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自然科学大好き!「自然」は地球、宇宙、人、社会、宗教...あらゆるものを含みます.さあ、あらゆる不思議を探検しよう!

週刊 サイエンスジャーナル 2015.5.10号

2015年05月11日 | サイエンスジャーナル

週刊 サイエンスジャーナル  2015.5.10号

高強度レーザーで微小なスペースデブリ除去!核兵器抑止力にも?

 スペースデブリ(space debris)とは宇宙ゴミのこと。なんらかの意味がある活動を行うことなく地球の衛星軌道上を周回している人工物体のことである。宇宙開発に伴ってその数は年々増え続け、対策が必要となってきている。

 1950年代から人類が打ち上げた人工衛星は、通信や観測などさまざまな分野で大きな利益をもたらした。一方、地球の衛星軌道には、今や3,000トンものスペースデブリ(宇宙ゴミ)が存在し、制御不能となった機体や、機体同士の衝突が生んだ破片など、大小のスペースデブリが、秒速10キロメートル以上の相対速度で個別の軌道上を移動している。そのため、現在活動中の人工衛星は、常に衝突や損傷の危険にさらされている状態だ。

 そんな中、高強度レーザービームを使い、これまで不可能だったセンチメートル(cm)サイズのスペースデブリを地球周回軌道から除去する技術が発表された。

 考案したのは、国立研究開発法人理化学研究所和田智之(わだ さとし)グループディレクターらの共同チームで、パリ第7大学(フランス)のエコール・ポリテクニークと原子核研究所宇宙物理センター、トリノ大学(イタリア)、カリフォルニア大学アーバイン校(米国)との共同研究の成果だ。

 高強度レーザービームの照射装置は、1,000本以上の光ファイバーを並列させて光の輝度を増幅させるもので、平均パワー500キロワット、パルス幅約1ナノ秒のレーザービームを放つ。これがスペースデブリに命中すると、強い輝度がデブリの表面を破壊し、プラズマを噴出させる。アブレーションと呼ばれるその噴出力の反力(反作用)を利用してスペースデブリの軌道を変え、地球大気に突入させて大気の摩擦熱で消滅させる。
サイエンスポータル


再生医療に細胞分化の謎?臓器の芽を作製する画期的な培養手法確立!

2015年05月10日 | サイエンスジャーナル

 iPS細胞から再生医療への道のり

 iPS細胞の出現により、再生医療への応用が注目されているが、人類はまだ体外で臓器をつくることに成功していない。臓器の芽をつくり、体内に移植することで臓器はつくられる。

 今回、横浜市立大学では肝臓や膵臓などさまざまな器官を再生するための立体的な器官の芽(原基)をつくり出す、新たな培養手法を発見した。再生医療を進めるための画期的な技術として注目される。

 細胞は分裂すると 2、4、8、16、32と2の倍々で数が増えていく。そのまま集合しているだけでは単細胞生物が「群体」を形成しているにすぎない。それぞれの細胞が、神経になったり、心臓になったり臓器になったりする。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考 サイエンスポータル: 臓器の芽を作製する画期的な培養手法確立

統合生命科学〈1〉細胞の分化 (新・生命科学ライブラリ)
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幹細胞の分化誘導と応用―ES細胞・iPS細胞・体性幹細胞研究最前線
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発見!アトピー性皮膚炎の原因は黄色ブドウ球菌の異常増殖だった!

2015年05月09日 | サイエンスジャーナル

 黄色ブドウ球菌とは?

 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)とは、ヒトや動物の皮膚、消化管(腸)常在菌(腸内細菌)であるブドウ球菌の一つ。ヒトの膿瘍等の様々な表皮感染症や食中毒、また肺炎、髄膜炎、敗血症等致死的となるような感染症の起因菌でもある。ブドウ球菌は、顕微鏡で観察すると、ブドウの房のように複数の細菌が集団を形成している。

 黄色ブドウ球菌は人体の皮膚表面、毛孔に存在する。特に鼻腔内に存在する常在菌であり、約30%~100%のヒトが保有していると言われる。ヒトの皮膚に常在するブドウ球菌の中では毒性が高く、他のブドウ球菌では健常者に対して病気を起こさないのに対し、黄色ブドウ球菌は健常者に対しても病気を起こしうる。ただし黄色ブドウ球菌も、健常者では通常の生育場所である皮膚表面や鼻腔などでの増殖自体が発病につながることは少なく、創傷部などから体内に侵入した場合に発病することが多い。感染力は強い部類に属するが、菌が少なければ通常その毒性は弱い。

 2000年(平成12年)6月から7月に起きた雪印集団食中毒事件では、雪印乳業(雪印メグミルク)の乳製品(主に低脂肪乳)による集団食中毒事件が近畿地方を中心に発生した。本事件は、認定者数14,780人の、戦後最大の集団食中毒事件となった。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考 マイナビニュース: アトピー性皮膚炎は皮膚の細菌バランスの異常が原因

