今年はいつもより桜の咲くのが早く、3月31日は、神戸では丁度桜が見頃の日でした。
神戸でのチャリティー演技会ももう3回目。
思えば毎回、お花見日和の満開の下で開催されているような気がします。
東日本大震災から早2年。
阪神・淡路大震災の時も、地震の後3年くらいは、神戸へ行く度に仮設住宅の集落を目にしたものでした。
東日本の被災地でも、『仮設の、その後』へ向けた取り組みはこれからが本番なのではないでしょうか。
神戸の『仮設の後』の取り組みも、実は震災から18年経った現在も続いている所もあります。実はまだまだこれからなのです。
とは言え、ボランティアに取り組む学生さんが、同級生から「まだやってるの?」と言われるという話も耳にする昨今。
当たり前のように「今年もやるよ」と言ってくれる大ちゃんたちがいて、それを受け止めるファンの側も当たり前のように、行ける人は行くし行けない人もチャリティーに協力する。それがなにより誇らしいと思うし、こういう人のファンであって良かったというか、こういう人だからファンになったんだな、と改めて実感した演技会でした。
いつものように2階から入場。
(普段滑りに来る時は1階から入るので、2階から入るのは年に一度、この演技会の時だけです)
チャリティーオークションの商品も人が多くて余り見れなかったんですが、大ちゃんは相変わらず誰より多くの商品を提供してました。今年はジャケットやリュックに着用写真が添えられていて、その写真がまた大変眼福でございました。
今回出演していなかった荒川さんからも、「私の想いを私の靴に託します」というメッセージと共にサイン入りのシューズが出品されていました。
演技会はいつものように黙祷からスタート。
大ちゃんは演技こそ1プログラム(もちろん大トリ)でしたが、最初の挨拶、第1部終了の挨拶とチャリティーオークションの説明、第2部開始前の宮本さんの紹介、演技終了後の挨拶にフィナーレ後…ととにかくこまめに挨拶に出てくれて、とても客席とスケーターの距離が近い演技会だと思いました。
最初の注意で客席の手すりの事をずっと「フェンス」と言い続けてたり、オークションの案内の時に「入札」という言葉がどうしても出てこなかったりしましたが、自分の言葉で誠実に話す大ちゃんとそれを暖かく見守るお客さん、という感じで非常に和気藹々としてました。
お客さんとの距離と言えば、毎回客席とのコンタクトがすごい岳斗先生は、今回はプログラムと同じくらいの時間を終わりの挨拶にかけてお客さんとコミュニケートしまくってました。
でもわざわざフェンスを乗り越えてサブリンクに入ったり、何気にお客さんに気を遣ってるのも分かりました。
後、最後の募金の順番待ちの時に宮本さんがでてきてちょっとだけ「eye」とEXピアソラのフリをやってくれたのも、待ってる私たちへの気遣いだろうなと思いました。
出演者の中には、普段余りテレビ等で見かける事のないスケーターも多数いましたが、みんながんばって「楽しませる」演技を見せてくれたと思います。
小さい男の子が旧採点時代みたいな細かく刻むトゥステップやってるのも面白かったな。
髪型を大胆にイメチェンした町田くんは、体格が良くなってる事もあって最初「誰?!」て感じでしたが、鉄板のエアギターで盛り上げてくれました。
そして大ちゃん。
よく考えたら私、EXピアソラを生で見たの初めてかもしれない(4CCはEX見てない)。
3Aが抜けてしまったのを本人も気にしてましたが、他のジャンプは(フィナーレで跳んだ3ー3も含めて)すごく軽く跳んでる感じでしたよ。
男子選手だと、降りた時にドン!って音がする人もあったけど、大ちゃんのジャンプはどれも軽く飛び上がって軽く降りて来る感じでした。
そしてスケートが、何て言うかよく言う「一人だけ他のスケーターと違う氷を滑ってるように見える」ってこういう事を言うのかなと言う感じでした。
