ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

夢を持つ限り

2010-02-17 01:27:00 | 日記
よく、「メダルを期待されながら8位に終わったトリノオリンピック」と言われますが、私が覚えている限り、その「期待」というのはこんな感じでした。

オリンピック前「そう言えば男子もいたっけ」

オリンピック始まって、日本期待の選手たちがなかなかメダルを取れない。(特にマスコミが)イライラし始める。
「誰かメダルを取るヤツはいないのか?!」

SP5位「この際誰でもいいからメダル取ってくれ」

総合8位

そういう訳で、(SPからFSまでの短い間)メダルを期待していた人たちはがっかりしていましたが、この時私は彼の4年後がすごく楽しみになったのでした。
フィギュアの事とか全然わからなかったし、今も大して分かってないけど、こいつは伸びると。これから先4年間、たっぷり楽しませて貰えるんじゃないかなと。

あれから4年。
期待した通りというか、期待以上にエキサイティングな4年間でした。
大ちゃんが言うように、ファンも彼と一緒に、「上も見たし下も見た」。
でもいつも言って来たように、大ちゃんの勝利に我がことのように大喜びできるのも、「この世には神も仏もいないのか?!」と嘆きながら神仏頼みに走るのも、彼がそれだけスケーターとしても人間としても魅力的だからなのです。

大ちゃんの怪我を知った時、私は前ミカの事故も経験していたから、多少は免疫もある反面、「あんな経験は2度とゴメンだと思ってたのに…」などと思ったものです。
でも同時に、ミカと同じくらい(或いはそれ以上に)のめり込んで応援できるアスリートに巡り会えたんだという事を、改めて感じました。
大ちゃん大ちゃんで過ごしたこの4年は、苦しかったり悔しかったりしたことも含めて、すごく充実してました。

金メダル、目指して下さい。
「金メダルが目標」っていうのは予想や予告じゃなくて、「何を目標においてこれまで準備して来たか」ということだと思います。
ある体操のコーチがこんなことを言ってました。
「練習してちょっとずつ上手くなれば、いつかメダルに手が届く、という考え方では、いつまでたっても無理。最初に『金メダルを取る』と目標を決めて、その為に必要なことをやって行く。そういう選手だけがメダルを取れる」
(ちなみに「飛行機をいくら改造しても月には行けない。アポロが月へ行けたのは、最初から月を目指していたから」とは某IT企業の社長のお言葉)
「夢を持つ限り 努力する限り 夢は遠くない」これも根っこに流れるものは同じ意味の言葉だと思いました。

トリノからの4年間、思った以上に波瀾万丈でしたけど、根本の所で彼は揺るがなかったし、何があっても夢を捨てなかったからここまで来れた。後は、最後の山を上るだけです。
どうか幸運を。

***

今日のお守り(?)画像は、西遊記ご一行様……ではなくて、その向こうに安置されている関帝様です。

2月14日は旧暦の1月1日ということで、南京町の春節祭に行って関帝様にお参りして来ました。
それから、寅の絵馬ももう一度。

この絵馬実は、連島の篦取神社に奉納されていたものです。篦取神社は、ヘルスピア(旧サンピア)倉敷のリンクがある大平山の中腹にある神社なのです。

一昨年の秋以降、節操もなくあらゆる神様仏様にお参りして来まして、去年の秋からは可能な範囲でお礼参りに行って回ってます(元々神社仏閣マニアなので半分は趣味ですが)。
神様仏様、あの時の私のお願いを叶えて下さって、本当にありがとうございました。そして、どうかもう一つの切実なお願いを聞いて下さい。

***

拍手コメントへのお返事
■2010/2/13 13:52
氷上の大ちゃんは普段とは別人に見える事も多々ありますが、それでも素顔の彼と彼の表現はつながっていると思います。魅力的な作品を作るクリエイターは人間としても魅力的な人が多い。人間的な深みが彼の表現に魂を与えているのだと思います。その力を十分に発揮出来るよう、祈りましょう。

■2010/2/13 16:20
早く演技が見たい気持ちと、もうちょっと心の準備期間が欲しい気持ちが入り交じってますが、泣いても笑ってもあとちょっとですね。彼の勇姿を心に焼きつけましょう☆

■2010/2/16 21:53
「自分の欲望を正直に口にするヤツは信用できる」とは私の上司の言葉です。
あの怪我からここまで辿り着いたことそれ自体が奇跡だし勝利だと思います。
cobaさんの仰るように、乗り越えて来た重みを胸に舞って欲しい、ただそれだけです。

