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予想される巨大地震は?東海・東南海・南海連動地震、房総沖・関東…

2012年02月05日 | 地学

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 次の巨大地震はどこ?
 地震国日本。次はいつどこで巨大地震が起きるのだろう?東日本の次は、東海・南海・東南海といった地震が有名だが、東日本大震災とはプレートが違うのですぐに連動するとは思えない。 

 しかし、東日本大震災により、いくつかの大地震の発生時期が、早まったと考えなければならない。まず、3・11大震災の震源域の北と南、岩盤が割れ残ったと思われる、青森沖と房総沖。これらの場所で地震が起きれば、M8級を覚悟する必要がある。

 よく知られているように、巨大地震が発生した場合、数ヵ月から数年以内に、その隣接域で、同規模の大地震が発生することが多い。2004年のスマトラ沖地震の例が有名だが、最初の地震によって周囲の地殻の〝歪み〟が拡大し、連鎖的に大地震が発生している。



続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/

参考HP Wikipedia 東海・東南海・南海連動型地震 

三連動地震迫る~東海・東南海・南海
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中日新聞社
連動して発生する巨大地震―“そのとき”は確実にやってくる (ニュートンムック)
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ニュートンプレス

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死海が消える? 4000年前に地震、12万年前に干上がった証拠発見!

2011年12月12日 | 地学

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 死海の堆積物コアでわかったこと
 死海の堆積物コアを調査したところ、死海はかつて完全に干上がっていた可能性のあることが明らかになったという。この発見は、死海が再び消滅するのではないかとの懸念を呼んでいる。

 死海は、アラビア半島北西部に位置する塩湖。西側にイスラエル、東側をヨルダンに接する。湖面の海抜はマイナス418mと、地表で最も低い場所である。

 死海の水源は唯一ヨルダン川である。年間降水量は50mmから100mmと極端に少なく、気温は夏が32°Cから39°C、冬でも20°Cから23°Cと非常に高いため、湖水の蒸発が水分供給を上回る状態で、高い塩分濃度が生まれた。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考HP Wikipedia 

死海 National Geographic news 死海が消える?12万年前の証拠

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インド洋の深海で、花崗岩でできている、ゴンドワナの地形(海台)を発見!

2011年11月26日 | 地学

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 ゴンドワナの名残か、インド洋で発見
 恐竜時代に存在した古い大陸の一部とみられる巨大な2つの岩盤が、インド洋の深海で見つかった。2つの岩盤は、微小大陸と呼ばれ、ゴンドワナ大陸の名残である可能性を持つ。ゴンドワナ大陸は当時、現在のインド亜大陸、南極大陸、オーストラリア大陸を含む超大陸であったと考えられている。

 今回見つかった岩盤は、2つ合わせて約6万平方キロ、地図の専門家には以前からそれぞれバタビア海山とグーデン・ドラーク(Gulden Draak、「黄金の竜」の意)という名で知られていた。しかしこれらの海底地形については、オーストラリアの街、パースの約1600キロ南という位置以外の情報はほとんど知られていなかった。

 この情報の空白を補うべく、最近になって世界各国から集まった科学者チームがこの付近の海底地形を探査し、最深で深さ2500メートルの海から標本を採取した。そこから意外な事実が明らかになる。今回の探査で引き上げられた標本は、大多数の海底を構成する平均的な玄武岩ではなく、花崗岩、片麻岩、砂岩といった、通常は地上の大陸で見つかる種類の岩石だった。

 今回の調査チームに加わったオーストラリアのシドニー大学の海洋地球物理学者ジョアン・ウィテカー(Joanne Whittaker)氏によると、さらに一部の標本には化石が含まれていたという。「この2つの海台が、インド亜大陸がオーストラリア大陸から離れていく時に残された、ゴンドワナ大陸の小さなかけらであることは明白だ」とウィテカー氏は断言する。

 巨大大陸は起伏に富んでいた?
 調査にあたった科学者チームは当初、これらの海台の頂上部は平らだと推測していた。これは海面より高いところに長期間顔を出していた地形が、海食により平坦になった場合の特徴だ。

 しかし、地形の探査が進むにつれ、2つの海台の地形は起伏に富んでおり、海面から海底までの深さも浅いところで1000メートル、深いところでは2500メートルと、実に多様であることが明らかになってきた。また、海台の最も高い地点は、周囲の深海から約4600メートルも隆起していることもわかった。

 これらの巨大大陸の一部から見つかった化石は軟体類の一種である海生の二枚貝で、これらの生命体が地上ではなく、浅瀬に暮らしていたことを示唆している。また、これらの化石は、最も高い地点ではなく、海台の中でも比較的水深の深い場所で発見されており、高い箇所はかつて島だったとも考えられる。ウィテカー氏も「まだ判定は難しいが、これからその可能性を探るのは間違いない」と述べている。

 いまだ残るゴンドワナ大陸分裂の謎
 ウィテカー氏を含む調査チームはさらに今後、今回採取した岩石の標本を、最も近い陸地である西オーストラリア州の海岸の海底部分から採取した岩石と比較する予定だ。この調査は「(ゴンドワナ大陸の)かけらの正確な来歴を明らかにする」のに役立つとウィテカー氏はみている。ウィテカー氏はさらに、約1億3000年前、ゴンドワナ大陸が分裂しインド洋が形成された経緯について、詳細はほとんどわかっていないと付け加えた。

