アオダモ(トネリコ)は葉が落ちて冬木になりましたが、モミジはまだ紅い。
私の住む住宅地も、当初からの住人は数えるほどになった。
ご近所のmさんも私も数少ない中の一人です。
半世紀以上の時を経て、お互いに立派な?老女になりました。
彼女は関西の名門女学校でバスケの選手だったことなど
会話するうち知りました。
すらりとした容姿、知的で言葉づかいも丁寧、申し分ない女性です。
先日ある夜、帰りが暗くなってバス停から帰る途中、
前方に蹲る黒いもの、???。
身構えて通り過ぎようとしましたが
mさんと分かりびっくり! 声をかけました。
「少し休んでいます」と。 尋常でない様子なので
大丈夫ですか?と私。
最近は夕方の買い物で出会うと、既にかなりつらそうなので
介護保険利用を勧めていました。少しだけ私より年長です。
この夜「私どうしてこんなになってしまったのでしょう?」と彼女。
聡明な彼女とも思えない言葉。
「明るいうちは人が多いので、暗くなってから買い物に出ます」とも。
ご自分のみじめな姿をさらしたくないのでしょう。
この夜もまた介護保険利用勧めました。私も利用者です、と伝えた。
せめて買い物だけでも利用されては?とお節介な私。
できる間は一人で頑張りたいと言われる。
私から見ればとても頑張れる状態ではない。
もう充分頑張られた。
民生委員の方も心配して介護保険利用を勧めておられるらしい。
その後彼女をお見かけしなくなった。
私は3年半前の人工股関節手術を契機にためらいもなく
介護保険を受けるようになった。最近は大分利用範囲(時間)
削られはしたが、まだ恩恵に浴している。
誇りとは? 自らそれを名誉とする感情ですが
命に関わるほど誇らないでもいいと思いますが・・・