ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

スケートアメリカ

2007-10-31 13:39:00 | ノンジャンル
スケートアメリカ、大ちゃん優勝おめでとう☆
ということで。色んな意味でびっくりしつつ、色んなことを全部ひっくるめて一言で言うと、

NHK杯が楽しみだわ!!!!!(@現地観戦予定)

という試合でした。

***

SP「白鳥の湖」(Hip Hop ver.)
とにかくかっこいい。これに尽きます。
技術的な困難さとかリズム感の良さとか新しい挑戦とか、そりゃもう色んな意味でスゴいと思いますが、この手のダンスってまず何よりかっこよく見えることが大事だと思うので。
難しいことは分からなくっても、かっこいいってことは誰でも、見れば分かる。それが何よりスバラシイ。

衣装、想像してたのと全然違ったけどかっこ良かったです。
日米EXでバチェラレットの衣装でやったら意外とハマってたので、そのままバチェラレット風で作ってみましたという感じもしないでもないですけど。
襟から袖にかけての黒い羽毛がイメージをかきたてます(時々邪魔そうに見えるけど)。
これは黒鳥のイメージなのかそれともロットバルト(悪魔)なのか…と思ってたんですが、公式サイトの写真(下から2段目の真ん中)見た瞬間「こりゃ悪魔だ」と思いました。
なんて悪魔的な表情。悪魔って魅力的なんですよね。人間を誘惑しなきゃいけないから。
隣のロミオと同じ人とは思えない。

***

FS「ロミオとジュリエット」
日米対抗で見た時には、とにかくマシンで言うと組み立てただけでまだセッティングもしてません!という感じだったので、完成すればステキになりそうと思いつつ、同時に3週間しかないのに大丈夫なのか?!とそこが心配だったんですが。

3週間でずっと完成度が上がって、物語の流れがはっきり見えて来ました。
日米だとずっと戦ってる印象が強くて、ラブラブしてる時間は短いなーと感じたんですが、時間が短い分表現が濃い。ということに今回気付きました。
愛おしげな指先、切ない表情…むせ返りそうなくらい濃いです。日本人でも、こんな表現できるんだなあ…と改めてびっくり。
そう言えば、フリーの時は髭を剃ってましたね。やっぱりちゃんと考えてるんでしょうね。それもあってか、ちゃんと「少年」の顔に見えました。
それにしても、去年のオペラ座といい、このロミジュリといい、モロゾフさんのストーリーへの解釈が面白いです。また時間があったらゆっくり語ってみたいですね。

本人的には不本意な出来だったみたいですが、これから長いシーズンを戦って行くにあたってまだまだ上げ代があるということで、逆にちょっと安心したりもしています(やる本人は本っっっ当に大変だと思いますが)。
それにしても、本当にこの人は、責める言葉が常に自分へ自分へと向かうんですよね。ちょっと痛々しくもあり、同時に心強くもあり。

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EX「バチェラレット」
報道ステーションで見たんですが。相変わらずマスコミは女子メインとはいえ、それでも銀メダル効果か、去年に比べれば随分扱いも良くなって来たなあ…と思ってはいるんですが。
今回はさすがに「中途半端なマネすんじゃねー!」と叫びそうになりました。
あそこまでやっておきながら、途中がぶちぶち途切れてるって、一体何がやりたいのテレビ朝日さん…(涙)。

それはさておき。
照明の赤が血の色に見えて生々しいです。
夏に見た時よりよりいっそう妖しく艶かしく踊り狂う、異形の獣。
フルでみたいですものすごく。CS予約しなければ。

余談ですが、ビョークについて調べてたら、彼女が幼少期に「鬼婆」という日本映画を見て強い印象を受けたという話を知りました。
タイトルから大体の想像は付くと思いますが、こんな映画らしいです。→鬼婆
彼女のあの激しい表現世界のベースにこんなおどろおどろしい映画の存在があったのか…と思うと同時に、最初に「バチェラレット」を見た時の印象を思い出してちょっとゾっとしました。

