みなさんこんにちは、虹川です。大変ご無沙汰しております。
おかげさまで新しい仕事の方も何とかペースがつかめて参りましたが、その際すっかり普段の生活パターンの中から「ブログのためのテキストを打つ」という行動が抜け落ちてしまい、結局長期に渡る放置状態となっておりました。
コメントを頂いた方におかれては、ろくにお返事もできず大変失礼いたしました。
とりあえず↓のイベントに行って参りましたので、遅くなりましたが簡単なご報告をと思い、久々に筆を執った次第。
MUSIC vs SPORTS☆PUMA STORE OSAKA 2nd STAGE
前回の梅田でのイベントは(1口だけですが)応募はしたもののかすりもせず。それでも行けば大ちゃんの姿を見ることはできた筈なのに、他の用事でそれも叶わず、完全に「縁がなかった」みたいな感じだったのですが。
今回は何か、「心斎橋が私を呼んでるぜ!」と思いたくなるくらいに色々と歯車がかみ合い、無事限定モデルのシューズと入場整理券をゲット。
なんとなく、FM802っぽい匂いのするイベントだなーと思ってたら、MCのお姉さんがFMCOCOLOの人でした(※FM802とFMCOCOLOは実質同じ会社)。
イベントの流れは、MCさんの説明の後にマーティ・フリードマンさん登場。二人でのトークの後、大ちゃん登場で3人でトーク→フリースタイルフットボール「球舞(きゅうぶ)」のパフォーマンス→マーティさんのミニライブ→抽選会という感じ(ウロ覚え)。
***
いやー…楽しかったです。
前の方に座ってるお客さんたちが、大ちゃんはもちろん、マーティさんや球舞の皆さん、MCのお姉さんまでもれなく拍手と歓声で盛り上げているのを見て、これはアレだ、いつもアイスショーとかで氷上席で盛り上げ、スケーターをノリノリにさせてるあの人たちが来てるんだな、と思いました。
とにかく最初から最後まで大盛り上がりで、すごく楽しいイベントでした。
多分私、端から見ると気持ち悪いくらいずっと顔が笑ってたんじゃないかと思います。行って良かった。
マーティさん、音楽に疎い私でもお名前を存じ上げている大物アーティストなのに、すごく気さくで面白い。でも言葉の端々にアーティスト(※芸術家って言う意味)としての強いこだわりがあるのが感じられて、それが大ちゃんと共鳴しててすごく濃いトークになっていたと思います。
マーティさんがもともとスポーツ好きで、フィギュアについても詳しい(チェン・ルーやミシェル・クワンで興味を持ったとか)事もあって、大ちゃんとは初対面とは思えないくらい息のあったトークでした。
正直、MCさんだけだと軽い話のまま流れて行きそうな所を、マーティさんがぐいっと核心に切り込んで、大ちゃんのディープな部分を引き出していた場面が多々あった気がするんですよね。やっぱり餅は餅屋、芸術家には芸術家なんだな…と思いました。
***
この日は大ちゃんも含めて、出演者はみんなマーティさんのモノグラム入りの黒いプーマTシャツを着用していました。大ちゃんはデニムのボトムと、オレンジっぽいブルゾン、それに白の限定シューズJPN PUMA OSAKAを合わせてカジュアルかつオシャレにキメておりました。
シューズやTシャツをアピる時のポーズとドヤ顔が、いたずらっ子みたいで可愛かったです。
でも、かつて倉敷イオンで小動物みたいにおどおどして、「はずかしい~」って言いながら出てきた頃を思うと、もうすっかり人前に出るのにも慣れたもんだなあとしみじみ。あれはあれで可愛かったなあ。
***
大ちゃんの話で印象に残った部分。ウロ覚えなので間違ってたらゴメンなさい。
直感で答える4つの質問
(1)フィギュア以外で好きなスポーツは?→「体操」
体操教室に行きたかったけど、岡山にしか教室がなくて通えなくって、裏山にリンクがあったフィギュアの方を習うことになった…というのはファンにはお馴染みのエピソードですね。この時は、手短に説明するのが難しかったらしく、「スケートリンクが近くにできたので」って所まで一気に飛んでました。
フィギュア同様見た目の美しさを競う採点競技が好きで、体操・新体操・飛込みなんかを良く見るそうです。
(2)今みんなに薦めたい本や作家は?→「ないです」
もともと本を読みだしたのは、ボキャブラリーを増やしなさい、という長光先生からの指示だったとか。それでも読み出すと面白くて、移動の時なんかに良く読んでたけど、最近は余り読む機会がないのと、本にしても音楽にしても、雑食派であんまり作家買いをしないタイプ…みたいな事を言ってたような。
