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南極にアンテナ1000本「PANSY」計画で、地球規模の気候変化観測!

2011年11月19日 | 気象

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 南極にアンテナ1000本設置
 南極に約1千本のアンテナを立て、地球温暖化などを探る世界初の南極大型大気レーダー「PANSY」計画が、始まっている。北極などの観測器とも連携し、地球規模での大気の大循環や気候変動を探るのが狙いだ。東大と2010年11月に出発した、52次南極観測隊が計画を発表した。

 この計画には、観測隊の派遣元の国立極地研究所や東大、京大など国内9大学と8研究所が参加。甲子園球場のグラウンドほどの直径160メートルの敷地内に、高さ約3メートルの小型アンテナを1045本立て、地上から高度500キロまでの大気の流れを1分ごとに観測する。建設費は約46億円。「国内でも例のない大きさ。けた違いの高精度のデータが得られる」とプロジェクトリーダーの佐藤薫・東大教授。(2010年11月15日16時15分)

 2011年3月、南極初の大型大気レーダー(PANSY)の初観測に成功した。第52次南極観測隊により2010年12月下旬からほぼ1ヶ月半の夏期間にアンテナ約1000基の設置が終了し、試験観測を行ったところ予定通りの大気乱流散乱エコーが受信された。今後、積雪の状況などを見ながら調整を行い、2012年度には世界初の南極中間圏乱流エコー観測を試みる。極中間圏雲やオゾンホールなど人間活動の影響が強く反映される大気現象の物理を解明し、気候システムにおける南極の役割を明確化する。

 PANSYレーダー初観測
 2010年12月下旬から、ほぼ1ヶ月半でアンテナ約1000基を設置し、初観測に成功した。アンテナの設置は、環境保全のため地表面の整地を行わず、直径約10cmの小さな穴を空け、そこに金属パイプを差し込むことで固定する方法をとった。この夏は、史上最低の積算日照時間を記録するなど、天気には恵まれなかったが、観測隊の粘り強い努力により予定通りほぼ全数のアンテナ設置が終了した。

 2月中旬に夏隊が帰国した後は、越冬隊により、3月25日から31日の7日間、下部対流圏を対象とする初期観測を実施したところ、良好なデータが得られた。このレーダーはビームを上に向けることで鉛直方向のドップラー風速、すなわち、鉛直風を測ることができるのが特長である。図をみると鉛直ビーム(ビーム1)の散乱信号も良好に得られており、鉛直風が捉えられていることがわかります。

 このPANSYレーダーのアンテナ全数を使用したフルシステムが稼働すれば、地上1kmから500kmの対流圏・成層圏・中間圏・熱圏 / 電離圏の観測が可能となる。これにより環境が苛酷であるため他の緯度帯に比べて遅れがちであった南極大気の観測的研究に大きな進歩がもたらされることが期待される。

 PANSYが目指すもの
 極域は季節や高度領域によって大気の大循環の終着点とも出発点ともなる、地球大気において極めて重要な位置を占めている。その大循環の主要な駆動源の一つである重力波と呼ばれる、振幅の小さく周期の短い波の作用がPANSYの観測によって初めて定量的に捉えられることになりる。

 その作用を、温暖化予測等に用いられる気候モデルに組み込むことで、大循環がより正確に表現されるようになり、成層圏低温バイアスの解決に大きく寄与する。また、南極には、オーロラ・カタバ風・オゾンホール・極成層圏雲・極中間圏雲(夜光雲)などの中緯度や熱帯にはない大気現象が多く見られる。

 このなかにはオゾンホールや極中間圏雲といった人間活動と深く関連する現象も存在する。PANSYは、このような南極の大気現象のほとんど全てを精密に観測して、極域の地球気候における位置づけを明確にし、気候の将来予測の精度向上に寄与することを目指している。

  PANSYの研究テーマ
 成層圏・中間圏温度の謎: 成層圏低温バイアスとは、現在の気候予測モデルが持つ誤差。モデルの冬から春にかけての成層圏での気温が、実際のものより低くなってしまう。大循環を引き起こす重力波効果が正確にモデルに取り込めていないためだと考えられている。

 例えば、高さ50km付近の温度の極大は、火星や金星には存在せず、地球大気にのみ見られる構造だが、地球にはオゾン層が存在し、太陽紫外線を吸収して大気を加熱するために起きる。しかし、冬の極域は一日中太陽光線が届かないのにもかかわらず、この温度の極大が見られます。

 さらに、高さ100km付近では、太陽光線が一日中降り注ぐ夏の方が、冬よりも低温になっている。ここは地球大気で最も気温の低い領域である。 

 大気重力波の中層大気での役割: 重力波とは、浮力を復元力とする大気中の小さな波。相対論における重力波とは別物である。

 山や低気圧、ジェット気流、対流などが発生源。上方に運動量を運び、大循環を引き起こす。この大循環に伴う上昇・下降流が極域の温度構造に大きく影響する。オゾンホールをもたらす極成層圏雲量の予測には重力波の大循環駆動力を定量的に知る必要がある。

 大気中の活発な積雲対流や前線、ジェット気流などは、大気重力波と呼ばれる波動を生みだしている。大気重力波は微弱なため、近年になるまで実態を把握するのが困難でした。しかし、最近ではその重要性の認識は年と共に大きくなっている。大型大気レーダーは唯一、重力波の作用を定量的に評価できる観測装置だ。 