 現在インド亜大陸を形成しているゴンドワナ大陸の一部は、アジア大陸と衝突してしまったため、この分裂の経緯には今後も永久にわからない部分が残るとみられる。「インド亜大陸では、(ゴンドワナ大陸に)相当する岩石は、もはや判別がつかないまでに破壊され、ヒマラヤ山脈のどこかに押し込められているだろう」とウィテカー氏は推測する。

 今回調査の対象となった海台の上をかつて恐竜が徘徊していた可能性については、これらの地形が海面から顔を出していたことがあるのか、もし出していた場合はその時期はいつかという問題にかかっている。「それはまだ誰にもわからない。(現時点では)あらゆる可能性がある」とウィテカー氏は述べている。 (Richard A. Lovett for National Geographic News November 22, 2011)

 ゴンドワナ大陸とは何か?
 ゴンドワナ大陸 (Gondwana)は、プレートテクトニクスにおいて、過去に存在したと考えられている超大陸。名前の由来はインド中央北部の地域名で、サンスクリット語で「ゴンド族の森」を意味する。現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、インド亜大陸、南極大陸、オーストラリア大陸や、アラビア半島、マダガスカル島を含んだ、かなり大きな大陸であった。

 ゴンドワナ大陸は、約6億年前に、ロディニア大陸が分裂して誕生した。北半球の低緯度地域から、南極まで広がっていた。石炭紀に当たる、約3億5,000万年前から3億年前には、地球が寒冷化したため南極とその周辺に大規模な氷河が発達した。しかし、それ以外の時期はおおむね暖かかったため、氷河は存在しなかった(逆の言い方をすれば、ゴンドワナ大陸南部が南極にあったことで氷河が発達して寒冷化をより進行させ、後にゴンドワナ大陸が北に移動して南極から離れたことなどもあって氷河が消え、温暖化をより決定づけたとも言える)。

 石炭紀の後期には、ゴンドワナ大陸は北上して、赤道付近にあったローラシア大陸と衝突し、パンゲア大陸の一部となった。さらに数千万年後にはパンゲア大陸はシベリア大陸とも衝突し、地球上のほぼ全ての陸地が1つの超大陸となった。

 しかし、ジュラ紀中期の1億8,000万年前頃になると、パンゲアは再びローラシア大陸とゴンドワナ大陸に分裂した。

 さらに、ゴンドワナは現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸などを含む西ゴンドワナ大陸と、南極大陸、インド亜大陸、オーストラリア大陸を含む東ゴンドワナ大陸へと分裂した。

 白亜紀に入ると、西ゴンドワナ大陸はアフリカ大陸と南アメリカ大陸に分裂し、その間に大西洋が成立した。また、東ゴンドワナ大陸は、インド亜大陸及びマダガスカル島と、南極大陸及びオーストラリア大陸の2つに分裂した。白亜紀後期には、インド亜大陸とマダガスカル島が分かれ、インド亜大陸はユーラシア大陸に向けて急速に北上を開始した。

 恐竜絶滅後、新生代に入ると、南極大陸からオーストラリア大陸が分裂し、北上を始めた。インド亜大陸は北上を続け、およそ4500万年前にユーラシア大陸に衝突し、ヒマラヤ山脈を形成した。その証拠として、ヒマラヤ山脈の山頂付近には、海洋生物の化石が多数発見されている。また、大西洋は広がり続けた。こうして、現在の大陸配置が成立した。(Wikipedia)

参考HP Wikipedia ゴンドワナ大陸 National Geographic news ゴンドワナの名残か、インド洋で発見!

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地球中心部「外核」は酸化鉄(FeO)の2層構造?地軸逆転の原因か?

2011年11月19日 | 地学

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 地球中心部「外核」は2層か?
 地球中心部の「外核」という部分では、結晶構造が異なる液状の鉄が2層構造で対流している可能性が高いことを、東京工業大などの研究チームが突き止め、11月11日の米科学誌サイエンスで発表した。

 地球は外側から地殻、マントル、外核、内核にわかれ、外核は深さ約2900~5100キロで、溶けた鉄などでできている。東工大の広瀬敬教授らは、外核の温度や気圧を再現し、液状の鉄がどう変化するか調べた。地下4000キロ付近と同じ条件(240万気圧、絶対温度4000度)になると、鉄の結晶の形が変化することがわかった。

 この結果を基に、外核内の動きをコンピューターで再現すると、従来考えられていた1層ではなく、外核の中央付近を境にして、鉄が2層構造で対流している可能性が高いと判明した。

 この対流で起きる地磁気は、数万~数十万年周期で反転しており、研究は、こうした磁場変動の原因解明に役立つかもしれない。広瀬教授は「2層構造の対流が温度や気圧の差で不安定になり、周期的にその構造が崩れて地磁気の反転が起きるのではないか」と話している。(2011年11月11日  読売新聞)

 酸化鉄(FeO)の構造変化
 地球の中心には半径3500kmの金属鉄を主成分とする核があり、金属核は深さ5150kmを境に液体核(外核)と固体核(内核)に分かれている。外核の液体金属が対流することにより、地球磁場が発生している。外核の成分は溶融した状態の鉄で、30%程度の酸化第一鉄(FeO)が含まれており、地震波観測に基づいて外核の対流は一層だと従来考えられてきたが、温度圧力条件の変化に伴う成分の結晶構造の変化の影響等考慮されておらず、正確には分かっていなかった。そこで、本研究では、FeOの外核中での結晶構造の変化を調べ、その変化により外核がどのように対流しているのかを調べた。