***

そんなこんなで、HNK杯への期待に胸のふくらむスケートアメリカだったんですが。
今回やっぱり一番大きかったのは、あの「白鳥」で世間様の度肝を抜いたことかなと思います。
私が密かにあのプログラムに期待してたのは、フィギュアスケートに興味がない人たちがあれを見て「フィギュアってこんなこともできるんだ!」と思ってくれることでした。
それに加えて、スケートのファンや関係者にも、「高橋にはこんなこともできるんだ!」という強力なアピールになったみたいで、貰った点数やレベル以上に得たものは大きかったんじゃないかなあと思いました。

拍手コメントへのお返事

2007-10-31 13:34:43 | F1
>ブラジルGPの記事にコメント下さった方

面白かったですね。
これだけドキドキしたレースは、ミカが引退して以来でした。
誰も予想し得なかった結果ですが、同時に多くの人にとって「納得」の結末だったような気がします。
一部に騒いでる人たちもいましたが…そろそろ沈静化しそうかな。
あとはアロンソが来年どうするかですね。

占う。

2007-10-25 19:56:13 | 日記
さてさて。
2007年のF1も(無事に…とは言い難いものがあるけど)終わりまして。
本格的にウインタースポーツの季節がやって参りましたので、そろそろ大ちゃんに関しても戦闘モードに入らなくてはなりません。

ところで。
「シーズンの行方を占う」なんてことを良く言いますね。
私最近また占いに凝ってるんですが、ある星占いの本の冒頭にこんな意味のことが書かれていたのが印象に残りました。
「まずは、すべての性格を好きになることが必要。そうでないと、好き嫌いに左右されて的確な判断ができなくなるから」
鋭い指摘。

スポーツの予想でも同じ事が言えるなあ…と思いました。
ネットをふらふら彷徨っていて、たまたま読んだあるブログに「このブログに書くと外れる」みたいなことが自嘲ぎみに書いてあったんですね。
でもよくよく読んでみるとそのブログ、予想のつもりで書いてることが、かいてる人の「願望」そのまんまという感じだった。
好きな選手はよかった探し、ライバル選手には粗探しをして安心したくなるキモチはとてもよく分かるけど、そんな偏ったデータを元に予想を立ててもそりゃ外れるよね、と思いました。

***

そういう訳で、私にも多分未来の予想はできません。何故なら私も偏ってるから。
…でも私なんて基本小心者だから、好きな選手ほど悲観的になってしまうんですけどね。ある程度覚悟を決めておかないと、ダメだった時のダメージが大きいから。何せ長年ハードラックフィン(不運なフィンランド人)なんて呼ばれてた人を応援してたものですから。

そんな私が思う、大ちゃんの今シーズン。
なまじ先シーズン一気に躍進してしまったものですから、登るべき階段はもう一段しか残ってない。
でもこの一段って、相当大変なんだろうなと思います。だけどもう、後ろにも退けない。
2位以下では満足できない、世界の頂点でなければダメなんて、思えば凄まじい世界だなと思います。
世界のトップレベルの選手たちは、そんな修羅道みたいな世界でずっと戦って来てたんでしょうね。そして大ちゃんも、また。3月の世界選手権、私が呑気に銀メダルを喜んでる時に、彼はもう、そんな修羅の道に足を踏み入れてしまってたんだな…と気づきました。

思えばトリノの時、知らないなりに私が感じた彼の印象は、「自分本来の力を出せなかったんだろうなあ…」ということでした。試合本番で実力を発揮するのも実力の内なんだから仕方ない、と思うと同時に、彼が本当の力を見せてくれたらどこまで行くんだろう、という期待を感じました。
飛躍の予感が本当になったのは2006年のNHK杯。「持っているものは既に世界のトップ。後はそれをどれだけこの時間と空間の中で見せられるか」刈谷アナウンサーの言葉が象徴するように、彼は中々その本当の力を本番で発揮できなかった(多分彼自身が、自分の力を信じ切れなかったのがその理由なんじゃないかと思うんですが)。
あのNHK杯を始まりに、彼はようやく自分本来の力を本番で出せるようになったんじゃないでしょうか。

それまで出せなかった力を出せるようになったことで飛躍したのが先シーズンだとすれば、彼がこれから更に上へ行くには、今度は「力」それ自体を延ばして行かなければならないと思うのです。
だから今シーズンは、昨シーズンみたいに一気に花開くという訳にはいかないだろうなと思いました。これからは、地道に一歩一歩登り詰めて行く、そういう戦いが始まるんじゃないかと。

