ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

取り急ぎ ※追加あり

2007-04-30 23:50:37 | 日記
記事を一件削除しました。
それに伴い、記事に付いていたコメントも、大変申し訳ありませんが削除されました。

私が気にし過ぎなのかも知れませんが、やっぱり気になったので。

私は言葉を扱う人間として、「本当のことをすべて言う必要はない」と思っています。卑怯かも知れませんが。
「本当のこと」は時に波風を起こしますので。
「波風を立ててでも言わなければならない」と固く決意したこと以外は、言うべきではないと思っています。
ましてネットの上は誰が見ているか分からない場所ですから。

そんなことをぐるぐる考えている内に、なんだか元の記事自体に問題があるような気がして来ましたので、今回の記事は削除させて頂きました。

***

拍手コメント返信

せっかくコメント頂いたのにすみません。今回の記事に関してはこういうことになってしまいました。
私はこう見えても小心者で、自分が書いたことに関していつも「変なこと書いてるんじゃないか?」とビクビクしてるので、仰って頂いたような言葉には勇気づけられます。ありがとうございました。


拍手コメント返信 その2

お言葉ありがたく思っています。そして大変申し訳なく思っています。またその内なにか戯言を書き出すと思いますので、よろしければまた覗いてみて下さい。

その他、拍手を頂いた皆さん、ありがとうございました。

GWヒーローまつり

2007-04-29 23:51:15 | 特撮
スーパーヒーロータイム(戦隊&ライダー)の中間報告+αです。

■ゲキレンジャー
正直、苦しくなって来ました。企画段階では結構練ってあるなと感じるんですが(でもモチーフを全員ネコ科にしちゃったのは失敗かもね。差別化できないし)、やっぱり問題は脚本かなーと……。脚本家の名前でどうこう言うのはやめよう、と思って、なるべくそこは考えずに見てたんですが……。
当初の心配が的中。レツとランの影が薄い(それどころかジャンも怪しい)。レツには折角謎の兄とか芸術家とか美味しい設定があるのに、キャラに活きていない。「設定をキャラに活かす」というのはその設定があるがためにこういう性格で考え方で、故にこういう言動になる、という風に脚本に反映させることだと思うんですが、それができていないために、よくいるクールキャラになってませんか。ランはまとも過ぎ。どこか突出したり欠けていたりすることでキャラのエッジが立つと思うんですが。
それに加えて、この人はなんていうか……マジレンの頃から気になってたんですが、恋愛ネタ好きですよね。それも小学生レベルの。例えば超星神シリーズなんかだと、本編のストーリーは無茶にすっとばしてる割に恋愛描写はリアルで、二人の気持ちが近づいて行く過程を無理無く描いていた印象があるんですが、こっちの恋愛はその過程をすっとばかしていきなりラブ×2イチャ×2に突入する印象。まるで恋愛経験のない人が願望で書いているものを読んでいるようなこっ恥ずかしさを感じます。ソリサとマガとかどうでもいいです。ゲキレン3人より明らかにメレを書く方が楽しそうなのも正直どうかと思います。

■電王
寧ろこっちの方が戦隊の王道を行っているような。赤=単純熱血。青=知的クール。黄=気は優しくて力持ち。紫=子供。……わかりやすい。外見によるキャラのかき分けが明確な上、声優さんの演技も加わってるので余計にそうなのかも知れませんが。CGビシバシの戦う電車なんかも含めて、なんかもう、アニメ的。
ドラマの主体は主人公ではなく、ゲストキャラである契約者に置かれているので、ストーリー的にあんまりずどーんとのめり込むような感じではありませんが、それなりに肩の力を抜いて楽しんでます。
……とか言いつつ、意外な路線でお姉さんが鍵になってたりして、主人公周りの話も少しずつ動き出して来ましたので、決して油断はできませんが。