(3)(このイベントのテーマである)「FOREVER FASTER」という言葉について思う事を一言で。
一番早い…?一人だけの?先頭に…?みたいな、「すいません一言じゃないですね」みたいな事を言っていました。
これは私が勝手に思った事なんですが、先頭に立って道を切り拓いて行く人って、一人で向かい風に立ち向かう形になるんですよね。「梶を取り、風上に向く者」。なんとなく私には、それが大ちゃん自身のイメージに重なるような気がしました。
これについてはマーティさんがステキな事を仰っていて、「FASTERっていうのはギターの早弾きの事じゃない。そういう物理的な『速さ』ではなくて、過去の自分を超えていく、常にもっと上の自分を目指していくこと」っていうのが正にその通りだなと思いました。
(4)今までフィギュアの演技を終えて満足したことがある?→「ない(即答)」
これには観客一同から「えええ?!」と驚きの声が(私も思わず声を上げてしまった)。
だって見る方は何度も感動してますもん。何度、大満足で演技を見終えたことかわからないですもん。
でもこれもマーティさんが、「いや、わかるよ」と。「満足してしまったらそれで終わり」だと。
このやり取りが一番印象的でした。
大ちゃんの、時に自虐的に見えるような「謙虚さ」って、実は追い求める理想の限りない高さの裏返しなんだと改めて感じました。
誰かと比べて、とか、点数が出て勝てばOKではなく、自分の中に目指すべき理想がある。そこがアーティストのアーティストたる所以なのかな…と。
あと、「先輩や指導者の方からのアドバイスで印象に残った事は?」との質問に「結構忘れちゃうんです(笑)」って言った後、「そう言えば、誰かに言われた「死にはしないから」っていうのは、割と何かをする時に自分を後押しする言葉になってる」と。
大ちゃん、自分で自分を「ヘタレ」って言っちゃうような、一見大人しくて気弱そうな雰囲気の割に、実は結構無茶するんですよね。
多分その時に思うのが「失敗したらどうしよう」→「なに、失敗したって死にはしない」なんだろうなと。
…うん、知ってたよ。だからこそのジェットコースターなのよね。
因みに岡山弁ではよく「死ぬりゃーせん」とか言います。大阪の人は「命までは取られへん」とか言ってたな。大ちゃんが言われたのはどっちだろう。
どっちが先だったか忘れたんですが、若者たちへのアドバイスを求められた時に「どんどん失敗して欲しい。失敗できるのは若さの特権だから。挑戦して失敗して、そこから少しずつ学んで成長して行けば良い」と。その根底にあるのが「失敗したって死にはしないから」なのかなと。そこで繋がってるものがあるんだなと思いました。
***
その後、フリースタイルフットボール「球舞(きゅうぶ)」のパフォーマンス。
フットボールを使ったフリースタイルのパフォーマンス自体がまだ新しく、このチームのリーダー「マルコ」さんが始めた頃には、「フリースタイルフットボール」という名称自体なかったとか。正にパイオニアですね。
見る前は、バスケットボールのフリースタイルパフォーマンスのサッカー版みたいなのを予想していたのですが(実際、バスケのそれを参考にしていると思われる部分も見受けられたのですが)、あちらがHIPHOPやなんかのダンス要素が大きい(元々バスケ自体ストリートの文化と不可分な所があるし)のに対して、こちらはぐっとエンタテイメント寄り、なおかつアクロバティック。最後の方は雑技団かと思うような大技まで出てきて、かなりな迫力のパフォーマンスでした。
***
そしてマーティさんのミニライブ。
トークの時は気さくで面白いお兄さんでしたが、「本職」の顔で出てきた時は一転してシリアス。かっこ良い。
2曲め、どっかで聞いた事のあるメロディーだな…と思ったらまさかの「天城越え」。前々からソウルフルで良い曲だなーとは思っていたのですが、迫力のギターサウンドに乗せても違和感ゼロでした。
新しいアルバムからの一曲「Undertow(アンダートゥ)」は「大輔さん」(マーティさんは大ちゃんの事をこう呼んでいた)に聞いて貰いたくて選んだそうです。更に「アメイジング グレイス」はしっとりした曲を、敢えてテンション高めにレンジした挑戦的な作品で、「FOREVER FASTER」に通じていると仰っていました。