 夜光雲の謎: 極中間圏雲は夏の上部中間圏(高度85km付近)にできる雲。太陽が沈んだ後、夜中にブルーグレーに輝いて見えるので夜光雲とも呼ばれる。

 中間圏界面と呼ばれる高さ90km付近では、夏に非常に低温となり、水蒸気が凝結して夜光雲ができる。夜光雲は19世紀終わりに初めて発見され、それ以前は存在しなかったと考えられている。つまり、夜光雲は人間活動に関連して現れた現象であり、気候変動のカナリアとも言われている。

 レーダー観測を行うと夜光雲に関連すると思われる特殊なエコー(Polar Mesospheric Summer Echo) が受信される。ハイパワーのPANSYレーダーは、PMSEをモニターできるだけでなく、周辺の流れ場も測定できるため、夜光雲の物理に迫ることができる。

 極成層圏雲の物理: オゾン破壊反応にかかわる極成層圏雲は高さ20~30kmに現れる極域固有の雲。日出前や日没後に真珠母貝のように輝いて見える真珠雲もその一つだ。冬から春にかけての極域成層圏下層は低温で、わずかな水蒸気をも凝結させ、極成層圏雲となる。PANSYレーダーによる流れとライダーによる雲の同時観測をすることで、極成層圏雲の実態を調べることができる。

 成層圏物質循環による極域でのオゾンの蓄積量は春に最大となる。ところが南極では、極夜ジェットで囲まれた極渦の内側に発生する極成層圏雲上での光化学反応により、オゾンが破壊され、オゾンホールが出現する。フロン規制により21世紀半ばにはオゾンホールは消滅すると予測されているが、対流圏に見られる地球温暖化の一種の反作用として成層圏の温度はさがり、オゾンの回復は遅れるかもしれないとの見方もある。

 したがって、オゾンホールの将来予測には、極成層圏雲の量を決める成層圏の温度を正しい評価が必要である。そして、そのためには大気大循環に大きな役割を果たすと考えられている大気波動作用の、大型大気レーダーによる定量評価が不可欠である。  

 南極カタバ風とそれにともなう対流圏循環: 南極では、大気の大循環により低緯度域から流れ込む気流が冷やされ、南極大陸の斜面を流れ落ちるカタバ風と呼ばれる現象があります。PANSYレーダーは、カタバ風がもたらす大気循環による上空の水蒸気の流れを、時々刻々に捉える。これまでは難しかった雲の生成や消滅過程、エアロゾルの輸送過程を詳細に調べることもできる。(National Institute of Polar Research, JAPAN)

参考HP 国立極地研究所:Pansy 南極大型大気レーダー初観測

南極ってどんなところ? (朝日選書)
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朝日新聞社
極地からわかる地球のひみつ (ふしぎナゾ最前線!現代科学の限界にいどむ)
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台風12号、観測史上最多雨量 1070mm!自転車並みの遅さ 10km/時!

2011年09月04日 | 気象

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台風12号、観測史上最多雨量 1070mm!自転車並みの遅さ 10km/時!

 台風12号の影響で西日本では、雨のため大変な被害が出た。奈良県の十津川村では、鉄砲水で多くの行方不明者を出した。9月3日、地域気象観測システム(アメダス)では、72時間雨量が観測史上最多の1070ミリに達した。同県上北山村で1400ミリ、和歌山県田辺市の本宮でも1070ミリを超え、これらも過去最多となった。(産経news 2011.9.3 ) 

 3日午後6時ごろには、岡山県南部に再上陸した。台風による大雨の影響で、河川が氾濫するおそれがあるとして、岡山市はおよそ24万人に、兵庫・姫路市はおよそ10万人に避難勧告を出している。岡山市では、降り始めからの雨量が212mmと、9月の平均値を上回る大雨となっている。(09/03 21:05 岡山放送)

 東日本も場所によっては、集中豪雨があり被害を出した。ここ湘南地方も警報はたくさん出ていたが、風雨は一時だけで拍子抜けしてしまった。台風は、あたかも3月11日の東日本大震災の被害のあった地域とは、逆方向の、西日本をねらい撃ちしたかのような進路を取っている。今回の台風は、南の湿った空気が流れ込み、大量の雨を降らせる雨台風になった。もう一つの特徴は、自転車並みの遅さである。まるで、台風発生地域に近い沖縄にいるのかと錯覚するほどである。なぜ、これほど遅い台風になったのだろう?

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/archives/3519631.html

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今年の夏は暑くなる?早い梅雨明け、連続猛暑日「高温注意情報」発表中!

2011年07月13日 | 気象

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今年の夏は暑くなる?早い梅雨明け、連続猛暑日「高温注意情報」発表中!「高温注意情報」開始

 今年の梅雨明けは早かった。梅雨入りも早かった。関東甲信地方が梅雨入りは5月27日で平年より12日早かった。雨の日が何日も続くことはなく、梅雨末期の集中豪雨もなく、過ごしやすい梅雨だった。  

 梅雨明けも早かった。7月9日気象庁は、関東甲信・北陸・九州北部地方などが梅雨明けしたとみられると発表した。9日は梅雨明けした各地で強い日差しが照りつけ、厳しい暑さとなった。9日、全国で一番の暑さとなったのは、群馬・館林市で、37.4度を記録した。関東甲信地方は、平年より12日早く、昨年より8日早い梅雨明けだった。

 その後、今日まで真夏日が続く中、気象庁は、7月13日「高温注意情報」をスタートさせた。高温注意情報は最高気温がおおむね35度以上になると予想された場合に前日にホームページに発表する。当日午前にもより詳しい情報を出すという。13日に注意情報が出たのは関東甲信と東海、近畿、九州北部・山口の4地方。14日はさいたまや甲府、名古屋、福岡などで最高気温が35度になると予想した。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/archives/3395585.html
参考HP 大塚製薬
失った水と塩分取り戻そう! ・ 気象庁 高温注意情報

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6月22日夏至、「節電列島」に猛暑が襲う!どこまで冷房はガマンできるか?

