ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

逆風満帆と魚座の男(その2)

2007-05-30 01:19:11 | 日記
皆さん、占いって信じますか?
私は多分、普通の人よりはこのテのネタに詳しい方だとは思いますが、その割にあんまり信じてはいない方です。ていうか、下手に信じると占いをアテにして怠けてしまう質なので、特に自分に関しては信じないようにしているというか。
しかしスケートがオフシーズンに入ってから、ついヒマ潰しに大ちゃんの星占いなんて調べてみようかなと思った訳です。本当はホロスコープとか分析したいなーとか思ってたんですが、正直、そこまで精密にやるまでもなかった……という訳で。

魚座の男性

…もしかして結構典型的?
で、丁度折良く「逆風満帆」というテキストがあったので、大ちゃんの過去を魚座の視点から語ってみようかなと思った次第です。
念のため、ここから下はあくまでも冗談です。決して真面目に信じないで下さい。

***

感受性が強く、美意識は高く、理屈っぽいことや数字に弱い代わりに芸術的な資質の高い魚座。特に音楽は魚座にとっては空気のような存在で、優れた舞踏家にも魚座は多いのだそうです。
そんな魚座の恩恵をフルに受けて、芸術的な表現力を高く評価され、世界大会のトップまで上り詰めてしまったのがジュニア時代だとすると。

一転シニアに入ってからは、魚座の弱点の方が表面に出て彼を苦しめます。
物腰が柔らかく人当たりが良く、他人と争うのが嫌いで闘争心に欠ける魚座は基本的に勝負事の世界には向いてない。競技者として不可欠な「何がなんでも勝ってやろう」という気合いが一番足りないのが魚座。別の占いでは「戦って負けるというよりは、一方的に受け身に回って被害を被る」なんて書かれるくらい。
「競技者としては優し過ぎる」と言われた由縁もその辺にあるのではないかと思われます。

それからこれは魚座の女性の特徴だそうですが「緻密な仕事ぶりに感心させられるが、実は本人は純粋に感覚だけで動いている。そんな時に『今度の仕事は重要だ』などと言われるとプレッシャーに押しつぶされ、普段の力を発揮できなくなる」のだそうで。
苦労はあっても基本的には感覚的に楽しくやってた所へ、突然「あなたが次世代のホープよ!」と言われてしまった大ちゃんは…(涙)。

また、感受性が強いってことはそれだけ周囲の影響を受けやすいということでもあり、優柔不断で移り気な傾向もあるそうです。そんな男の子が、岡山の田舎から大阪みたいな都会に出てくれば、周囲に気を取られて集中できなくなるのは最早規定路線。……とは言えいつまでも田舎にいる訳にもいかないだろうし、これもいつかは乗り越えなければならない試練だったんでしょうね。

実際には周囲の環境とか状況も影響してるだろうけど、そういうことは本人言わないからここでは何とも言えません。

こうなっちゃうと何もかも投げ出して逃げたくなっちゃうのが魚座(魚座じゃなくても逃げたくなるとは思いますが)。だけど同時に、人一倍他人の気持ちを読んでしまうのも魚座。「お世話になった人たちを裏切れない」との想いから踏み止まったのも、やっぱり魚座ゆえだったと言えるかも。

ともかく彼は、例の04年のMOIでの「ノクターン」によって感性の星座である魚座の原点に立ち返り(「ノクターン」が純粋な感性の産物であること私は今までさんざん力説して来た訳ですが)、ようやく息を吹き返しました。そしてそこからの歩みは、同時に「魚座的弱点」克服の道のりでもあったのかも知れません。

主体的に試合に取り組んで勝ちに拘るようになり、体も鍛え、振付師も自分で選んだ。大ちゃんとモロゾフさんの関係も特殊だなあと思うんですが、ここではそれは置いといて。
肝心なのは「自信」です。「自分の評価より周囲の評価の方が高くて辛かった」というぐらいだから、彼はよっぽど自己評価が低かったに違いない。それを覆して自信を得るには、地道な努力、そして結果を出すより他にない。そして一旦自信を持つようになれば、魚座は勝ちパターンにハマる。
基本的に思い込みが激しいため、一度「俺ってスゴい」と思うと少々の事ではくじけない…らしいのです。
夏のアイスショーの辺りから見え始めた「俺ってスゴい」状態。この状態に、NHK杯以降、完璧に彼はハマったのではないでしょうか。そこに元々あった芸術的素養、それに身体能力が噛み合った結果。…どうなったかは皆さんご承知の通りです。

