ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

ヒゲとボイン

2006-07-30 23:02:09 | 日記
タイトルに特に意味はないです。ユニコーンの歌って今聞くとなんかとってもバブリーな感じ。以下、だらだらと雑談です。

野辺山の方でジュニアの合宿も兼ねたアイスショーがあったそうで(私はこの合宿&ショーの存在をつい数カ月前に「Cutting Edge」で知りました)、ニュースで映像が流れてましたね。
高橋くんは競技用の新プログラムではなく、ノクターンとロクサーヌだったみたいですけど。このところロクサーヌの熱気ですっかり熱くなってましたが、久しぶりに見るとノクターンの静寂もやっぱり良い。……ていうか、前に見た時よりも動きが更に滑らかになってるように見えました。なんか裏ごししたみたいな滑らかさ。
前によく着てた黒衣装はもう着ないんでしょうか。あれ、好きだったのでちょっと残念。

そしてよく見ると髭がない。
意外だ。……すごく意外だ。なんかもう、周りからどう言われようが絶対剃らないもんだと思ってたので(いや、生やそうと思えばすぐまた生えて来るとは思うけど)。

あっちこっちで色々言われてる大ちゃんの髭ですが、私的には、「まあ、いいんじゃないの?」と思ってました。ていうかあれは、ビューティフルジョーの髭みたいなもんだと思ってるので。

ジョーのキャラデザを最初に見た時は驚いたんですよね。「ヒーローなのにヒゲ?!」みたいな。……そして気付きました。時代は変わったのだと。
今の若者にとって、髭の男はおっさんでも紳士でもないし、大人の象徴でもない。大人に見られたいとかそういう気負いは全くなくて、アクセサリーみたいな感覚で気軽に生やしてるんだなあ、と。
カプコンてそういう所妙にセンスが良いんですよね。ゲーム会社のクセに、あんまりオタク臭くない。

正直に言えばフィギュアが好きな方って、どちらかと言うと保守的な方が多いのかな、と思う部分はあります。そういう方たちにはあの髭は、ちょっと理解できないのかも、とも。

ていうか私も、別に全然流行に強い訳じゃないんですけどね。基本的にはサブカル系(つまりヲタク系)だし、その中でも微妙にマニアックというかちょっと変なものが好きなだけで。

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全然関係ないけど、「オペラ座の怪人」見たついでに、「ムーラン・ルージュ」や「椿姫」と色々比較してみたらちょっと面白かったです。
「オペラ座」と「ムーラン」って、ヒロインを真ん中にして取り合う構図が両方とも「芸術的才能のある男(主人公)」VS「地位とお金のある男(ライバル)」なんですよね(レディコミとか昼メロにもよくありそうな構図だけど)。
これは果たして偶然なんでしょうか?

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Web拍手へのお返事。
いえいえ、「謎はすべて解けた!」と言いながら犯人を間違えている可能性も十分に考えられます(笑)。
あくまで私の憶測ですが、彼はあれで案外、人間の暗い側面も見えてるんじゃないかな、という気がします。絶対表には出さないだろうなとも思いますけど。
年齢や経験ではなく、そういうものを見る視点を持っているかどうかなんですよね。見えない人には一生見えない。でも多分、彼には見えていると思います。

今週のカブト・その他

2006-07-30 13:42:25 | 特撮
○今まで若年寄りみたいだった天道くんが、最近すごく青春している。女の子(&妹)を護る時には熱くなる男。男の子はこうでなくっちゃね。
○一方の加賀美くんはどんどんヒーローらしくなって行く。今回のラストなんて、余りにもいい所で颯爽と登場したので笑ってしまった。元々はこっちの方がヒーロー的な性格なので、当然といえば当然なのかも知れないけど。
○そして田所さんはどこまで加賀美くんを可愛がっているのか。仲良いですね、田所チーム。田所さんも岬さんも、加賀美を甘やかしまくってるようにしか見えない。
○そんな岬さんに擬態したワームは、何故か剣ぼっちゃまと微妙な雰囲気に。ぼっちゃまに情が映ってしまった岬ワームを、情け容赦なく刺し殺すぼっちゃまが……実に私好みの展開です。恐い。恐いよ。そこまでしてワームを許せない剣。しかし彼自身も実は……。確実に近付いて来る破滅の足音に、彼は未だ気付かない。恐ろしい話です。
○そんなこんなで喪服の女。悪全開でライダーに喧嘩売りまくってます。人間に対して、ここまではっきりとコミュニケーションを取って来たワームは初めてで、こちらも新しい展開が……

