ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

電王最終回

2008-01-27 23:34:51 | 特撮
時間は記憶。記憶は絆。

白状すると、中盤の劇場版連動が続いた辺りで、「私結局劇場版見てないしなんだかなー」と思ったり、他の事に気を取られてあんまり真面目に見てなかったり終盤の急展開に頭がついて行かなかったり色々あったんですが。

そんな私でも何故か見終わって「一年間見続けて良かったわー」とウルウルしてしまうような最終回でした。
だってね。消えるはずだったイマジンたちを現実に引き止めたのは、この1年を通して共に戦って来た良太郎たちの記憶で、それはまさしく私たち視聴者がこの1年間良太郎たちと共有してきた記憶に他ならない訳で。感慨の一つも湧こうというものではありませんか。

カイって結局何者だったんだとか、なんで侑斗はゼロノスに変身できるのかとか、結構色んな謎がそのまんま残ってるような気がしないでもないですが。
でも、最後まで明るく楽しくいい加減な結末こそが、この番組には相応しいのかもねと思えました。
最後にキメゼリフのオンパレードも良かったですね。

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今更ですが、今にして思うと改めて「龍騎」のラストはせつない。あれを安易なハッピーエンドと見る向きもあるでしょうが、私にはそうは思えなくて。優衣の犠牲によってライダー バトルのない世界が再構築された。でもその世界に住む真司や蓮は、私たちの知っている彼らではない。私たちが一年間見て来た、悩み傷つきながら戦っていた彼らは、この世のどこにもいない。…

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あと、最後まで見てて思ったこと。初期のOPの愛理さんを見て「お母さんっぽい人だな」と感じてたことを思い出しました。まだ若い役者さんなのに、何だかやけに包容力のある雰囲気にそう感じたんですよね。良太郎の母親的存在だからなのかなとその時には思ってたんですが、今にして思えばあれは、ハナの母親だからなのかも、とふと思いました。
そのハナですが、今にして思えば父親似ですね。変身しなくても強い所とか、一見きつそうに見えるけど、素直になれないだけで本当は優しい所とか。

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実はキバの第一話まだ見てません。
予告見ると面白そうなんだけどなあ脚本井上氏らしいしなー井上脚本は個人的に当たり外れが激しいっていうか、しかも当たり2:外れ8ぐらいの比率なので正直あんまり気はすすまないんですが、スーツのデザインがかっこいいので頑張って見てみます。身体を低くしたアクションも良さそう。がんばれ高岩さん。

ついでにゴーオンジャー。炎神ってエンジンのことだったのかとか、ゴーオンって轟音のことだったのかとか、写真見て初めて気付きました。ジャケットのデザインがレーシングスーツっぽい。変身後のスーツにはハーネスらしきものが付いてるし。
自分的一番のトラップは、主人公たちの相棒が「喋る車」だという点ですね。どうしよう。私、ナイトライダー大好きなのに。

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1月19日の拍手コメントへのお返事

コメントどうもです♪ 忘れられがちですが、実はここは特撮オタクのブログだったのです(笑)。

特撮絡みでない拍手に関してはまた後日に

07年の特撮

2008-01-17 23:52:14 | 特撮
ごく大雑把に。

■電王
特にいうべきことはない。というのは、文句を付ける所がないという意味です。
今回はツボに来るキャラがいなかったせいかあんまりのめり込んで観るということはなかったけど、小林さんのクオリティは落ちてないと思いました。あんだけややこしい話をよく書いてるなーと感心してしまう。
「カブト」米村氏も、キャラの描き方や個別の話は良かったんだけど、終盤、無駄にややこしくし過ぎた設定を処理出来ずに明らかに迷走していたのが歯がゆかったので、尚更。
心理描写がリアルで細かい所は女性ならではかなとは思いますが(男性にもこういう人はいると思うけど、特撮界隈ではあんまり見かけない)、ちゃんと「闘い」を話の主軸にして燃える話が描けるのが「特撮」ライターとしての強みかと。
脚本以外も頑張ってましたね。着ぐるみキャラのイマジンたちは、スーツアクターさん&声優さん&憑依された姿を演じる役者さんの共同作業で魅力的なキャラクターになってました。
改めて見ると、モモタロスの造形とかよく出来てます。

あと印象的なのは、時間を「記憶」という視点で描いていること。従来の「過去の事実があって、それを(正しく)人間が記憶している」という見方ではなく、「人間の記憶がまずありきで、(それが正しいか否かに関わらず)、その記憶こそが過去の事実となる」という発想。SF的ですね。子供向けの特撮でこれをやるって何気にスゴいことだと思います。孤独なピアノマンのエピソードが心に沁みました。

