ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

ブリザード(ネタバレ有)

2013-01-22 21:33:00 | 映画感想
大分前に書いたテキストを発見しました。「ブリザード」で検索してこのブログに来る人が意外といるみたいなので上げておきます。
それにしても、「プリザーブドフラワー」の事を「ブリザードフラワー」だと思ってる人結構多いんですね。

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以前BeeTVでやってた、川中島学園の上杉さんこと與真司郎くん出演の雪山サスペンスドラマ「ブリザード」。
私AUユーザーなものでBeeTVを見る事ができず、YouTubeで無料公開されてた3話までとノベライズ版の感想を以前上げてたんですが(これ)。
あれから1年経ってようよう東映チャンネルで全部見れました。
今回はもう、配信もとっくに終わってDVDもレンタルされてるらしいし、東映チャンネルでの放送も終わってるので遠慮なくネタバレします。
以下、まだ見てない方でこれから見ようって人は読まない方が良いと思われます。

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私は基本ネタバレ気にしない派なので迷わずノベライズ版の方を先に読んでしまったのですが、正直これに関しては、先に映像の方を見ておけばよかったなーというのが率直な感想でした。
それもできれば一気見じゃなく、1話ずつ小出しにして見ないと面白さ半減。
短編の連続ものを繋げれば2時間の長編が1本できるっていう単純なもんじゃないんだな、っていうのがこれ見てよく分かりました。短いスパンで大きく展開する流れがあって、その度に思わせぶりに「引き」を作って、っていうのを繰り返すから、続けてみてると結構疲れます。これはやっぱり「引き」が出た所で一旦終わって、次はどうなるんだろうとドキドキしながら待つのがベスト。

で、ノベライズ版はノベライズ版で、「映像」と「文章」の表現の特質は全く違うので、基本的な話の筋が同じで書いた人も同じだけど、全然違う印象だなとも思いました。

変な話、映像だと嘘を付きやすいというか、見方によって違う意味に見えて来る「絵」を見せてミスリードを誘い、「こうだと思ってたけど実はこうでした。びっくり!」というドキドキ感を楽しめるのですが、文章だとそう何でもかんでもぼかした書き方をする訳にも行かないので、一番の核心になる部分以外は結構早い段階でガンガンネタをばらして、その分、そこに至る心理的な背景をじっくりと…という感じ。
で、先にノベライズの方を読んでから映像を見ると、ネタの方はもうバレてるし、ノベライズのようにじっくりと登場人物の内面を掘り下げてもいないしで、正直物足りなさを感じてしまう。
これが逆なら、映像でハラハラドキドキを楽しんだ後、ノベライズでじっくり登場人物の心理描写を楽しむ…という美味しい楽しみ方ができたものを、と思ってしまいました。

そういう訳で、まだ見てない方でこれから見ようって人はここから下は読んではいけませんってば。

***

例えば、ドラマでは袴田吉彦演じる堂山がどういう人間かは全く分からず、もしかしたら犯人かも?!と視聴者に思わせ、泰介に近づいて行くシーンでは、怯える泰介の表情と合わせて「泰ちゃんが殺されちゃう?!」と思わせて引っ張る訳ですが、ノベライズ版では堂山は、山小屋に姿を現すより前に、善意の人だと分かってるので、泰ちゃんが怯えてても読者は別に心配しない。
堂山と言えば、初見では堂山を犯人扱いして結果的に死なせてしまう部長が悪人っぽくて、堂山を助けようとする純や泰介がいい子っぽく思えるけど、最後まで見ると逆の解釈ができるんですよね。
部長は事件の真相を(一部しか)知らないからこそ疑心暗鬼に陥っていた訳だし、純や泰介は事件の全貌を知っていた(=実は事件の黒幕だった)から、堂山が事件に無関係だと実は最初から分かっていたっていう。