後、「リンクに油まいてるように見える」っていうのも分かる気がしました。何ですかこの摩擦係数ゼロな感じは。
力でエッジを操ってる感じも、意識してエッジに乗っている感じも全くないのに、滑らかにカーブを描いて自然にスルスル延びて行くスケート。
当たり前だけど、私がこの先何十年練習しても、絶対あそこには辿り着けない。でも一度で良いから自分の足で体験してみたいと思ってしまいました…。きっと気持ちいいんだろうな。
上半身の動きは、最早完全にダンサーです。今回終始マイクを持って可愛い小動物キャラだったのに、このプログラムを滑ってる5分間だけ別人でした。
今回、国別対抗の前の「緩める」タイミングだったのか、それとも世界選手権のお疲れが抜けていなかったのか、元気一杯!な感じではありませんでしたが、その力の抜けた状態のままステップ踏んだりジャンプしてる感じが、何ていうか地力の高さみたいなものを感じて凄いなと思っちゃったんですが、ファンの欲目というものでしょうか。
いやでもスケーティングマジで凄かったです。
今回はフィナーレの手話振り付けも正面で見れて嬉しかったです。指先の動き本当に繊細。
そして最後の募金タイム。
私たちは結構最後の方でした。
テキトーに友達としゃべったりしながら待ってたから、ずーっと募金活動してた出演者の皆さんに比べればどって事はなかったですけどね。
私は神戸地元組だし、友人も岡山(新幹線だと1時間かからない)なので、比較的時間にも余裕がありましたし。
今回、スケーターたちの手前に長光コーチがいらしてて、私は思わず握手して頂いたんですが、その時私の手が冷たいのを気にされて、「寒い所で長い事お待たせしてしまって…」と気を遣って頂いて恐縮してしまいました。
「こういう機会を頂けて感謝してます」ってお返事しましたけど、すごく自然に気を遣って下さった感じで、とても暖かい方という印象を受けました。
今回印象的だったこと。
大ちゃんが折りに触れて「楽しんで下さい」「楽しんでいますか?」と言っていた事。
そして自分の演技の後、「(まだフィナーレは残ってるけど)無事に終わってほっとしています」と言っていた事。
私自身、小さいイベントを仕切った事がありますが、お客さんの目に触れない所で、主催者は本当にイベントの色んな所にものすごく気を遣います。
(私なんぞは小心者だから、予定が3分くらい押した時点でもう卒倒しそうになる)
このイベントでは大ちゃんは主催者の一人だから、単に自分の演技だけちゃんとしていれば良いというものではない。私たち観客の眼には見えない所で、本当に色々と気を配って頑張ってたんだなと思いました。
それと同時に。
ニュースなどでは大ちゃんを「このイベントの発起人」と紹介していますが、イベントの中では一貫して「発起人の一人」と紹介していました。
そして今回、3回目にして初めて宮本さんがリンクの上に登場しました。
あくまで裏方に徹するつもりだった宮本さんを、大ちゃんが半ば無理矢理引っ張りだしたみたいな感じでした。
大ちゃんが自分から動いて責任ある立場で作ったイベントだからこそ、「自分一人でやったんじゃない。たくさんの人に手伝ってもらったんです」と言うことを強調したかったんだろうなと思いました。
今回とりとめもなくつらつらと思い出した事を書いて来ましたが、要は、「私たちの高橋大輔はスケーターとしても人としてもこんなに素敵な人なんだよ」という事が少しでも伝わればいいなと思います。
大ちゃんが言うように、不幸な災害がなければこの演技会も開かれなかった事を考えると、こんなイベントが開かれずに済む事が本当は一番良いのだと思います。
それでもこのイベントでは、大ちゃんの人柄を反映してかとても暖かい空気に満ちていて、とても幸せな気持ちになれました。心からありがとうと言いたいと思います。
***
拍手コメント下さった方ありがとうございます。