 本研究では、大型放射光施設SPring-8の高圧構造物性ビームライン(BL10XU)において、地球外核の物理条件の範囲(227万気圧、3770K~324万気圧、4180K)で、地球外核の成分であるFeOの結晶構造がどのように変化するのかを調べた。その結果、外核中部に相当する温度圧力条件下(240万気圧、4000K)で塩化ナトリウム型構造から塩化セシウム型構造へと結晶構造が変化することを見出した。FeOが塩化セシウム型構造をとることは従来知られておらず、本研究により初めて発見された。

 この結晶構造の変化は対流の障害になり、外核の対流を変える可能性があるため、今回の結果を数値シミュレーションに取り入れ、外核の対流状況を調べた。その結果、外核の対流は、FeOが塩化セシウム型構造に変化する深度で遮断され、従来考えられていたような一層ではなく、二層対流となることが明らかになった。

 地磁気逆転の原因
 いままで外核の対流は一層だと考えられていたが、本研究により発見した構成成分の相転移を考慮すると、二層対流である可能性を示した。外核の対流運動により地球磁場は生成されている。地球の歴史を通して、地磁気の南北は平均して70万年に1度入れ替わって来た。二層対流が不安定になることにより、地磁気の逆転を引き起こしている可能性がある。

 地磁気逆転とは、地球の地磁気の向きが、かつては現在と南北逆であったとすること。1600年に、ウィリアム・ギルバートが地球は一つの大きな磁石であると主張した。1828年には、ガウスが地磁気の研究を開始した。さらに1906年には、現在の地磁気の向きとは逆向きに磁化された岩石が発見された。

 1926年、京都帝国大学(現在の京都大学)教授の松山基範が、兵庫県の玄武洞の岩石が、逆向きに磁化されていることを発見した。松山はその後、国内外36か所で火成岩の時期の調査を行い、他にも逆向きに磁化された岩石を発見した。松山は1929年、地磁気逆転の可能性を示す論文を発表した。

 当時の常識に反する考え方だったため、当時の評判はよくなかった。 その後、古地磁気学が盛んになり、年代測定の技術も進歩した。その結果、地磁気が逆転を繰り返していることがはっきりしてきた。 1964年には、アメリカの研究グループが地磁気極性の年代表を発表した。このとき、アラン・コックスは2つの「逆磁極期」(反対は「正磁極期」)のうちの1つに、松山の名前を選んだ。  

 現在、2つの逆磁極期があったことが判明している。約500万年前から約400万年前の逆転期は、「ギルバート」と名づけられ、258万年前から78万年前の逆転期は「松山」と名づけられている。

 地球の内部構造
 地球の内部はどうなっているのだろうか?大きく分けると、地殻、マントル、核に分けられる。

 地殻とは地球の固体表面を指し、マントルと同じく珪酸塩成分から成る。地殻は熱伝導でしか地球内部の熱を伝えないため、マントルの対流と比べると効率が悪く、結果的に核やマントルの冷却を遅延させている。

 組成差や構造から大陸地殻と海洋地殻に分類される。表面の55%を占める海洋地殻は玄武岩質で、厚さは平均6km、平均密度は 3.0g/cm3である。固化形成は2億年以内となる。対して大陸地殻は花崗岩質で、厚さ20-70km(平均35km)、平均密度2.8g/cm3以下と厚く軽い。

 地殻表面の構造は、プレート運動による造山運動や火山活動、大気と水による風化や浸食、堆積などによって決まる。

 マントルは珪酸塩鉱物でできており、深さ約2,900kmまで存在し、地球の体積の83%を占めている。マントル全体の化学組成は、必ずしもわかっているわけではない。上部マントルは、かんらん岩または仮想的な岩石であるパイロライトから成るとする考えが主流であるが、下部マントルについては輝石に近い組成であるとする説もあり、定まっていない。

 マントルは核によって暖められ、また自らの内部にも熱源を持つ。そのため固相のマントルはゆっくりと対流(プルームテクトニクス)をしながら熱を地殻に運んでいる。地殻に近い位置ではこのマントル対流は起こらず、地殻と一体化するようなふるまいをしておりプレートテクトニクスという水平運動を起こす。マントルの動きは不明瞭な点が多い。深発地震が700kmより深いところでは起こらない点から、対流運動が二層で独立している説も提唱されているが、一方で岩石圏の沈み込みが核付近まで起こっているとの報告もあり、地震学的トモグラフィー法などにて構造推定が行われている。

 地殻との境には地震波速度が不連続に変化する層があり、モホロビチッチ不連続面(モホ面)という。

 核は地球の中心部であり、コアとも言う。外核と内核に分かれ、液相の外核の半径は3,480km、固相の内核の半径は1,220kmである。外核は鉄とニッケルが主成分であると推定されているが、水素や炭素などの軽元素を10%以上含んでいるとしなければ、地震波速度と密度の説明ができない。

 内核は、地球内部の冷却に伴い、外核の鉄とニッケルが析出・沈降してできたとされており、現在でも成長が続いていると考えられている。ただし、内核の環境である320万気圧では金属鉄はその性質上固相を取るためともされる。地球中心部の圧力は約400万気圧、温度は物質組成とエネルギー輸送過程に依存するため正確にはわからないが、約5,000K - 8,000Kと推定されている。

 対流や地球自転などに起因する外核の金属流体の動きによって電流が生じ、この電流により磁場が生じると考えられている。これが地球磁場である。このように地球の力学的な運動と結びついた磁場発生・維持機構を、ダイナモ機構という。

参考HP Wikipedia 地球 ・Spring8 地球液体核に二層対流、地球磁場変動に影響 

地殻・マントル構成物質
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共立出版
プルームテクトニクスと全地球史解読
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岩波書店

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国内で初めて氷河認定?立山の御前沢雪渓、2年連続の流動観測!