謎解きの答え合わせ的に言うと、純や泰介が怪しいと思える場面は序盤からちらほらあるんですが、「動機」が見当たらなくて一旦外してたんですよねー。過去に山岳部で何かあったのが今回の事件の発端になっているというのは分かるから、過去の事件に無関係なはずの一年生コンビが事件を起こす訳がないって思い込んでた訳です。
それがノベライズ読んでみたら、いきなり人物紹介にドラマには出て来ないキャラがいて「そんなんありか!」と思いました(笑。ドラマでも最後の最後で名前だけ登場)。
純に関して言えば、序盤で九条が殺されていたり七瀬が姿を消したりした時の、「ショックを受けている」リアクションがなんか白々しいなあと思ってたんですが、あれわざとああいう風に演じてたんだとしたらあの女優さん中々の役者ですな。
泰介については、終盤のクライマックスの中で、絵面で驚かせる方が優先されて、純と泰介、それぞれの心情が整理し切れていないの感じがあってちょっと残念でした。
純の泰介への感情が、「薬をあげない→死んでも構わないと思っている→無関心」なのか、「ナイフで刺す→殺したい→憎んでいる」なのか、両方やってしまったのでどっちつかずな感じに。
ノベライズでは前者が採用されてて、純がもう幼なじみの生死にすら関心がなくなる程、恋人の死によって人間らしい感情が麻痺している感じが出ていてそれはそれでありな感じです。でも逆に、純が泰介を殺したい程憎んでいたとしても、それもありかなとも思えます。
純が真人を恨んでいたのは、透が純ではなく真人の言葉に従って、その結果命を落としたから。透の死の原因を真人に求めるのと同時に、透に自分より信頼されていた真人に対する嫉妬もあった訳で。
なのに、そんな純の気持ちを一番分かっていたはずの泰介までも真人を慕うようになっちゃったら、純にしてみれば裏切られたような気分になるんじゃなかろうかと思う訳です。
ただその場合、泰介の真人への気持ちをもっとはっきり描いて欲しかったです。後から純が台詞で説明するんじゃなくって。風邪が悪化して不可抗力で殺せなかった、ではなく、泰介自身の意志で殺さなかった、という描写が欲しい所でございます(真人は女運は悪いのに男には何故かモテモテだ)。
まあ、でも、いきなり刺されててびっくり!とか、純の本性が怖くてショック!とか、その辺の演出を優先したんでしょう多分。

この辺り、原作の泰介が実にけなげでいじらしいんですよねえ…モノローグの口調もちょっと子どもっぽかったりして。純が好きなんだけど、彼女が絶対に振り向いてくれない事も分かってて、でも彼女のためなら何でもしてあげたい、例え自分が悪になっても、犯罪に手を染めても構わない。
私、聖闘士星矢で一番お気に入りのキャラが一角獣座の聖闘士なんですよねえ…報われない恋にどこまでも一途になれる男、大好物でございます。故に泰ちゃんはど真ん中。

***

そしてドラマの泰ちゃんも、やっぱりなんていうか萌え系でした(笑)。
無料放送だった3話までは割と元気で、お調子者でちょっとうるさい感じだったのが、4話くらいからなんかいきなりショタっぽくなる。風邪が悪化してすっかり弱って雨の日に捨てられた子犬みたいになっちゃって、なんか無闇に可愛い、可哀想な、いたいけな感じで庇護欲をそそるというか、そら袴田吉彦もチョコレートあげたくなっちゃうよねみたいな。
『川中島学園』の時はあんなにクールかつ偉そうだったのにこんなに雰囲気かわるんだーと思って見てたら、本性表した瞬間さくっとカリスマヤンキー様が降臨なさいました。
そしてたまに出て来る意味ありげなアップ(オチを知ってから見返すとこのアップの意味も分かるんですが)が妙にきれいで人形のようです。画像の処理や照明のせいもあるんだろうけど、肌が白くて造り物みたいに見える。
このドラマ、登場人物がみんなダブダブの防寒着や大きな帽子で、せっかくの美男美女が目減りして見える感があるのですが、この人だけはやたらアップが美しかった印象。あと袴田吉彦は凍傷メイクしててもちゃんとイケメンに見えるんで、やっぱりこの人イケメンなんだなと思いました。
ちなみにこのドラマ、ディケイドやネクサスに加えて「フォーゼ」のゴスロリ娘友子ちゃんがヤンキー娘の役で出てます。メイクやキャラが180度違う感じだけど、あの特徴的な口元を見ると友子ちゃんだなあと思います。

