ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

豪腕コーチング後編

2007-01-28 00:25:34 | 日記
期待してたより面白かったので、HDDのデータを消すべきか否かで悩み中です。
そしてやっぱり宮本さんはいいなーと思いました。振付師のおっかけってどうやったらいいんでしょうか。日本初の振付師とテロップが出てましたが、日本人で振付専門でやる人って他にいないんですか?
私が見たのはFOIでの演技と、あとオープニングやフィナーレの演出も手がけてました。前にも書きましたが、センスが今風で垢抜けてるのが印象的でした。野辺山のショーや荒川さんのクリスマスのショーでも活躍されたみたいですね。どっちも中々評判はいいみたいで、これからの活躍に期待です。

前にも書いたように、私が思う「センスの良さ」っていうのは、必ずしもスケートの世界で言う所の表現力と正比例してはいないみたいです。
単に美しく踊るだけではなくて、何か自分なりの表現を持ってて新しいものを創り出せるのがセンスかなと思ってます。他人の振付けであっても、振付師さんに言われるままに踊ってる人と、自分なりに消化して自分のものとして踊ってる人っていうのは何となく分かるような気がします。
私の中で大ちゃんは別格として、日本人の中でセンスいいなあと思える人は、今の所武田奈也ちゃんと宮本さんだなあと、今回の番組見てて改めて思いました(期待を込めて様子見中の人は他にもいますが)。
なんでか知らないけどポップな曲で踊れる人が好きみたいです。

そんでもってこの番組です。
10日間でフィギュアスケートを習得する。普通に考えて無理です。
ポイントは、競技としてやる(バッジテストを受けるとか)んじゃなくて、あくまでショーとして見せるという所かなと思いました。ショーならば、「スケートの技術としてはそんなに難しいことしてないけど、踊りの楽しさで見せる」という手も使える。それを成立させてるのが、やる人たちが「見せる」ことに関してはプロである芸能人であることと、それを最大限に活かした宮本さんの振付かなーと思いました。
川崎真世氏なんて、ダンスの基礎ができてるから止まって踊るだけでもサマになるんですよね。カイヤさんの夫を見る目が恋する少女してて微笑ましかったです。
インリンが踊ってたのが、大ちゃんのロクサーヌと同じく「ムーラン・ルージュ」の「SPARKLING DIAMONDS」って曲でした。ニコール・キッドマンがかっこ良く歌い踊る曲なんですよね、これ。「セクシー&キュートに」っていう本人からのリクエストにもぴったりのナイスな選曲。
ムーラン・ルージュのサントラって「ロクサーヌ」以外にもかっこいい曲が多くって、結構スケートに良く使われてますね。密かに大ちゃんには「HINDI SAD DIAMONDS」とかでも踊ってみて欲しいなあとか思ってみたり。「ムトゥ踊るマハラジャ」みたいで楽しいと思うんですが。
そういや大ちゃんのテロップに、しっかり「祝 ユニバーシアード優勝」とか出てましたね。仕事が早い。練習風景とか打ち上げの様子とか見れてちょっと特した気分でした。

***

追記。
「ロクサーヌ」の歌詞(英語)見つけたのでリンク貼っておきます→ここ
ムーラン・ルージュの他の曲の歌詞もあります。

スーパーヒーロー反省会

2007-01-25 23:11:59 | 特撮
このところ思う所あって特撮ネタを封印しておりましたが、今週カブトが終了し、ボウケンも終了間近ということで1年の総まとめをひとつ。
両者共に苦戦が続いたようで、「反省会」になってしまったのが悲しい所でございます。