ちょっと思うところがあるのでお返事は次の記事で。
神戸でのチャリティー演技会ももう3回目。
思えば毎回、お花見日和の満開の下で開催されているような気がします。
東日本大震災から早2年。
阪神・淡路大震災の時も、地震の後3年くらいは、神戸へ行く度に仮設住宅の集落を目にしたものでした。
東日本の被災地でも、『仮設の、その後』へ向けた取り組みはこれからが本番なのではないでしょうか。
神戸の『仮設の後』の取り組みも、実は震災から18年経った現在も続いている所もあります。実はまだまだこれからなのです。
とは言え、ボランティアに取り組む学生さんが、同級生から「まだやってるの?」と言われるという話も耳にする昨今。
当たり前のように「今年もやるよ」と言ってくれる大ちゃんたちがいて、それを受け止めるファンの側も当たり前のように、行ける人は行くし行けない人もチャリティーに協力する。それがなにより誇らしいと思うし、こういう人のファンであって良かったというか、こういう人だからファンになったんだな、と改めて実感した演技会でした。
いつものように2階から入場。
(普段滑りに来る時は1階から入るので、2階から入るのは年に一度、この演技会の時だけです)
チャリティーオークションの商品も人が多くて余り見れなかったんですが、大ちゃんは相変わらず誰より多くの商品を提供してました。今年はジャケットやリュックに着用写真が添えられていて、その写真がまた大変眼福でございました。
今回出演していなかった荒川さんからも、「私の想いを私の靴に託します」というメッセージと共にサイン入りのシューズが出品されていました。
演技会はいつものように黙祷からスタート。
大ちゃんは演技こそ1プログラム(もちろん大トリ)でしたが、最初の挨拶、第1部終了の挨拶とチャリティーオークションの説明、第2部開始前の宮本さんの紹介、演技終了後の挨拶にフィナーレ後…ととにかくこまめに挨拶に出てくれて、とても客席とスケーターの距離が近い演技会だと思いました。
最初の注意で客席の手すりの事をずっと「フェンス」と言い続けてたり、オークションの案内の時に「入札」という言葉がどうしても出てこなかったりしましたが、自分の言葉で誠実に話す大ちゃんとそれを暖かく見守るお客さん、という感じで非常に和気藹々としてました。
お客さんとの距離と言えば、毎回客席とのコンタクトがすごい岳斗先生は、今回はプログラムと同じくらいの時間を終わりの挨拶にかけてお客さんとコミュニケートしまくってました。
でもわざわざフェンスを乗り越えてサブリンクに入ったり、何気にお客さんに気を遣ってるのも分かりました。
後、最後の募金の順番待ちの時に宮本さんがでてきてちょっとだけ「eye」とEXピアソラのフリをやってくれたのも、待ってる私たちへの気遣いだろうなと思いました。
出演者の中には、普段余りテレビ等で見かける事のないスケーターも多数いましたが、みんながんばって「楽しませる」演技を見せてくれたと思います。
小さい男の子が旧採点時代みたいな細かく刻むトゥステップやってるのも面白かったな。
髪型を大胆にイメチェンした町田くんは、体格が良くなってる事もあって最初「誰?!」て感じでしたが、鉄板のエアギターで盛り上げてくれました。
そして大ちゃん。
よく考えたら私、EXピアソラを生で見たの初めてかもしれない(4CCはEX見てない)。
3Aが抜けてしまったのを本人も気にしてましたが、他のジャンプは(フィナーレで跳んだ3ー3も含めて)すごく軽く跳んでる感じでしたよ。
男子選手だと、降りた時にドン!って音がする人もあったけど、大ちゃんのジャンプはどれも軽く飛び上がって軽く降りて来る感じでした。
そしてスケートが、何て言うかよく言う「一人だけ他のスケーターと違う氷を滑ってるように見える」ってこういう事を言うのかなと言う感じでした。