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例によってつらつらまとまり無く萌えと感想を綴って参りましたが、このドラマで何気に一番怖かったのは、「大学生の間で覚醒剤がやりとりされている」って話を見てもさして荒唐無稽に感じない事。最近の大学ではそういう事も実際あるだろうな…とナチュラルに思ってしまった、その現実が怖いです…。

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当たるも八卦

2013-01-20 13:24:00 | 日記
全日本では、本当は占うつもりはなかったんですが、SP終わった後でいてもたってもいられず占った結果。


7番 地水師 「正義のために集団で戦おう!」

…何か、焚き付けられてるんですが。

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地中の水、つまり地下水脈を狙って敵が攻めて来ようとしている、と読むみたいです。
「師」は「師団」とかそういう意味で使われているので、これは個人単位の戦いではありません。
国家レベルの軍事行動です(現代の単位では、「師団」は1~2万人くらいが標準らしい)。
のっぴきならない状態ですが、勝機はあります。

ヒントは「義」です。戦う事は本来、相手を傷つける事で決して好ましい事ではありません。
だからあくまで正しい目的のためでなければ、軍を起こしてはいけません。
そうでないと、人が付いて来ないからです。

そう。この戦いに勝つ為には、如何に味方を集めるのかが大きなポイントになります。

故に、もう一つ重要なのが将として人を引っ張る人材です。
「すべての人の信頼に応えて大功をたて、何度も感状を授与され、社会国家を安泰ならしめた」ような指揮官なら勝てるでしょう。逆に信望のない無能な人が指揮官になるなら、敗北必至。

***

なんか、ピンポイントで「勝ち」「負け」という結果を出すというより、今の状況やこれからやるべき事を指し示すのが「易」なのかなと思いました。
のっぴきならない事態、武器を取って戦わなければならない危急存亡の時。でも指揮官のポジションにいるのが大ちゃんなら、過去の実績も人望も申し分なかろうと、変に大船に乗った気分になりましたよ私は。

そして考える訳です。これ、私たちファンも「師団」の中に入ってるのかなあ…と。
ならば尚更、「義」を忘れてはいけないな、と思いました。
戦うならば、あくまで堂々と、正しい目的の為でなければなりません。
目的を忘れ、目の前の敵をやっつける事だけに捕われているようでは、多くの人の支持を得る事はできません。
自身の欲求を満たす為ではなく、物事の正しい道理を通す為の方向に進んで行きたいと思います。

***

ところで、易というと私昔は易者さんが筮竹持ってというイメージだったんですが、実は意外と欧米でも知られてて、卦を立てる方法も色々あるんですね(ていうか筮竹難しい)。
P.K.ディックの小説「高い城の男」では、登場人物たちがコインを投げて易占いをするシーンがしょっちゅう出て来ます。

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ちなみに「ブレードランナー」「トータルリコール」「マイノリティ・リポート」etc.の原作者ですよ@ディック

私も以前はコインを使って卦を立ててました(この時とか)。
コインで占うのはめんどくさいけど、卦の構造を理解するには良いんですよね。
でもやっぱりめんどうなので、最近はもっぱらカードを使ってます。
実は10年以上前に東急ハンズでこんなカードを買ってたのですが、解説書が英語で読めなくて使い方が分からず、ずっと実家に眠ってました。

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スイス製らしい。おしゃれーな絵柄に一目ボレしました♪

それが先日こういう本を見つけたので、再度引っ張り出して来た次第。
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カードを使った易占の解説書。3種類くらいカードが載ってるけど使い方は全部一緒です。
カードを使った場合、変爻は無視して良いらしい(そこが一番気になってた)。
解説はとても簡単で分かりやすいですが、余りに簡単過ぎるので私はもう一冊のテキストを併用してます。

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サイコロを使った卦の立て方も載ってますが、この本のキモは解説です。原典「易経」を初心者にも分かりやすく、かつ実践的に解説。かなり使えます。

***

所で、今度の四大陸選手権。バナーを規制して抽選にするって話は本当ですか?

