ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

スケートカナダ ・祝杯を上げるには早いけど

2011-10-31 22:43:00 | 日記
飲もうぜ今宵、銀河を杯にして…という気分。

大ちゃんお疲れ様!
3位という結果に報道からそこはかとなくがっかり感が漂うのは、寄せられた期待の大きさ故だとポジティブに考えておきます。「期待されなくなったら終わり」と大ちゃん自身も言うておりますから。
久しぶりのガチの試合ということで、見る方も緊張しました。やっぱりJOとは違いますね。
とは言え私、SPの方は緊張してたけど、FSの方は「ま、JOより悪くなることはないだろう」と思ってたせいかSPよりは若干余裕があったようが気がします。
実際JOの時より20点以上上乗せできたし(笑)。

少し前の対談記事で、長光コーチが、「ジャンプは9月に本格的な練習を始めたばかりだから、10月にはまだ仕上がってないですよ」と仰っていて、そうは言っても予想外に早く仕上がってたらいいなあ…と思ってたんですが、現実はそんなに甘くないですね(笑)。
ただ、ジャンプ自体が不調というより、(少なくとも4回転以外は)プログラムの中で飛ぶタイミングを掴み切れてないという感じだったので、この先滑り込んで行けば解決できそうな気がしました。素人意見ですが。

それにしてもよく「練習は嘘をつかない」っていうけど、本当によくも悪くも練習は正直だなと、文系女の私も痛感したこの試合。
悪い意味では、やっぱりジャンプが。ボルト除去手術の影響で十分に練習時間が取れてなかったのが、ショーとかでは感じられなくても試合ではやっぱり出て来るのかなと。
良い意味では、ジャンプができない間に基本のスケーティングを見直したりバレエやストレッチをやったり、という地道な努力がちゃんと成果になって現れてるなーと思いました。
去年は泣き所だったスピンが今年は稼ぎ所になってるなんて(感涙)。
いやだって素人目にも綺麗になってますもんスピン。先シーズンはすごくがんばってたドーナツスピンでさえ、今は何やら優雅さを感じさせる。
SPの最後のスピン良いですよね。点数もいっぱい貰ってるし。何より最後のレイバックスピンが素敵。祈るような手の動きが神秘的な曲に凄く合ってると思います。
ていうか、スピンに限らず今年は何か全体的に今迄より『優雅』さが割増になってると思います大ちゃん。FOIですごく感じました。

そういう訳で長期計画の第一歩、まだまだ先は長いし着実に前進しているし焦る必要はない…はずなんですが、それでもやっぱり同じ試合に出てる選手が練習とかでバンバン4回転飛んでるのを見ると凹んじゃうのが大ちゃんだし、またそういうことをマスコミに正直に言っちゃうのも大ちゃんなんだろうなあ…と思います。
まあ、悔しい想いをバネにして今迄も飛躍して来た人なので、これから練習がんばって、NHK杯ではまた一歩先に進んだ所を見せて貰えると期待してます。

***

で。試合なんだから結果は重要なんだけど、何かそれ以上に今年のプログラムが好き過ぎてどうしようみたいな。

SPは単純に好みというか、エキゾチック系の中でも特に私が好きなタイプのエキゾチックで、ウィルソンさんありがとう私のためにという感じ。この曲が入ってるアルバムをアマゾンでお取り寄せしちゃったんですが、これがホントにど真ん中で、イヤホンで聞いてるととにかく音が気持ちよくてトリップしてしまいそうになります。
私実は、昔「スプリガン」てアニメ映画の主題歌になったこの曲が好きで。

「Jing Ling」Saju

大ちゃんいつかこんな感じの曲でやらんかなあと思ってたんですが、「In The Garden of Soul」は、まさに私の思う「こんな感じ」にぴったりで、私はもう満足です。

そしてフリーなんですが、私このプログラムを「地味」という人が理解できない。感性の差と言えばそれまでだけど。
先シーズンのプログラムも好きだったけど、ブエノスアイレスよりもずっとキャラの立った分かりやすいプログラムだと思います。特定のキャラやストーリーがあるという意味ではなくて、エッジが効いてて特徴的という意味で。
見てて飽きないんですよね。まあ、今迄に大ちゃんの演技を見て途中で退屈したことはない訳ですが(笑)。
ジャンプで分かりやすいミスもあるし、曲はずっと同じ曲調だし分かりやすいメロディもないけど、何故か最後まで食い入るように見てしまう。
衣装はJOのままでも渋くていいなあと思ってたんですが、今回控えめにスワロがついてて、やっぱり試合ではキラキラさせない訳にいかないのかと思ったりもしたんですが、全体の雰囲気変わってなくて良かったです。
なんか、月下に佇む孤高の男って感じですよね…気が付くとカウンターの端で一人静かに飲んでるような。
曲的にはバーボンが似合うのかも知れないけど、個人的にはスコッチが好きです。お酒に弱いんで滅多に飲まないけど、弱いクセに高い洋酒をちびちびやるのが結構好き。シーズン終わりには美味しいお酒が飲めますように。