今回の占いはあくまで基本性格を見るものであって、未来を予見するものではありません(シェイクスピア先生に言わせれば「運命とは性格のことである」そうですが)。
だからこの先何が起きるかは分からない。いつもいつも快調に飛ばせるとは限らない(今期も十分波乱でしたけど)。でも多分、本人もそれを分かって覚悟を決めている。
私も腹を括って付いて行くしかないかなーなどと思っている私は、既に魚座の罠にハマっているのかも知れません。

***

で。今回の占いで、なにげに一番ウケたのはここ。
「新しく買ったボールペン一本を人に見せつけて「どうだいいだろう」と訳のわからない大見栄を切って、イテ座あたりから「たかが文房具じゃねえか」とからかわれたりしているのもウオ座である」
あー…なんか、分かる。すごく分かるような気がする。

F1GP・麗しのモナコ

2007-05-29 01:31:53 | F1
折しもカンヌ映画祭開催中ということで、映画界のセレブも多数モナコを訪れてたようですが。私は今回CSオンリーだったので、某ジャニーズタレントは一度も見てません。
地上波の実況はフィギュアの全日本や世界選手権で男子を担当した西岡氏なので、実況にブチ切れる心配はしなくて良かったみたいですね。
……ていうか、私は決して実況に多くを求めてるつもりはないのです。普通に喋ってくれればそれで良いのです。寒いポエムでドン引きさせられさえしなければ。
フィギュアに関して言えば、私は男子のファンで良かったと心から思いました。女子の試合も出来れば観たかったんですが、あの実況を聞かされるかと思うともうそれだけでうんざりして……。

閑話休題。

試合の結果から言うと、マクラーレンのワンツーフィニッシュでした。こんだけ快勝するマクラーレンって久々かも知れない。
実況の人だったか誰かが「これは第2のセナプロ時代到来かも」なんて言ってたので、ちょっと写真を見比べてみました。

アロンソとハミルトン
セナとプロスト

……なんか、色んな意味で時間の流れを感じますね。ロン・デニスもすっかり白髪が増えちゃって……。
セナと同世代の亜久里氏は今やチームオーナーだし、当時現役だったピケは息子がテストドライバーで走ってるし。

そんなこんなでマクラーレン完勝、フェラーリはマッサが頑張ったもののキミは予選から踏んだり蹴ったり(でも1ポイント取った)、ザウバーは相変わらず頑張っている(そしてニックは相変わらずヒゲを生やしている……)、ルノーもよく見るとがんばっている、と……この辺が一応TOP4?
モナコは特殊なコースなので、今回の順位がそのままイコール力の差ではないとのことですが。

で、私としては上位陣よりホンダ勢の動向が気になってました。どうにか底は打ったと思っていんですかね? 前よりは戦えるようになって来ました?
ピット戦略ミスってポイント逃してましたけど、取りあえず次への望みは出て来た……かな。ここんとこ元気なかったバリチェロが頑張ってるのも嬉しい限り。モナコは得意なんでしたっけ。
スーパーアグリも今回苦戦してましたね。このチームに関しては、それでもよくやってると思いますけど。

何せ今回は「抜けないモンテカルロ」なんで、予選から決勝に至るまでの戦略・戦術・運とタイミングがモノを言うレースだったみたいです。
次は又アメリカ大陸に遠征するみたいで、新たな展開があるかもですね。

***

そしてそして、私の(笑)ミカもモナコに参上。
http://www.i-dea21.jp/kensawa/index.php?e=30
(F1カメラマンけんさわさんのブログです。一応、リンクは自粛したのでコピペで飛んで下さい)

十数年前のカート大会……そう言えばかすかに記憶にあります。何か、日本でやってたカートのお祭りイベントに若かりし頃のミカがゲストに呼ばれて、「みなさん、全開で行きましょう!」ってコメントしてるレポをF速だかAS+Fだかで読みました。

そんな大昔のことを律儀に覚えてて声を今でもかけてくれるミカ。
とても子煩悩で息子が可愛くって仕方ないらしいミカ。
如何にもミカらしい(笑)、ミカの人柄が垣間見えて幸せでした。ありがとうけんさわさん。

んで、そのミカが久々に優勝したDTMのレースはいつ放送して貰えるんだろう……。

逆風満帆と魚座の男(その1)

2007-05-25 00:49:29 | 日記
母が田舎から趣味の観劇のために出て来まして、折角だからということで御影でお茶して来ました。前から狙ってた御影高杉の苺ミルフィーユ初体験。サクサクのパイ生地を堪能しました♪
そして同時に、頼んでた朝日新聞beの大ちゃん特集の切り抜きも持って来てくれました。お母さんありがとう。
これ、写真がカラーで大きくて美味しいですね。特に(下)の写真は「!!」な感じです。色んな意味で。
最近新聞読んでないのでこのコーナーもほぼ初見だったんですが、通常「順風満帆」となるところを敢えて「逆風満帆」と題していることからして、「今はバリバリに活躍してるこの人だって、過去にはこんなに苦労して来たんだよ~」という主旨のコーナーだと思われます。…大ちゃん、このコーナーにうってつけの人材ですね…。