なんていうか、デジャヴ。
(詳細はこちら)。

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■拍手コメントへのお返事。今回は熱いコメントが多かったです。

□2013/1/5 18:22
陰謀論というのは「悪意」に基づいて「目に見えない所」で行われている、というのが前提なので、それが実際にあるのか否か検証する術は誰にもないから、正直何とでも言えるんですよね。
でも実際に社会人が組織として何かをやるのは「好き嫌い」じゃなくて「損得勘定」ですから。営利団体である民間企業が利益を追求するのは当たり前の事だし、お金のやり取りも「お代官様おひとつ…」なんてものを想像しなくても、殆どは正規の商取引として堂々と行われているから、大体見ればわかります。
仰るように、あからさまに審判にお金を渡して買収なんてしなくても、審判の頭に共通認識として「自分たちに都合が良い、お得な結果」っていうのがあれば、結果は自ずとそっちの方へ偏るでしょうね。
全日本に昔から色々あった、というのは私もお話を聞いた事はあります。
ただ、昔はあくまでスケートの世界の中だけの都合だったと思うし、それに関してスケート素人の私に言えることはないと思ってました。
今回はスケートの世界というよりも、(メディアとクライアントを含めた)広告業界の都合が反映されていると思い、そこの部分に関しては私は多少知っているので書く意味もあるかと思い、前の記事を投稿しました。

□2013/1/5 18:58
なおみさんこんにちは。
現地でのお話も聞かせて下さってありがとうございます。
キヤノンは契約的には全体のスポンサーみたいですが、広告には特定の1選手だけを起用するって辺りが下手に個人スポンサーとして付くよりタチが悪いと思いました(個人的にはロッテの女子選手も同様だと思ってますが)。国際試合もスポンサードしている所が厄介ですね。
一ファンとして出来るのは、メディア受け、スポンサー受けではなく、真摯に競技に取り組んでいる選手のための採点が行われる事を願う事と、全力で大ちゃんを応援すること、ですね!

□2013/1/5 20:57
ritoさんこんにちは。
広告業界って完全なBtoBの業務形態で、直接そういう仕事をやってないとよく分からないと思います(私も実際に働いててもなかなか把握できませんでした)。で、よく分かってないのに陰謀論の都合の良い悪役として電通を使ってる人もネット上ではよく見かけるので、この機会にちょっとでも業界のしくみを分かって貰えたら…という思いもあって前回の記事を上げました。なので、そう仰って頂けると書いた甲斐があります。
メディアに取って都合が良いのは、少数の熱心なフィギュアのファンに支持される事ではなくて、大多数のフィギュアを知らない人を釣る為の分かりやすい餌がある事だと思います。
「こんなに素晴らしい演技だった」とやるよりも、「この若さで」「こんなすごい点数が!」とやる方が分かりやすくてキャッチー。そういう事なんだと思います。

□2013/1/6 1:19
遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
あのSPで皆おかしいと思い、FSで「やっぱり」という感じでしたね。
私も後でフィギュアに詳しい方に聞いてみましたが、「(SPの)4回転はギリギリだけど足りてたし、あのルッツにeが付くなんてありえない」というお返事でした。
でもあそこであのFSの演技が出来るのが大ちゃんの凄い所だと思います。
結果的に、採点の不自然さがはっきり分かる形になりましたから。
今迄もさんざん「業界の思惑」をぶちこわして来た大ちゃんのパワーを信じて応援しましょう(笑)。