***

Web拍手へのお返事。
まとめちゃってすみません。今回皆さん同じ部分に反応されてたので。
別にぶつかって来た相手を責めたい訳じゃなくて、試合の結果を云々するなら「衝突された」→「怪我をした」→「怪我が試合の結果に響いた」という因果関係もちゃんと伝えて貰わないと、と言ってるだけなんですけどね。
衝突された事以上に、その後の本人や関係者の対応にがっかりしてる人は多いんじゃないかなと思います。私みたいに。

そろそろスケカナ。

2011-10-27 07:16:00 | 日記
という訳で、今更ながらのこれ↓

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あんまし期待せずに読んだら意外と良かった。

大ちゃんのインタビュー良かったです。内容的には目新しいものは少ないけど、前向きな気持ちが感じられて。
何度も書いてるけど、「今年1年現役を続ける」じゃなくて、「ソチまで続ける」と決意したのは本当に良かったと思います。十里の道を歩む人の第一歩と、千里の道を歩む人の第一歩は自ずから違う。
今の大ちゃんは千里先の目的に向かって歩いているんだなあと、だからファンも長い目で見守らないとね、と思います。

個人的には、意外にも(?)松岡修三氏のコラムが興味深かったです。日本人の男性のピークは、26歳くらいに来るらしいとか、ここ10年でフィギュア界のトレーニングが変わった事により選手の寿命が延びたとか。
私個人的に、陸上トレーニングへの取り組みの遅れがフィギュアスケートの選手生命の短さの一因なんじゃないかと思ってたので、これ読んだ瞬間「たまには(失礼)良い事言うじゃないかー!」と思いました(笑)。
どうもフィギュアは見てる人も芸術志向が強いのか、選手のフィジカルな部分を軽視しがちな気がするけど、スポーツである以上そこはとても重要な事な訳で。こういう事に関しては、別ジャンルの元アスリートの視点からの見解は興味深いと思いました。
そしてフィジカルケアの点で言えば、大ちゃん割と日本のフィギュア界では先駆者的な存在だと思います。専属トレーナーに付くのって今は(トップ選手は)普通になってるけど、私が大ちゃんの存在に気付いた頃(トリノ前後)はそうじゃなかったような気がする。渡部さんいつも本当にありがとう。

フィジカルと言えば。大ちゃんの先シーズンを振り返って、シーズン後半…というより、GPFを境に調子を崩した原因が、明らかにフィジカル面に起因しているのに、テレビでも雑誌でも絶対に触れようとしないのは何でなんでしょう。
モチベーションに問題を抱えていたのも事実だと思いますが、「完成度は低いながらも徐々に調子を上げて結果も出していたGPS2戦→GPFと全日本で突然ガタガタに崩れる→どうにか復調したものの、トップギアまでは持って行けなかった四大陸と世界選手権」という流れをそれだけで説明するのは苦し過ぎる(ていうか、全日本のフリーは明らかに「フィジカルの不調を気迫で補った入魂の演技」だった訳で、それまで一緒くたに「モチベーションが上がらず不調でした」っていうのは事実に反してると思います)。
GPFの曲掛け練習中に別の日本人選手に衝突された事実は、そんなにも触れてはいけない事なんでしょうか。その場面の映像がしっかりTVでも流れてたのに。
別にぶつかって来た選手を責めるつもりはない…というかなかった(過去形)けど、スポーツ選手の不調の原因に明らかなフィジカルの問題があるなら、モチベーションを云々するよりまずそちらに着目するのが普通な訳で、フィジカルの問題をまるでなかった事のようにスポイルしてメンタルばかり持ち出すのは不自然だし、そうなって来ると(当初責めるつもりはなかった)衝突相手の選手も…何か裏でもあるのかと勘ぐりたくなって来ませんか。

話が逸れました。

今回大ちゃんのファンの間で話題になってた記事がもうひとつ。
「フィギュアスケートの基礎知識」にて、毎年行われるルールのマイナーチェンジに於いて最も注目されているのが「プログラムにおける、音楽の重要性のアップ」だという話題ですね。
皆さんもう読んでるだろうけど一部抜粋。