……始まっているのに、次は井上脚本 orz
「必要な展開:笑い所が分からないギャグ」の比率が2:8くらいになること請け合いなので、放映は見ずに公式サイトだけチェックすることにします。サイトだけ見ると如何にもまともに話が展開したかのように書かれていて、平和な気持ちで日曜日を過ごすことができます。
……ていうかあんた、響鬼の時の方が絶対真面目に働いてただろ。今度はサブだからって気楽に仕事しやがって。くだらないギャグとか、お気に入りの風間大介とか適当に書いてればいいんだから、本当良いご身分だよねえ……。

風間もゴンも好きなんですが、あの感動的な別れの余韻も冷めない内にまた再会っていうのも正直どうよと思います。

しかも今次回は、ボウケンの方が小林脚本。それだけじゃなくて、
(1)蒼太メイン
(2)蒼太の「元スパイ」という設定を活かした話
……という、私が前々から是非見てみたい、と思っていたネタを小林さんが担当。
見ない訳には行きますまい。しかもゲストはクンツァイトの窪寺さんですよ。
でもこの話、役者さんからの熱烈なリクエストで実現したっていうのが、切ないですね。蒼太役の役者さん、すごくこの役に入れ込んでるみたいだし、何よりアクションの切れが良くて好きなんですけど。
こういう話は視聴者だって見たいんだし(少なくとも私はものすごく見たい)役者さんから言われるまでもなく制作側から用意してあげればいいのにと思います。

そう言えば、今日は鈴鹿の8耐ですね。
普段二輪はチェックしてないんですけど、8耐はさすがにちょっと気になる。年に一度のお祭りですから。
今年はカブトチームが参戦ですね。ライダーチーム参戦ももうすっかり定番ですけど、こういうお遊びを毎年やって、しかも遊びで終わらせずにガチで勝ちに行く、ってことをやってくれるからホンダは好きです。
しかも今晩はF1もあるし。久々に、リアルタイムで見てみたい、と思えるスターティンググリッドなんですが、でも多分見ない。スーパーアグリ新車投入と左近レース初参戦でフジテレビが煽りまくって、中々レースが始まらないのが今からもう目に見えてるから。

オペラ座の怪人(映画版)

2006-07-30 01:26:43 | ノンジャンル
副題:「スケート、ピュアラブ」ってどーゆーこと?

高橋大輔の今期のFSだということで、そう言えばまだ見てないしちょうど良いからこの機会にと思って借りて来ました『オペラ座の怪人』。
一回書き直したら前にも増して痛い文章になってしまったので、あきらめてもうそのまま乗せます。そういう訳で、例によって痛いです。

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これの監督って、「バットマン&ロビン」と同じ人なんですね。あれ、えらく評判悪いけど。私的には、クリス・オドネルのロビンが色んな意味でツボなので許せます。ユマ・サーマンのポイズン・アイビーもキュートだし。それはともかく『オペラ座の怪人』。

ゴシックホラーな雰囲気がステキ(ホラーじゃないけど)。ケレン味のある、はったりの効いた画面作りも好みです。
ストーリーは……ミュージカルの映画化だからなのか、戯曲的。ファントム以外の登場人物がキャラ的に結構デフォルメされていて、ちょっと薄いようにも感じます。分かりやすくていいですけどね。
つまりこの映画を理解するには、基本的にはファントム1人を理解すればいい。
OK、ダークヒーローは大好物です。

以下、ガンガンネタバレが入ってますので、御注意下さい。

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芸術って本来、反社会的なものなんですね。
社会の中で波風立てずに他人と上手くやっていくには、人間色々妥協しなければならないことも多い訳で。
芸術も、そのひとつ。道楽でやっている内は良いけど、本気で突き詰めようとすればするほど『社会』の規範から外れてゆく。
真の芸術家が愛するものは、美しい幻想ではなく恐ろしい真実。そして真の絶望のない所には、真の感動も訪れない。

ファントムという人物は、醜い姿故に人間の社会から隔絶され、その芸術性を純化させて行った人物。コンプレックスの裏返しとして光を求めてやまないからこそ、真の光を表現することができた。不遇の天才というよりも、不遇だからこそ天才として才能を開花させることが出来たという感じがします。