□2013/1/6 22:07
同意して頂いてありがとうございます。
新採点はプロトコルを見れば素人にも点数の根拠がよく分かる…はずでしたが、今回はそのプロトコルの元になってる回転不足の判定、エッジエラーの判定、レベルの判定、GOEの判定、PCSの判定…その全てが疑わしく感じられ、全く信じられなくなってしまいました。

□2013/1/8 8:54
なおさんこんにちは。
今年もスローペースな更新となりますが、おつきあい頂けると嬉しいです。
普段フィギュアを見ない人には、ニュースやワイドショーでの取り上げ方でイメージが決まってしまいますよね。そういう人たちにとっては点数と順位がすべて。でもそういう人たちはフィギュアの熱心なファンにはならないし、フィギュアにお金も落とさないんだとおもいます。
何らかの形で実際の演技を見て、そこに魅力を感じて初めてファンになる。私もそうでした。
会場に足を運ぶファンは、点数ではなく演技を観に行く。大ちゃんの演技が魅力的だから、あれだけの人が彼を応援しに会場に足を運ぶんだと思います。
今年はSOIには行けませんでした。去年は人が少なくて寂しかったけど、今年はたくさんの人にあの素敵なピアソラを見て貰えたみたいで、良かったですね♪

メディアとスポーツ

2013-01-05 09:03:00 | 日記
前から書きたいなとは思ってたネタを、「今こそ書け!」と言われたような気がしまして。

***

今回の全日本選手権、男子シングルの採点には驚かされました。
私は決してフィギュアには詳しくないから、基本的には出て来た点数は素直に受け止める方向で、「自分の印象と違うな」と思っても、専門家の見方は自分とは違うんだろうと自分を納得させて来ましたが。
そんな私でも思わず「ああなるほど、こうやって点数を操作するんですね」と思ってしまうほど分かりやすく恣意的な採点だったなと思いました。

私が不快に感じたのは、今回のこの採点の裏に見えるのが、単にフィギュアスケート界の中だけの「戦略としての若手プッシュ」というだけではないと感じたからです。
アスリートをスターに祭り上げる事で利益を得ようというメディア・広告代理店・スポンサーの意図が透けて見えるような気がして落胆しました。

私はフィギュアに関しては素人だけど、広告業界については多少の知識(と経験)がございます。
そっちの観点から見て、「広告」ありきになってる日本のスポーツ報道ってホントヒドいなという事は前々から思って来た事ですが。今回はなんだか、試合の結果までが「業界」の都合で歪められて、自分が一番好きなアスリートがその犠牲になった、と感じて、個々の演技には感動しても、試合そのものについては正直白けました。

***

「メディア」という言葉の元々の意味は巫女とか霊媒とか依り代とかそういうものだったかと思いますが、今日常的によく使われる日本語訳は「媒体」という言葉です。さらに詳しく言うと「広告媒体」です。依って来るのは霊でも神様でもなく広告です。或いは広告(広告主)こそ現代の神様なのかも知れません。
お客様は神様です。

そんな神様が憑依する主な媒体は大きく分けて下の3つ。
○電波媒体…ラジオ・TVのCMなど、放送電波を使った広告媒体。
○紙媒体…新聞・雑誌などの広告ページや折り込みチラシなど印刷物を使った媒体。
○交通媒体…電車の中吊りや駅構内のポスター掲示など、公共交通機関の利用者の目に触れるよう掲出される媒体。
これらの媒体を使って宣伝するために、広告主は媒体主にお金を払って広告枠を買うのです。
電波媒体ならテレビ局やラジオ局、紙媒体なら新聞社や出版社、交通媒体なら鉄道会社やバス会社が媒体主という事になります。Web媒体なら各サイトの管理者が、スポーツイベント等の協賛広告ならイベントの主催者が媒体主です。