***
大ちゃんは終始テンション高く「すごい!」「かっこいい!」みたいなリアクションを取ってましたが、最後に感想を求められた時は「僕が一番何もしてないですね」「スケートしたいです」って、完全に刺激されちゃってるなーと思いました。
そりゃそうだよね、球舞さんとマーティさんがあれだけ盛り上げてるのを目の当たりにしたら、自分だって!って思いますよね。私たちだって、「ここに氷さえあれば!!」みたいになってましたよ。
イベントの途中で生演奏で滑る事について話が出た時に、いつかマーティさんの生演奏で滑る?!みたいな話の流れになってた(そしてマーティさんはやる気満々っぽかった)けど、本当にいつか実現して欲しいですね。
マーティさんとは初対面とは思えないほどいい雰囲気でディープな所まで話が出来てたし、あのギターの音…下手なスケーターなら音の迫力に負けてしまいそうだけど、大ちゃんならきっと相乗効果で盛り上げるようなスケートを見せてくれる!!はず!!なので各種アイスショーの関係者様是非よろしくお願いいたします。
私個人の考えとしては、生演奏で滑る事が必ずしも良いとは思っていなかったりします。実は。
ほとんどの場合その時限りの即興プログラムで、プログラムとして十分に練られる前に終わってしまうせいか、やる前の話題性だけが一人歩きしているものも多い気がします。
それでも藤井フミヤ氏と共演した「アナザーオリオン」なんかでは、観客の盛り上がりにフミヤ氏が明らかにノリノリになってて、それを受けた大ちゃんも気持ち良さそうに滑ってて、なるほどああいうのがライブならではの良さなんだな、と思いました。
という訳でマーティさんとの共演はいつか是非実現して欲しいです。
あと、抽選会当たりませんでした(それだけか)。
例によって大ちゃんは後ろの方ばかり引き当ててしまい、「僕いつもこうなんです」と気にしてました。
「ちゃんと混ぜてますぅ」って関西弁ぽく言ってたのが可愛かったな。会場が大阪だったせいもあるのか、言葉がかなり関西風になってました。
***
それと、この時PUMAではアートイベントも同時に開催していて、店内に若手アーティストの作品を展示すると同時に、プーマのマークのあの動物(Dylanという名前らしい)の形のカードに、お客さんが自由に絵を描くというイベントもやってました。
大ちゃんは日本地図を描いた、とトークで話していたのですが、実際に見ると予想以上にアーティスティック。
…大ちゃんの絵って、デッサンとかの基礎技術は身につけてないけど、なんかこう独特のセンスがありますよね。
***
とにかく、時間は短いけど、中身はぎっちり詰まった濃いイベントでした。楽しかったです。
でも次は私もスケートが見たいぞ…という事で、次に大ちゃんに会うのはXOI(そして年明けのSOI大阪)の予定!!です!!
***
拍手コメントへのお返事
▫️2014/5/20 20:11
本当に自分でもびっくりするくらい「競技としての」フィギュアに対して冷めてしまって寂しい限りです。如何に素人とは言え、こうも実際の演技を見た印象とプロトコルがかけ離れていては、競技を楽しむ事なんてできません。
▫️2014/5/30 19:52
時期は違えど、彼の「演技」に感動してファンになったのは同じです。理屈ではないですね。とにかく見ていて目に心地よかった、それが全てです。
単に勝ち馬に乗りたい人たちはともかく、「演技」を見てファンになった人なら、彼が「演技」で魅了してくれる限り離れないと思います。
▫️2014/6/6 13:34
スポーツには興味のない人でも、パフォーマンスの魅力で引き付けて来たのが大ちゃんのスケートだったのかも知れないですね。
▫️2014/6/20 21:27
ネット上でアンチ活動をするような人たちの書くテキストは、なるべく目にしない方が良いですよ。読まなくても何も困ることはありませんから。
私はテレビもほとんど見ないし新聞も取っていないので、世間の人が騒いでる事があんまり気にならなくなりました。
▫️2014/7/17 17:17
マーティ・フリードマンさんが仰っていました。パフォーマンスに現れるのは、練習ではなく「生き様」だと。あなたが大ちゃんの「演技」が好きと思うなら、それは「演技」を通して見た彼の「生き様」に惹かれているという事だと思います。
でもフィギュアスケートという競技は、私たちがこんなにも心惹かれてやまないものに、正当な評価を下してはくれませんでしたね。
この他、同意のコメントを頂いたみなさん、ありがとうございました。