「昨シーズンを例に挙げると、国際ジャッジの間で「音楽と調和したプログラム」として最も高く評価されたのは高橋大輔の「マンボメドレー」であったという。
高橋がこのプログラムでジャッジたちを最も驚かせた点は、演技、ステップのみならず、ジャンプのリズムにいたるまで、マンボの音楽に合わせて跳んで見せた、ということだった。(中略)ひとつリズムを崩せばガタガタとプログラム全体が崩れてしまう危険性があるほど、そのプログラミングが精緻だったこと。また高橋大輔がこの挑戦を意識的にやって見せたことが、ジャッジの間では大きな話題になったという。
これだけのプログラムと、ただバックに音楽が流れるままに滑るプログラムとで、もっと点数の上で大きな差をつけるべきではないのかーそんな議論になったのも、ごく自然なことだろう」


ボーンさんマジどんだけ。
長光コーチが、「振り付けた方も振り付けた方なら、滑る方も滑る方」って言ったの、このプログラムのことでしたっけ?
ボーンさんは(「プラス」でのあのノリノリっぷりを見るにつけ)、大ちゃんにできる事をやらせるのが楽しくてついやり過ぎてしまったのかも知れないし、大ちゃんは大ちゃんで「音楽に合ってないと気持ち悪い」とSOUL UPで語ってたくらいだし、「ルールに挑戦してやる!ルールを変えてやる!」なんて意識はなかったのかも知れないけど。
あれだけ大変な事をして、文字通り「試合である事を忘れさせる」演技をしても、中々点数に反映されなくて(反映するルール自体が存在してなかったのね…)、大ちゃんもテンション上げるのが大変だったけど、こうして「ルールを変えさせた(と言えるかも知れない)プログラム」として評価されるのは、ある意味試合での結果以上に得難い栄誉かも知れません。
↑このルール変更を意識してか、マスコミを通じて「表現力がアップした!」アピールをやってる選手もいるような気がするけど、本当の「表現力」って、言葉で語られなくても伝わるものだと思います。
この辺りの「表現力」についても思う所があるんだけど、長くなったので取りあえずここまで。

まずはスケートカナダ。
3年後を見据えた長期計画の第一歩を刮目して見守りましょう。

***

拍手コメントへのお返事。毎度遅くなって申し訳ありません。

2011/10/9 20:49
こんにちはお久しぶりです。Crisisは印象変わりましたね。あんなドラマティックなプログラムになるんだ!って(笑)。
振付けは宮本さんという事が明らかになりましたね。大ちゃんの感性をよく理解しているだろうと思われる宮本さんならではのプログラムかな、と思います。
単に踊るのが上手い人なら、スケートの世界に拘らずとも陸上のダンサー各ジャンルに星の数ほどいらっしゃると思いますが、大ちゃんの場合はただ上手いだけでない「何か」を感じさせるからこそ、これだけ多くの人を惹き付けるのかな、と思います。
今シーズンのプログラム、3つともステキですね。競技仕様の「In The Garden of Soul」も楽しみです♪

Crisis ~高橋大輔新EX

2011-10-08 20:21:00 | 日記
クライシスってカタカナで書くと、仮面ライダーブラックRXの悪の帝国を思い出します。タイトルは破壊的なのに静かな曲。

***

この曲確かに、先シーズンのCDに『EX使用曲』として収録されてました。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=urokonotubuya-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=B0042RVFC4" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
ランビエール氏にSP「ペールギュント」を作ってもらいに行った時、時間が余ったのでEXとして「アメリ」を作ったため、当初EXとして使う予定だったこの曲が没になってしまった(そして又、SPにはボーンさんのマンボが採用されたのでペールギュントもお蔵入りしてしまった)。ということのようなんですが、「どれどれ」と思って聞いてみたら…。
これがまた、「アメリ」や「オーシャンウェイブ」が派手に聞こえるくらいのシンプルな曲で、大ちゃん静かな曲が好きなのはわかるけど、いくら何でもこれは地味過ぎだろう…と思った先シーズン。

まさかの復活。
何がびっくりしたって、あの曲を使ってるのに地味じゃない!という事でした。
だってメロディひたすら♪レーミーファーラーって繰り返してるだけなんですよ?!(注:私「海の上のピアニスト」見てません)。

繊細で、端正で、流麗。…なだけではなく、とてもドラマティックな振り付けだと思います。
大ちゃんは例によって、ストーリーなんか演じてないのかも知れない。ひたすらあのシンプルな音を聞いて、音に反応しているだけなのかも知れませんが。
見ているこっちは、あの一連の動きの背後に物語を感じてしまうんですよね。『彼』の身に何が起きてるんだろうとか、『彼』は何を想ってるんだろうとか。
単調な音楽を揺さぶる不協和音まで意味深です。
「海の上のピアニスト」DVD借りて来なきゃー。