■ゲキレン
終盤になって流石に力尽きました。
敗因を挙げればキリがありませんが、個人的に最大の要因はメインライターです。
マジレンの時から薄々感じてたけど、この人の方こそ女の悪い部分が出てると思いました。ドラマの中で「闘い」が書けない。特撮モノのライターとしては致命的なんじゃないのか。
女性向けの同人誌を読めばよくわかるんですが(←読んでんのか、というツッコミはなしで)、多くの女性は、戦うことには興味はない。興味の対象は恋愛であり、○○と○○の人間関係なのです。
女性の描いた話を読んでいると、上手く闘いに人間関係を絡めて描いている人は2割くらいで、後の8割は闘いはテキトーに背景として処理されているか、全く描かれていないかです。
でもまあ、同人誌ならそれでも良いんですけどね。

理央サマは一見かっこいい悪役ですが、「悪」としての目的が不明確なため、悪役としては実は全く機能していないように見える。強くなって何がしたいのか。理央が強くなると何故困るのか。その辺の所が不明というか、正義の側に「絶対に理央を倒さなければ!」という理由が見えないので、正義の側の戦う理由が今イチ弱い=燃えない。
自分が戦うことに興味がないから、ヒーローたちが「何故戦うのか?」を描けない、男のために戦うメレだけが、ライターの共感できるキャラなんだろうなと思ってしまいます。
敵も味方も何がしたいのか分からない、唯一行動理念がはっきりしてるのがメレだけ。それも「好きな男のため」という、極めて女性的かつ個人的な行動原理。アツいバトルになろうはずがありません。

このライターが闘うことに興味を持ってないのは、キャラの強さの序列が全く分からないことからも明らかです。各回ごとに、キャラの強さが不自然に変動するから、誰がどれだけ強いのか全く分からない。
強さの序列が明確でないと、以前は歯が立たなかった強敵を倒せるようになった、とか、力では及ばない相手を知恵やチームワークで倒すとか、そういう面白さが描けない。ていうか、そもそもそういう所に面白さを感じない人なんだろうなと思いました。

来年はとりあえず、ちゃんと闘いの構図を描けるライターを使って下さい。

■風小次
これは良かった。役者さん目当てにチェックしてたんですが、期待以上に楽しめました。深夜のすごく変な時間帯で、放送局も少ない(まさかサンテレビを録画する日が来ようとは)ので、見た人が少ないのが惜しい所です。
超星神シリーズのスタッフが参加してるということで、クオリティの高さにも納得です。超星神、玩具が売れなかったらしいので打ち切られたのは仕方のない所ですが、内容は終盤に向かってどんどん良くなって行ってました。アクションも力入ってましたしね。
風小次も、原作のキャラを上手く膨らませつつ、心理描写なんかも巧みに入れつつネタ要素も満載。オリジナルな展開にも車田風味は忘れずに(笑)、予算の少なさを感じさせないアクションシーンの迫力と、毎回楽しませて貰いました。
超星神の時から思ってたけど、何気に恋愛の描写も上手いんですよね…竜魔に対する蘭子の不器用な乙女心とか、最初は姫子の見た目の可愛さに目をハートにしていた小次郎が、終わり頃には彼女の人間性まできちんと見ていた所とか。デートの回で、「可愛いところ、可愛いところ…」と言われてスネる姫子が可愛かった。同じく、小次郎のデートにスネる絵里奈も可愛かった。あと何気に、パティシエ部の女の子は、あれは麗羅に惚れただろうなーと思います。
麗羅と言えば、武蔵に最初に斬りかかるシーンでの身のこなしが良かったです。あそこは流石にスタントだと思いますが。身軽な感じが前面に出てて、いかにも「少年忍者」って感じで。
殺陣シーンは全体的に、どの回を取ってもハズレはなかったですけどね。漫然と戦っている場面はどこにもなく、常に見せ方をすごく工夫してて見てて飽きなかったです。

JSCとSOI

2008-01-17 15:23:16 | 日記
フィギュアスケートって略称多いですね。
JSCはジャパンスーパーチャレンジ、SOIはスターズオンアイスの略だそうですよ。

本来EXを滑る場ですが、大ちゃんはどちらも「白鳥の湖 HipHop ver.」でした。
まさかこのSPがここまでEXナンバーとして重宝されるとは、シーズン初めには想像してませんでした。
HipHopと最初に聞いた時には誰もが「おいおい大丈夫か?」と思ってた訳で(多分。いや、分かりませんけど)。それがフタを開けて見ればノリノリで、お客さんにも大ウケで。

だけど中々、お目にかかれない。
ニュースやなんかでは「革新的!」と煽るけど、男子SPの放送は深夜だったり東京ローカルだったり衛星放送だったり。私たちはファンだからわざわざチェックして録画するけど、そうまでしない普通の人には、中々目にすることが無かったんじゃないかなと思います。
ましてや生でということになると、試合を見に行くのは中々大変です。ショーみたいに何度も公演する訳じゃないし、日本でやる試合自体限られてますしね。