2011年11月16日 | 地学

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 立山の氷河、国内初の認定か?
 富山県の北アルプス・立山連峰で氷河が現存することが国内で初めて確認される可能性が出てきた。立山カルデラ砂防博物館(富山県立山町)の研究チームが、雪渓内の氷塊が流動しているのを観測し、11月15日、東京都立川市で開かれた極域気水圏シンポジウム(国立極地研究所主催)で発表した。

 氷河は、一年中解けず、重みで長期間、流動する氷の塊。日本雪氷学会から認定されれば、極東アジアでは、ロシアのカムチャツカ半島とされる氷河の南限が一気に下ることになる。

 研究チームが調査した氷塊は、立山の主峰・雄山(おやま)(3003メートル)の東側斜面にある御前沢(ごぜんざわ)雪渓と、剱岳(2999メートル)北方稜線(りょうせん)の東側にある三ノ窓雪渓と小窓雪渓の計3か所。御前沢の氷塊は長さ700~800メートル、幅が最大250メートル、厚さ最大30メートル。三ノ窓は長さ約1キロ、幅100メートル以上、厚さ30メートル以上で、小窓は長さ約1キロ、幅150メートル以上、厚さ20~30メートルだった。(2011年11月15日  読売新聞)

 昨年に引き続き、移動を確認
 同博物館は昨年8月下旬~10月、御前沢雪渓で目印となるポールを氷塊に埋め込み、全地球測位システム(GPS)で動きを測定した。1か月あたり6~30センチ動いているとの結果が得られたが、学会から「観測期間が短く、誤差の範囲内では」との異論が出て認定は見送られた。

 今年は9~10月に三つの雪渓で測定。動かない岩盤上にGPSのポイントを設定して誤差も計測した。その結果、三ノ窓雪渓の2地点では約1か月でそれぞれ24センチ、31センチ、小窓雪渓の2地点では17センチ、32センチと、測定誤差(約4センチ)を大幅に上回る流動が観測された。

 御前沢では6地点のうち3地点で52日間に7~9センチと、2年連続で流動が確認された。同所の誤差は約1センチだった。カメラによる連続撮影でも、三ノ窓でクレバスが広がっていく様子や、御前沢でポールが下流側に移動していく様子が確認できた。

 同博物館の福井幸太郎学芸員(38)によると、観測した時期は氷塊を覆う雪が解けて荷重が少なくなるため、流動速度が1年のうちで最も遅い。福井学芸員は「最も遅い時期にこれだけ動いていれば、年間を通して動いているのは間違いない」としている。三ノ窓、小窓の年間の流動速度は少なくとも4メートル程度と推定されるという。

 日本雪氷学会の元会長、藤井理行(よしゆき)さんは「今年は誤差をはるかに超えた観測値で、実際に動いていることがはっきりした。学会に氷河と認められる可能性は非常に高い」と評価している。研究チームは今年度中にも論文を同学会に提出する。(2011年11月16日  読売新聞)

 氷河とは何か?
 氷河(glacier)は、山地では重力、平坦な大陸では氷の厚さと高さによる圧力によって流動する、巨大な氷の塊である。氷河は、山がちな、または傾斜した地形に、複数年にわたって氷や雪が堆積し、万年雪が圧縮されることでできる。下部には過去の氷期にできたものが融けずに残っている。氷河は侵食、堆積を活発に行い、独特な氷河地形を生む。

 地球の気温と氷河は密接な関係があり、海進、海退の原因となる。現在陸上に見られる氷河は、南極氷床、グリーンランド氷床を最大級として、総計1,633万km²に及び、陸地面積の約11%を覆う。近年は地球温暖化の影響でその縮小が激しく、問題となっている。 

 日本に氷河は残っているか?
 氷河でできる地形としては、立山連峰で、1905年(明治38年)に日本で最初に発見され学術的に記載された圏谷「山崎カール」がある。以後、多くの圏谷を含む氷河地形が国内で発見・調査され、日本に氷河時代が存在したことが証明された。

 これまで、氷河が過去にあったことを証明する地形は発見されたが、氷河自体は日本には発見されておらず、極東アジアの南限はカムチャツカ半島とされていた。

 ところが、立山の「御前沢カール」に、氷河の可能性のある「氷体」が発表された。2009年9月に北海道大で開かれた日本雪氷学会で、立山カルデラ砂防博物館の福井幸太郎学芸員(36)が発表。話題を呼んでいた。

 「御前沢カール」と呼ばれる雪渓に広がる「氷体」は、長さ700メートル、最大幅200メートル、厚さ30メートルで国内最大級。同博物館は実際に動いていることを確かめるため、10月から全地球測位システム(GPS)を使った測定を開始した。2010年10月には氷河であるかどうか結果が分かるという期待が高まっていた。

 氷河期とは何か?
 氷河期(ice age)は、地球の気候が長期にわたって寒冷化する期間で、極地の氷床や山地の氷河群が拡大する時代である。グリーンランドと南極に氷床が存在する現代、我々は未だ氷河期の中にいることになる。最後の氷河期は1万年前に終了したということになる。科学者の多くは氷河期が終わったのではなく、氷河期の寒い時期「氷期」が終わったとし、現在を氷期と氷期の間の「間氷期」と考えている。  