そんなこんなで、実は期待感より不安感が多いシーズンスタートだったんですが、最近上がって来る様々なインタビューを見たり読んだりしてちょっと安心しました。
私が心配してるくらいの事は、本人はとっくに分かってるみたいなので。それでも覚悟を決めて、戦って行こうとしてるんだなというのが分かるので。
まあ、元々自己評価が低くて悩んでたくらいのタイプなので、(どっかのF1ドライバーみたいに)変に調子に乗って足下をすくわれるような人じゃないとは思ってましたけどね。

なので。折角本人が地に足の付いた姿勢で頑張っているので、あんまりファンが調子に乗って浮かれるのもどうかなあと思います。
まあ、あのヒップホップスワンを見せられたら嫌でも期待が膨らんでしまいますけどね。
それに昨シーズンメダルを取った事で、今年はオフから今まで以上にアーティストとしての意識と意欲を感じられるので、そういう意味でも楽しみではあります。

まずは、スケートアメリカ。
健闘を祈りまして、いつものやつを貼っておきます。

目玉Newバージョン

いつまでもあのままなのもどうかと思ったので、数珠繋ぎにしてみました…。

太陽のルーン「シゲル」

ルーン文字ただいま勉強中です。

F1ブラジルGP・かっとび最終戦

2007-10-22 15:13:25 | F1
度肝を抜かれました。
デビュー戦でいきなりピットクルー撥ねて病院送りにした中嶋一貴に。
…ではなくて。

ワールドチャンピオンおめでとうキミ!!!!

なったらいいな、でも多分無理だろうなと思っていたその「まさか」の展開が現実になりました。
予選でマッサがPPを取った辺りで何かが起きそうな気はしてたんですが。
ていうか、予選は流石に生では観てなくて、朝起きてさて結果はどうだったんだろうとネットで調べた時。アロンソ・ハミルトン・キミの三つ巴勝負、予選のグリッドは如何に?…という状況で、真ん中で満面の笑みを浮かべるマッサの写真を見た時のあの脱力感。

いやでもキミがタイトルを取れたのは良かったです。
元々ずっと「次期チャンピオン候補」と言われ続けてた訳ですしね。肝心な所でマクラーレンのマシンが壊れるもんだから中々上手くいかなくて、業を煮やしてフェラーリに移った途端にマクラーレンが壊れなくなったというこの皮肉。
それでも優勝回数は一番多かったし、レース終盤のスーパーラップはカミソリのようにキレキレで、王者に相応しい走りだったと思います。
キャラ的にはミカとは大分違うんだけど、やっぱりそういう所はフライング・フィンだなあと思うんですよね。なんか、ムラがあったりスキがあったりもするけど、速い時にはスカっと胸のすくような速さがある。
ていうかミカ、マクラーレンのピットに遊びに来てたね。イリヤ様と一緒に。

***

正直に言うと、マクラーレンの2人のどっちがチャンピオンになっても、後々まで引きずる物があっただろうと思われるので、さらっとキミがタイトルを攫ってめでたしめでたしだったような気がします。
スパイ疑惑の件もあるけど、それ以外もね。シーズン中盤以降、マクラーレンのチーム内の雰囲気が目に見えて悪くなっていったから、例えポイント的には有利であっても、チーム一丸で戦えるフェラーリと、チーム内で遺恨を抱えたマクラーレンでは、土壇場で強いのはフェラーリのような気もしてました。
何か、ロン・デニスって、建前は「平等」っていいながら、感情的には露骨に片びいきになるの、もしかして自覚してないんだろうか?と不思議に思ったんですが。
モントーヤといいアロンソといい、いくら本人に力があってもロンの好みじゃない=チームと上手くいかないでは、思うように実力を発揮できないだろうにと思うんですけどね。
アロンソはキャラ的には私の好みではありませんが(何せ私は面食いなもので)、走り自体は血肉が通ってる感じで嫌いではないです。

ていうか、それ以上にハミルトンが…最初に被ってた猫を最後まで被り通してれば、「新人なのによくがんばったね、偉いね」で済む所なんですが…。仮にも現役チャンピオンに向かって、いくら自分の方がポイントリードしてるからって「出て行って欲しい」とか普通思ってても言わんだろう。