オリンピック開幕☆

2010-02-13 12:39:00 | 日記
HDDのデータの整理がやっと終わりました。シンケンジャーも無事に全話DVDに焼いたし、滑り込みセーフって感じですね。

ニュースでの露出も色々出てきていますが、cobaさんがブログで大ちゃんにメッセージを送って下さってますね。多分もう皆さんとっくにチェック済だと思いますが、まだという方は是非今からでも。一読の価値はあります。

やっぱり「ホンモノ」は違う。お約束のフレーズなんて使わなくても、心の底からの熱いエールがちゃんと伝わります。中でも、「絶対的な意味で、彼は既に勝利者」という言葉は深い、と思いました。
私なんかがあれこれ書くのは蛇足になってしまうかも知れませんが、やっぱり本質を語れる人は、自分のものさしを持っている。
競技で順位が付くのは相対的な評価であり、言ってみれば「他人のものさし」。競技の上では、他人同士が価値観を共有するための共通概念は必要不可欠。でも本質が見える人は、他人の価値観に左右されない、自分だけの価値観というもう一つの目でものが見えている。

それは大ちゃんが繰り返し言う、「金メダルが目標だけど、それ以上に自分がやりきったと思える演技がしたい」という言葉にも共通する感性だと思いました。

cobaさんの価値観に於いては、怪我を乗り越えてこの大舞台に帰ってこれたことが勝利。他人の価値観に惑わされない確かな自分の価値観があるからこそ、あれだけ力強い言葉で大ちゃんが勝利者であると言い切って下さったのでしょう。

大ちゃんにとっても、自分の中だけの価値観がありますよね。順位や点数と、彼自身の自分の演技への満足度は必ずしも一致しないと彼自身がしばしば語っています。

万人に認めて貰うための相対評価として、メダルは大事。でもそれ以上に、cobaさんに取っては怪我を乗り越えたことが、大ちゃんに取っては「やりきったと思える演技をすること」が、相対評価以上に大切な自分の中の絶対評価の価値観として確実に存在しているんだなと思いました。

そう考えると、大ちゃんが「be SOUL」やDVDであんなに無防備に「自分自身」をさらけだせる理由も分かるような気がします。
「他人にどう評価されても自分は自分」という価値観が確立されてるからこそ、なんやかや言いながら、あれだけ自分の良い部分も悪い部分もあけっぴろげにできるんじゃないでしょうか。

逆にそういう自分の価値観が乏しい人だと、相対評価である他人のものさしに頼らざるを得ないんでしょうね。必然的に、自分を実際以上に良く見せようとか、結果さえ良ければ勝ち方はどうでもいいみたいな感じで、言動に現れて来ますよね。
私は虚栄心のある人が苦手で、自分を良く見せるために言葉を飾る人が生理的にダメ。
そんな私に取って、大ちゃんの言動はいつも心地良い。
そしておなじような爽快感を、cobaさんのまっすぐなお言葉から感じました。
私も大ちゃんは、既に勝者だと思います。
また機会があったら、cobaさんのパワーを貰いにライブに行きたいなあと思いました。

これから報道も増えてきっと日本のマスコミは練習の度に4回転の数を数えて来ると思いますが、本質はその数字の中にはありません。ファンとしては一喜一憂することなく、勝負のその日に力を発揮してくれることを祈るのみ、です。

***

今日のお守り画像はファーストネーション(カナダインディアン)の意匠による踊る熊のコイン(右)と、ワタリガラスのペンダント(右)です。

これはあくまで私の個人的な持論なんですが、「土地」というものが持つ影響力というのは決して無視できないと思うのです。そしてその土地に住む人々の古い信仰こそ、その土地の持つ力の具象化だと思っとります。
そういう訳で、バンクーバーを含む太平洋岸北西部に古くから住むファーストネーションの信仰から力をお借り致しました。彼らは人種的にもモンゴロイドで日本人に近いし、自分たちの身近な自然をトーテム(=守護動物)として崇拝する信仰は、日本人にも理解しやすいような気がします。
バンクーバーオリンピックにも、メダルのデザインなど各所にファーストネーションズの意匠が使われてますね。
ちなみに熊は「守護」や「力」の象徴、ワタリガラスは彼らの神話に於ける天地創造のヒーローだそうです。

おまけ:関西を中心に活躍する造形作家・薬師寺一彦さんの手によるワタリガラス
実は一昨年の12月にこれの実物を拝見したんです。ちょっとご縁を感じて嬉しかったです。
Studio HARAKARA ~薬師寺一彦~
他の作品もステキですよー♪