そして、媒体主(メディア)に代わって広告主(クライアント)に広告枠を売っているのが広告代理店です。大きい所だと電通・博報堂・ADKなどが有名ですが、中小企業とか個人レベルでやってる所も結構あるんですよ。リクルートみたいに自前の媒体を売ってる所もありますが、基本はメディアに代わってクライアントに枠を売り、中間マージン(代理店マージン)を取る事で利益を得ています。
あと、厳密に言うと広告を作るのは「制作会社(プロダクション)」の仕事であって代理店の仕事ではないですが、大抵企画立ててプロダクションに発注する所まで代理店が仕切るし、大きい所は自前の制作部門も持ってます。

***

そんな訳で、クライアントのお金が代理店を通じてメディアに流れる訳ですが、資本主義の世の中なので、メディアはお金を出してくれるお客様であるクライアントの意向を最大限に尊重します。
単に、契約で定められた広告掲出だけを遂行すれば良いというものではありません。
クライアントの利益のために最大限の努力をし、「払った金額に見合うだけの価値はあった」と感じて貰う事で次の契約に繋げるのがデキる大人の仕事です。

例えば、試合の協賛スポンサーとなり、併せて試合を放送する番組のCM枠にもお金を払った企業があるとします。そのクライアント企業は同時に試合に出場するAという選手の個人スポンサーであり、A選手をCMのイメージキャラクターとして起用しています。
クライアント企業は、大会の運営本部をその大会を放送するメディア双方にとっての「大切なお客様」です。そんな大切なお客様の利益のために、大会の運営側は何をすべきなのでしょうか。
その試合を放送する番組では合間のCMにA選手が登場。番組の中でもA選手を大々的にヨイショして盛り上げる。そしてもちろん、試合ではA選手が大活躍。これこそが、お客様に喜んで貰える最大限の良い仕事ではないでしょうか?

少し前のネット記事で、ゴルフの試合の主催者が、石川遼選手が優勝する事を望んでいるため、コースの芝を石川選手の好みに合わせて刈っていた、という話が出ていました。
芝云々がどこまで本当かは分かりませんが(私ゴルフ分からないし)、石川選手が勝つのと負けるのとではマスコミの盛り上がりに大きな開きがあるだろう事くらいは容易に想像がつきます。
そして大会の協賛スポンサーは、自分たちの出資した大会が人目に付かない所でひっそりと行われる事など望んでいません。大々的に報道され、多くの人の目に触れてこそお金を払った甲斐があるというもの。

それでもこれがゴルフなら、好みに合わせて芝を刈るくらいしかできないかも知れませんが、フィギュアスケートは勝つも負けるも審判の胸の内ひとつ。
審判の下した判断が、スポンサー様のご意向とご要望を反映しているものではないと、誰が証明してくれるのでしょうか。

***

例えば野球の場合。
高校球児たちのひたむきさは、時にプロ野球にはないドラマや感動を生み出します。
しかし、いくらプロ野球より感動的だったからって、高校球児の野球の実力がプロの選手たちより上だという結論には普通、ならないはず。
しかし延長15回の末引き分け再試合での勝利、というドラマティックな勝負の主役となった斎藤佑樹投手のメディアでの扱いは、並みいるプロ選手や現役メジャーリーガーを遥かに凌いでいたと記憶しております。

斎藤投手や石川選手のような、競技の枠を超えて大きな話題になり、絶大な人気と知名度を獲得する「スター選手」は、メディアや代理店にとっては有難い存在なんだろうなと思います。
大口のスポンサー契約が殺到し、そこに付随する試合への協賛やメディアへの広告出稿で、メディアも代理店も試合の運営主体も潤います。名前だけで視聴率も取れるし雑誌や新聞が売れるから、番組や紙面を作るのも楽ですしね。
そして俗に「スターシステム」と呼ばれる、一部の選手が「スター」として祭り上げられ、そこへ報道が一極集中するという状況が生まれます。
「遼くん」で盛り上げれば自分たちの利益に繋がるけど、無名な選手の試合結果を伝えても一銭にもなりませんから。結果、石川選手の予選落ちだけが大々的に報じられ、誰が優勝したのかも分からないようなゴルフ報道が普通になったりする訳です。