2011年06月22日 | 気象

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6月22日夏至、「節電列島」に猛暑が襲う!どこまで冷房はガマンできるか? 

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/archives/3329114.html 

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5月27日関東はや梅雨入り、平年より12日も早く!梅雨明けは未定

2011年05月29日 | 気象

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5月27日関東はや梅雨入り、平年より12日も早く!梅雨明けは未定 

 気象庁は5月27日、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より12日、昨年より17日それぞれ早く、1951年の統計開始以降、1963年の5月6日に次いで二番目に早い。関東甲信で5月中の梅雨入りは、1951年以降の61年間で5回目。「異常というほどではないが、珍しい」(同庁天気相談所)という。 

 東海地方も同日、平年より12日、昨年より17日早く梅雨入りした。今年は4月末の沖縄と奄美を皮切りに、5月23日には九州南部、26日には四国、中国、近畿と、いずれも平年より10日前後早く梅雨に入った。春の空気と夏の空気の境目にできる梅雨前線の北上が早めだ。(2011年5月27日 東京新聞)

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 
参考HP Wikipedia 
梅雨 気象庁 平成23年、梅雨入り・梅雨明け速報値

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春を告げる「南岸低気圧」太平洋側で降雪 でも積雪ゼロはなぜ?

2011年02月11日 | 気象

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春を告げる「南岸低気圧」太平洋側で降雪 でも積雪ゼロはなぜ? 

 2月11日~13日にかけて、東京や湘南にも積雪を予想した人も多かっただろう。しかし、13日朝は一面雪景色…とはならず、冬型の気圧配置になり、スッキリと晴れた気持ちのよい1日になった。さすが湘南は暖かいからめったに雪は積もらない…と思った。東京都心でも雪は積もらなかったようだ。ところが、関東北部ではしっかり積雪していたとのこと。この違いはどうしておきるのだろう?

 11日夕方の気象庁の天気予報でも、12日の18時までに予想される24時間の降雪量は、いずれも多い所で東北、近畿、中国:40センチ。北陸、九州北部:30センチ。北海道、関東甲信、四国:20センチ。東海:15センチ。関東南部でも15センチが予想されていた。関東南部に関しては、みごとに予想は外れてしまった。

 11日の夜には雪が降り続き、次の日は我が家の子ども達も、雪合戦ができると喜んだ。翌12日朝はうっすらと積雪、しかし午前中に一時日も差し、すっかり溶けていた。ただ、午後に入り雪が降り出したものの1時間もせずにやんだ。そして、夜にはかなり冷え込んだがもう降ることはなかった。こんな時、気象予報士も判断が難しそうだ。まず、今回の雪の予報はどうやって判断したのだろう?

 
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 参考HP Wikipedia「寒冷低気圧」・日本気象協会「日直予報士・天気概況」 

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水に沈むブリスベン!100年に1度、オーストラリアの大洪水の原因は?

2011年01月20日 | 気象

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水に沈むブリスベン!100年に1度、オーストラリアの大洪水の原因は? 



オーストラリアの洪水
 今冬、日本に大雪をもたらした「ラニーニャ」現象は、世界にも大きな影響をもたらしている。米航空宇宙局(NASA)は1月13日、オーストラリア・クイーンズランド(Queensland)州を中心に発生している大規模な水害について、太平洋の赤道付近で海水温が低下するラニーニャ現象が特に強力で、豪雨と洪水に拍車をかけているとの見解を発表した。

 NASAが気象パターンの観測に使用している衛星画像を見ると、昨年11月と12月のラニーニャ現象は特に強かったことが分かる。NASAジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)の気候学者ビル・パッツアート(Bill Patzert)氏は、ラニーニャ現象に関する確かな記録は過去約50年分しかないが、今回のラニーニャはこの期間でも屈指のものと思われ、すでに地球中の天気や気候に影響を及ぼしつつある」と語る。 オーストラリア第3の都市ブリスベン(Brisbane)では13日、郊外全域が水没し、インフラが麻痺、3万戸が浸水するなどこの数十年で最悪の水害となっている。(2011年1月13日 AFP)


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 参考HP AFPBB News「豪水害、ラニーニャ現象が拍車 NASA」 

LIVE from オーストラリア
木谷 朋子
ジャパンタイムズ
オーストラリアの取説―30のキーワードで読み解く
川野 寛
リント

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年末年始に記録的な大雪!原因は北極振動とラニーニャ現象?

2011年01月16日 | 気象

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 年末年始に記録的な大雪!原因は北極振動とラニーニャ現象?