衣装もシンプルだし曲もこんなのですが、でも全然地味じゃない。むしろ派手だと思います。
衣装の派手さ、音楽の派手さがなくても、動きだけでこんなに華やかさを出すことができるんだなあ…と驚きました。

ていうか、フリーのブルースもそうなんですが、何故か私にはあの衣装が地味には見えないんですよね。
先シーズンまでの過剰なまでにデコラティブな衣装を着て衣装の派手さに負けないのも、今回みたいにシンプルなのを着ても地味に見えないのも、大ちゃん自身に華やかさ(そして顔の濃さ)が備わってるからかも知れません。
あとシンプルなものほど、裁断や素材にこだわって全体のシルエットを美しく見せる必要があると思うんですが、その点結構力を入れてる衣装のようにも見えました。

ちなみにSPも、写真だけ見たときには大ちゃんにしては衣装が大人しいかなあと思ったんですが、いざ動いているのを見ると逆に、『動き』そのものを堪能するためには、衣装はあんまり主張しない方がいいのかも知れないと思いました。

***

ところで…。
大ちゃんのEXにノリノリのポップ系を望んでる方が一定数いるようですが、如何でしょうか、「Crisis」は。
私は正直、大ちゃんは現役の間はノリノリ系EXは必要ないんじゃないかという気がして来ました。
きっと大ちゃんがやれば上手いだろうし似合うだろうし盛り上がるだろうとは思うし、やってくれるならそれはそれで嬉しいですけど。

でも、NHK杯の試合後のEXなんか見てると、「試合とはちょっと違う自分(たち)を見て欲しいそうです」というアナウンスと共にTシャツ&デニムで登場、ポップスとかロックとかそんなので滑る…というプログラムが3つも4つも連続することが結構ありがちな気がするんです。
現役選手は試合用のプログラムはコンサバな曲が多いから、EXでは毛色の違うものを滑りたいという気持ちは分かるんですが、みんな考える事一緒だと見てる方は少々つらい。

それとファンの中に、「自分の応援している選手の演技で一番盛り上がって欲しい」っていう気持ちもあるのかなあと思います。
もちろん私も「高橋くんが一番印象に残った」って言われれば嬉しいけど、それが最終目的じゃないので、究極的には私自身が満足できれば、他人の反応はどうでもいい(笑)。
マンボみたいな曲だと分かりやすく盛り上がるし、あれはあれで大好きですが、無理にああいうのばっかりじゃなくても、大ちゃん自身が滑りたい曲で滑ればいいんじゃないかなと思います。

ていうか、「オペラ座の怪人」「マンボ」「道」と大ちゃんの試合用のプログラムが、フレンズでショー用にアレンジされてるんですよね。ヒップホップスワンもショーで滑りまくってたし。ああいう、ショーのネタにできるようなのを試合でやるっていうのが、大ちゃんの大ちゃんたる所以なのかなと思いました。

***

なんかCrisisから話が逸れましたが。
最初に耳を澄ます繊細な仕草(そして表情)とか、膝をついてのけぞる所とか、ジャンプはステップの一部です、な所とか、最後の両手を広げた叙情的なレイバックスピンとか終わり方から挨拶までの優雅な流れとか、ツボな所が満載で楽しいですね♪

ひとつでも多くの試合で、このEXが見られますように。

***

拍手コメントへのお返事

■2011/10/7 9:20
はじめまして。大したことは書けませんが、楽しんで頂けると嬉しいです。

■2011/10/7 12:30
現地で見たなんて羨ましい。このEXに限らず、今シーズンのプログラムはどれもお気に入りですねー♪
「ノクターン」は大ちゃんの原点のひとつだと思うし、こういうのは本当に彼の本質が出てると思います。

■2011/10/7 21:47
25歳の大ちゃんだからこそできるオトナのプログラムだと思います♪
ジェットマンご存知だったんですね!あのドロドロっぷりは特撮オタクの間で未だ語り草になってます(笑)。
凱役の若松さん、20年経った今でもかっこ良かったですよ♪

ジャパンオープンと高橋大輔 新FS

2011-10-06 23:22:00 | 日記
金木犀の薫る季節がやって参りました。数日前まであんなに暑かったのが嘘のようです。
本格的に秋になりました。フィギュアもそろそろ本格的にシーズン突入のようです。その前に。