過去数百万年は、4万年から10万年の周期で多くの氷期が起こり、これについては研究がさかんに行われている。各氷期と間氷期ではそれぞれ平均気温が異なり、最近の氷期では年平均気温で7-8℃以上低下したというデータもあるが、「気温何度から氷期」というわけではない。その間にも小氷期、小間氷期が認められる。ヨーロッパでは「ギュンツ」、「ミンデル」、「リス」、「ウルム」の4氷期に区分されている。

 現在は間氷期?
 最近の氷期が終わったのは、1万年ほど前である。現在は典型的な間氷期が1万2000年ほど続いていると考えられているが、氷床コアデータによる精密な時期の断定は難しく、世界的な寒冷化をもたらす新しい氷期が間もなく始まる可能性もある。今のところ「温室効果ガス」を増加させている人為的な要因の方が、ミランコビッチの軌道周期のどの影響よりも重いだろうと信じられているが、地球軌道要素に対するより最新の研究は、人間活動の影響が無いとしても、現在の間氷期は少なくとも5万年は続くだろうとも示唆している。

 氷期と間氷期の変動に関連して、アメリカ国防総省が専門家に依頼して作成した地球温暖化の影響による大規模な気候変動を想定した安全保障についての報告書(Schwartz, P. and Randall, D. 2003)の存在が2004年に明るみに出て注目を集めた。 それによると、地球温暖化による海流の変化が原因で、北半球では2010年から平均気温が下がり始め、2017年には平均気温が7~8℃下がるという。逆に南半球では、急激に温度が上がり、降水量は減り、旱魃などの自然災害が起こるという。

 氷河期はなぜ起きるか?
 なぜ「氷河期」が起こるのか。これは大きなスケールで起こる氷河期についても、氷河期の中で起こるより小さな氷期/間氷期の繰り返しについても、いまだ議論されている問題である。一般的な総意としては、大気組成(特に二酸化炭素とメタンのフラクション)と、「ミランコビッチ・サイクル(英語版)」として知られる、太陽を回る地球の軌道要素(おそらく銀河系を回る太陽系の軌道も関係する)、太陽活動の減少、の3つの要素が組み合わされたものがその原因とされている。

 3つの要因のうち、最初の「大気組成の変化」は特に最初の氷河期について重要な原因とされている。スノーボールアース仮説では原生代後期の大規模な氷河時代の始まりと終りは、大気中の二酸化炭素濃度の急激な減少と、急激な上昇が原因であると主張している。残りの二つの要素については、現在最も議論が盛んに行われている。

参考HP Wikipedia「氷河」「氷河期」・ とやま雪の文化 氷河を立山で発見か?

ヤマケイ アルペンガイド8 剣・立山連峰 (ヤマケイアルペンガイド)
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山と溪谷社
氷河地形学
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大地震の前兆か?解消か?房総半島沖で「スロースリップ・ゆっくり地震」観測!

2011年11月03日 | 地学

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 房総半島沖で「スロースリップ」 
 防災科学技術研究所と国土地理院は10月31日、房総半島の東方沖で、地震を伴わずプレート(岩板)境界が動く「ゆっくり滑り」が起きていると発表した。

 ゆっくり滑りは、フィリピン海プレートが日本列島の下へ沈み込んでいる場所で起きている。防災科研は傾斜計、国土地理院は全地球測位システム(GPS)を使った地殻変動のデータを解析。いずれも、10月26日から5日間で6センチほど滑ったと見積もった。

 房総半島沖では、平均約6年間隔で同様の現象が観測されている。前回の発生は4年前の2007年8月。今回の発生は過去30年の観測で発生間隔が最も短かった。(asahi.com 2011年11月1日)

 この場所のスロースリップは約30年間観測が続いており、前回までの5回は平均6年間隔で起こっていた。今回は2007年8月以来4年2カ月ぶりで、間隔は過去最小。東日本大震災の影響で早まった可能性もあるという。2007年には、スロースリップに誘発されたとみられる群発地震が房総半島周辺で発生した。

 防災科研が全国に整備した、高感度地震観測網のうち、房総半島6地点のデータを分析。最大の動きは、10月26~30日の5日間に深さ約20キロで約6センチ滑ったと推定した。(毎日新聞 2011年11月1日)

 スロースリップとは何か?
 スロースリップ(slow slip)とは、地震学の用語で、普通の地震によるプレートのすべり(スリップ)よりもはるかに遅い速度で発生する滑り現象のことである。「スローイベント」「ゆっくりすべり」「ゆっくり地震」などとも呼ばれるが、厳密には「スロースリップ」か「ゆっくりすべり」が最も的確に意味を表している。海溝などの沈み込み帯ではよく見られる現象。また、1つのプレートの中に存在する断層の面でも発生する。

 「普通の地震よりもはるかに遅い速度」というのは、地震を起こす地殻変動の速度のことである。地震としては、地震動の継続時間が非常に長く、地震動の周期が比較的長め(約0.5秒~数十秒)であるという特徴を持つ。

 海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこむ構造(沈み込み帯)では、海溝ができ、プレート同士の境界面の一部が強い圧力によって密着して固定され(固着)、固着域(アスペリティ)ができるのが一般的である。固着域は、数十年~数百年の間圧力を溜め込んで動かず、地震の時に一気にずれ動く部分である。

 通常、この固着域は帯状に分布するものもあれば、まだらに分布したりするものもあり、大きさも分布も場所によってさまざまである。大まかに見れば、海溝に対してほぼ平行に分布する。ちなみに、この固着域の分布はプレート同士の境界面の温度に関係があるとされているが、温度だけでは説明できず、そのほかにも多数の要因があると考えられている。固着域の周り(すぐ内側と外側)には、スロースリップを起こしながら沈み込む部分(スロースリップ域、遷移領域)が細長く分布し、そのさらに内側には地震を起こさずに安定して沈み込む部分(安定すべり域)が広く分布している。

