新田次郎さんを知ったのは、夫の蔵書「アラスカ物語・氷原」でした。
この本、古くて文字も小さいので文庫本「アラスカ物語を」買いました。
以来、「槍ヶ岳開山」「怒る富士」「八甲田山死の彷徨」他
山岳ものを読んだ。
その後武田一族を読んできました。
最近、大長編、武田信玄「風・林・火・山」を再読、
やはり素晴らしいと思った。
初読のときより感動したくらいです。
山岳小説も信玄も新田さん独特の風景や情景描写に
誰もが魅せられます。
夫人は藤原ていさん「流れる星は生きている」は子供3人連れて
引き揚げの苦労を描きベストセラーになりました。
その3人のお一人、ご子息藤原正彦さんは著名な数学者、
少しまえ「国家の品格」が話題になりました。
信玄は甲斐の国、新田次郎さんは諏訪出身であることから
武田一族に格別の思い入れがあったようです。
諏訪は信濃の国ですが、信玄の諏訪への愛着は
小説の中で綿々と書いています。
信玄を再読し終えてまだ余韻を味わっています。