■ボウケンジャー

私的敗因:冒険し過ぎ。
最初の段階からの不安要素だった企画段階での詰めの甘さが最後まで足を引っ張りました。
「悪の組織から世界を守る」というパターンは、マンネリであると同時に王道です。コレをやる限り間違いはない。どんな設定でどんなヒーローが戦おうと、最後には「悪の組織を倒す」という究極の目標に向かって物語を集約させることが出来るからです。
今回ボウケンジャーでは、敢えてその路線を外しました。王道を踏むなら何も考えなくても済む所、敢えて外すなら王道の数倍は時間をかけて工夫や仕掛けを作る必要があるのですが、その部分が決定的に甘かった。最終的に目指すゴールが見えなくて、場当たりでまとまりのないストーリーになったというのが私の印象です。
この点ではセイザーXが実に上手くやっていた(元々超星神シリーズは、プロット段階での練り込みにはかなり手間をかけてると思います)ので、余計にお粗末さが目に付きました。
現場の演出や脚本、役者さんたちは頑張ってたと思いますが、如何せん根幹部分で失敗してるので、枝葉の努力ではフォロー不可能だったかなと思います。

お子様的敗因:絵面が地味過ぎ。
推測ですが。キラッキラしてて女の子にもウケが良さそうなマジレンの後だけに、昭和に逆戻りしたような古くさい画面が謎でした……。
そもそも、ミスターボイスはマスコットなのか司令官なのか。なんであんな可愛くないキャラを出すのか。なんで逆円錐なのか。

次回作への展望:戦隊スーツに違和感を感じるのは毎年の事なので気にしないことにします。どうせすぐに見慣れるだろうし。ベルトがないデザインっていうのは、もしかして初めてですか? 紅一点のイエローのスーツがチャイナドレスっぽくて色っぽいですね。
企画にはかなり力が入っている、という情報も聞いているので、楽しみにしてみます。

■カブト

私的敗因:井上脚本混入
↑が全てとは言いませんが。ネタに凝り過ぎて分かりにくくなった所に異物混入で更に訳がわからなくなり、ストーリーに付いて行けなくなったフシが。単発の戦隊ものならともかく、続き物のライダー枠で登場人物のキャラが変わるというか下手すると根本的な行動原理まで変わってしまうのは問題です。
「物語序盤で壮大な謎とテーマが提示され、その後は相次ぐ異変&ピンチに次ぐピンチ。激闘の末に危機を脱してめでたしめでたし、当初の謎はとっくに忘れ去られていた」という、まるでマイケル・クライトンの小説みたいな終わり方になりました。
ドレイク大介とホッパー兄弟がどうやってゼクターを手に入れたのか最後まで分かりませんでした。ていうか、そもそもヤツらは何しに出て来たんだろう。
こっちも役者さんたちががんばっていただけに非常に勿体ない気がします。
あと、天道のキャラが最後まで誤解されているような気がして心配です。

しかしこの番組は、私の食生活を少しだけ豊かにしてくれました。オムライスの作り方を覚え、ヒマな休日にはホットケーキを焼くようになったのはカブトの影響です。
少なくとも米村脚本のカブトからは、真に豊かな食事とは何かを教わったような気がします。そういう意味では見た価値はあったと思います。ありがとうカブト。

お子様的敗因:やっぱ話が難し過ぎた?
多少話が分からなくっても、絵面がかっこ良ければ案外お子様も付いて来る……と思うんですが。今いちとっつきが悪かったのかも知れません。分かりませんけど。

次回作への展望:「最弱のライダー」と聞いて小林さんぽいなあ、と思ってたら本当に小林脚本でした。なんか小林さんて、キワモノ設定押し付けられる運命なんですかね……たまには555とかカブトみたいなカッコいい話も書かせてあげて下さい白倉さん。
スーツが変だと思うのは、最早毎年の恒例行事なので気にしないことにします。どうせすぐに見慣れるし。

自分で滑るスケート

2007-01-20 15:14:46 | 日記
豪腕コーチング(芸能人が短期決戦でフィギュアを目指すバラエティー番組)、BSでやっと見れました。ちょこちょこ出て来る大ちゃん目当てだったんですが、番組自体思った以上に面白かったです。ああいうの見ると、ちょっと自分でもやってみたいとか思っちゃいますね。
それと元アイスダンサーの宮本さん。前々から面白いセンスしてるなーと思ってたんですが、この番組見て本格的にファンになろうかと考え中。元相方の有川さんは、岡山・倉敷で活躍されてるんでしょうか。全日本では大上くんのコーチとして付いてましたね(大上くん国体がんばってね!何か国体も妙に豪華メンバーで大変そうだけど)。