お遊び大会とはいえ一応試合形式なので、まずはジャパンオープン(略してJO)の結果。

日本スケート連盟結果サイト
http://www.skatingjapan.jp/

大丈夫。いつものことだから(はぁと)。

以下、過去記事より。

2006年キャンベル国際フィギュアスケート「オペラ座の怪人」
2007年日米対抗フィギュア「ロミオとジュリエット」

↑毎回同じ事を書いてるようで恐縮なんですが、こういう試合では『結果』そのものより、今はまだ顕在化していない、隠れた要素の方が大切だと思うんですよね。今は表に出ていない要素が表に出て来る時。それが、この先行われるより重要な試合での『結果』という事になる訳ですから。故に、この試合の『結果』だけに捕われてると、この先の展開読み損ねるぞと、かように思う次第です。
負け惜しみじゃないよ(笑)。なまじこの時期に完成度の高い演技が出来てしまうと、それ以上の点の上積みが難しいという事で、それはそれで怖いんですよね。
ということで。

敗因は明らかにジャンプですね。途中から素人目にもバテてましたしね。ボルト抜いた後ジャンプの飛べない時期も長かったようだし、滑り込みの不足は如何ともし難かったのかも知れません。滑り込んでプログラムに身体が馴染めば、この曲のタイミングでのジャンプにも慣れるし、無駄な力が抜けてバテにくくなると期待。
でもオペラ座シーズンもロミジュリシーズンも、初戦の段階ではフリーはまだちょっと…だった記憶があるので、NHK杯くらいで調子が上がって来るのをゆる~く期待しながら待ってます♪

でもでも
☆(ジャンプの失敗が多い割に)PCSは貰えてる(特に音楽の解釈と振付けが♪)。
☆(去年あれだけ苦労した)スピンで点が貰えてる♪
☆(去年はたまに付いてた)エッジのエラーも付いてない♪
3年計画のロングスパンで考えれば、このオフに取り組んで来た内容はちゃんと実を結んでるし、着実に前進していると言えるのではないでしょうか。
後はしっかり滑り込んでジャンプを決められるようになるだけだ☆がんばれ大ちゃん♪

***

以上、試合の結果でした。以下は今シーズンの新しいフリープログラム「Blues for Klook」についての感想です。

大ちゃんかっけーーーーーーーーー!

以上です。

細かい理屈を言えば色々あるんでしょうが、色々やった結果として最終的にとてもかっこ良かった。それがすべてでございます。

正直、ブルースと言われても、そういえばブルースって良く聞くけど具体的にどういう音楽を指すのかよく分からないなという、私の音楽の理解度はその程度だったんですが。
音楽が流れて大ちゃんが動き出した瞬間に理解しました。
要するに、あれだ。ハードボイルドでアウトロー(適当)。

実は私、10月1日には映画観に行ってました(1000円で見れる日だったから)。
探偵はBARにいる
↑レイモンド・チャンドラーっぽいハードボイルドを日本でやってみたらこうなった。という映画だと思います。チャンドラー読んだことないけど。

そんなこんなで、大ちゃんの演技を見た瞬間に「あ、ハードボイルド」って一人で勝手に納得してしまったのでございます。
確かにこれは、「大人の男」にしか演じられない世界。洋酒を片手に楽しみたいプログラム。マスター、バーボンをロックでお願い。
ていうか、フィギュアにまだこんな「男のかっこよさ」の表現があったんだーと改めて驚きました。
王子様じゃない。ラテン系の色男でもない。でも男なら一度は憧れるよね、こういうの。
流石、カメレンゴさんは引き出し多い。

衣装もこれでいいです。
シンプルな黒シャツ&パンツで一見ノクターンの時のようだけど、全然印象が違う。
ノクターンの衣装はまるで少年のように無防備に見えたのに(特に片足でステップ踏む所。少年が一人無心に遊んでいるように見えました)。今回の黒は隙のないクールな大人の男にみえる。
身体のラインがキレイに見えて美しい動きが堪能できるし、プログラムのイメージにも合ってると思います。

…ていうか。ゴーカイジャーにゲスト出演したブラックコンドル結城凱の衣装と限りなくお揃いっぽい所に密かに悶える私…
http://www.toei.co.jp/tv/go-kai/story/1196570_1843.html
この凱さんがまたキザなアウトローでして。特撮ヒーローのクセに余りお子様の教育にはよろしくない感じのキャラでした。

***

EXに関してはまた後日。
今シーズンはSPが好みのど真ん中で(エスニック系かつシャーマニックって私の大好物じゃないですか)どうしようかと思ってたんですが、FSもEXもハズレなしとは素晴らしい。