***

■拍手コメントへのお返事
2010/2/10 17:33
更新が遅い上に素人がうだうだ言ってるだけのブログですが、楽しみにしていただけてありがとうございます。大した物は書けませんが、これからもお楽しみ頂けると嬉しいです。

おくればせながら

2010-02-10 02:18:00 | 日記
CD+DVDも来てますよってことで。

■CD
高橋大輔~フェイヴァリット・ミュージック~
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DVDに演技を収録するにあたり、音楽の著作権の問題をクリアするために新規に収録した音楽を含めた音楽集です。再録の曲は打ち込みがメインぽい&曲によってはかなりアレンジが変わるので、「大ちゃんが演技に使った音源」まんまを期待しているとがっくりするかも。
私はそんなに音楽にこだわるヒトではないので無問題ですけどね。「白鳥の湖」のアレンジは、こっちの方がリズムを強調してる感じで好みかも知れないです。「eye」にはちゃんとcobaさんの名前が出ていて、でもアレンジが全然違う…ってことは、もしかしてcobaさん自ら手がけたニューアレンジ?だったらすごいと思ったり。
但し、「オペラ座の怪人」は、06-07のFSバージョンを期待してるとずっこけます。フレンズオンアイスのオペラ座、しかもDVDに収録されてる大ちゃん登場以降の部分しか入ってません。
オルゴールで始まると思ってたのに、いきなりシャンデリアが落ちて来るのにはびっくりですよ。


■DVD
高橋大輔 [DVD]
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be SOUL」が面白すぎたのでDVDはどうだろうと思ってたんですが、心配する必要は全くなかったです。本読んだ時も思ったんですが、やっぱりこの人、『上辺を取り繕う』って意識が微塵も感じられないのが見てて気持ち良いですね。
これ見ると、「大ちゃんはみんなの弟(@荒川さん)」と言われる理由が何となく分かるような気がします。色んな意味で。
カレー作ってるだけで何故にあんなコントのような展開になるのか。狙った訳でもないのにやってしまう辺りが天然です間違いなく。
(どうでもいいけど、素の状態の大ちゃん(特に怪我する前の頃)が佐藤健に重なるのは私だけですか。見た目じゃなくて、声とか喋り方とか仕草の感じが。…佐藤健というより寧ろあれは良太郎@電王かも知れませんが)

去年はよく「ケガからの復活」がテレビで取り上げられていましたが、ああいうナレーションなんかでストーリーを作ってる感じではなくて、あくまで未加工の大ちゃんの「素顔」で綴るという感じで。でもその分、思わぬアクシデントの部分はこう、胸に来る物がありますね。
(ていうかやっぱり、「マジにリアルに」辺りの映像はもともとこの企画のための映像だったんですね)

倉敷のショーの場面では、あの日の記憶が甦りました。
ショーが始まる前の一般滑走で滑りながら「これが最後になるかも知れないから胸に刻み付けておかないと…」という気持ちと「これを最後にさせてなるものか」という気持ちがごっちゃになってた、あの何とも言えない気持ちまで思い出してしまった。
今年また、あそこに滑りに行けて本当によかった。心の底からありがとう。

演技の映像も貴重です。フレンズオンアイス2008!あのeyeをもう一回見たい!とどれだけ思っていたことか。
フィンランディアの映像も、お客さんが撮ったホームビデオの他は、ニュースでやってた断片的な映像しかなかったので嬉しいですね。
改めて見ると、「eye」も「道」もものすごいスピードで進化しているのが分かります(そしてFOIのeyeは、「エロ紳士」の「紳士」の部分がないような)。

アマゾンで買うとポスターもまな板も付いてませんが、その分お安くなってますので、保存用に二本目をとお考えの方はご検討下さい(笑)。

***

バンクーバー五輪も秒読み段階に入りまして、私もあとどれだけ更新できるか分かりませんが、取りあえず今必死にHDDのデータを整理しています。思えばPSXを買った4年前…まさかこれが高橋大輔専用機になろうとは、購入した時には予想だにしていませんでした。

お守り画像、今回は軽いネタで。

願いのピノ☆でございます。

ハートのハッピーターン

とか、
星形のキャラメルコーン(※受験シーズン限定商品)

とかは普通に入ってるんですが、☆ピノは今迄全然見た事なかったので、このタイミングで出て来たのがちょっと嬉しかったのです☆

***

拍手コメントへのお返事

■2010/1/31 17:32
はじめまして!ご訪問&コメントありがとうございます!
be SOULは本当に読み応えのある内容でしたね。
大ちゃんはきっと、この4年の波乱は自分が強くなるため…と前向きに捉えているんだろうなと思います。自信を持って、胸を張ってこのまままっすぐ進んでくれることを祈っています。