***

これはハミルトンに限った話ではないんですが、私はどうしても、自分から「俺は強い」と言い出す人見ると、却ってそういう人ほど弱く見えちゃうんですよね。
だって本当に強い人は、自分で言う必要はないから。何も言わなくても、結果が強さを証明してくれる。結果を見れば、他人は勝手に評価してくれます。言葉で虚勢を張る必要なんてない。
(心理戦のひとつの手として、相手にプレッシャーをかけるためにハッタリをかます、というのはあるけど、それも余りにも空虚な言葉だと却って逆効果な気がするの、私だけ?)

まだタイトルも取らない内から「セナやプロストの仲間に入った」っていうのもなあ…そんなもん、それに相応しい結果を出し続けてれば勝手に他人が騒いでくれるのに。わざわざ自分から言う辺りに、却って小者なのかなと思ってしまいました(個人的には、「セナでもプロストでもない。自分は自分だ」って言うタイプの方が、大物になれそうな気がしますね)。
単純に、「言葉」から受ける印象の話です。実際のドライバーとしての能力を見て言ってる訳ではないので念のため。

***

その他。
・マッサはある意味、今回一番活躍したドライバーと言えるかも。
・なにげに日本人が3人も走ってた。
・琢磨は我慢のレースだったけど、よく粘ってたと思います。来年もがんばって下さい。応援してます。
・ホンダがド派手なエンジンブローと共に消えていた…来年はがんばって下さい。お願いだから。
・クビサ&ニコ&ニックの終盤のバトルすごかった。でも正直レース中は、クラッシュしないかと冷や冷やしてました(笑)。

***

そんなこんなで今年のF1も何とか終わりましたが、富士におけるトヨタの所業は忘れてはなりません。
ということで、貼っておきます。

AUTO SPORTSが集めた声
http://news2.as-web.jp/mail/07fuji_a40.html?w8G4=1&b6Ec=1
こっちは怒ってる人たちのブログ↓
F1日本GPをファンの手に取り戻せ!
2007日本GPの被害者立ち上がろう。
他にも探せばいっぱい出て来るんですが、キリがないので。

私は富士での日本GPには行っていないので、余り声高に言う資格はないのかも知れませんが。
去年の鈴鹿の時点で、既に異様なものを感じていました。
あれは予選の時。日本でのラストランを見に来たシューマッハやフェラーリのファン、日本でも大人気なキミのファン、ハンガリーで念願の1勝を上げたホンダのファンや、出来たばかりのチームで母国凱旋を果たした琢磨&スーパーアグリのファン、そして私のように、F1そのものを楽しみに来たファン。その他様々な“ファン”たちでごったがえす中、明らかに浮いてる集団がありました。
揃いのトヨタグッズに身を固め、変な鳴りものを鳴らしながら歩く人たち。普通F1の応援というと、若い男性を中心に老若男女が集まっているものなんですが、その集団はほとんどが中年男性。しかも皆一様に冷めた顔。正直、怖かったです。
F1の観客は皆“ファン”だし、日本GPは年に一度の「お祭り」なんだから、普通は多かれ少なかれ浮かれた顔をしているもんです。増して集団での応援活動ともなれば、集団心理も手伝ってノリノリになるもんなんですが。
私はこの時初めてサーキットで「業務命令を受けて動員された人たち」を見たような気がしました。「この会社は、何かおかしい。他のメーカーとは明らかに違う」そう思ったこともあり、富士には絶対に行くまいと心に誓った訳です。

今年の富士の失敗(あれで成功とは言わせない)の理由。
それは根本的な動機の不純さによるものだと思います。
本来、世界最高峰の「モータースポーツ」の祭典であるF1を、自社の宣伝活動と勘違いしていた。
世界中から集まって来るお客さんに楽しんで貰いたい、という気持ちが根本にあれば、バス問題にしろ観客席の問題にしろ、最初から違う結果が出ていたはずだと思います。
枝葉の部分をいくら「改善」した所で、根本が腐ってるんだからどうしようもない。
私は今後も富士には行かないし、「富士ではF1を開催すべきでない」という主張もやめません。