 日本列島は今冬、各地で大雪に見舞われ、山陰などで被害が相次いだ。気象庁は、北極圏が冷気を周期的に放出する「北極振動」と、異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」に伴う偏西風の蛇行で強い寒気が流れ込んだとみている。

 ラニーニャと北極振動は、全国で約150人が死亡した2005年12月~2006年2月の「平成18年豪雪」でも発生しているが「登場する役者は同じなのに、今冬の北陸などの雪は今のところ、平成18年豪雪ほどではない」と同庁担当者。今季は気圧配置などから寒気の流入が西に偏っているのも特徴だ。(2011/01/08  共同通信)


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エルニーニョ・ラニーニャ現象-地球環境と人間社会への影響-
山川修治,森島 済,西森基貴,川崎 健,岡 秀一,吉野正敏,朴 恵淑,河合隆繁,原沢英夫,増田啓子,漆原和子,加藤央之,長谷川直之,栗原弘一,小柴 厚,花輪公雄,高薮 縁,清木亜矢子,赤坂郁美
成山堂書店
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奄美地方に記録的大雨、原因は停滞中の秋雨前線・台風13号

2010年10月22日 | 気象
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奄美地方に記録的大雨、原因は停滞中の秋雨前線・台風13号

 秋雨前線の影響で記録的豪雨に見舞われた鹿児島県奄美地方では10月21日朝、県警や海保の職員らが相次いで奄美大島に入り、地元消防などによる被災者の救助も始まった。

 しかし、現地では道路が各地で寸断され、電話が通じない地域も多いため、被害状況の把握や住民の安否確認は難航している。鹿児島県の伊藤祐一郎知事は21日午前、自衛隊に災害派遣を要請した。前線は22日ごろまで奄美地方周辺に停滞する見通しで、鹿児島地方気象台は引き続き厳重な警戒を呼びかけている。

 鹿児島地方気象台によると、18日午後9時の降りはじめから21日正午までの降水量は奄美市名瀬で736ミリ、瀬戸内町古仁屋で375.5ミリに達した。奄美市名瀬では、10月の平年降水量の約3倍となっている。(毎日新聞 2010年10月21日)

 今回のこの記録的豪雨の原因は何だろう?

 

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地球大異変 巨大地震や超大型台風の脅威 (別冊日経サイエンス 153)
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2010年8月の海面水温が過去最高!サンマの不漁・台風の発生

2010年09月10日 | 気象
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 おいしくて体にもよい“秋の味覚”サンマが今年は不漁で高値になっている。水産庁が発表した2010年の北西太平洋サンマの推定資源量は221万トンで、昨年の351万トンから約4割もの減少になった。漁獲量の減少で、東京・築地市場の卸値も、前年同期よりも4割程度の高値に上昇している。この不漁の原因は何だろう?

 サンマの適温は13~15℃。その温度の海域が下がってこなければ、サンマはとれない。サンマは夏場はオホーツク海で回遊し、秋には産卵のため南下し、主な漁場は関東沖になる。

 気象庁によると、今年8月の日本周辺海域の平均海面水温が、人工衛星などを使って観測を始めた1985年以来、過去最高だったことがわかった。海面温度の上昇は、サンマなど回遊魚の生態に影響を与え、不漁の原因になっているという。

 

 続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/

参考HP Wikipedia「秋刀魚」・気象庁「日本近海 毎日の海面水温」 「台風による水温低下

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気象庁「異常気象」と判断!酷暑まとめ「異常気象クイズ」!

2010年09月06日 | 気象
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 今夏(6~8月)の日本の平均気温は平年を1.64度上回り、平年を1.36度上回って記録的猛暑だった1994年を大きく抜いて、統計を開始した1898(明治31)年以降の113年間で最も高かったことが1日、気象庁のまとめで分かった。

 気象庁は9月3日、1898年の統計開始以来113年間で最も厳しい暑さの夏となった原因などについて、専門家を交えて検討する異常気象分析検討会を開いた。

 会長の木本昌秀・東京大大気海洋研究所教授は「エルニーニョ現象や偏西風の蛇行など複数の要因が重なり異常気象となった」との見解を示した。

 

 続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/

参考HP Wikipedia「エルニーニョ」 

異常気象の正体
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海の色が台風の進路を決める?台風の発生・発達・衰退

2010年08月19日 | 気象

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 台風の発生と温度
 地球温暖化の影響で、台風が大型化したり、発生数が増えることが予想され、話題になっている。ところで、台風の発生する海域は何度以上あるのだろう?

 台風は、海水温が27℃以上あるところでないと発生しない。過去の統計から明らかとなっている。海水温が高いと、その上空には沢山の水蒸気がある。こういった海域に何らかの理由で空気が集まってくる(収束)と、空気は行き場を失って上昇気流が生じる。

 空気が上昇すると、気圧が下がって気温が下がる。気温が下がると水蒸気は水滴に変わって、凝結熱を吐き出す。この凝結熱で空気は温まり、軽くなってますます激しく上昇する。こうして台風は、水蒸気の凝結熱をエネルギー源として発生、発達していく。

 台風の発達と衰退
 それでは台風はどうやって、衰退するのだろうか?