アトピー治療革命―取りもどせる!健康肌
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アトピー性皮膚炎はなぜ治らなかったのか―標準治療を応用した完治マニュアル
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アマゾンでダムの建設ラッシュ!森林伐採による気候変動が地球温暖化を招く

2015年05月08日 | サイエンスジャーナル

 アマゾンの環境破壊

 アマゾンの環境破壊はとどまることを知らない。世界自然保護基金(WWF)は、2030年までに、最大でアマゾン熱帯雨林の60%が破壊され、この影響で二酸化炭素の排出量が555億トンから969億トンに増える可能性があることを報告している。

 熱帯雨林は1967年ごろに比べて20%消失。 2006年の国際連合食糧農業機関(FAO)の報告では、伐採された森林の70%が放牧地へと転換されている。また中国での中流階級の出現と、ヨーロッパでの狂牛病のために畜産のための大豆餌の需要の増大によって大豆畑も増加している。

 このため、2006年には環境保護団体のグリーンピース (NGO)とマクドナルドなどの食品業者が、カーギル社などの穀物の主要取引会社に対し、アマゾンの転換畑で生産された大豆を2年間買わないようにとの交渉を行い合意している。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考 サイエンスジャーナル: ブラジルアマゾンに巨大ダム建設を容認 National Geographic news: アマゾンでダムの建設ラッシュ、今後も数百カ所に

世界の森林破壊を追う―緑と人の歴史と未来 (朝日選書)
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るるぶブラジル・アルゼンチン (るるぶ情報版海外)
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宇宙の謎「コールドスポット」の正体は?13億光年の空間“スーパーボイド”だった!

2015年05月07日 | サイエンスジャーナル

 直径13億光年の何もない空間「スーパーボイド」

 宇宙全体はどのようなこうぞうになっているのだろう?夜空をながめるとそんな疑問がわいてくる。

 宇宙には無数の星があり、星々が多数集まって銀河を形成している。銀河は数百から数千集まって銀河群、銀河団を形成している。この銀河群や銀河団が更に集まって超銀河団を形成しているが、この超銀河団は平面状の壁のような分布を示している。この巨大な壁をグレートウォールあるいは銀河フィラメントと呼ぶ。

 1980年代になって、1枚の銀河フィラメントと他の銀河フィラメントとの間には光を発する天体がほとんど無い領域があることが明らかになった。これを超空洞(ボイド)と呼び、その直径は1億光年を超える。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考 アストロアーツ: 差し渡し13億光年、宇宙最大の構造

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地球温暖化の海水面上昇は10m程度か?南極の氷床と岩盤の年代測定により推定

2015年05月06日 | サイエンスジャーナル

 地球温暖化で海水面はどこまで上昇するか?

 海面上昇とは、地球温暖化に端を発する海水の熱膨張や大陸氷床の融解などで海面が上昇する現象のこと。平均海水面、つまり波浪やうねり、津波・高潮などの短周期変動をならして平均化した水面の上昇を指す。

 近年は地球温暖化により、IPCC第4次評価報告書に記された値を上回る、3mm/年以上の速度での上昇が観測されている。このため今世紀中にメートル単位の海面上昇が起こる可能性が指摘されている。

 海面上昇による影響は特に、ヴェネツィアなどの海抜が低い都市、オセアニアなどの小さな島国などで、深刻な問題となっている。仮に海面が1m上昇するとマーシャル諸島は国土の80%が沈没すると予測されている。東京やオランダ、バングラデシュの一部などのように、海岸沿いに海抜以下の地域(いわゆる海抜ゼロメートル地帯)を有する諸国や都市にとっても重要課題となっている。特にバングラデシュでは、1mの海面上昇で国土の18%にあたる2万6,000km2、岩手県と青森県を合わせた面積に相当する低地が沈むといわれている。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考 サイエンスポータル: 500~300万年前最大海水面上昇10m程度

海面上昇とアジア海岸
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笑顔の国、ツバルで考えたこと――ほんとうの危機と幸せとは
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マグロやサメは体温の高い、恒温動物?普通の魚の2.7倍速く泳ぐことが判明!

2015年05月05日 | サイエンスジャーナル

 マグロは恒温動物?