おかげさまで新しい仕事の方も何とかペースがつかめて参りましたが、その際すっかり普段の生活パターンの中から「ブログのためのテキストを打つ」という行動が抜け落ちてしまい、結局長期に渡る放置状態となっておりました。
コメントを頂いた方におかれては、ろくにお返事もできず大変失礼いたしました。
とりあえず↓のイベントに行って参りましたので、遅くなりましたが簡単なご報告をと思い、久々に筆を執った次第。
MUSIC vs SPORTS☆PUMA STORE OSAKA 2nd STAGE
前回の梅田でのイベントは(1口だけですが)応募はしたもののかすりもせず。それでも行けば大ちゃんの姿を見ることはできた筈なのに、他の用事でそれも叶わず、完全に「縁がなかった」みたいな感じだったのですが。
今回は何か、「心斎橋が私を呼んでるぜ!」と思いたくなるくらいに色々と歯車がかみ合い、無事限定モデルのシューズと入場整理券をゲット。
なんとなく、FM802っぽい匂いのするイベントだなーと思ってたら、MCのお姉さんがFMCOCOLOの人でした(※FM802とFMCOCOLOは実質同じ会社)。
イベントの流れは、MCさんの説明の後にマーティ・フリードマンさん登場。二人でのトークの後、大ちゃん登場で3人でトーク→フリースタイルフットボール「球舞(きゅうぶ)」のパフォーマンス→マーティさんのミニライブ→抽選会という感じ(ウロ覚え)。
***
いやー…楽しかったです。
前の方に座ってるお客さんたちが、大ちゃんはもちろん、マーティさんや球舞の皆さん、MCのお姉さんまでもれなく拍手と歓声で盛り上げているのを見て、これはアレだ、いつもアイスショーとかで氷上席で盛り上げ、スケーターをノリノリにさせてるあの人たちが来てるんだな、と思いました。
とにかく最初から最後まで大盛り上がりで、すごく楽しいイベントでした。
多分私、端から見ると気持ち悪いくらいずっと顔が笑ってたんじゃないかと思います。行って良かった。
マーティさん、音楽に疎い私でもお名前を存じ上げている大物アーティストなのに、すごく気さくで面白い。でも言葉の端々にアーティスト(※芸術家って言う意味)としての強いこだわりがあるのが感じられて、それが大ちゃんと共鳴しててすごく濃いトークになっていたと思います。
マーティさんがもともとスポーツ好きで、フィギュアについても詳しい(チェン・ルーやミシェル・クワンで興味を持ったとか)事もあって、大ちゃんとは初対面とは思えないくらい息のあったトークでした。
正直、MCさんだけだと軽い話のまま流れて行きそうな所を、マーティさんがぐいっと核心に切り込んで、大ちゃんのディープな部分を引き出していた場面が多々あった気がするんですよね。やっぱり餅は餅屋、芸術家には芸術家なんだな…と思いました。
***
この日は大ちゃんも含めて、出演者はみんなマーティさんのモノグラム入りの黒いプーマTシャツを着用していました。大ちゃんはデニムのボトムと、オレンジっぽいブルゾン、それに白の限定シューズJPN PUMA OSAKAを合わせてカジュアルかつオシャレにキメておりました。
シューズやTシャツをアピる時のポーズとドヤ顔が、いたずらっ子みたいで可愛かったです。
でも、かつて倉敷イオンで小動物みたいにおどおどして、「はずかしい~」って言いながら出てきた頃を思うと、もうすっかり人前に出るのにも慣れたもんだなあとしみじみ。あれはあれで可愛かったなあ。
***
大ちゃんの話で印象に残った部分。ウロ覚えなので間違ってたらゴメンなさい。
直感で答える4つの質問
(1)フィギュア以外で好きなスポーツは?→「体操」
体操教室に行きたかったけど、岡山にしか教室がなくて通えなくって、裏山にリンクがあったフィギュアの方を習うことになった…というのはファンにはお馴染みのエピソードですね。この時は、手短に説明するのが難しかったらしく、「スケートリンクが近くにできたので」って所まで一気に飛んでました。
フィギュア同様見た目の美しさを競う採点競技が好きで、体操・新体操・飛込みなんかを良く見るそうです。
(2)今みんなに薦めたい本や作家は?→「ないです」
もともと本を読みだしたのは、ボキャブラリーを増やしなさい、という長光先生からの指示だったとか。それでも読み出すと面白くて、移動の時なんかに良く読んでたけど、最近は余り読む機会がないのと、本にしても音楽にしても、雑食派であんまり作家買いをしないタイプ…みたいな事を言ってたような。