***

ここからは私の憶測ですが、メディアは今回(点数の上では)優勝した選手を「ハンカチ王子」「ハニカミ王子」みたいなフィギュアの枠を超えた「スター選手」として売り出したいんだろうなあ…と感じてます。
きっと先シーズンの世界選手権辺りからの流れでしょうね。日本の大衆の大好きな「十代天才少年」という分かりやすいイメージに加えて「被災地の希望」の美談付き。
NHK杯前後の空気は私はチェックできていませんが、GPF後の報道が、「若手選手優勝のつもりで用意してたのにアテが外れました」と言わんばかりだったのを見て、「こりゃ決まりだな」と感じました。
後、もひとつ決め手になったのがこれ↓

2013年に活躍しそうなアスリート
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121225-00000014-mycomj-life

博報堂のグループ会社による調査結果ですが、そもそもなんで広告代理店がこういう事を調査するかというのが、企画を売り込む際のプレゼン資料に載せるためとしか思えない訳で(プレゼン資料には、こういう「客観的な」指標を載せてそれっぽく見せるのがお約束)、私はこの手のアンケートに名前が出る人=代理店が売りたい人だと思ってます。
きっとこの「調査結果」に「日本男子初のGPF優勝」と書き添えたレジュメ作って売り込みたかったんだろうなあ…思うのは下衆の勘ぐりでございましょうか。

全日本のSPの採点を見た瞬間、GPFでアテが外れた分、今度こそここで確実に「全日本優勝」の文字をプレゼン資料に書き加えてやろうという断固たる決意を感じたのは私の気のせいなんでしょうか。

最近キヤノンがフィギュア関連の協賛に力を入れているようですね。単独の試合や放送への協賛出稿だけでなく、ISU自体の協賛スポンサーにも名前を連ねている模様。そしてそのキヤノンが最も大きく扱っている選手が全日本の男子シングルで優勝。なんだか色々勘ぐりたくなるタイミングです。
そして代理店は、キヤノンだけでなく、他にも大口の契約を狙ってるんじゃないかなーというのが私の予想。今頃各代理店の営業さんが頑張ってたりして。

日本スケート連盟の動きも、単に自分の所の選手を国際的に売り込みたいというよりは、スポンサーマネーに期待して代理店の動きに呼応し、メディアと一緒に「スター選手」を作りだそうとしているという風に私には見えてしまいます。

***

正直今の若手選手を見ていると、「斎藤佑樹投手」「石川遼選手」が、「ハンカチ王子」「ハニカミ王子」と呼ばれ始めた途端になんだか胡散臭く感じるようになってしまったのと同じように感じてしまいます。
そして上にも書いたように、フィギュアの試合の結果って審判の胸の内一つでどうにでもなるんだなーというのがこの試合で分かってしまいました。
回転不足の判定、エッジのエラーの判定、GOEの判定、スピンやステップのレベル判定、そしてPCS。明文化された基準があるものの、実際の演技に照らし合わせて点数を付けるのは人間の主観。勝たせたくない選手の点は削れるだけ削り、勝たせたい選手には盛るだけ盛るなんてやろうと思えばいつでもできるんだな、と。
採点競技は審判の公平性に対する信頼があってこそ成り立つもの。
でもそんな信頼も「大人の事情」の前では無力なんだと悟ったそんな試合でした。

***

余談ですが、逆にト○タってフィギュアに対してあんまりやる気出してないんだろうなという事も今回の試合でなんとなく分かりました(安藤美姫ちゃんが色々可哀想な扱いを受けてる時点で薄々そんな気はしてましたが)。
でもあの会社が本気出すとロクな事にならないのはモータースポーツでやらかしたアレやコレで分かってるので、このまま本気出さなくていいです。…あ、でも美姫ちゃんはもうちょっと何とかしてあげて欲しいです。