 力学的には、固着域は動的な不安定破壊を起こす特性、遷移領域は静的に不安定破壊を起こす特性、安定すべり域は安定したすべりを起こす特性を持っている。つまり、固着域は大きな振動を伴った地震、遷移領域は振動をほとんど伴わない地震や「すべり」、安定すべり域は振動を全く伴わない滑らかな「すべり」を起こす。

 基本的には、沈みこむ海洋プレートは移動方向と同じ向きに、乗り上げている大陸プレートはその向きとは逆方向に、スロースリップを起こす。(Wikipedia)

 スロースリップ構造の例
 東海地方: 東海地方では、南海トラフ(海溝の1種)でユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込んでいる。浜名湖付近では、2000年から2004年まで、年間1cm程度の速度でスロースリップが発生していることが、GPSの観測により判明した。当初は、東海地震に関連のある異常、特に東海地震発生の引き金なのではないかとの見方があり、多くの研究がなされた。

 結果、東海地方のプレート同士の境界面は通常とは異なることが判明した。東海地方の南東には、伊豆諸島と平行して銭洲海嶺という細長い海底山脈がある。この銭洲海嶺は古くから何度も活動しており、東海地方の地下には沈み込んだ古い銭洲海嶺が何列も存在している。プレート同士が強い圧力によって滑っている境界面では、銭洲海嶺のような隆起した地形があると、海水などの水が堆積物と一緒に地下に沈み込み、そのままプレート同士の境界面を作ってしまう。

 地下では深く沈み込むに従って圧力が高まるため、堆積物に含まれる水は鉱物内から外に染み出し、鉱物同士の隙間に入り込んで高圧の水となる。これを「高間隙水圧帯」という。水は粘度が低いため、高間隙水圧帯は潤滑油の働きをして、鉱物同士が押し合うプレート境界よりもすべりやすくなる。

 東海地方の地下では、銭洲海嶺の影響で高間隙水圧帯ができ、そのため、スロースリップを起こす部分の幅が通常よりも広くなり、スロースリップの規模が大きくなっていることが分かった。

 房総半島沖: 房総半島東部から東方沖にかけての地域では、地表にある北アメリカプレートの下で、太平洋プレートがさらにフィリピン海プレートの下に沈みこんでいる。太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界面では、1983年、1990年、1996年、2002年、2007年、2011年の計6回、スロースリップが発生した(観測によるものと、事後解析によるものがある)。2011年のスロースリップは観測開始以来最短の間隔で発生したが、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響を受けた可能性が指摘されている。(Wikipedia)

 大地震の前兆か?
 スロースリップはゆっくりとした地震のこと。通常の地震は急激に地殻変動を起こすのに対し、地殻変動がゆっくりで、ほとんんどゆれを感じることがない。今回のようにGPSを使ってわかる程度である。さてこのスロースリップが、実際の大地震の引き金になるかがどうかが気になるところだが、これには2つの見解がある。

 1つは、スロースリップにより震源域にかかる歪みが大きくなるので、大地震のきっかけとなる考え。防災科研のプレス発表資料発表資料には、「発生が固着域(アスペリティに)歪みをさらに蓄積すると予想されるため」と、まるで、スロースリップが巨大地震を誘発するかの様な説明になっている。

 また、日本地震情報研究会の地震情報日誌(2004/4/20)では、東海地震予知を担う、政府の地震防災対策強化地域判定会会長が、” ひずみという地震のエネルギーが解放されるのだからいいのでは、と考える人がいますが、実は全く逆なのです。浜名湖周辺で解放された分、その東の想定震源域にかかるひずみが大きくなってしまう。”

 ”スロースリップが止まってくれれば、まだここまで心配しない。だが、スロースリップが止まらないのです。2000年後半に始まってから、もう4年目に入りました。ーーーそろそろ止まってもいいのでは、と研究者は考えているのですが、止まらない。東海は明らかに異常な状況です。スロースリップで解放されたひずみも相当な量となっているはずなのに、どんどん突き進んでいる。”と書いている。

 大地震の解消か?
 もう1つの見解は、プレートにかかっているエネルギーが分散されるので、大地震を防ぐという考え。ただしこの場合は、近くの固着域(アスペリティ)にたまったエネルギーが、小地震や群発地震で分散される必要がある。

 プレートは、常時、マントルにより動かされている。スロースリップが起きないと言うことは、その分のストレスが、プレート間に蓄積されるということ。それが解放される時、巨大なエネルギーが放出されるしくみだ。

 「固着域の歪みが増える」は正しいですが、それにより、プレート間の歪みの総エネルギーは増えない。東南海の3連動、4連動地震を警戒するのは正しく、警戒すべきは、プレート間に蓄積された「総」歪みエネルギーである。

 スロースリップは、総歪みエネルギーを減らすことに大きく貢献している。スロースリップが、微小な固着域の滑りを誘発し、微小な群発地震が誘発される。群発地震に依り、さらに、総歪みエネルギーが減ると考える。スロースリップが起きることは、とても喜ばしいこと。(toshi_tomieのブログより) 

参考HP toshi_tomieのブログ 房総沖のスロースリップ地殻の歪みをを解消するので喜ぶべき現象
Wikipedia スロースリップ・ゆっくり滑り・ゆっくり地震 

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地球の酸素はいつできた?23億年前大発生!オスミウムで判明

2011年10月18日 | 地学

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 生命史上の「大事件」
 地球大気中の酸素は、生命による光合成活動によって生み出されており、宇宙から眺めた時に、地球が他の惑星と異なる生命の星であることを示す最大の特徴である。このような酸素大気は、いつどうやって形成したのだろうか?

