ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

カキューン!!その2

2011-09-25 21:21:00 | 日記
高橋大輔xサムライ魂 ~天才たちの化学反応~ その2

高橋大輔(フィギュアスケート)
武田美保(シンクロナイズドスイミング)
浦田聖子(ビーチバレー)

美女二人の華やかさに圧倒されて大ちゃんがけつまづいたりしてたのも最初のうちだけ。
前回と比べて思ったのは、女性の方が遠慮がない(笑)。でも大ちゃん強い女性と接するのに慣れてるんでしょうね。すぐに競技の話になって、すごく真剣に聞いたり喋ったりしてる感じでした。
浦田選手はヒョウ柄ビキニのイメージに反してさわやか可愛い系の雰囲気でしたが、シンクロ武田さんはなんだか迫力のある華やかさでしたね…話の内容も濃かった。

武田さんの話に出てきたシドニーでの『空手』の演技、当時テレビで見てました。もうひとつの『忍者』といい、あの時のシンクロは面白かった。
欧米人の手足の長いプロポーションに対抗するため、敢えて『見せる』ための筋肉を付けたと当時の新聞で読んで、すごい発想だなとびっくりした記憶があります。

そしてそのシドニーからアテネまでの4年間。
アテネで最後と決めたから、そこまで悔いを残さないよう、やるだけの事はやったという思いでアテネを迎えられるように、それまであった先輩選手への遠慮も捨てて、全力で競技にぶつかった、というお話。

今まさに、3年後のソチを、そこを最後と決めて向かっている大ちゃんが、『我が事』として聞いてるのが、表情からも伝わって来ました。

大ちゃん自身もストレッチにハマってるとかバレエを習ってるとか自分の事を話して、「自分のスケートが嫌いだった」などと爆弾発言しつつ、スケーティングを習いに行った話をしたり(例のフランス修行ですね)。

大ちゃんの自己評価の低さって、求める理想の高さから来てるんでしょうね。
今までは怪我の事などもあって余り余裕もなかったけど、今は自分自身の目指すスケートを実現するためにやっておきたいと思うことを、3年計画で実行に移せる絶好の機会なのかも知れないですね。
「3年じゃ足りない」「若手の成長が脅威に感じる」「代表枠に入れるかどうかも分からない」…そう言いながら、「でも楽しそうですね」って美女二人が仰る通り、充実した良い表情をしてました。
スポーツは結果が大事。でもその人の中に残るのは、結果を目指して努力したその過程の方ではないかと思います。
大ちゃんもそれを感じているのかも知れません。

そして私たちにとっても。
結果が良ければ嬉しいし悪いと悔しい。
でも何より、あと3年良い結果を目指して進化する彼の演技を見せて貰えること、それがファンとして一番の幸せです。

今回は武田さんが、自分自身の事も語りつつ、現役二人からも上手く話を引き出す感じで、大ちゃんも前回よりリラックスしてましたね。
浦田選手の話も、チームスポーツであるインドアのバレーと、ペアとは言え個人競技に近いビーチバレーの違いとか、色々興味深かったです。
関西テレビさん、これから新しい挑戦が始まる節目のタイミングで、素敵な番組をありがとうございました。


襟元の巻物もお洒落でしたね!
すっかり秋の装いでございます。本格的なスケートシーズンの到来までもうちょっと。

フォーゼ感想~いいなあ若いって…

2011-09-25 16:41:00 | 特撮
先生!高校生の若さがまぶしくて直視できません…。
そして制服の色もまぶしいです。なんであんな目に刺さるような青?

メインのスタッフはWとほぼ同じメンツなので、Wの安定感を思えば安心して見れる…はずなんですが。
ライダーのスーツに不安が募る。
例年、スーツのデザインに絶望し、いざ動いていのを見ればかっこよく見える…というのが平成ライダーの風物詩。
とはいえ、今回は流石に動いてるの見てもダメでした。
その代わり、かっこよくなくてもまあいいかとは思えました。
高岩さんは天才です。
「初めての変身で要領がよく分からなくてワタワタしながら戦ってる」演技をさせたら、あの人の右に出るものはいないと思います。

ヒーローとヒロインが明るく元気で爽快感のあるキャラクター。かっこいいから玩具が欲しくなるというより、楽しそうだから欲しくなるという感じですが、最初の2話で基本的な設定と世界観を説明し賢吾が指示して弦太郎が戦う基本フォーマットを確立させた手堅いプロットからしても、1年間安心して楽しめるのではないかと思います。