川崎麻世氏を見て思い出したんですが、ローラースケートとアイススケートについて。
私の経験上、ローラースケートの経験がある方なら、アイススケートも普通に出来ると思います。氏の言うように、靴の勝手が違うから最初は戸惑うけど、「足下が滑る状態でバランスを取る」ことの基本を体が覚えてくれてるので、すぐに慣れると思います。
あ、でもフィギュアスケートの技ができるかどうかは別問題です。ていうかフィギュアっぽいことをやってみたい人は、ちゃんと専門家の人に習った方がいいと思います。素人が見よう見まねでやるのは危険です。
ていうか、「前に進む」こともままならない状態でフィギュアごっこやるのはお願いだからやめて下さい。怖いです。マジで。泣きそうになります。
ちゃんとスケートをコントロールして「前に進む」ってことが出来たら、ただ「前に進む」だけでもすごーく楽しいですよ。私は飽きずに10年以上、ひたすらそれやってますから(←変?)。

神林長平の「魂の駆動体」に、「車を運転するのが楽しいのは、空を飛ぶ感覚に似ているからだ。自分の足で走ってもこの感覚は得られない。人の魂は飛ぶことを求めているが、それを満たすためには車という道具が要る」という意味の事が書いてありました。
スケートもこれに近いと思います。空を飛ぶのに似た感覚を得られるから、スケートで滑ることも愛車を運転することも同じように楽しい(信号とかに気を付けなくていい分、スケートの方が純粋に楽しいかも)。
そして同時に、高橋大輔のスケートに惹かれるのも、彼のスケートに同じ力があるからかも知れないなあ……と思ってみたり。見ているだけで、まるで自分があのスピードの中にいるような爽快感を感じる。そんなスケーターを、私は初めて見たような気がします。
そういう意味でのお気に入りは、05年スケートアメリカEXのノクターン。しっとりした叙情的な曲に合わせて、びゅんびゅんかっとばして行くスピード感がたまりません。

P.S.ハリセンボンって「ライオン丸G」に出てたんですよねえ…サオリは東大目指してるし。

東京体育館がオペラ座になる日

2007-01-20 00:54:17 | 日記
タイトルは、大阪四季劇場の「オペラ座の怪人」ポスターのキャッチコピーのパクリです。

高橋くんユニバーシアード優勝おめでとう。
これで私は今年1年、フェラーリのキミ・ライコネンを応援することが決定しました(←交換条件だったらしい)。
海外の有力選手が出ていない大会ではありますが、こういう「勝って当然」と思われながら出る試合には、いつもとは違う変なプレッシャーがあったのではないかと思います。お疲れ様でした。
そして私の、以前から密かに抱いていたある疑惑が、この試合にて確信に変わりました。

『オペラ座の怪人』には、やっぱり何か憑いている。

大ちゃんがこのプログラムを滑る度、良くも悪くも『何か』が起きているような気がするんですが。
プログラム自体がドラマティックなだけではなく、演技の枠を超えて現実をドラマにしてしまう。ある意味、悪魔のプログラム。

今回は、衣装の裾を靴に固定するベルト部分のベルクロ(面ファスナーとかマジックテープともいう)が演技中に外れちゃったみたいですね。
直接点数には響かないとは言え、一旦音楽が切れた後、もう一度集中するのは大変だったと思います。それでも動じずにミスなく滑り切って優勝。大ちゃんかっこいー!!