 約23億年前、地球の大気中の酸素濃度が急上昇していたことが東京大などのチームの研究でわかった。地球が生命であふれるきっかけとなる生命史上の「大事件」の時期を初めて正確に特定した結果で、11日発行の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に発表した。

 現在、酸素は大気の21%を占めるが、46億年前の地球誕生時はほとんど存在せず、初期の生命は酸素なしで生きる下等なものだったと考えられている。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考HP 東京大学プレスリリース 酸素大気形成のタイミングとメカニズム解明

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1944年地震断層の「マッドブレッチャ」を発見!緊急津波速報開発へ!

2011年10月09日 | 地学

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 1944年地震の断層見つけた 紀伊半島沖  
 紀伊半島沖の熊野灘にある海底断層が、1944年の東南海地震時に活動したことを海洋研究開発機構や東京大、高知大のグループが突き止めた。過去の地震の仕組み解明や、将来予測につながる可能性がある。米地質学会誌10月号に発表した。

 熊野灘は、繰り返し発生した東南海地震の震源域で、プレート境界から枝分かれした「分岐断層」が多数ある。このため、どの断層がいつ活動したか、歴史記録や陸上の観測網で突き止めるのは難しかった。グループは、地球深部探査船「ちきゅう」で分岐断層を掘削。柱状に掘り出した地層をX線CTで調べた。

 地震発生時の強い揺れで、泥の層が破砕してできた「マッドブレッチャ」と呼ばれる層を5層見つけた。いちばん上の層の年代が1950年前後とわかり、1944年の東南海地震で活動したことがわかった。

 分岐断層の位置や傾きで、断層の動きに伴って発生する津波の高さが変わる。「今後さらに詳しく調べて、地震の繰り返し間隔や将来の被害の予測に役立てたい」と同機構の坂口有人技術研究主任は話す。(asahi.com 2011.10.3)

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考HP Wikipedia 東南海地震 ・ JAMSTC 東南海地震津波断層特定

隠された大震災―太平洋戦争史秘録
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34億年前の地層から「地球最古の化石」発見!オーストラリアのピルバラ

2011年08月22日 | 地学

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34億年前の地層から「地球最古の化石」発見!オーストラリアのピルバラ 

 地球最古化石が見つかった。場所はオーストラリアのピルバラ地方である。この場所には、34億年前の地層があり、2002年ごろから、生物の化石を発見したという報告があった。しかし、一部の専門家から岩石が鉱化した跡にすぎないのではないかとの意見が出され、10年近く議論が続いていた。 

 化石は一見すると微生物の形をしており、素人目には生物だと判断してしまいがちだが、それだけではいけないらしい。偶然できた模様であるという反論があった。そこで、今回は3つの証拠を発見し、それを論文に記した。8月21日の英科学誌「ネイチャージオサイエンス(Nature Geoscience)」に掲載された。

 発見したのは、ウエスタンオーストラリア大(University of Western Australia)と英オックスフォード大(Oxford University)の研究チーム。この微化石は、石英砂粒から発見された。ピルバラ地方には、地球がまだ水の惑星で、海水が風呂のお湯ほどの温かさだったと考えられている、今から34億年前の始生代(Archean Eon)の地層がある。(2011年08月22日 AFPnews) 

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/archives/3510416.html

参考HP Wikipedia 地球史年表

ミクロな化石、地球を語る ~微化石に刻まれた絶滅と再生~ (知りたい!サイエンス)
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地球は原子炉だ!地熱の大半は放射性元素崩壊!反ニュートリノで判明

2011年07月22日 | 地学

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地球は原子炉だ!地熱の大半は放射性元素崩壊!反ニュートリノで判明

 今回、東北大学、ニュートリノ科学研究センターの調査で、地熱の大半が放射性元素の崩壊熱が原因であることがわかった。つまり、地熱の正体は、昔のどろどろの惑星のなごりで、冷え切っていないから…ということだけではなかった。今、原子力発電が問題になっているが、驚くべきことに、地球自身が原子炉になっており、地核で天然放射性元素が崩壊するために熱くなっているのだ。この成果は、7月18日にNatureGeoScience 電子版に掲載された。

 岐阜県神岡鉱山にある、東北大学の液体シンチレータ反ニュートリノ観測装置「カムランド」を用いて、地球の内部で発生している原子核崩壊により飛来する反ニュートリノを測定することに成功した。この結果、地表で観測される地熱のおよそ半分だけが放射性物質によるものであり、残りは地球形成時の熱が残っている可能性が示された。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/archives/3414675.html
参考HP 東北大学ニュートリノ科学研究センター

反ニュートリノ研究で判明「地球形成時の熱は残存している!」

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宇宙から飛来した!太陽系初期の新種鉱物「クロタイト」「ワソナイト」 発見!

2011年05月22日 | 地学

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宇宙から飛来した!太陽系初期の新種鉱物「クロタイト」「ワソナイト」 発見! 


続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 鉱物 MSN 南極の隕石から新種の鉱物
National Geographic 太陽系初期の新種鉱物、隕石から発見

参考HP Wikipedia 

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東北大震災、奇跡の救出劇!日本地震マップ、3月9日にすでに M8前後!