 発生後の台風の盛衰には台風進路にあたる海面水温が大きな影響を及ぼすといわれている。地球温暖化に伴って将来の海面水温が上昇すると、日本に来襲する台風の頻度や強度が影響を受けることが予想されている。

 台風の発達におおいに関係しているのが、海水温。27℃以上が発達の目安であり、台風の元は、蒸発する水蒸気によってできる対流性の雲である。

 台風のエネルギー源は暖かい海水から与えられる水蒸気だから、台風が陸地に上陸したり、海水温が低い海域へ移動するとエネルギーの補給源が断たれ、発達どころが自分を維持できなくなって衰えはじめる。台風の上陸はその地域にとっては脅威だが、そのことによって台風が衰えてくれるという一面もある。

 海の色が台風の進路を決める?
 最新の研究によると、海の色には台風(熱帯低気圧)を動かす力があるという。地球温暖化によって海の色がすでに変化し始めている可能性があり、台風の進路を見極める上で役に立つかもしれない。

 アメリカ、ニュージャージー州プリンストンにある地球物理流体力学研究所の海洋学者アナンド・グナナデシカン氏が率いる研究チームは、コンピューターシミュレーションを用いて、海の色と大型の熱帯低気圧との関連性を調べた。大型の熱帯低気圧は、北大西洋と太平洋北東部ではハリケーン、太平洋北西部ではタイフーン(台風)と呼ばれる。

 グナナデシカン氏は、「私たちのチームは複数の気候モデルを開発しており、そのモデルを現実に近づけることが私の仕事の1つだ」と話す。海の色など、これまであまり研究されてこなかった因子を詳しく分析することもモデルを現実に近づける方法の1つだ。

 海の色の透明化
 北太平洋では葉緑素を持つ微生物である植物プランクトンが豊富なため、海の色は主に緑色になる。海に浮かぶ植物プランクトンは太陽光を吸収することで、海面温度を比較的高く保つ。植物プランクトンの数が減少すると、太陽熱はより深い水中にたまる。

 研究チームは気候モデルを使って、北太平洋の環流に住む植物プランクトンが減った場合のシミュレーションを行った。環流とは、海洋全体に及ぶこともある大きな渦状の海流である。「北太平洋の環流はすでに水が非常に澄んでいるが、これを完全な透明だと仮定した」とグナナデシカン氏は説明する。

 環流の水を透明にすることで、環流の最も浅い水域から熱が奪われた。海面温度が高いことが熱帯低気圧の大型化の一因であるため、この変化は極めて重要だ。

 コンピューターモデル
 
熱帯低気圧は、赤道沿いの熱帯の暖かい水域の上空で発生し、北または南の亜熱帯地方に向かって進む。例えば太平洋北西部では、熱帯低気圧は北上して日本と中国に上陸するのが普通だ。

 しかし、コンピューターモデルで北太平洋の環流から色と熱を取り除いたところ、熱帯地方から北上する熱帯低気圧の数が通常の3分の1に減少した。海面温度が下がると熱帯低気圧そのものが存在し続けられなかった。

 北へ行くほど海の色が薄くなる場合、熱帯低気圧は赤道沿いに進み、フィリピン、ベトナム、タイに上陸する傾向が見られた。「環流の色が薄くなることによる影響は非常に大きかった。本当に驚いた」とグナナデシカン氏は明かす。

 カリフォルニア州にあるスクリップス海洋研究所の生物地球化学者で、今回の研究には参加していないマンフレディ・マニッツァ氏によると、環流は植物プランクトンなどの生命体を育む能力が低いという意味で「生産性が低く、海の砂漠と言える」という。「気候が温暖化すれば生産性はさらに下がる可能性が高い」。

 海の透明化はどうなる?
 「Nature」誌に最近掲載された別の研究によると、海洋の透明化はすでに進行している可能性がある。地球温暖化による海面温度の上昇に伴い、海の深い部分にある栄養素を豊富に含む低温の水と混ざり合うことが少なくなり、浅い水域に住む植物プランクトンが栄養不足で死滅しつつあることが明らかになったという。

 しかしコンピューターモデルの研究を率いるグナナデシカン氏は、最近数十年間でプランクトンが増加したことを示す研究も発表されていると反論する。「海に住む葉緑素を持つプランクトンの数の変化を推定する際の大きな問題は、まともなデータがNASAの人工衛星に搭載された海色センサーSeaWiFS(Sea-viewing Wide Field-of-view Sensor)による12年分のデータしかないことだ」。

 同氏の研究チームは今後、現在ある人工衛星のデータを用いて海の色の変化を追跡し、現実世界でも海の色と熱帯低気圧の進路とに関連性があるのかどうかを確かめることにしている。

 この研究は「Geophysical Research Letters」誌に近日中に掲載される予定である。(2010年8月16日 ナショナルジオグラフィック) 

 

参考HP WeatherPlanning「お天気なぜなぜ」 

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「猛暑日」東京で4日連続!世界で異常気象 猛暑・豪雨・寒波

2010年07月24日 | 気象
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 猛暑日の連続記録
 日本列島は7月24日、各地で勢力の強い太平洋高気圧に覆われて、朝から気温が上がり、東京・大手町では35度以上の「猛暑日」が、観測史上最長記録に並ぶ4日連続となったほか、各地で30度以上の「真夏日」となった。

 気象庁によると、午後0時半現在、岐阜県多治見市で37.3度、愛知県東海市で37度、岐阜県郡上市で36.9度、岐阜市で36.8度、東京都練馬区で36.7度を観測した。全国921の観測地点のうち、86地点で猛暑日、618地点で真夏日となっている。