(3)(このイベントのテーマである)「FOREVER FASTER」という言葉について思う事を一言で。
一番早い…?一人だけの?先頭に…?みたいな、「すいません一言じゃないですね」みたいな事を言っていました。
これは私が勝手に思った事なんですが、先頭に立って道を切り拓いて行く人って、一人で向かい風に立ち向かう形になるんですよね。「梶を取り、風上に向く者」。なんとなく私には、それが大ちゃん自身のイメージに重なるような気がしました。
これについてはマーティさんがステキな事を仰っていて、「FASTERっていうのはギターの早弾きの事じゃない。そういう物理的な『速さ』ではなくて、過去の自分を超えていく、常にもっと上の自分を目指していくこと」っていうのが正にその通りだなと思いました。
(4)今までフィギュアの演技を終えて満足したことがある?→「ない(即答)」
これには観客一同から「えええ?!」と驚きの声が(私も思わず声を上げてしまった)。
だって見る方は何度も感動してますもん。何度、大満足で演技を見終えたことかわからないですもん。
でもこれもマーティさんが、「いや、わかるよ」と。「満足してしまったらそれで終わり」だと。
このやり取りが一番印象的でした。
大ちゃんの、時に自虐的に見えるような「謙虚さ」って、実は追い求める理想の限りない高さの裏返しなんだと改めて感じました。
誰かと比べて、とか、点数が出て勝てばOKではなく、自分の中に目指すべき理想がある。そこがアーティストのアーティストたる所以なのかな…と。
あと、「先輩や指導者の方からのアドバイスで印象に残った事は?」との質問に「結構忘れちゃうんです(笑)」って言った後、「そう言えば、誰かに言われた「死にはしないから」っていうのは、割と何かをする時に自分を後押しする言葉になってる」と。
大ちゃん、自分で自分を「ヘタレ」って言っちゃうような、一見大人しくて気弱そうな雰囲気の割に、実は結構無茶するんですよね。
多分その時に思うのが「失敗したらどうしよう」→「なに、失敗したって死にはしない」なんだろうなと。
…うん、知ってたよ。だからこそのジェットコースターなのよね。
因みに岡山弁ではよく「死ぬりゃーせん」とか言います。大阪の人は「命までは取られへん」とか言ってたな。大ちゃんが言われたのはどっちだろう。
どっちが先だったか忘れたんですが、若者たちへのアドバイスを求められた時に「どんどん失敗して欲しい。失敗できるのは若さの特権だから。挑戦して失敗して、そこから少しずつ学んで成長して行けば良い」と。その根底にあるのが「失敗したって死にはしないから」なのかなと。そこで繋がってるものがあるんだなと思いました。
***
その後、フリースタイルフットボール「球舞(きゅうぶ)」のパフォーマンス。
フットボールを使ったフリースタイルのパフォーマンス自体がまだ新しく、このチームのリーダー「マルコ」さんが始めた頃には、「フリースタイルフットボール」という名称自体なかったとか。正にパイオニアですね。
見る前は、バスケットボールのフリースタイルパフォーマンスのサッカー版みたいなのを予想していたのですが(実際、バスケのそれを参考にしていると思われる部分も見受けられたのですが)、あちらがHIPHOPやなんかのダンス要素が大きい(元々バスケ自体ストリートの文化と不可分な所があるし)のに対して、こちらはぐっとエンタテイメント寄り、なおかつアクロバティック。最後の方は雑技団かと思うような大技まで出てきて、かなりな迫力のパフォーマンスでした。
***
そしてマーティさんのミニライブ。
トークの時は気さくで面白いお兄さんでしたが、「本職」の顔で出てきた時は一転してシリアス。かっこ良い。
2曲め、どっかで聞いた事のあるメロディーだな…と思ったらまさかの「天城越え」。前々からソウルフルで良い曲だなーとは思っていたのですが、迫力のギターサウンドに乗せても違和感ゼロでした。
新しいアルバムからの一曲「Undertow(アンダートゥ)」は「大輔さん」(マーティさんは大ちゃんの事をこう呼んでいた)に聞いて貰いたくて選んだそうです。更に「アメイジング グレイス」はしっとりした曲を、敢えてテンション高めにレンジした挑戦的な作品で、「FOREVER FASTER」に通じていると仰っていました。