ちょっとひっかかるのは、天の川高校の生徒たちのヒエラルキーの描写ですね。
アメリカのスクールカーストを持ち込んでいるので、日本人的には余り生々しい感じはしませんが、一方アメリカでは乱射事件を引き起こした原因の一つと見なされていたりして、かなりドロドロしてるんですが…。

ジョックースクールカーストについて。Wikipediaの記事にはフォーゼについての記述も。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ジョック

「学生はみんな平等」などという幻想が通用しないのは日本も同じ。
真面目に向き合えばかなり重いこの題材、明るく楽しいノリのこの番組でどう扱うのかは気になる所です。

***

戦隊ではハリケン・マジレン・デカレンをヒットさせたものの、ゲキレンジャーが失敗に終わって(と、少なくとも私は認識しています)どうなのかなと思っていた塚田Pですが、Wではスマッシュヒット(だったと思う。個人的には)。
よくよく見ると、この人のやることは戦隊でもライダーでもあんまり変わってなくて、
(1)パロディ好きで、実写ドラマよりはアニメ寄りな作風。
(2)一般に知名度の高い「タレント」を脇に起用するのが好き。あと、過去に仕事したお気に入りの役者(特に女優)を使うのも好き。
…なんですよね。

それがゲキとWでなんでああも違うのかっていうと、ひとえに脚本家が、Pから与えられた要素を上手いことストーリーに落とし込めてるか否か、その差だとしか思えない。

ていうかマジレンの終盤から微妙に思ってたけど、ゲキのメインライターだった横手美智子という脚本家は、多分基本的にバトルものの面白さを分かってないと思います。
二次創作ではよく見かけるタイプなんですけどね。ヒーローと敵との戦いは背景としてテキトーに流して、恋愛妄想を盛り込んだ登場人物の人間関係に一点集中。
二次創作なら好きにすればいいけど、本編の書き手がそれでは困ります。
テレビの前の小さいお友達と私にとっては、そこでテキトーに背景になってるバトルの方が重要なんだから。
(だからなんかもうゴセイジャーは最初から見る気しなかった)

話が横にそれました。
Wが成功したのはまともな仕事のできる脚本家が起用されたからだと思うし、フォーゼの脚本家も引き続きちゃんと機能しているとお見受けしましたので、高校生のまぶしさに目を細めつつ今後も拝見したいと存じます。
そう言えば、3話のユウキのはやぶさコスプレに何か見覚えがあるなと思ったらこんな所に。

宇宙で一番長くてくわしい宙博2010レポート
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オーメダルからアストロスイッチへ

2011-09-25 16:37:00 | 特撮
オーメダルやアストロスイッチみたいな、なりきり玩具にセットして属性を付与するタイプのガジェットが東映ヒーローに登場したのって、ゴーオンジャーの炎神ソウルが最初だったと思うんだけど。

龍騎で登場したカードバトルとは別系統で、コレクター心をくすぐりつつ、なりきり玩具や(戦隊の場合は)巨大メカの玩具での遊びにバリエーションが出来て一石二鳥!…なのかどうかは分かりませんが、ゴーオンジャーの玩具は売れまくったらしいですね。

で。

【戦隊】
・ゴーオンジャー(炎神ソウル)
・シンケンジャー(秘伝ディスク)
・ゴーカイジャー(レンジャーキー)
【ライダー】
・W(ガイアメモリ)
・オーズ(オーメダル)
・フォーゼ(アストロスイッチ)

…すっかり定番化してますが(ハートキャッチプリキュアの「こころのたね」も当てはまる気がするけど)。

でも私、このタイプの玩具の(近年の特撮での)元祖はセイザーXのコスモカプセルだと思う。

それはともかくフォーゼですね。
W=2(左右)→オーズ=3(頭・胴・足)→フォーゼ=4(両手足)…どんどん増えて来ましたよ。大変ですよ。アストロスイッチは全部で40出るらしいですよ。

ただよくよく考えると、Wやオーズみたいにガジェットの交換でスーツまで変わってる訳じゃないんですよね。
ベースとなる白い米つぶスーツがあって、スイッチによって外付けのオプションが付くっていうのは、どっちかっていうとバースの後継機なんじゃないかと最近気づきました。
だいたい、メモリやメダルの組み合わせでバリエーション出せるからって、いちいちスーツ作ってたらキリないよね。

Wは本来なら、
右4種類(ファングを含む)×左3種類(エクストリームを除く)で12種類の組み合わせができるけど、実際はほとんど
・サイクロンジョーカー
・ヒートメタル
・ルナトリガー
・ファングジョーカー
この4パターンに固定されていた(あと、サイクロンジョーカーエクストリーム)。
サイクロンメタルとかファングトリガーとかスーツ作ってなかったんだろうなあ…と今頃になって気づいた訳です。
(1話でフィリップが遊んでたヒートジョーカーやルナジョーカーはCG合成ですよね?)