***

GWに実家に帰って来てみれば、地元ではこんなことやってました。

JC戦士タマシマン公式ブログ2007

JC戦士タマシマン ストリーミングサイト

〈かいせつ〉
玉島テレビ。通称玉テレ。倉敷市の西の端、玉島地域限定のローカルなケーブルテレビ局である。
衛星放送やインターネットに無縁な時代から地道に活動を繰り広げ、独自の番組制作にはこだわりがあるのかなんなのか、昔から手作り感覚あふれまくる、地域住民の役に立たなそうな番組を幾つも送り出して来た。
そんな玉テレが「ケーブルテレビ局の独自企画によるオリジナルドラマ制作」という暴挙に出たのが、かの伝説的作品「演歌唄男」である。ドラマと呼ぶには色んな意味でアレな作品でありながら、ネタとしてそれなりにウケたことに手応えを感じたのか、玉テレは次なる作品「古畑玉三郎」を生み出す。
そして第三作。玉テレがついにローカルヒーローに手を出した。JC戦士タマシマンの誕生である……。

***

「演歌唄男」は2回くらい見ました。ある意味、衝撃の作品です。こんな企画を通して実際に撮影して放送してしまったという、その事実に腹を抱えて笑いました。「古畑玉三郎」は見たことないです。タイトルからするとアレのパロディっぽいですが、玉テレなので油断はできない。「タマシマン」も実は見た事ありません。帰省中は回線が細いので動画は落とせないのであります。

灼熱の2連戦

2007-04-17 01:09:31 | F1
色々(私が)ごたごたしてる間に、マレーシアGPとバーレーンGPが終わりました。
熱帯雨林なマレーシアに砂漠のバーレーン。春先だというのに何やら暑苦しいですね。ドライバー及びチームスタッフの皆さんご苦労様でした。

という訳で。

序盤三戦を終えた所で、混沌としつつも赤VS銀の戦い再び…ですか。
ミカシュー対決のあの頃を思い出して一瞬しみじみしかけました。でもあの頃と違って、フライング・フィンが駆るのは銀の矢ではなく赤い跳ね馬の方なんですよね。
しかも。
赤VS銀がそのままキミVSアロンソの両雄対決になるかと思ったら…そうでもなさそう?ハミルトンは恐るべき新人って感じだし、マッサも負けじと頑張る。両エースもうかうかしてられないかも知れません。3位に入ったキミが機嫌悪そうだったなあ。
そしてここへ割って入る隙を狙って、ザウバーが何か来てますよ。
去年は元チャンピオンのジャック・ヴィルヌーブが泣かず飛ばずで途中離脱。変わりに登場した無名の新人クビサが予想外の活躍で度肝を抜きましたが、今年はそんなクビサに負けるもんかとニック・ハイドフェルドが頑張ってます。
しかしニック。去年までは私的F1イケメンGPのトップを走っていたというのに、ヒゲのせいで今年はトップから落ちましたよ。早くヒゲを剃って返り咲いて欲しいものです。

一方、オーストラリアで幸先の良いスタートを切ったスーパーアグリですが、まずまずの健闘ぶりを見せています。バーレーンではエンジンから白煙が上がりましたけど、あれさえなければ結構イイ位置でゴールできたはず。去年の今頃を思えば、まずまずどころか奇跡の大健闘です。
そしてスーパーアグリに変わって落ちてるのがホンダorz
えー…失敗を恐れずやって失敗したそうです。とりあえず新車が投入されるまでは我慢のレースが続きそうって、去年のスーパーアグリみたいですね。

さよなら、ヴォネガットさん

2007-04-14 00:03:44 | 読書感想文

有名人の訃報を聞く度に「ええっ?あの人が?」といちいち反応してしまう今日この頃です。
中でもちょっとこれは反応しておかねば、と思ったのがアメリカの作家カート・ヴォネガット氏の訃報記事でした。

カート・ボネガット氏死去 米小説家
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200704120019.html

ここ最近、作家買いする作家も2、3人くらいしかいなくて、その数少ない作家の一人がこの方でした。
最初は余りのシュールさに衝撃を受けたのですが、何冊か読んでいる内に、物語に登場するどうしようもなく愚かな登場人物たちと、そんな人々に注がれる暖かい眼差しに惹かれるようになりました。ご冥福をお祈りすると共に、ヴォネガット作品の内、特にお気に入りな作品を語りたいと思います。

