…を見つけてしまいましたという話。
みなさん、明けましておめでとうございます。
元号変わっての挨拶ってどういうものかよくわからないのでテキトーに言ってます。
昭和生まれの虹川です。
GW、特に旅行の予定など入れていなかったので、とりあえず日帰りで奈良に行って来ました。
奈良の面白さって、いきなり1300年タイムスリップする感覚だと思います。
都市にはそれぞれ、「一番輝いていた時代」みたいなのがあって、神戸なんかは「開国してから勝負!」みたいな感じなんですが、奈良の場合、一番輝いていたのは奈良時代ですよね。1300年前。だからもう、時間のスケール感がデカい。
そこのお寺の屋根瓦は天平時代、あの仏像も1000年越え、おじいちゃんが何気にもたれ掛かってる柱が1300年前のとか、デフォルトで4桁超えて来ます。
そんな奈良で見つけたのが、現代人が奈良時代の奈良へ文字通りタイムスリップしているマンガ「あおによし、それもよし」
<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=urokonotubuya-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=4088910095&linkId=cfc99e2d56ff795611e692cf2042808a"></iframe>
1300年のジェネレーションギャップというだけでもネタになりそうですが、タイムスリップした現代人がミニマリストだった、というのがこのマンガのキモです。
どうやらミニマリストにとって奈良時代は理想の環境だったらしく、「奈良時代ずっといたい」と奈良生活を満喫する主人公・山上(やまがみ)。
平城京で宮廷に仕える下級役人・小野老(おののおゆ)と出会った山上は、会話は噛み合わないながらも何となく意気投合して一緒に住む事になり…という物語。
田舎のただの不便な生活が、都会人の視点で見るとエコでロハスで「ていねいなくらし」に化けたりする、あの価値転換のタイムスリップバージョンです。
平城京の市場で、「何を買っても無添加!」と喜ぶ主人公に虚をつかれます。
何でも手に入るけど、無添加のものは中々手に入らない、そんな時代を私たちは生きています。
あと、各話冒頭の回想で出てくる、現代にいた頃の山上がめんどくさくて面白いです。
こういう主人公像もある意味令和っぽいのかもと思わないでもないですね。
人徳があり、仲間たちから慕われるリーダーが主役だった時代から、合理的で理論的でめんどくさい男が主人公に。
確かに仕事はできるんだけど、仰る事は理路整然としていてごもっともではあるんだけど、めんどくさいので慕われたりとか、あんまりない。
しかしこのマンガが令和にブレイクするというのは、それが理由ではありません。
この山上(やまがみ)、後に万葉歌人・山上憶良(やまのうえのおくら)となる事が作中で示されています。
相方の小野老も、「あおによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」という有名な歌を遺した万葉歌人。
(歌が有名な割に作者の名前が知られていない事にも作中で触れられています)
更に、後に彼の歌仲間となる大伴旅人(おおとものたびと)も登場。歌人としては息子の家持(やかもち)の方が有名でした。
今までは。
しかし今、令和の元になった「万葉集」の一説、「初春の令月にして、氣淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」に関連する重要人物として、父・旅人の方にもスポットが当たっております。
既に皆様ご存知でしょうが、上記の歌は旅人が太宰府へ赴任後、現地で憶良や老たちと共に梅の花を詠む宴を催した時の歌。
宴席で出席者たちが読んだ歌の冒頭に、序文として付け加えられたもので、一説には憶良が詠んだとも言われているとか。
元号「令和」誕生の立役者が揃ったこのマンガ、ゆる~く笑いながら奈良時代を身近に感じることができるので、万葉の時代に興味を持った方はこの機会に手にとってみては如何でしょうか。
みなさん、明けましておめでとうございます。
元号変わっての挨拶ってどういうものかよくわからないのでテキトーに言ってます。
昭和生まれの虹川です。
GW、特に旅行の予定など入れていなかったので、とりあえず日帰りで奈良に行って来ました。
奈良の面白さって、いきなり1300年タイムスリップする感覚だと思います。
都市にはそれぞれ、「一番輝いていた時代」みたいなのがあって、神戸なんかは「開国してから勝負!」みたいな感じなんですが、奈良の場合、一番輝いていたのは奈良時代ですよね。1300年前。だからもう、時間のスケール感がデカい。
そこのお寺の屋根瓦は天平時代、あの仏像も1000年越え、おじいちゃんが何気にもたれ掛かってる柱が1300年前のとか、デフォルトで4桁超えて来ます。
そんな奈良で見つけたのが、現代人が奈良時代の奈良へ文字通りタイムスリップしているマンガ「あおによし、それもよし」
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1300年のジェネレーションギャップというだけでもネタになりそうですが、タイムスリップした現代人がミニマリストだった、というのがこのマンガのキモです。
どうやらミニマリストにとって奈良時代は理想の環境だったらしく、「奈良時代ずっといたい」と奈良生活を満喫する主人公・山上(やまがみ)。
平城京で宮廷に仕える下級役人・小野老(おののおゆ)と出会った山上は、会話は噛み合わないながらも何となく意気投合して一緒に住む事になり…という物語。
田舎のただの不便な生活が、都会人の視点で見るとエコでロハスで「ていねいなくらし」に化けたりする、あの価値転換のタイムスリップバージョンです。
平城京の市場で、「何を買っても無添加!」と喜ぶ主人公に虚をつかれます。
何でも手に入るけど、無添加のものは中々手に入らない、そんな時代を私たちは生きています。
あと、各話冒頭の回想で出てくる、現代にいた頃の山上がめんどくさくて面白いです。
こういう主人公像もある意味令和っぽいのかもと思わないでもないですね。
人徳があり、仲間たちから慕われるリーダーが主役だった時代から、合理的で理論的でめんどくさい男が主人公に。
確かに仕事はできるんだけど、仰る事は理路整然としていてごもっともではあるんだけど、めんどくさいので慕われたりとか、あんまりない。
しかしこのマンガが令和にブレイクするというのは、それが理由ではありません。
この山上(やまがみ)、後に万葉歌人・山上憶良(やまのうえのおくら)となる事が作中で示されています。
相方の小野老も、「あおによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」という有名な歌を遺した万葉歌人。
(歌が有名な割に作者の名前が知られていない事にも作中で触れられています)
更に、後に彼の歌仲間となる大伴旅人(おおとものたびと)も登場。歌人としては息子の家持(やかもち)の方が有名でした。
今までは。
しかし今、令和の元になった「万葉集」の一説、「初春の令月にして、氣淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す」に関連する重要人物として、父・旅人の方にもスポットが当たっております。
既に皆様ご存知でしょうが、上記の歌は旅人が太宰府へ赴任後、現地で憶良や老たちと共に梅の花を詠む宴を催した時の歌。
宴席で出席者たちが読んだ歌の冒頭に、序文として付け加えられたもので、一説には憶良が詠んだとも言われているとか。
元号「令和」誕生の立役者が揃ったこのマンガ、ゆる~く笑いながら奈良時代を身近に感じることができるので、万葉の時代に興味を持った方はこの機会に手にとってみては如何でしょうか。
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