オーズでは、「コンボ」って縛りを入れてその辺を明確化。
だってテレビで出てきただけでも、頭・胴・足それぞれに6種類のメダル(鳥・虫・猫・魚・獣・恐竜)がある訳で、コンボ縛りなくすと6×6×6=216通りの変身が可能。でも216種類のスーツなんてとても作っていられませんな。

コンボに限定するなら
・タトバ
・ガタキリバ
・ラトラータ
・シャウタ
・サゴーゾ
・タジャドル
・プトティラ
7種類(劇場板限定のやつとかは知らない)。
これプラス、初期によく出てたタカキリバとかはスーツ作ってた気がするなあ…録画見返して確かめる気力ないので、どなたがおヒマな方はチェックして下さい。

で、フォーゼはスーツは1種類だけで、外付けガジェットを換装するだけ。取り付ける位置も制限がないなら、最終的に40×39×38×37=2193360のバリエーションが可能に!

一生かかっても試せません!

…ドリルやチェーンソーを腕に付けるのはともかく、レーダー足に付けたら使いにくいだろうなあ…。
付ける場所が限定されてるとすれば10×10×10×10=10000ですね。大分減ったけどそれでもそれでもまだちょっとしんどそうですね。

***

形状的に洗練されたメダルに比べて、ガチャガチャしたスイッチは人気的にどうかなあと思ったけど

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これ多分実家で探したら出て来ると思う。

よく考えたら子どもってこういうの好きかも知れない。
ていうか、3話見てたらホッピングスイッチ欲しくなって来ました。
普通は「弦太郎かっこいい=欲しくなる」だけど、フォーゼの場合は「弦太郎楽しそう=欲しくなる」というパターンが増えそうな予感。

オーズ総括~お前の欲望を解放しろ~

2011-09-25 16:34:00 | 特撮
なかなかちゃんと感想書けなかったけど、楽しく見てましたよオーズ。
ただあれだ、関西では終盤2回甲子園で飛んで、最終回前の2回が私の知らない所でいつのまにか放送されてたため、最終回がどういう状況なのか全く把握できず。
でも結構感動できたので、まあいい最終回だったんだろうと思います。たぶん。

***

もともと私の思うSFの定義というのは、現実にはありえないガジェットを使うことで人間の本質を見せることだと思っています。
そういう意味では、オーズはまさにちゃんとしたSF。
オーズ・メダル・グリード・ヤミー…荒唐無稽なガジェットを使い、『欲望』という目には見えない抽象概念を具現化して見せる。そういう物語だったと思います。

ヒーロー物では従来、『私利私欲』は悪役の行動理念として描かれる事が多く、「欲」という言葉に余り良いイメージはありません。
しかし鴻上会長は言います。
「欲望こそが人間の生きる力!すばらしい!」
↑突き詰めれば、これがオーズの物語の主題だったのかなあと思う今日この頃。
自分の描いた理想に向かって進まなければ進歩もなければ進化もありません。
「願い」や「望み」と言い換えることもできますが、敢えてそういう綺麗な言葉を使わず、『欲望』というネガティブな言葉と、自分の中に存在するそれを認めて向き合うことが重要なのかなと。

欲望から生まれ、人間の欲望を糧とするグリード。
それに対する、極度に無欲な青年・映士。
しかし映士は実は欲がないのではなく、身の丈に合わない大きな欲によって挫折した事から自分の欲をあきらめている状態であることが徐々にあきらかに。

一方グリードであるアンクは自分の欲望に忠実。
当初はグリードとしての完全体を目指していたのだと思いますが、最終的には別の目的に向かっていたような。

個人的に印象的だったのは、グリードたちに合流したアンクに対してメズールが、「ねえどうだった?人間の体で味わう欲望の味は?」と尋ねた台詞。
この台詞によって、実はグリードたちは、味(味覚)も色(視覚)も、恐らくはその他の五感も人間のように鮮明に感じることが出来ず、いくら貪っても永遠に満たされることのない存在なのが明らかに。

メズールの求めていた欲望は『愛情』、それも与えられる愛ではなく無償で与える『母の愛』を注ぎたかったんだな、というのが、終盤の彼女の暴走で明らかになりました。ガメルと疑似的な「親子ごっこ」をしていても、そんな代用品では満たされないのがグリードの悲しさ。
幼さの残る少女の姿をしたメズール人間態が、大人の男性であるドクター真木を「坊や」呼ばわりしてるのが倒錯的でエロいなーと暢気に見ていたのですが、あれは実際には限りなくマザコンに近いシスコンの真木に対する疑似『母性』だったのかと思うと哀しいものを感じますね。