猫のゆりかご
一番のお気に入りです。この小説に登場する架空の宗教「ボコノン教」に激しくツボを突かれました。「嘘の上にも有益な宗教は築ける」という前提の元に作られた宗教。「フォーマ(=無害な非真実)を生きるよるべとしなさい」と説く奇妙な教祖ジョン・ボコノン。カラース(神の御心を行うチーム)の奇妙な導きにより、貧しい島国の君主となる主人公。そして…。

スローターハウス5
初めて読んだヴォネガット作品。「宇宙人の詩の形式を借りて書いた反戦小説」というシュールさにのけぞった記憶が。主人公ビリー・ピルグリムはピルグリム=巡礼者の名の通り時間の中・自分の人生を彷徨います。戦場の悲惨な現実が淡々と描写される、その淡々とした語り口調に却って生々しいリアルさを感じてしまう、そんな作品。作者の実際の戦争体験に基づいているそうです。

タイタンの妖女
これもまた、余りにもぶっとんだSF話で驚いたような。世界がひとつになるために運命の道化となった一人の男の物語。全てを操っているように見える者さえ、結局は運命に操られる者に過ぎないという哀しさ。個人的には、トラルファマドール星人(スローターハウス5に出て来るのとは別物)のサロとスキップとの友情が悲しい。しみじみとした余韻が残る作品です。

チャンピオンたちの朝食
ブルース・ウィリス主演で映画化されたのに日本では上映されたなかったという…。WOWWOWで見たけど、思ったよりも原作に忠実でした。町一番の成功者でありながら、様々な心労を抱えて内心鬱々としている主人公に、ブルース・ウィリスが中々ハマってたと思います。そんな主人公とヴォネガット作品にはおなじみのSF小説家キルゴア・トラウトとの出会いに様々な人生が交錯します。ヴォネガットの作品は、最初から話のオチをバラしてしまうのに、何故か最後まで読ませてしまうのがスゴいですね。

青ひげ
「チャンピオンたちの朝食」にも登場する抽象画家ラボー・カラベキアンの自伝の形を借りた小説。ヴォネガット特有の洒脱な語り口で物語は進みますが、その背景にはアルメニアン人の虐殺という重い歴史的事件が横たわっている。これは全然SFしてないです。ある方向から切り取った歴史物に近いかも知れません。
個人的には、ポスターカラーをべた塗りした背景に蛍光色のカラーテープを貼っただけというカラベキアンの作品に妙ーに惹かれるものがあるのです。何故か。

***

いざ説明しようとするとどうも上手く説明できない。突拍子もない話のようでいて、人間という生き物の悲しさを暖かい目で包んでいるような、突き放しているようで実は愛を感じさせる語り口が魅力かなと思います。
ヴォネガットさん、ステキな話をありがとう。


大ちゃんのフラメンコ

2007-04-12 01:35:39 | 日記
シーズンが終わっても色々と思うところはあるのですが。
最近のスケート界では、フラメンコとかラテン調の曲が流行ってるのか?ということで。
実は前からネタにしたかった、大ちゃんが過去にやってたフラメンコというかフラメンコ調の曲について。
http://www.youtube.com/watch?v=_jZ9uY0edME

2005年のモスクワ世界選手権SP。映画「M:I-2(ミッションインポッシブル2)」より「Nyah(ナイア)」。
DVD→M:I-2(ミッション:インポッシブル2)
サントラ→ミッション:インポッシブル2
この映画が「ミッションインポッシブル」のシリーズの中の1作だということは、この際あんまり気にしなくていいと思います。シリーズの中でもこの2は異色で、ファンからも「らしくない」と今イチの評価らしいので(個人的には好きなんですが)。
大体、トム・クルーズの出る映画は、SFだろうが時代劇だろうが悉く「トム・クルーズの映画」になっちゃうような印象があるんですが、この映画だけは例外で、「トム・クルーズの映画」でもなければ「ミッションインポッシブル」でもなく、「ジョン・ウーの映画」として成立してたような気がします。
ジョン・ウーの映画をほとんど見たことがない私でさえ「なるほど、これがジョン・ウーなのね」と思っちゃいましたから。
基本はドンパチ映画なのですが、アメリカの他のアクション大作のようなあっけらかんとした爽快感はなく、全編のたうつようなウェットな叙情性に彩られています。
エロティックなカーチェイス。ロマンティックな銃撃戦。爆発にすら哀愁が漂うなんてある意味スゴい(ジョン・ウーお約束の鳩も飛びます)。