(上)で世界選手権銀メダルの裏話から始まり、(中)で回想シーンへ突入。世界ジュニアを制して一躍脚光を浴びてから一転、苦難の日々。そして(下)でようやく覚醒した昨シーズンからの、決して平坦ではなかった戦いの日々と続いております。

新しい情報もありますが、全体としては大ちゃんのファンなら一通り知ってる話をまとめてるなーと言う印象かな。寧ろこれは、今まで大ちゃんをあんまり良く知らなかった人に読んで欲しい記事かなと思いました。ホントはこんな子なのよー! こんなに苦労してるのよー! ……みたいな。
何となく彼は、マスコミから変なイメージで語られて誤解を受けているフシがあるので(かくいう私も、最初は「こんなヤツのこと好きって言ったらアホなミーハーと思われそうだな」と思ってました。今はもう開き直りましたけど。何かそういう扱いじゃなかったですか?)。
今回の銀メダルでやっとこさ彼も、虚像ではなく実像の方で語って貰えるようになって来たのかなと。そういう意味では嬉しい記事でありました。

以下、新しい情報についての感想。

●世界選手権の時実は熱が出てた。
SPの時やけに顔色が悪いと思ったら。緊張のせいかと思ってましたが、それにしても顔白過ぎでしたもんね。納得。緊張するとストレスで体調を崩すタチなのか、体脂肪率が低過ぎて抵抗力が低下してるのか、それともその両方なのか。十分コンディションには気を使ってると思うんですけど、それでも中々万全の体制という訳にはいかないもんなんですね。でも「常にベストのコンディションを維持することよりも、コンディションがベストでなくても良い演技ができる方が大事」とシンクロの井村先生が言ってるのを読んだこともあります。そういう意味では、頑張ってますよね。そしてこういう事を本人の口からは言わないのも、多分きっと彼の「美学」。

●04年のMOIへの出演は、歌子先生が連盟にかけあって実現した。
ファンの間では既に伝説ともなっている起死回生の「ノクターン」…の裏にあった師弟愛。歌子先生の、大ちゃんの才能への信頼ってスゴいですね。結果が出ない時期が続いても彼の才能を信じ続けてたことに心から感謝です。デイズの宮本さんとの対談読んでて思ったんですが、大ちゃんも「この人は、何があっても絶対自分を見捨てない」と信じてるから安心してケンカしたりできるんでしょうね。

●4回転アクセルほんとに練習してたらしい。しかもループもやってたらしい。
モロゾフさんのインタビュー読んだ時には、ハッタリだとばかり思ってました。ていうか、「ウソだと言ってよモロゾフさん」と思ってました。怖っ! 「4回転を練習することで3回転も安定した」……らしいです。基本的に挑戦し続ける人は好きなんですが、くれぐれも怪我だけはしないでください。

***

それでなんでタイトルが「魚座の男」なのかについては又後日続きを書くと思います。多分。きっと。予定は未定ということで。F1モナコGPの後ぐらいになるかと思われます。
くだらない内容になりますので、あまり期待はしないで下さい。

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以下、拍手コメントへの返信です。

5月16日
「AERA」&「Days3」はオフシーズンのファンへの置き土産ですか。言い得て妙ですね。シーズンが終わって寂しくなるかなと思ってたんですが、こうして定期的に盛り上がれるネタがあるのは嬉しいですね。

5月20日
「ダンディズム」には意外に反響がありまして、嬉しかったです。彼なりの「かっこよさ」を求めて構築された(と思われる)彼の「美学」は、確かに結果的に「武士道」に近づきつつありますね。

AERAの表紙

2007-05-16 01:38:47 | 日記
流石にプロのお仕事ですね。かっこよく撮ってもらってます。やけに黒いのは気になりますが。
アエラの良いところは、スケート関連の本と違って、大きな本屋さんに行かなくても割とどこでも手に入る所です。ていうか、そんなメジャーな雑誌の表紙になるのってちょっとした事件です私的には。
ちなみに私はキオスクで入手。どうもコンビニよりキオスクの方がアタリが良いような?
アエラって、「本来男性ビジネスマン向けに創刊された雑誌なのに、実際の読者はキャリアウーマンが多い」という話をむかーし聞いた記憶があるんですが、確かになにげに女性向けっぽい記事が多いですね。