で…一度泉刑事の体を通して、人間の鮮明な五感を体感してしまったアンクは、『グリードとして』完全体になった所で自分は満たされない事に気づいてしまった。だからこそ、『人間として』死ぬことに満足できた。
…というオチだと勝手に解釈。

***

最終回で一番びっくりしたのは、最後に映士に手を差し伸べるメンバーの中に里中くんがしっかり混ざってた事ですね。映士の事は嫌いじゃないけど特に好きでもないと思ってた(ていうか、自分以外の全ての人に対してそういうスタンスだと思ってた)。
後藤・里中コンビの、見た目は美男美女なのに色っぽい雰囲気が皆無な所が好きでした。

あと、千代子さんの人を受け入れる間口の広さが何気に凄いと思ってました。伊達さんもそうだけど、海外経験豊富で異文化との交流に慣れてるせいなのか。真木だろうがアンクだろうが普通に受け入れてるのが。あれは中々真似できないと思ってました。

カキューン!! その1

2011-09-19 21:12:00 | 日記
高橋大輔xサムライ魂 ~天才たちの化学反応~ その1

高橋大輔(フィギュアスケート)
大畑大介(ラグビー)
武豊(競馬)

司会進行なしで3人だけで対談する、という意味では「ボクらの時代」と同じですが、今回は大ちゃんがホスト役ですよ(!!)。
…とは言え大ちゃん、先輩たちの話に本気で聞き入ってて、しばしば話を回す方がお留守になってたり(笑)。
その辺は先輩たちが上手くフォローして下さってましたけど。
特に大畑さんはご自分でラジオもやってたし、しかもその時に今以上にしゃべり慣れてない大ちゃん相手に苦労してるのが関係しているかどうかは定かではありませんが、流石のフォローありがとうございましたという感じでした。

私が大ちゃんを応援するようになったのは2006年のトリノ五輪前後ですし、大ちゃんがよくテレビに出るようになったのもその辺からですが、他競技で実績を残した先輩アスリートたちとの競演が結構多いような気がします。本人の意図なのか事務所の方針なのかは分かりませんが、ただテレビに出るだけではなく、他競技のアスリートから何か競技へのヒントを学ぶ機会として活かそうとしているのかなとずっと思っていました。

今回こういう企画に呼んで貰えたのも、大ちゃん自身の知名度や話題性に加えて、そういう彼の姿勢が関係してるのかな?…と思うほど、めっちゃ食いついて大畑さんや武さんのお話に聞き入ってましたね。

ぱっと見は草食動物のように大人しそうに見える武さんですが、五輪やW杯のような大きなイベントもオフシーズンもなく毎週レースが繰り返される競馬の世界で、20年くらい?ずっとモチベーションを絶やさずにやってる人って、実はものすごく精神的にタフなんだなあと思いました。「俺が一番悔しいんだよ」ってすごい台詞だなと。

大畑さんのドキュメンタリーを大ちゃんが見て、「きれいにやめられなくてもいいんじゃないか?」と思い直して現役続行を決めた、という話は以前にも出てましたね。
大ちゃんのファンは大畑さんに足を向けて寝られませんが、それに対する大畑さんが、
「自分は何かを伝えるための、表現の手段としてラグビーをやって来た、それが最後に伝わって嬉しい」みたいなことを言われていたのがじんわり来ました。
大畑さんにとってラグビーは自己表現の手段だった。だからこそ、大きな怪我に見舞われても諦めなかったのかもしれないですね。

そうやって文字通り体を張って表現した事が誰かに伝わる。競技だから当然結果を出すことが一番だけど、本当の幸せはそうやって誰かの共感を得る所にあるのかも知れません(そこが「試合で負けることより、誰かが自分より声援を貰っている=表現できていることの方が悔しい」っていう大ちゃんの台詞にもつながってるのかも)。

そしてそうやって先輩たちの言葉に「刺激を受けました!」っていいながら頑張る大ちゃんの生き方が、きっと誰かに伝わって行くんだよねーと。
だからこそ、バンクーバーの後であれだけ各局でドキュメンタリーが作られたんだと思います。
これからもきっと、氷の上での表現ももちろん凄いんだけど、その生き方そのものが一つの表現になって行くんだろうなと思うし、だからこそ私はこの人のファンなんだろうなと思いました。

なかなか濃い番組でございました。
次回は女性アスリートがゲストということでまた違った雰囲気になりそうで、楽しみです。
あと大ちゃん、髭有りなのにさわやかだったね。

高橋大輔xサムライ魂 ~天才たちの化学反応~ その2