長野での全日本選手権に行かれた皆様、お疲れさまでした。年末の平日という社会人に優しくない日程ということで私は今回自宅観戦でしたが、皆さんの応援が大ちゃんの力になったと思います。
***
大ちゃんは過去の言動を見ていても、言い訳と取られそうな事は例え事実でも言いたくない人のようで、今回の件も、「グランプリファイナルの時の衝突の影響」とは意地でも言いたくなかったんだろうなと思うんですが。
4位と出遅れたSPの演技を見て、ファンの誰もがあの衝突の影響が未だ深刻であると確信したのではないかと思います。
いつも前向きな長光先生のコメントがいつになく弱気でしたし、実況&解説でも衝突の影響に触れられていたし、むち打ちの症状が悪化しているという報道もありました。
グランプリファイナルの後で靴を換えた(=まだ靴が馴染んでない)という情報もあるし、現地で練習を見ている人からの報告でも、明らかにいつもの調子ではないのが伝わって来るし。
…フリーで巻き返して欲しいとは思いながらも、出てくるのは悲観的な材料ばかりで、この際もう何位でもいいから、とにかく無事に4分半滑り終わってくれれば、と祈るような気持ちだったのは私だけではないと思います。
***
しかし、あの演技。
演技前の状況を考えると、あれが出来たのは奇跡と言っていいんじゃないかと思います。
凄まじいものを見てしまった。
「高橋大輔は何度も苦境から這い上がって来ました。だから、ファンは信じています」
演技前に実況の西岡アナが言った言葉の通り、彼は気力で這い上がりました。
なんとなく、06年NHK杯の刈屋アナの「持っているものは既に世界のトップクラス。後はそれを限られた時間と空間の中で如何にして出して行けるか」を思い出してしまいました。
意志の力で人が奇跡を起こすとき、実況アナは予言者と化す。…かどうかは分かりませんが、西岡さんの実況って本当にいいですね。気持ちのベクトルがきちんと選手の方に向いていて。長く歴史に残るだろうバンクーバーの実況がこの人で良かった。
「運命とは性格のことである」とはかのシェイクスピアの言葉です。(インドにも似たような諺あるけど)。
そして大ちゃんはまさに、強烈な運命を呼び込む何かを内面に持っているんだなと、改めて思い知らされました。
***
そして今回、会場の声援も大ちゃんの後押しをしていましたね。
比喩でもなんでもなく本当に「会場の声援が力になって」いるのがテレビ越しにも伝わって来て、そういう意味でもスゴい演技だと思いました。
なんていうか、あんな風に、選手の演技と会場の声援が、スピーカーとマイクがハウリングを起こしてるみたいに互いにパワーを増幅しあってるのは初めて見たような気がします。
多分今回現地に試合を見に行った人は、精神的にものすごくキツイ思いをしたんじゃないかと思いますが、同時に最後にすごく幸せな場面に立ち会えたんじゃないかなと。
点数がどうとか順位がどうとかじゃなくって、あのハウリングの一部になれるって、すごく幸せな経験だろうなと思いましたので、今回行かなかった自分を責めつつ、でもその場にはいなくても気持ちは一緒に戦っていたんだよ!と主張しつつ、でもやっぱり現地に行った人が羨ましいなと思いつつ筆を置きたいと思います。
大ちゃんありがとう、本当にすごかった。
そして1日でも早い体の回復を祈ります。休む必要があるんなら、ちゃんと休んで下さいね。誰にも遠慮しなくていいから。
あとちょっと書きたいことがあるけどそれは別記事で。
***
大ちゃんは過去の言動を見ていても、言い訳と取られそうな事は例え事実でも言いたくない人のようで、今回の件も、「グランプリファイナルの時の衝突の影響」とは意地でも言いたくなかったんだろうなと思うんですが。
4位と出遅れたSPの演技を見て、ファンの誰もがあの衝突の影響が未だ深刻であると確信したのではないかと思います。
いつも前向きな長光先生のコメントがいつになく弱気でしたし、実況&解説でも衝突の影響に触れられていたし、むち打ちの症状が悪化しているという報道もありました。
グランプリファイナルの後で靴を換えた(=まだ靴が馴染んでない)という情報もあるし、現地で練習を見ている人からの報告でも、明らかにいつもの調子ではないのが伝わって来るし。
…フリーで巻き返して欲しいとは思いながらも、出てくるのは悲観的な材料ばかりで、この際もう何位でもいいから、とにかく無事に4分半滑り終わってくれれば、と祈るような気持ちだったのは私だけではないと思います。
***
しかし、あの演技。
演技前の状況を考えると、あれが出来たのは奇跡と言っていいんじゃないかと思います。
凄まじいものを見てしまった。
「高橋大輔は何度も苦境から這い上がって来ました。だから、ファンは信じています」
演技前に実況の西岡アナが言った言葉の通り、彼は気力で這い上がりました。
なんとなく、06年NHK杯の刈屋アナの「持っているものは既に世界のトップクラス。後はそれを限られた時間と空間の中で如何にして出して行けるか」を思い出してしまいました。
意志の力で人が奇跡を起こすとき、実況アナは予言者と化す。…かどうかは分かりませんが、西岡さんの実況って本当にいいですね。気持ちのベクトルがきちんと選手の方に向いていて。長く歴史に残るだろうバンクーバーの実況がこの人で良かった。
「運命とは性格のことである」とはかのシェイクスピアの言葉です。(インドにも似たような諺あるけど)。
そして大ちゃんはまさに、強烈な運命を呼び込む何かを内面に持っているんだなと、改めて思い知らされました。
***
そして今回、会場の声援も大ちゃんの後押しをしていましたね。
比喩でもなんでもなく本当に「会場の声援が力になって」いるのがテレビ越しにも伝わって来て、そういう意味でもスゴい演技だと思いました。
なんていうか、あんな風に、選手の演技と会場の声援が、スピーカーとマイクがハウリングを起こしてるみたいに互いにパワーを増幅しあってるのは初めて見たような気がします。
多分今回現地に試合を見に行った人は、精神的にものすごくキツイ思いをしたんじゃないかと思いますが、同時に最後にすごく幸せな場面に立ち会えたんじゃないかなと。
点数がどうとか順位がどうとかじゃなくって、あのハウリングの一部になれるって、すごく幸せな経験だろうなと思いましたので、今回行かなかった自分を責めつつ、でもその場にはいなくても気持ちは一緒に戦っていたんだよ!と主張しつつ、でもやっぱり現地に行った人が羨ましいなと思いつつ筆を置きたいと思います。
大ちゃんありがとう、本当にすごかった。
そして1日でも早い体の回復を祈ります。休む必要があるんなら、ちゃんと休んで下さいね。誰にも遠慮しなくていいから。
あとちょっと書きたいことがあるけどそれは別記事で。