 東京・大手町も午前7時半には30度を超え、午後0時半に35.4度を観測した。同所での4日連続猛暑日は、1961年の統計開始以来、1978年8月と1994年8月しかないという。

 気象庁によると、上空に徐々に寒気が流れ込んでおり、午後には一時的に雨や雷雨の地域もある見込み。東京消防庁によると、都内では24日午前10時現在、男女11人が熱中症で病院に運ばれ、うち調布市の女性(79)が重症という。(2010年7月24日  読売新聞)

 ロシアの猛暑
 連日猛暑の日本。だが、世界に目をやると、各地を異常気象が襲っている。ロシアは記録的な暑さに見舞われ、中国は大雨続き。一方、季節が逆の南米では寒波が猛威をふるい、各地で多くの死者が出ている。原因の一つは上空で吹く偏西風の異変とされる。

 ロシアは西部やシベリアを中心に猛暑となり、同国気象庁によると、1日の平均気温が平年より9~10度も高い状態が長く続き、「130年の観測史上最も暑い年になる」(フロロフ同庁長官)。緊急事態省によると、水死者は全土で昨年より倍増、6月は1244人、7月も891人に達し、計2千人を超えた。干ばつや自然火災で26の連邦構成体が非常事態を宣言した。

 モスクワはここ連日、最高気温が33~35度台を記録し、24日には36.7度に。クレムリン恒例の護衛交代式典が「参加者や観客の安全のため」中止された。エアコンが品切れ状態になり、救急車の出動要請も1日8千~1万回と通常の倍近くに増え、エアコンのない地下鉄で乗客の死者も出た。郊外の泥炭地が自然発火して煙が舞い、異臭とともに市中心部に迫っている。

 干ばつ被害も広がり、小麦輸出大国のカナダやカザフスタン、欧州連合(EU)での被害とも相まって、小麦の国際価格は20%ほど上昇した。

 中国は集中豪雨
 中国南部では6月中旬から続く大雨で、7月23日現在で742人が死亡、367人が行方不明となっている。世界最大の三峡ダムは過去最多の水が流れ込み、長江は1987年以来で最大規模の洪水被害が出ている。被災者は約1億2千万人、倒壊した家屋は約67万軒に上っている。

 福建、湖北、河南などの各省では、例年の3割増から2倍の降水量が続いている。水利省によると、約230の河川で警戒水位を超えており、六つの小型ダムが決壊した。2009年に完成したばかりの三峡ダムの23日の水位は159メートルで過去最高となり、満水時の175メートルにじわじわと近づいている。約100万人が避難生活を強いられている。

 広東省には台風が上陸し、北上する見込みで、被害が拡大する恐れがある。北部の遼寧、吉林両省でも21日ごろから、1994年以来、最大の大雨が降り始めており、全国的に被害が広がりつつある。

 南半球の寒波
 一方、冬の南半球。南米各地では、寒波で少なくとも200人以上の死者が出ている。

 ボリビアでは過去に降雪記録がない地域で雪が降り、チリでは各地で吹雪による停電で交通が止まり、町が孤立した。アルゼンチンでは寒さで少なくとも14人が死亡、ホームレスの人を屋内に収容するなどの対策に追われ、ガス需要が増えたため炭で料理するレストランもあるという。ペルーでも、標高3千メートル以上の地域で零下24度を記録し、政府が緊急事態宣言を出した。

 ブラジル西部の州では寒さで家畜2万7千頭が死に、損害額は400万レアル(約2億円)に上ったという。

 偏西風の蛇行
 こうした熱波や寒波は、偏西風の異変がもたらしている。西から東に向かって地球を一周して吹いているが、気象庁によると、北半球では7月から南北に大きくうねる状態が続いている。

 ヨーロッパ東部からロシア西部、シベリア東部の地域では、北極寄りに大きく波打ち、その内側に、大気の下層から上層にまで及ぶ「背の高い高気圧」が発生。暖かい空気を吐き出して一帯の気温を上昇させている。日本付近でも太平洋高気圧の勢力を強め、梅雨明け以降の連日の猛暑を招いている。

 南米の大寒波も南半球の偏西風が原因だ。当初、南極側に蛇行していた風が逆に赤道側に波打ったため、低気圧ができて南極からの冷たい空気が引き込まれたとみられる。
 
 エルニーニョ・ダイポールモード
 一方、中国の大雨は、インド洋の水温が関係しているとの見方がある。東京大の山形俊男教授(気候力学)によると、インド洋はここ50年で水温が0.6度上昇。今春までエルニーニョ現象が太平洋中央部の赤道近くで続いた影響でさらに水温が上がり、活発な上昇気流ができた。その気流がフィリピン近海に下降して高気圧を生んだ。暖かく湿った風が中国南部から日本の九州付近に停滞していた梅雨前線に大量の水蒸気を送り込み、豪雨をもたらしたという。(asahi.com 2010年7月25日)
 
 エルニーニョ現象とは、東太平洋の赤道付近(ちょうどガラパゴス諸島に当たるところ)で海水の温度が上昇する現象。海水温の変化はまずその海域の大気の温度に影響を及ぼし、それが気圧変化となって現れ大気の流れを変えて、天候を変えてという具合にして世界中に波及する。