 変温動物(Poikilotherm)とは、外部の温度により体温が変化する動物のことをさす。冷血動物とも呼ばれる。恒温動物とは反対の動物だ。

 変温動物は必要がないときは外気温と同程度の体温でいるため、エネルギー消費はかなり少ない。また、体温が多少変動しても正常な活動ができる能力があるということでもある。これに対して、多くの恒温動物の体温は下げられず、常に安定した体温を維持し続ける。それによって行動能力を高く維持できるが多量の餌を消費するリスクを負う。

 変温動物には爬虫類、魚類や昆虫などが代表として挙げられるが、変温動物と恒温動物の体温調節能力は連続的・段階的であり、厳密に2分類できるものではない。たとえばミツバチでは密集して飛翔筋を運動させることで熱を発生させ、巣の温度を調節することでほぼ一定の体温を保つことが知られている。

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参考 マイナビニュース: マグロやサメなど体温の高い魚は2.7倍速く泳ぐ

マグロは時速160キロで泳ぐ―ふしぎな海の博物誌 (PHP文庫)
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カツオ・マグロのスーパーパワー-一生泳ぎ続ける魚たち (もっと知りたい! 海の生きものシリーズ)
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私たちは巨大ブラックホールの衝突を目撃する!超巨大ブラックホールはどこまで成長?

2015年05月04日 | 宇宙

 超巨大ブラックホールの成長

 銀河を観測すると、1000万程度の星で成り立つ矮小銀河から、100兆個の星々を持つ巨大な銀河まである。これら星々は恒星系、星団などを作り、その間には星間物質や宇宙塵が集まる星間雲、宇宙線が満ちている。ほとんどの銀河では質量の約90%をダークマターが占める。

 現在では明るい銀河の大部分は超大質量ブラックホールを持っているが、そのうちの多くは質量があまり多く降着せず、活動的でないと考えられている。これは、いくつかの銀河で見つかる活動銀河の根源的な動力と考えられ、銀河系もこの一例にあたると思われる。また、球状星団や矮小銀河の中心に大質量のブラックホールがあるかどうかははっきり分かっていない。

 ブラックホールはどこまで成長するのだろうか?ブラックホールは成長しやがて宇宙全体を飲み尽くすことがあるのだろうか?

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参考 National Geographic news: 21年後巨大ブラックホールが衝突へ

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チリの火山で大規模な噴火!ネパールでは巨大地震!地球から謎のメッセージ

2015年05月03日 | サイエンスジャーナル

 カルコブ山の大噴火

 カルブコ山は、南米チリのロス・ラゴス州プエルトバラスにある成層火山でアンデス山脈を構成する一つの山である。火山とその周辺一帯はジャンキウェ国立自然保護区内にある。溶岩は安山岩で、55 - 60%の二酸化ケイ素を含んでいる。 後期更新世には山体が崩壊し、湖にまで達した。

 4月22日午後6時ごろ、カルコブ火山の大規模な噴火が起きた。カルブコ山は、チリの首都サンティアゴから南におよそ1000キロ離れた、標高およそ2000メートルの火山。チリ政府は、警戒レベルを最高度に引き上げ、半径およそ20キロ以内に住む4400人ほどに避難するよう命じた。火山灰は隣国アルゼンチンの西部の町にも降り注ぐなど、影響が広がっている。

 チリ政府は、さらにこの噴火からおよそ7時間後の現地時間の23日午前1時ごろ、カルブコ火山で新たに大規模な噴火が確認されたと発表した。チリのバチェレ大統領は、4月23日にはみずから現地を訪れ、被害状況を確認した。

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参考 サイエンスポータル: ネパールでM7.8の大地震 カラパイヤ: なんという終末的光景

歴史を変えた火山噴火―自然災害の環境史 (世界史の鏡 環境)
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巨大災害時代 災害列島日本の危機 -地震・津波・火山・異常気象・原発リスクにどう備えるか
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高強度レーザーで微小なスペースデブリ除去!核兵器抑止力にも?

2015年05月02日 | サイエンスジャーナル

 増加するスペースデブリ

 スペースデブリ(space debris)とは宇宙ゴミのこと。なんらかの意味がある活動を行うことなく地球の衛星軌道上を周回している人工物体のことである。宇宙開発に伴ってその数は年々増え続け、対策が必要となってきている。

 1950年代から人類が打ち上げた人工衛星は、通信や観測などさまざまな分野で大きな利益をもたらした。一方、地球の衛星軌道には、今や3,000トンものスペースデブリ(宇宙ゴミ)が存在し、制御不能となった機体や、機体同士の衝突が生んだ破片など、大小のスペースデブリが、秒速10キロメートル以上の相対速度で個別の軌道上を移動している。そのため、現在活動中の人工衛星は、常に衝突や損傷の危険にさらされている状態だ。

 そんな中、高強度レーザービームを使い、これまで不可能だったセンチメートル(cm)サイズのスペースデブリを地球周回軌道から除去する技術が発表された。

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考 サイエンスポータル: 高強度レーザーで微小スペースデブリ除去

宇宙のゴミ問題―スペース・デブリ (ポピュラーサイエンス)
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よくわかる光学とレーザーの基本と仕組み―光の性質とその応用 (How‐nual図解入門―Visual guide book)
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