後、「リンクに油まいてるように見える」っていうのも分かる気がしました。何ですかこの摩擦係数ゼロな感じは。
力でエッジを操ってる感じも、意識してエッジに乗っている感じも全くないのに、滑らかにカーブを描いて自然にスルスル延びて行くスケート。
当たり前だけど、私がこの先何十年練習しても、絶対あそこには辿り着けない。でも一度で良いから自分の足で体験してみたいと思ってしまいました…。きっと気持ちいいんだろうな。
上半身の動きは、最早完全にダンサーです。今回終始マイクを持って可愛い小動物キャラだったのに、このプログラムを滑ってる5分間だけ別人でした。
今回、国別対抗の前の「緩める」タイミングだったのか、それとも世界選手権のお疲れが抜けていなかったのか、元気一杯!な感じではありませんでしたが、その力の抜けた状態のままステップ踏んだりジャンプしてる感じが、何ていうか地力の高さみたいなものを感じて凄いなと思っちゃったんですが、ファンの欲目というものでしょうか。
いやでもスケーティングマジで凄かったです。
今回はフィナーレの手話振り付けも正面で見れて嬉しかったです。指先の動き本当に繊細。
そして最後の募金タイム。
私たちは結構最後の方でした。
テキトーに友達としゃべったりしながら待ってたから、ずーっと募金活動してた出演者の皆さんに比べればどって事はなかったですけどね。
私は神戸地元組だし、友人も岡山(新幹線だと1時間かからない)なので、比較的時間にも余裕がありましたし。
今回、スケーターたちの手前に長光コーチがいらしてて、私は思わず握手して頂いたんですが、その時私の手が冷たいのを気にされて、「寒い所で長い事お待たせしてしまって…」と気を遣って頂いて恐縮してしまいました。
「こういう機会を頂けて感謝してます」ってお返事しましたけど、すごく自然に気を遣って下さった感じで、とても暖かい方という印象を受けました。
今回印象的だったこと。
大ちゃんが折りに触れて「楽しんで下さい」「楽しんでいますか?」と言っていた事。
そして自分の演技の後、「(まだフィナーレは残ってるけど)無事に終わってほっとしています」と言っていた事。
私自身、小さいイベントを仕切った事がありますが、お客さんの目に触れない所で、主催者は本当にイベントの色んな所にものすごく気を遣います。
(私なんぞは小心者だから、予定が3分くらい押した時点でもう卒倒しそうになる)
このイベントでは大ちゃんは主催者の一人だから、単に自分の演技だけちゃんとしていれば良いというものではない。私たち観客の眼には見えない所で、本当に色々と気を配って頑張ってたんだなと思いました。
それと同時に。
ニュースなどでは大ちゃんを「このイベントの発起人」と紹介していますが、イベントの中では一貫して「発起人の一人」と紹介していました。
そして今回、3回目にして初めて宮本さんがリンクの上に登場しました。
あくまで裏方に徹するつもりだった宮本さんを、大ちゃんが半ば無理矢理引っ張りだしたみたいな感じでした。
大ちゃんが自分から動いて責任ある立場で作ったイベントだからこそ、「自分一人でやったんじゃない。たくさんの人に手伝ってもらったんです」と言うことを強調したかったんだろうなと思いました。
今回とりとめもなくつらつらと思い出した事を書いて来ましたが、要は、「私たちの高橋大輔はスケーターとしても人としてもこんなに素敵な人なんだよ」という事が少しでも伝わればいいなと思います。
大ちゃんが言うように、不幸な災害がなければこの演技会も開かれなかった事を考えると、こんなイベントが開かれずに済む事が本当は一番良いのだと思います。
それでもこのイベントでは、大ちゃんの人柄を反映してかとても暖かい空気に満ちていて、とても幸せな気持ちになれました。心からありがとうと言いたいと思います。
***
拍手コメント下さった方ありがとうございます。
ちょっと思うところがあるのでお返事は次の記事で。