 ダイポールモード現象とはインド洋熱帯域において初夏から晩秋にかけて東部で海水温が低くなり、西部で海水温が高くなる大気海洋現象。世界の気候に大きな影響を与えることが明らかになっている。この現象はテレコネクション(遠隔作用)によってアジア各地の気候にも影響を及ぼす。フィリピンから中国南部、インドシナ半島からインド北部にかけては降水量が増加し、テレコネクション機構により、日本を含む極東地域では降水量が減少し猛暑となるとされる。(Wikipedia)

 

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今年も異常気象!深層崩壊・ゲリラ豪雨 原因は偏西風蛇行

2010年07月09日 | 気象
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 鹿児島の「深層崩壊」
 今年もこの夏、異常気象が起きている。鹿児島県の大隅地方では、7月3日から4日にかけて激しい雨を観測。4日は24時間の雨量が80・5ミリに達した。また、7月8日夜遅くから9日の昼すぎにかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降った。鹿児島地方気象台では、先月からの大雨で地盤が緩んでいることから、土砂災害などに警戒するよう呼びかけていた。

 鹿児島県南大隅町では、7日までの4日間に土石流が5回断続的に発生し、流域の住宅や倉庫計3棟に岩や泥流が流入、国道269号を寸断した。上流にある台地の頂上部分が5日午後5時ごろ、大規模に崩落。幅200メートル、高さ約130-140メートルにわたり崩れた土砂が2基の砂防ダム(容量計4万3千立方メートル)を埋め、頂上から約600メートル先の海岸まで押し寄せた。けが人はなかったが、今後も再発が懸念されている。

 県は7月7日、下川悦郎・鹿児島大学教授(砂防工学)や国土交通省の小山内信智砂防研究室長を招いて現地を調査。下川教授は記者会見し「地下の深い部分に水がたまって行き場を失い、大規模な“深層崩壊”が起きた。台地に数カ所の亀裂があり、再発の可能性もある。当面は監視が必要」と述べた。

 崩れたがけの上の部分は、火山灰などが冷え固まってできた岩で、下の軟らかい岩盤との境目から大量の水が流れ出していたという。しみ込んだ雨水で下の軟らかい岩盤の層がしだいに削り取られ、上の岩の層が支えを失って一気に崩れ落ちたとみている。(2010/07/08 西日本新聞)

 東京都心で「ゲリラ豪雨」
 7月5日夜、東京都北、板橋、練馬区などを襲った「ゲリラ豪雨」のため、床上浸水49棟、床下浸水46棟の被害が確認されている。

 同川は1時間50ミリの降水量に対応できる護岸整備が進められているが、5日は水があふれ出した約1時間前から上流の板橋区内で1時間に107ミリの雨を観測。現場から約2キロ上流にある加賀橋の水位は、5日午後7時20分からの1時間で7メートル近くも上昇した。

 都によると、これまでに護岸の破損は確認されていない。都では水があふれ出した原因の調査を進めているが、ある幹部は「能力以上の降水が原因の可能性がある」としている。(2010年7月6日12時57分  読売新聞)

 気象庁によると、6日も全国的に大気の状態が不安定で、東日本から北日本を中心に局地的に大雨が降るおそれがあり、注意を呼びかけた。

 渡瀬 さえ子気象予報士は「東京都板橋区付近で、107mmという、猛烈な雨が降りました。地表付近に暖かく湿った空気が流れ込みまして、上空には冷たい空気が流れ込みます。そうすると、大気の状態が非常に不安定になりまして、雷雲が発達しやすくなるんです。冷たい空気が入ってきますので、ひやっとした空気、肌で感じることができると思います。こうなると、雷雲がすぐそばまで近づいているサインですね。6日も関東各地、どこで夕方以降、激しい雷雨が起こってもおかしくないといった状況です」と話した。(FNN 2010/07/06)

 世界各地も「大雨」「熱波」
 7月に入り、世界各地でも「異常」ともいえるような天候が続いている。「大洪水」に、気温40度を超える「熱波」。その原因はどこにあるのだろうか?

 南米・コロンビア。激しい雨が数日にわたって降り続き、街は一面、大海原と化しました。その中で女性が助けを求めたが、濁流に押し流されまう。しかし、幸運にもこの女性は近くにいた男性に助けられ、無事だった。

 メキシコ北部に上陸したハリケーン。ダムの決壊を防ぐため水門を開いたところ、洪水になってしまった。12人が死亡、1万8000人以上が避難生活を強いられている。

 一方、中国・福建省。7月7日、増水した川の水の威力に橋が崩れ落ちました。青海省では10日以上、雨が降り続いている。5人死亡、8人が行方不明。道路の寸断や停電、断水など市民生活にも大きな影響が出ている。

 同じ中国でも北京では、人々が暑さにあえいでいる。「今年の北京は特別に暑いですね」「夕べは、よく眠れなくて、眠いです。今まで経験したことがないくらい暑いので、外に出たくないです」(北京市民)

 ヨーロッパ各地も猛暑に見舞われている。「水をいっぱい飲んで、アイスをいっぱい食べて涼しくしてるの」(マドリード市民)スペインでは気温が44度まで上昇。イタリアでは、名物のイタリアンジェラードが飛ぶように売れている。(FNN 2010/07/07)

 アメリカ東部にも今週に入り、熱波が発生。7月はじめから熱波に見舞われているアメリカ東海岸では6日、ニューヨークで39.4度、ワシントンでは38.9度を記録した。一部の都市では、電気の使用量が過去最高となり、ニューヨーク近郊では、一時1万5,000世帯が停電となった。ほかにも、道路がゆがんだり、水道管が破裂するなどの被害が出ている。この暑さは、まだ数日間続く見込みだ。