***

以上、今年のF1の総括でした。
なにはともあれキミおめでとう。

ハニーと風小次

2007-10-18 22:00:21 | 特撮
今年の秋の新番組で、チェックを入れてるのが「キューティハニー The LIVE」と「風魔の小次郎」という辺り我ながら終わってます。
しかも第2話まで見た段階での結論として、圧倒的に風小次の方に軍配が上がっております。

■キューティハニー The LIVE
深夜のエロ番組とは言え、スタッフは特撮界の錚々たるメンバーが揃ってるということで、内心期する所もあった訳ですが。
脚本・構成を担当する井上俊樹という人に関して私の評価は「呆れる」と「見直す」の間を行き来している訳なんですが、今回に関しては「呆れる」の方になりそうです。
いやね、時間帯が時間帯だからエロでもグロでもセクハラでも好きにやってくれればいいんだけどさ。
見てて話がさっぱり掴めないのはどうよ、と思います。思わせぶりに謎をひっぱる、アギトの時の悪いクセが出てる感じ。
「謎」を引っ張るのはいいとしても、話の背景というか基本的設定が全然分からないのは要領が悪過ぎると思いました。なんか、話がバラバラして散漫な印象。2話終わっているのに、ハニーが何者なのか、何故変身できるのか、何故早見に協力しているのか、その辺が全く説明されてないので、話に全然入り込めないのです。これがライダーなら「まだまだ1年あるからなあ…」と思えるけど、これ、1クールしかないんですよね。その内見るのやめるかも。

■風魔の小次郎
それに対して風魔の小次郎。1話目で風魔と夜叉、白鳳学院と誠士館の対立など、基本的な設定が押さえられ、2話目には主要キャラがほぼ出そろい、ストーリーの軸となる風魔と夜叉の対決がはっきりと明示されるというテンポの良い展開。
原作は読んでないんですが、見た感じかなり原作に忠実っぽいですね。古きよき少年マンガの乗りそのままで、ベタな分王道で安心して見られるものがあります。
分かりやすく主人公な小次郎、分かりやすくヒロインな姫子(名前も分かりやすい)、お約束なお姉様キャラの蘭子に分かりやすい悪役の夜叉姫。エリナも可愛いし(その分、この先にある武蔵と小次郎の戦いを思うと胸が痛みますが、その辺の狙い所がまた王道な訳で)。
そしてそんな、よくも悪くも古くさい話に対して、アクションシーンはCG使いまくりです。これも大げさな演出が少年マンガっぽくて良い感じ。
それに思った以上に、スタイリッシュでテンポの良い演出です。剣殺陣(木刀だけど)もかなり頑張ってるし、昔の時代劇を思わせる心憎いシーン演出もかっこいい。
2話では野球の得点ボードの裏に、歩いて行く複数の人影がチラチラ見える所が思わせぶりで良かったですね。
正直、サンテレビでやるのは勿体ないと思いました。こういうのこそ全国ネットでやって欲しいのに。

実はこの番組、最初に知った時に、「これは特撮出身の役者さんが出そうだな」と思ってチェックしたのでした。でもセイザーXのアドこと進藤くんと、後は悪役でボウケンブラックの齋藤くんくらいしかいませんでした。意外と少なかった。
で、進藤くんが気になってチェックしたんですが、竜魔役、いいですね。もともと古風な美形というか、若い割にどっしりおちついた雰囲気の方なので、こういう頼りになるリーダーの役はハマってます。長髪(こういう場合は、ロン毛と言ってはいけない)も眼帯もよくお似合いです。

それにしても、こうして改めて見ると本当に、山田風太郎っぽいですね。
ネットで調べた所では、山田風太郎が「甲賀忍法帖」で初めてチームバトルという形式を取り入れたのが、漫画やアニメで広まって行ったとあったのですが、これを見ると本当にそうかも。と思いました。
「甲賀忍法帖」→「風魔の小次郎」→「聖闘士星矢」と来て、星矢のヒット以降、特にアニメの世界でチームバトルが定番化したような気がするので。
そうして見ると、山田風太郎は偉大ですね。でも「甲賀忍法帖」って元ネタは「ロミオとジュリエット」だったはずなのに。どこでどうしてこうなったのか(笑)。