「Nyah(ナイア)」という曲名はヒロインの名前。この曲は映画では、ヒロインと主人公との出会いのシーンに使われています。
この映画のヒロイン、ナイア・ホールはエキゾチックな混血の美女で、敵の元恋人で職業は泥棒というまるで峰不二子のようなファム・ファタール。いいですね。こういうベタな路線は大好きです。
舞台はスペイン・祝祭の夜。パーティで賑わう豪邸の2階に忍び込み、守備良くお宝を手にして立ち去ろうとするナイアの前に、狙ったように主人公イーサン・ハントが現れます。ていうか狙ってたんですけどね。
2階ではスパイと女泥棒のスリリングな駆け引きが展開し、階下では祭りの最中、狂おしいフラメンコのリズムに乗って、二人を追い詰めるようにダンサーたちが舞い踊る…という場面。実際見て頂ければ分かりますが、バスタブの中で体を密着させてたりして、この場面ムダにエロいです(笑)。

さて。こんな曰くつきの曲で演じる大ちゃんなのですが、いきなり足が攣ってます。
足が攣った状態で4-3コンボを飛んだという、ある意味伝説の演技です(一体いくつ伝説を作る気なんだこの人は)。
なので、所々に足を気にしていたり痛そうな表情が見られます。ていうか普通、足攣っちゃったら痛くて動けないですよね…。
そういう訳で、最初見た時はとにかく「痛そう」という印象が先に立っていたのですが。

よく見ると、エロい。
…2年前なので今よりも当然幼くて、肉体改造前なせいか線も細くて、ランビエール選手の踊ったムンムンした大人の男の色気(とても22才とは思えない!)に比べると如何にも子供。…なのに、エロい。
大人になる手前の、少年特有の危うさとでも言うんでしょうか。細い神経の糸をギリギリまで張りつめて、周囲の世界に対して訳もなく苛立っていて、一歩間違えると糸がプッツーンと切れてそのまま奈落の底まで落ちて行きそうな。エロスというより寧ろタナトス。
視線の強さはやっぱり天性のものなんでしょうか。肩をくねらせて色っぽく踊る仕草もちゃんと様になってるし。別にラテンのルーツを持ってる訳じゃない、山と田んぼとコンビナートに囲まれたような所から出て来た子が、なんでこんな当たり前みたいな顔してフラメンコを踊ってるんだろう。
ストレートラインステップに入る前、両手を体に沿わせながら、ぐっと全身を後ろに引く仕草が印象的です。
それにしても衣装、デザインはともかく、なんであんな目に刺さりそうなどピンクなんだろう…。

ともかく、中性的な線の細さと、それでいて強い目線とが合わさって、ヒロイン・ナイアの危なっかしい激しさの表現に繋がっている……のかも知れません。
今の大ちゃんがこれを踊ると多分また雰囲気が変わるんでしょうね。ちょっと見てみたいかも。

***

あと、関連本についてのまとめを手直ししました。何か記念に買おうと思っている方はご参考に。世界選手権前に出た本を再度読みくらべて、予想と結果の答え合わせを楽しむという手もあります(意地悪)。
http://sea.ap.teacup.com/lightbug/295.html
前半はこちら。
http://sea.ap.teacup.com/lightbug/288.html

***

拍手コメントへの返信。
本当に、口調や言葉使いはさりげないですが、内容を聞くとものすごく冷静に現実を見ていますよね。自分が21歳だった頃のことを思うと、あの若さであれだけきちんとものを見られるのには驚きます。勘の良さもあると思いますが、きっとああいう人たちは普通より何倍も「濃い」経験をして来てるんでしょうね。