 原因は「偏西風蛇行」
  「偏西風の通る進路によって、各地の気候、天気に大きな影響を及ぼす。現在、偏西風は蛇行している。特にニューヨークや北京では、南からの暖かい風が入りやすい状況が続いていて、熱波が起きている。」

 「そして、日本付近は北から寒気が入りやすい流れになっている。これによって各地で豪雨、落雷などが発生しやすい状況になっている。この先もしばらくは偏西風の形は持続しそう。今年の夏は豪雨や落雷が発生しやすい状況が続くと思います」(気象予報士 佐藤大介さん)(毎日放送 2010年07月08日) 

参考HP NHKスペシャル「深層崩壊が日本を襲う」 

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「寒波」vs「地球温暖化」41年ぶり春の雪 太陽磁場の影響か?

2010年04月17日 | 気象
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 記録的に遅い雪
 今年の春はおかしい。3月末には御殿場で雪が降った。4月16日、湘南では冷たい雨が降った。箱根など雪になった地域もあった。冬のような寒さで「真冬か?」と思った人も多かった。真冬ではない、春分の日は3月21日に終わって、夏至、6月21日に向かっている時期である。

 この日強い寒気の影響で、東京都心をはじめ関東甲信地方の各地で降雪が観測された。気象庁によると、東京や横浜、甲府、宇都宮、前橋、埼玉県の熊谷は1969年にも4月17日に雪が降っており、41年ぶりに過去最も遅い降雪記録に並んだ。

 千葉は1988年の4月8日に降ったのがシーズンの最も遅い降雪日で、記録を更新した。関東甲信地方の雪は朝の段階で峠を越したが、気象庁は積雪や路面凍結による交通事故や、農作物の管理に注意を呼びかけている。

 17日午前5時現在の主な地点の積雪量は、群馬県の草津で16センチ、長野県の軽井沢で18センチ、埼玉県の秩父で3センチ。東京は練馬区などで数センチ、横浜でも積雪が確認された。(2010.4.17 共同)

 異常天候警戒情報
 4月に入り全国的に寒暖の差が大きくなっているが、東北から九州にかけては23日ごろから約1週間、かなりの低温になる恐れがあるとして、気象庁は16日、「異常天候早期警戒情報」を出して注意を呼び掛けた。

 東京の11日の最高気温は23.2度で、5月中~下旬並みの暖かさとなった。一方、翌12日は3月下旬並みの14.3度までしか上がらないなど、日ごとの気温差が大きい。14日には、北日本の上空1500メートルで氷点下9度と、この時期としては強い寒気が流れ込んだ。

 16日は関東などで真冬並みの最高気温となった所が目立ち、前橋で6.5度、東京都心7.4度、千葉6.6度、静岡9.4度などだった。17日には最低気温が、さいたま0.5度、東京都心1.4度、千葉1.1度と平年を8.1~9.4度下回るまで冷え込んだ。

 気象庁気候情報課によると、寒暖の差が激しい原因は、寒気と暖気双方の勢力が平年より強いことだ。北極付近の気圧が高く、日本など中緯度付近の気圧が低い状態が続いているため、北極付近の寒気が中緯度帯に流れ込みやすくなっている。

 一方で、太平洋赤道域東部の海面水温が高くなるエルニーニョ現象の影響などで暖気も強い。こうした状況は通常、「菜種梅雨」のころにみられるが、例年より長期間せめぎ合いを続けているのが今年の特徴だという。‎
 
 寒波の影響
 この寒波で、全国でどのような影響が出ているのだろうか?

 全国的に日照不足や低温が続いている影響で、スーパーではレタスやキャベツなどの葉ものを中心に、野菜の価格が値上がりしている。また衣料品売り場では例年、今の時期の主力商品となる春夏物の売り上げが低迷するなど影響が出ている。

 お茶の産地では、新しい芽が生え、一番茶の収穫が始まる時期。お茶畑では寒い空気が滞って、霜が発生しないように風車が設置されているが、3月末の寒波によって収穫の時期が早い早生の品種で、新芽が凍って枯れる被害が出ている。

 寒波は太陽磁場が原因?
 英国でも30年ぶりの大寒波に見合われたが、17世紀後半以来という厳冬が今後英国を襲う可能性があると科学者が警告している。

 学術誌「Environmental Research Letters」に発表された科学者チームの研究によると、太陽の磁場が弱まると太陽活動が低下、それによって欧州北部の天候が影響を受けるという。

 太陽活動が同様の低下を見せたのは1650年から1700年の間で、当時英国は記録上最も寒い冬を体験したとされる。

 1684年にはテムズ河が2ヵ月間も凍結、氷が分厚いため、凍った河上で記念のフロスト・フェアが行われるほどだったという。

 研究を行ったうちのひとりで、レディング大学で地球電磁気学を教えるマイク・ロックウッド教授は「今冬は『マウンダー極小期(太陽黒点数が著しく減少した期間の名称)』の始まりに過ぎない。地球温暖化のため、気温は1684年当時ほど低くはならないだろうが、厳冬は頻繁になるだろう」と話している。(JAPAN JOURNALS 2010.4.15)

 

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