2011年04月02日 | 地学

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東北大震災、奇跡の救出劇!日本地震マップ、3月9日にすでに M8前後!

 東日本大震災で、自衛隊と米軍などが協力している大規模な行方不明者の捜索活動は、4月2日も朝から続いている。自衛隊員の中には被災している人も多いという。しかし、自分のことは二の次にして、国民を守る任務を全うしている。自衛隊に対して、これほどたのもしいと思ったことはない。米軍に至っては他国の人なのに、捜索活動や補給活動を行ってくれる。ありがたいことだと思う。

 地震発生後、22日目さすがに、生存者は望めそうにないが、生存犬が発見される奇跡があった。海上保安庁によると、気仙沼市の沖合約1.8キロの海上で、流された浮遊物の上から、犬が奇跡的に救出されるドラマがあった。 犬はヘリの爆音に驚いて、現場から浮遊物を伝いながら逃走しようとしたところを保護された。 

 Googleを使った「日本地震マップ」というものがある。地図の左上の停止や再生、早送りや戻しで好きな時期の地震の発生状況が確認できる。地図の縮小、拡大で世界の任意の場所の状況も確認できる便利物。これで行くと、今回の2011年3月11日17時7分の大地震の前、3月9日にすでに、M8前後の地震のあったのが確認できる。


続きはこちら → 
http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/
参考HP  北の国から猫と二人で思うこと 
http://blog.livedoor.jp/nappi11/archives/2467801.html
日本地震マップ http://ktjisinmap.appspot.com/

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レアアースを含む「鉄マンガンクラスト」に刻まれた、地磁気逆転の縞模様

2011年03月25日 | 地学

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レアアースを含む「鉄マンガンクラスト」に刻まれた、地磁気逆転の縞模様



 マンガン団塊(manganese nodule)は、成分が海水中から沈澱して生じた球状のかたまりで、主にマンガンや鉄を成分とし、銅やニッケルなどを含んでいる。マンガンバクテリアによって形成されたとの考えもある。ハワイ諸島の南から東にかけての海域に多くみられる。 水深4,000~6,000mの深海底に分布しており、埋蔵量は1兆7,000億トンにのぼると推測されている。レアアースやレアメタルの供給源としても期待されているが、分布が深海底である上に、薄く広く存在しているため、商業的な採掘へは課題が多い。

 これと同様に海底の露岩などの表面に殻(クラスト)のように成長する、鉄マンガンクラストという鉱物がある。1 mm程度の薄いものから最大で厚さ40 cmのものまで存在する。成長は極めて遅く、厚いものは数千万年かけて成長する。陸起源物質の影響が少ないため、過去の海洋環境変動や気候変動の長期にわたる記録が残されていると期待され、隕石など地球外物質の痕跡も残っている可能性がある。

 今回、産業技術総合研究所のグループと高知大学、米国マサチューセッツ工科大学・米国ヴァンダービルド大学と共同で、海底の鉄マンガンクラストに残された過去の地球磁場の痕跡から、地磁気逆転現象と磁場の形成年代、成長速度を推定する研究が発表された。いったいどうやって、地球の歴史を調べたのだろうか?

 

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 
参考HP Wikipedia「マンガン団塊」「古地磁気学」・産業技術総合研究所「
海底の鉄マンガンクラストの形成年代

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東北大地震で「原発安全神話」が崩壊!600kmの大断層!地球自転速度微増!

2011年03月16日 | 地学

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東北大地震で「原発安全神話」が崩壊!600kmの大断層!地球自転速度微増!

3月11日(金)に発生した三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げる。 

 心配な福島第一原発であるが、NHKの報道番組で、解説者から、ようやく納得できる状況説明を聞くことができた。しかし、遅すぎる。住民は何も正確な状況も聞かされず、何度も避難場所を移動させられた人もいた。最初は半径3km以内だった。次は10km、次は20km、そして30km以内の住人屋内退避となった。

 これでは、住民に怒りの声があがるのも当然だ、番組でも「東海村の原発事故の教訓が生かされていない」と指摘していた。事故当時インターネット上もいろいろな情報が交錯した。これも、政府や東京電力が正確な情報を伝えないからだ。よけいな不安を煽らないためかもしれないが、かえって不安になる。

 続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

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およそ20億年の地層を一望、世界一の大峡谷「グランド・キャニオン」とは何か?

2011年03月01日 | 地学

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およそ20億年の地層を一望、世界一の大峡谷「グランド・キャニオン」とは何か?

 テレビでは何度か見ているグランドキャニオン(Grand Canyon)。実際に自分の目と肌で感じてみると、想像を遥かに超えるスケールの大きさの大峡谷に誰もが驚くという。生きているうちに一度は訪れてみたい場所である。

 グランドキャニオンの展望ポイントから見渡す景色は遥かに遠い。 グランドキャニオンは標高2150mの高さにあり、渓谷の最大幅は約30キロメートルにもなる。この谷の高低差は約1600メートル。断崖絶壁から谷底をのぞき込むと、地球にはこんなところがあるのか、自然はこのようなものを創造するものなのかと驚かされる。

 グランド・キャニオンはアメリカ合衆国アリゾナ州北部にある峡谷である。コロラド高原がコロラド川の浸食作用によって削り出された地形であり、先カンブリア時代からペルム紀までの地層の重なりを目の当たりにできるところでもある。地球の歴史を秘めている価値と共に、その雄大な景観から合衆国の初期の国立公園の一つであるグランド・キャニオン国立公園に含まれている。さらに1979年には世界遺産に登録された。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 
参考HP Wikipedia「グランド・キャニオン」
 

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