***
大ちゃんは終始テンション高く「すごい!」「かっこいい!」みたいなリアクションを取ってましたが、最後に感想を求められた時は「僕が一番何もしてないですね」「スケートしたいです」って、完全に刺激されちゃってるなーと思いました。
そりゃそうだよね、球舞さんとマーティさんがあれだけ盛り上げてるのを目の当たりにしたら、自分だって!って思いますよね。私たちだって、「ここに氷さえあれば!!」みたいになってましたよ。
イベントの途中で生演奏で滑る事について話が出た時に、いつかマーティさんの生演奏で滑る?!みたいな話の流れになってた(そしてマーティさんはやる気満々っぽかった)けど、本当にいつか実現して欲しいですね。
マーティさんとは初対面とは思えないほどいい雰囲気でディープな所まで話が出来てたし、あのギターの音…下手なスケーターなら音の迫力に負けてしまいそうだけど、大ちゃんならきっと相乗効果で盛り上げるようなスケートを見せてくれる!!はず!!なので各種アイスショーの関係者様是非よろしくお願いいたします。
私個人の考えとしては、生演奏で滑る事が必ずしも良いとは思っていなかったりします。実は。
ほとんどの場合その時限りの即興プログラムで、プログラムとして十分に練られる前に終わってしまうせいか、やる前の話題性だけが一人歩きしているものも多い気がします。
それでも藤井フミヤ氏と共演した「アナザーオリオン」なんかでは、観客の盛り上がりにフミヤ氏が明らかにノリノリになってて、それを受けた大ちゃんも気持ち良さそうに滑ってて、なるほどああいうのがライブならではの良さなんだな、と思いました。
という訳でマーティさんとの共演はいつか是非実現して欲しいです。
あと、抽選会当たりませんでした(それだけか)。
例によって大ちゃんは後ろの方ばかり引き当ててしまい、「僕いつもこうなんです」と気にしてました。
「ちゃんと混ぜてますぅ」って関西弁ぽく言ってたのが可愛かったな。会場が大阪だったせいもあるのか、言葉がかなり関西風になってました。
***
それと、この時PUMAではアートイベントも同時に開催していて、店内に若手アーティストの作品を展示すると同時に、プーマのマークのあの動物(Dylanという名前らしい)の形のカードに、お客さんが自由に絵を描くというイベントもやってました。
大ちゃんは日本地図を描いた、とトークで話していたのですが、実際に見ると予想以上にアーティスティック。
…大ちゃんの絵って、デッサンとかの基礎技術は身につけてないけど、なんかこう独特のセンスがありますよね。
***
とにかく、時間は短いけど、中身はぎっちり詰まった濃いイベントでした。楽しかったです。
でも次は私もスケートが見たいぞ…という事で、次に大ちゃんに会うのはXOI(そして年明けのSOI大阪)の予定!!です!!
***
拍手コメントへのお返事
▫️2014/5/20 20:11
本当に自分でもびっくりするくらい「競技としての」フィギュアに対して冷めてしまって寂しい限りです。如何に素人とは言え、こうも実際の演技を見た印象とプロトコルがかけ離れていては、競技を楽しむ事なんてできません。
▫️2014/5/30 19:52
時期は違えど、彼の「演技」に感動してファンになったのは同じです。理屈ではないですね。とにかく見ていて目に心地よかった、それが全てです。
単に勝ち馬に乗りたい人たちはともかく、「演技」を見てファンになった人なら、彼が「演技」で魅了してくれる限り離れないと思います。
▫️2014/6/6 13:34
スポーツには興味のない人でも、パフォーマンスの魅力で引き付けて来たのが大ちゃんのスケートだったのかも知れないですね。
▫️2014/6/20 21:27
ネット上でアンチ活動をするような人たちの書くテキストは、なるべく目にしない方が良いですよ。読まなくても何も困ることはありませんから。
私はテレビもほとんど見ないし新聞も取っていないので、世間の人が騒いでる事があんまり気にならなくなりました。
▫️2014/7/17 17:17
マーティ・フリードマンさんが仰っていました。パフォーマンスに現れるのは、練習ではなく「生き様」だと。あなたが大ちゃんの「演技」が好きと思うなら、それは「演技」を通して見た彼の「生き様」に惹かれているという事だと思います。
でもフィギュアスケートという競技は、私たちがこんなにも心惹かれてやまないものに、正当な評価を下してはくれませんでしたね。
この他、同意のコメントを頂いたみなさん、ありがとうございました。