そのファントムは、自身の音楽を表現してくれる媒体としてクリスティーヌを求めている。クリスティーヌに、自分の「音楽」になれと言っているような。それに対してラウルは、あくまで1人の女性としてクリスティーヌを愛しているという感じ。
彼女が迫られた「ラウルを選ぶか、ファントムを選ぶか」という決断は、言い換えれば「玉の輿に乗って平凡な女の幸せを手に入れるか、それとも『歌姫』として芸術の道を極めるか」という決断だったと思います。
社会的には抹殺された存在、『芸術』の化身とも言うべきファントムと、爵位を持ち、経済的にも豊かな、社会的地位の高いラウルは正に対照的。
で、結局彼女は、音楽を捨てて社会での安定した身分を選んだ。それは墓碑名に「よき妻、よき母」と刻まれていることからも明らかです。

ファントムがクリスティーヌを失ったことにより、彼の芸術も永遠に失われたのかも知れません。でも私の気持ち的には「THE POINT OF NO RETURN」のシーンで具現化されたんだと思いたいですね。あの時、ほんの一瞬だけ、ファントムはクリスティーヌを、そして彼の「芸術」を手に入れた。

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で、大ちゃんですが。
彼は私と違って、上記のような理屈っぽい分析はやらないでしょう。どう考えても。
でも直感的に思ったんじゃないかな。「自分にとってのクリスティーヌは、スケートだ!」って。自分の表現しようと思うものを、自分の代わりに表現してくれる存在。
間違ってたらごめんなさい。ちょっと、そんな気がしただけなんです。

それにしても、「オペラ座の怪人」か。盲点でしたね。
言われてみれば、確かに似合う。ていうか、ハマる。
多分彼には、感覚としてファントムを理解できるんじゃないかなと思います。だって、なんていうかこう……重なる部分があるんですよ。ほんの少しだけど、本質的な部分で。

ていうか大ちゃん、ダークヒーロー似合うよね。
忘れてたけど、最初に「ノクターン」を見た時にもそう言えばそう思ったんだった。この人は汚れ役を魅力的に演じられるんじゃないかと。
王子様じゃなくて、ダークヒーローを演じられる人って貴重だと思います。何故なら私は、ダークヒーローが大好きだから(笑)。
心に闇を持たない人間がどこにいますか?

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映画も舞台も有名なせいか、色々興味深いグッズも出てますね。
ちょっと調べてる内に遊びたくなって来ました。その内なにか又やるかも知れません。

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以下、拍手コメントへのお返事。


こんにちは。「音符が見える」ってステキな表現ですね。
仰る通り、技術が高ければ「感心」はするけれども、心に何かひっかかるもの、感覚的に「来る」ものがなければ「感動」はできないと思います。
あとすみません、右上にメールフォームをリンクしました。
拍手コメントだと1行しか送れないので、もし良かったら使い分けてみてください(汗)。

OVA「戦闘妖精雪風」OPERATION2・3・4

2006-07-29 17:18:37 | アニメ
最終5巻が近所のツタヤにありません。さて、どうしたもんだろう。

1巻だけで「雪風〈改〉」の内容を済ませて、2・3・4・5は「グッドラック」をやるのかと思っていたらそうでもなく、「インディアン・サマー」のネタが3巻に入ってたりします。とは言え、時系列が違えばエピソードの持つ意味も根底から違って来る訳で、こういう使い方をするんならトマホークの心臓ネタは必要なかったんじゃないかと思うんですが。

それはともかく、アニメ見たあとひさびさに原作の方を読み返したら、零がよくしゃべる男で驚きました。そう言えば、神林さんの書く主人公って大抵は口の減らない男だった(でもそこが好き)。しかも理屈っぽい。ああ言えばこう言う(でもそこが好き)。
それに比べると、アニメの零はあからさまに病んでる感じ。もう、暗い暗い(笑)。彼の精神の特殊性を分かりやすく伝えるためのデフォルメなんだとは思いますが。

ところでこのアニメのヒロインって誰なんでしょう。
(1)エディス・フォス大尉
(2)リディア・クーリィ准将
(3)リン・ジャクスン
(4)マーニィ
(5)雪風
ポジション的には(1)のフォス大尉なんだろうけど、どうもキャラ的におばさん二人に食われてる気がしてしょうがない。クーリィ准将はアニメでも原作でもカッコいいなー。
あと(4)のマーニィは原作とかなりイメージが変わってたのが印象的だったのでエントリーさせてみました。
でもやっぱり真のヒロインは(5)の雪風様ですね。
ワガママで利己的。でも美しく華麗に空を舞う風の女王。最強。無敵。零は雪風にぞっこんです。1巻のラストはどうみても、零が女に捨てられた男にしか見えません。
それが一転3巻や4巻では、フォス大尉「零と雪風の間には、私入って行けません……」なラブラブカップルに。