そういう訳で「あの話題のHipHopを見て見たい!」という要望に応えようとするのは自然な流れかもしれません。やれば確実に盛り上がるから、主催者の側に取っても重宝だろうし。

…で、何が言いたいのかというと、「バチェラレット」を忘れないで~と、そういう事です。
アートというなら、ホントはこちらの方がアーティスティックだと思うんですけどね、確実に。最初に見た頃は、奥が深いけどその分敷居が高いかなと思ってたんですが、NHK杯で見る頃にはすっかり表現として昇華されてて、うねうねと妖しくうねるその動きを見ているだけでうっとり~な状態になってたんですが。なんかもうホントにうねうねうねうねうねうねうねうね…クセになる。

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んで、JSCですが。去年も思ったんですが、私はやっぱりEXに点数を付ける企画ってあんまり好きじゃないですね。EXくらい、自分の好みで自由に見たいし。採点の基準もなんかテキトーな感じだし。
大ちゃんに関して言えば、大変だなあと。
例えよくわからんチーム分けによる団体戦であっても、「あなたがリーダーですよ」と言われれば、ああ見えて責任感も強いタイプだと思うし。
自分が滑るだけではなくて、チームをまとめて率先して盛り上げて、例えお遊び大会でも負ければ責任を感じるだろうし、それでも場の雰囲気を壊さないように、負けてもちゃんとリアクションを取ってお客さんを喜ばせたり、と。
なんかもうホントにご苦労様でした。
あと、南里くんの「闘魂」の時に、実況がものすごく嬉しそうだったのが印象的でした。海外では分かって貰えないネタだとは思いますが、80年代プロレスブームの洗礼を受けた世代の男性に取ってはツボ直撃でしょう。改めて見ると、コミカルというより寧ろシュール系。ロマンティックなピアノバージョンの「炎のファイター」、よく意味が分からない猪木氏のポエム、妙に芸の細かいプロレスネタ、それらを終始真剣に演じる南里くん。フィギュアスケートでシュールな不条理さを感じたのは初めてかも知れません。ああいうヘンなことを大真面目に考えてやらせる宮本さんてばやっぱスゴいゎと思います。

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SOI。これ、演技の順実際と同じなんですね。
あんまり期待してなかった分、予想外にカメラワークが良かったのと、北大路欣也氏のコメントが良かったのにびっくりしました。旗本退屈男はもうやらないんでしょうか。
大ちゃんのHipHopスワンをノリノリで見終わった後、荒川さんが滑った後のコメントに衝撃を受ける。彼女のプログラムの最後のラブリーなポーズは大ちゃんの発案によるものだそうです。「私より可愛くやって見せてくれた」って私を萌え死にさせる気ですか。ノリノリで楽しく踊っていたであろう姿が目に浮かびます。あれ、クールビューティーとか言われる荒川さんが敢えてらぶりーにポーズをキメるというそのギャップが面白いと思うんですが、大ちゃん狙ってやったんだろうか。

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拍手コメントへのお返事

*1月12日14時頃*
何なんでしょうね、一度誤解されてしまうと、誤解を解くのが如何に難しいかということなんでしょうか。マスコミの報道ももうちょっと考えて欲しかったです。

*1月15日12時頃*
お気遣いありがとうございます。お互い「大吉」のご利益があるといいですね♪

*1月15日22時頃*
そうですね、ファンになった人はきっと皆さん分かってるんだと思います。

大吉でした☆

2008-01-12 00:03:03 | 日記
前にちょこっと需要と供給のバランスについて書いたかと思います。
大ちゃんの名前でここに来る人が増えたのは、彼の情報が基本的に少ないから。供給が少ないのに需要が増えている、そういう過渡期特有の現象のような気がするんですよね。
その後、彼は日々精進を重ね、着実に進化を遂げ、結果を出し続け…結果、情報の供給が増えれば、ここに来る人は逆に減るだろうなあと思ってました。
ここのアクセス数も、これからは、ゆるやかに下降線を辿って行くでしょうね。彼を取り上げるサイトもブログも増えた今、情報が速い訳でもスケートに詳しい訳でもないこのブログにさほどの価値はないですし。
いや、だからどうなんだってこともないですが。多分私はこれからもこの先も、自分の書きたいことをテキトーに書いて行きます。

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私が彼を知ってから約2年、新しいファンも増えてるようで何よりでございます。
特にHipHop白鳥の湖は、フィギュアスケート自体に興味の薄かった人にも「こういうのならOK!」みたいな感じにウケてるみたいで、私はまさにそれを期待していたんだ!!という感じです。嬉しい。
でもなんか未だに「今までは勘違いナルって感じが受け付けなかったんだけど…」みたいな人が多くて、一体どれだけマスコミに変なイメージを植え付けられたんだろうと。
本当の彼の実像は、世間には殆ど伝わってないんだなあと、今更ながらに悲しくなりました。

