第五回講座のテーマは「お札降り」と「ええじゃないか」
「ええじゃないか」は時代劇ドラマなどでよく見かけます。
なんだか「踊る宗教」みたいです。
幕末、反幕府勢力が民衆運動(社会混乱)を起こすために「伊勢神宮」のお札をばらまきました。
当時伊勢神宮参りは「庶民信仰」だった。一生に一度は「お伊勢参り」をと思っていたのです。
参拝できない人は、参拝する人に「代参」を依頼した。勿論なにがしかの金子は払ったでしょう。
「伊勢神宮は日本人の祖先を祀っている」と言う認識を当時の人は持っていた。
この認識をうまく利用したのが反幕府勢力だと言うのです。
伊勢神宮に行けなくても「勝手に伊勢神宮のお札」がどこからか降ってくるのです。
民衆は争って求めました。伊勢神宮と天皇を結び付け、政治は「天皇が行う」ことを
民衆に広めたのです。
♪ええじゃないか。ええじゃないか。ええ~じゃないか♪幕府がなくてもええじゃないか♪
民衆は仕事を放棄し、狂ったように踊ったと伝えられています。
生活の不満を歌いながら発散したのでしょうか。 (ウエブより)
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これらの社会事象は慶応3年に起きました。 先生曰く:
「お札降り」は全国広範囲で起きていること、通信等伝達手段のなかった当時
どのように同時多発が可能だったのか? ← これ宿題です。「のろし」と言った受講生もいました。
この事象があったのは確かで、半田の旧家「小栗家」に記録が残っています。
小栗家の敷地にお札が降って、これは吉兆と付近の住民に大盤振る舞いしたとか。
貧しい庶民の家にお札が降っても 大盤振る舞いなどできないですが・・・
反幕府勢力説も一つの説ではありますが、確かではないらしく
推理して、「新説」を次回までに考えてきてくださいと、これも宿題です。
9月上旬、この件に関して、専門家をお呼びして、地元の小栗家も参加されて
フオーラムが開かれます。 遠いので私は参加しませんが、とても興味はあります。
幕末から維新は遠い昔ではありませんのに、まだまだ残された謎は多いようです。