プログラムを一つの「作品」としてまとめ上げたい彼にとっては、この中断は悔しかったかも知れませんが、でもこれでまた一つ経験値を稼いで男を上げたんじゃないかと思います。
SPで、点数も高くて順位もトップ、なのに演技の内容に満足していないというコメントを読んで、この人が今だに点数についてよく分かってないのは、多分点数自体にあんまり興味がないからなんだろうなと思いました(いつまでもこのままではダメだと自覚はしてるようですが)。
それよりも、プログラムを自分が理想とする「作品」として創り上げることが大事。そういう所がアーティスト的だと思います。

去年の12月から続いた怒濤の試合&ショーラッシュも、これにて3月の世界選手権まで一段落ってとこでしょうか。
果たして、世界選手権では一体何が起きるのか。
嬉しいドラマが待っていることを祈りつつ、溜まった画像データを編集しながらその時を待つことにします。

***

余談ですが、ユニバーシアードの公式サイトのデザインが素晴らしく必要以上にオシャレでPOPで驚きました。流石イタリア。FIATがスポンサーに入ってますね。

覚え書きとか、その他

2007-01-16 23:47:23 | 日記
年末年始はホントにフィギュア関係の番組が多くて、映像の編集や整理もなかなかし切れなくて嬉しい悲鳴状態です。やっぱりブーム!っていうのもあるし、BS&CS導入したお陰でチェックする番組が増えちゃったせいもありますし。
高橋くんのEX「ロクサーヌ」なんて、最初に5月にFOIで見た時には、「あの時見たあれをもう一度見たい、なのにTV放映もなくて映像も残ってない」って状態で、夏くらいまでものすごい飢餓状態でした。
それが今では、ロクサーヌばっかり集めたDVDとか作れそうな勢いです。有り難い。

それにしても、彼を巡る状況自体、NHK杯~GPF~全日本と続いた3連戦を通して、またちょっと変わって来てるような気もしますね。人気・知名度も上がったことだろうし、マスコミの扱いも以前よりちょっとだけ待遇が良くなっているような気もします。
それ以上に本人が激変しましたけどね。
全日本で友人も言ってました。「一昨年と去年でも全然違うと思ったけど、去年と今年でも全然違ってる」
長い目で見ないと分からないことってありますね。

***

そう言えば、お正月休みに、ほぼ1年ぶりにサンピア倉敷のリンクに行って来ました。
なんかやたら混んでました。これもブームのせいなんでしょうか。久々のスケートで気持ち良かった、と言いたい所なんですが、人が多くて危なくてあんまりスピード出せませんでした。
ちなみにリンクの壁にこの時の↓モザイク画が貼ってありました。
高橋先輩 トリノの雄姿を大モザイク画で披露 倉敷・連島中
あとロビーにも、前にはなかった写真パネルが出現。
トリノ五輪での演技中の写真に挟まれて、小学生時代の可愛い写真が配置されてました。
こうして見るとホントに、このリンクでスケートを始めたおチビさんが、随分立派になったもんだと感慨深いものがあります。あと、ラフマニノフの紫の衣装って、ちょっと藤の花を連想させますね。倉敷の市の花が藤なので、地元で見ると余計にそう見えます。

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そういう訳で明日は因縁の地、トリノでユニバーシアード開催ですね。
これは映像もなさそうだし、遠くから健闘を祈るよりありませんが、取りあえずいつもの蹄鉄…の代わりに、今回馬ごと貼っておきます。

なんたってFIATのTはトリノのT、FIATはフェラーリの親会社。
トリノの神様、大ちゃんをよろしくお願いします。今年はライコネン応援しますから。

それと前回の目玉は、今回こうなりました。

飾り結びと組み合わせて、和風のストラップにしてみたかったのです。何故か。
一応吉祥結びという結び方で、縁起を担いでおきました。
何度も言うように、1ファンである私の気休めです。こんなことしかできませんから。

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世界選手権、行けるとしたら21日の男子SPなんですが、チケット入手し損ねたのでちょっと無理かも知れません。エキシビジョンツアーが大阪にも来るということなので、そっち狙ってみようと思ってます。