「表紙の人」の記事は、短いけれど中々興味深い内容でした。スケートに関しては恐らく門外漢であろう人たちが、普段とは違う切り口で彼に切り込んでいるのが面白い。
元々意図とするイメージが「ロクサーヌ」の大ちゃんだったみたいですね。
それが、いざ会って見ると全然違うオドオドした(多分小動物系の)「パステルカラーの男の子」から始まって、表紙の写真のギラギラしたワイルドな「赤&黒の男」へと変貌を遂げて行く下り、想像するとドキドキしますね。アイスショーでの、ゆっくりとポーズを取りながら次第に表情が変わって行くのを見る瞬間の期待感を思い出します。

オロナミンCのCMでは、大ちゃんの天然っぽさを上手く活かしていて、「素」の表情が前面に出ていました。一方今度の写真では、氷の上で演じるロクサーヌな表情が引き出されていて、やっぱり一流のクリエイターっていうのはすごいもんだなと思いました。
それと同時に、相手の要求に応じて全く違う表情を見せる大ちゃんはやっぱり役者なんだなと再認識してみたり。そしてやっぱりここでも、随所に見せる彼の「こだわり」が報告されてて面白かったです。

あと「ブームが終わらないように」云々の部分を読んで、彼が元日ハムの新庄選手に憧れている理由が分かったような気がします。
スポーツ選手がアスリートとして語られず、タレントのように扱われるのは日本のマスコミの悪癖ですが、新庄選手はそれを逆手に取って偶像としての自分をコントロールし、チームや競技全体に取ってプラスの方向に持って行こうとしてたような気がします。大ちゃんももしかすると、そういうことがやりたいのかなーと思いました。
「美学」発言を見て思ったんですが、彼は自分を「ナルシスト」と呼ぶけれど、私は彼にはナルシシズムではなくダンディズムを感じるんですが(ダンディズムもナルシシズムの一種だと言われればそれまでなんですが)。
ちなみに思考が「自分対自分」で自分を満足させたいのがナルシシズム、「自分対他人」で「自分を他人にどう見せるか」に意識を集中しているのがダンディズム、と私は解釈しています。

F1スペインGP・鈴木くんと佐藤くん

2007-05-14 22:41:02 | F1
1ヶ月ものインターバルを経て、F1GPようやくヨーロッパに参上。
いや、いろんな意味で驚きのレースでした…。

4人のドライバーが僅差でひしめく展開は確かに面白いけど、「四天王」と呼ぶ程には、マッサとハミルトンのキャラが立ってないような気がします。まだ若いせいなのか、それともそういう時代なのか。
セナ・プロスト・ピケ・マンセルは全員揃ってとてつもなく濃かったですね。そんな時代だからこそ、デビュー当時のミカの爽やかさにものすごい衝撃を受けたものです。
それに比べると今は爽やかなイケメンがやけに多くて……………それはそれで嬉しいです(←アホ)。
アロンソの変な踊りとキミのミもフタもないコメントは、既に十分キャラが立ってると思います。

まさかマッサが2戦連続でポールtoウィンにファステストラップ付きの3点セット揃えるとは思わなかったし(皆さん忘れてらっしゃるかも知れませんが、それはミカの得意の勝ちパターン…)、ハミルトンがポイントリーダーになるとも思いませんでした。

が。それ以上にびっくりなのが、スーパーアグリ初ポイント!!!!
今年の内に取れるかな、取れたらいいなとは思ってたけど、まさかこんなに早いとは。
しばらくは和製ミナルディみたいな、最下位が指定席な状態になっても仕方ないなと思ってたんですが、ホントにすごいですね進化速度が。
最初にCSで生で見たんですが、相変わらず内輪でダラダラやってる実況・解説が最高でした。
琢磨がポイント取れそうだ、となった時の川井ちゃんの、「さー、たくちゃんがんばって♪」という妙にテンションの低い歌とか。「今日この後亜久里さんとご飯食べる約束してたんですけど、多分無理ですね。あきらめました」とか。
「ルノーやフィジケラのファンから怒られそうな実況ですね」と自分にツッコミ入れる実況の人もナイス。

で。CSは国際映像だったので、琢磨&スーパーアグリももっと見たい、と思って地上派も一応録画したんですが…相変わらず聞くに耐えない実況でした。CSの味を覚えてしまったから、もうホントに聞けない。インタビュー以外の場面は音無しで見ました。
浜ちゃんはいつも良い時に来るなー…最早縁起モノ。自分が素人であることを隠さない所に、却って好感が持てます。左近がまるでお付きの人みたいでしたけど。亜久里代表への妙な馴れ馴れしさと言い、中々面白い映像でした。

他にも色々思うことはあるけど、とりあえずおめでとう琢磨&スーパーアグリ!果敢な戦いぶりに敬意を表します!

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ところで、フロントウイングに車載カメラを載せるようになったのって今シーズンからですよね。あれ、臨場感あり過ぎて怖いんですけど…。