える庭園灯など、ずっと控えていました

何年かぶりで点けてみました。二基とも点灯しました。

しばらく眺めて、やはり消しました。災害地では電気が来ない、断水も報じられています

      読み終えました

「十で神童 十五で才子 二十歳過ぎればただの人」昔からよく言われる諺格言の類です。

私の父は田舎で生まれました、当時の田舎も今は名古屋市に吸収されています。

愛知一中から大学(中央大学法学部)へすすみ法曹界を希望していました。

志半ばで病気のため諦め「神童と言われた昔もあった」と自嘲気味に話していました、

父の名前は友之助なので父を思い出しました。

谷崎潤一郎作の「神童」は神童と言われた春之助が主人公です。

並外れた能力を持つ主人公春之助の葛藤の日々が描かれています。

この作品を読むと、私は凡人でよかったと思いました。

100分で読めるのキャッチコピーですが、細切れで読む私にはできないことです。

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