トリノ前後、マスコミは確かにイケメンだナルシストだと煽っていたけれど、彼自身の発言に耳を傾ければ、ちゃんと本人の人柄は分かったんですけどね(私は最初はそこに惹かれた訳で)。
オリンピック狂想曲って感じでマスコミが浮き足立ってたあの時。
決して大きな声ではなかったし、ボキャブラリーはアレだし、口調は多少舌ったらずではあったけど。その言葉は、的確に現実を捉えていたと思います。
十九やハタチの若者が直面するにはちょっとキツ過ぎるような現実にも、彼は淡々と向き合って謙虚に言葉を選んでいたのに。

そんな彼の素顔がとってもよく分かる関大HPのブログがこないだ更新されてました。
大学のブログってことで、ちょっと堅苦しくなるんじゃないかと心配してたんですが、杞憂に終わったみたいでなによりです。相変わらず、若さあふれまくる文体ですね☆羨ましい。
ソウルで焼き肉はともかく、スウェーデンで魚って発想が謎ですが。でもどうせ行くなら、何らかの楽しみを持って向かうというのは良いことです。楽しんで、いい結果が出るといいね。
でもそんな、!や?が飛び交うヌルい(本人談)文体の中にも、感謝の心を忘れないのが素晴らしい。
常に感謝の気持ちを持つことが、幸運への道。頭ではそう分かっていても、中々実践できない私。

おみくじはその年の吉凶を占うものなので、大吉が出たのは素直に喜んでいいと思います。
という訳で、私も今年は久々に大吉が出ました。

子供の頃は結構出してたんですけど、大人になってからはずっとご無沙汰だったんでびっくりですよ。
何かいいことがありますように。

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拍手コメントへのお返事
結構、大変だったんじゃないかと思います。読んで頂いてありがとうございます。

滑り初め

2008-01-05 22:03:46 | ノンジャンル
そういう訳で、1月4日にウェルサンピア倉敷にスケートしに行って来ました。
滑走料金が、地味に100円値上がりしてるんですけど。折角このリンクで育った選手が世界を舞台に大活躍しているというのに、このリンクの先行きはなんか不透明な感じです。岡山国際リンクの方は、ちょっと景気の良い噂も聞くんですけどね。

相変わらず、私は前にしか進めません。ていうか、自分がスケートやってて曲がれない=小回りが利かないのは、片足でエッジに乗るということが出来ないからだというのに初めて気が付きました。
相変わらず私の目はフシアナなので、競技会なんかをボーっと見てても、どの選手のスケーティングが上手いとか下手とか分からないんですが、自分で滑ってみると、「スケートが上手い」っていうのは要するに、エッジの使い方が上手いってことなんだなということくらいは何となく分かって来ますね。

私みたいに、子供の頃にローラースケート(インラインではなく、2列にコマが付いた昔ながらのローラースケートね)を経験してる場合。取りあえず氷に対してエッジを垂直にして立つ所から始める訳です。コレが所謂フラットエッジな状態で、バランスが取りやすくて安定している代わりに、摩擦係数が高いのであんまり滑りません。
逆に、エッジを傾けて所謂ディープエッジの状態にすると、摩擦係数が減るのでつるつる滑る。無理に氷を蹴らなくても、ちょっと重心を動かしてやるだけで面白いように前に進むんですよ。
片足で、エッジを傾ける。これが一番小回りも利くしスピードも出る。しかし当然、傾ければ傾けるほどバランスを取るのは難しくなる。
貸し靴でも慣れて来ると、何かの拍子に「インサイドのエッジに乗るってこういう感じかな?」というくらいは経験できます。でもアウトサイドは無理だ。間違えて乗ってしまうと確実にコケる。

とまあ、こんな感じで楽しく遊んで来ました。
今回は、そう無茶には混んでなかったし、マナーの悪いホッケー男の姿もなくて割と滑りやすかったです。でも最近は1日2回くらいしか製氷してくれないので、昼過ぎくらいには氷がガッタガタになっちゃうんですよね。できたばっかりの頃は1時間おきくらいにザンボニーが走ってたのになあ…。

その後、倉敷まで出てカレー食べました。
KuKu
美観地区のすぐ近くにあるカレー屋さん。前に同じ所にあった「加奈泥庵」も好きだったんですけどね…。「加奈泥庵」のコクのあるインドカレーに対してこちらはサラっとしたタイ風カレー。チャイも美味しかったです。お店の雰囲気がまた良いんですよね。