アホなこと色々書いてますが、リアルな戦闘シーンは相変わらず楽しかったです。雪風のあり得ない動きがたまりません。
小説みたいな密度の濃いネタを、映像作品で忠実に再現するのは多分普通に無理なので、これはこれでいいかなと思います。


……一番残念だったのは、桂城少尉が出て来なかったことです。まさかトマホーク・ジョンが出て桂城くんが出ないなんて(涙)。

右脳で感じるロクサーヌ

2006-07-27 00:15:20 | 日記
目下このブログで大プッシュ中、高橋大輔くんの今期のFSは「オペラ座の怪人」だそうです。
「『スケート、ピュアラブ』みたいな感じで」(本人談)
どういう感じなんだそれは。ていうか相変わらず、右脳でもの言ってるなあ……と思って右脳と左脳についてちょっと調べてみたら色々面白かった、と今回はそういう話です。
※念のため、あくまで単なるヨタ話なので、くれぐれも真に受けないで下さい。

***

人間、右の脳と左の脳とでは司る感覚が違う、ということは大体分かってました。

右脳……音楽、芸術、パターン認識、空間認識、全体像、直感力、イメージ記憶
左脳……理論、言語、文字、計算、分析、思考力、言語記憶

これに加えて、

○右脳の方が圧倒的に処理速度が速い。
○右脳はリラックスしている時、左脳は緊張している時に活性化している。
○左脳の記憶容量には限界があり、それを超えると上書きされる。

……などの違いがあるそうです。他にも男女によって脳の構造に違いがあるみたいなんですが、サイトによって言ってることが違うのでよく分かりませんでした。

で、まあ、高橋くんの表現は、誰がどう見ても右脳的です。
ていうか、左の脳を使ってるような気がしない。
普通は芸術表現にしても、「右脳で感じたり閃いたりしたイメージを、左脳を使って具体的な形にする」っていう具合に左右をバランス良く使うものらしいんですけどね。
ノクターンの振付けなんかは私には、右脳から直接アウトプットしているように見えました(故に、最初見た時心底驚愕したのです)。

で、今回新たに思ったのはですね、そういう右脳による表現を見てるこっちも、右脳が刺激を受けて活性化してるんじゃないか? ということなんです。
ロクサーヌを見て記憶が飛ぶのも、アナウンサーが言葉を失うのも、中毒状態になって何度もリピートして見てしまうのも、見ていると自分の感性も開かれて行くような気がするのも、これで説明がつくなーと思って。

右脳はリラクゼーションを司る脳でもあるってことは、普段左脳を使いまくってる私は、どうやら常時緊張しているらしくってそこで高橋くんの演技を見ると、右脳が活性化して脳がリラックスできる。それで多分、やめられなくなるんだなと勝手に納得した訳です。
「具体的にこんな技を使った」という部分は本来左脳で記憶するので、ぶっ飛んでしまいます。で、右脳によるイメージ記憶だけが強烈に残っていたりするわけです。
ラフマニノフについて、それまで何回聞いても曲が頭に入らなかったのに、彼の演技を見たら途端に音楽の印象が鮮明になった、というのも、それで説明が付くんです。
●お花畑な表現
「高橋くんの演技を見てると、音楽までがキラキラして、まるで音符のひとつひとつが光り輝いているように見えるの♪」
●科学的な風を装った表現
「彼の演技によって、音楽を司る領域である右脳が活性化されたため、音楽のイメージをより鮮明に捉えることができた」
言ってることはどっちも結局同じです。

念のため。ここに書いてあることは、すべて私が勝手に想像して書き散らしているだけであって、科学的な根拠は全くありません。
……ていうか、こんなこと考えて喜んでる私めっちゃ左脳人間。

***

もちろん、これが彼の表現の全てではないと思いますけどね。
改めて関大ショーの映像見てるんですけど、生で見るのと違って、(部分的にですが)表情がよく見えるんですよね……。
スゴイですね、あの目力は。
苦悩を内側に閉じ込めるように目を伏せた表情から一転、突き刺すような鋭い怒りの視線へ変わる所なんかたまりません。
あと、「His eyes upon your face …」の歌詞に合わせて頬に手をやる所がツボです。いい男が苦悩している所を見るのは大好物です(←変態)。

***

そんな訳で、「スケート、ピュアラブ」の謎を解くべく、「オペラ座の怪人」借りて来ました。その感想などは、また別の機会に。

ていうか私、以前にも増して書く事が変になって行ってるような気がするんですが。