あと、もしかしたら占いネタも書くかも。


「それ以上」の道化師

2013-01-04 21:07:00 | 日記

おくればせながら明けましておめでとうございます。
今年もこんな感じでマイペースにやって参りますので、気が向いた方はよしなにお付き合い下さい。

さて、書こう書こうと思いながら、中々書けなかった全日本選手権。
年の瀬の押し迫る忙しい中、襲い来る寒さをものともせず現地北海道へ足を運んだ皆様、おめでとうございます。
あの道化師を生で観られた方が羨ましい限りでございます。

私が大ちゃんのファンになったのは2006年のトリノシーズン。もうじき7年になりますが、飽きずにファンを続けているのは、問答無用で会場全体を彼自身が生み出すうねりに巻き込んで行く、こういう演技ができる人だからだろうなと改めて思いました。

多分ここに来る方は皆さんご存知だと思いますが、昨年年末、大阪のローカル紙に長光コーチのインタビューが載っていました。

勝利の方程式 高橋大輔(3)
http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/skate/121220/20121220038.html

このインタビューで言及されている「ただ完璧に滑りこなすだけではない、もっと奥深いもの」。
全日本の『道化師』をあの会場で見た人には、その「もっと奥深いもの」が見えたんだろうなと思います。羨ましい。テレビの画面越しでももちろん見えましたけど、きっと生ではもっと凄かったんだろうなと思います。

***

フィギュアスケートをたまに「スポーツと芸術の融合」と呼んでいるのを目にしますが、実際の所どれだけ「芸術」の領域に踏み込んでいるのか、常々疑問を感じています。

どれほど表現で魅せられてもジャンプが跳べなきゃ話にならないし、氷上でバランスを取りながらターンやスピンをこなすのも身体能力の賜物ですし。
如何に芸術的才能にあふれていようとも、それを氷上で技をこなしながら見せる身体能力がなければ勝ち上がれないし、逆に「センスゼロ、むしろマイナス」な選手でもジャンプその他技術が優れていれば上に行ける。アーティスティックな感性はあるに越した事はないけど、なければないでどうにかなるという、あくまで「スポーツ」のベースの上に乗っかったものだと思います。

で、そういう「スポーツ」のベースに乗っかった「芸術性」の評価ってなんなんだろう、と思う訳です。
曲と動きが合っている(所謂「音ハメ」)こと、振付師の考えた動きを忠実に再現していること、姿勢が良いこと、タメやメリハリを効かせた曲調に合った動きや、ストーリー・キャラクターに合った表情ができていること。

それが全部できれば満点なんでしょうか。
傍目には、「それ以上」を審査する事は、システム的にも審判の認識的にも想定されてないんじゃないかという気がするんですが。
(それ以前に、実際の試合で出て来るINやCHの数字が上の基準と全然合ってない気もしますが)

一方で、ガチなアートの世界に目を向ければ、ただキレイな絵を描くだけではアートではないし、譜面通りに演奏するだけで感動させられるって訳でもない、と思います。
技術的な条件をクリアするのはほんの入り口に過ぎず、それ以上の「何か」を見せる事で初めてアートとして認められるんじゃないかと。

長光先生が大ちゃんに求める「ただ完璧に滑りこなすだけではない、もっと奥深いもの」って結局それじゃないかと思うんですよね。
フィギュアの基準では点数にならない、審判が点数を出せない領域。
だけど見る者の心を惹き付け、ゆさぶるもの。

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私が大ちゃんのファンを長く続けている理由の一つに、彼がメディアに変な持ち上げられ方をしていない事もあるのかな、と最近思っています。

16才で日本男子初のジュニアチャンピオンになった頃は、フィギュア自体が日陰の時代だったし(少なくとも私は、一般のニュース等でこの件を見た記憶がないです)。
一般に知られるようになった(&私が存在を知った)のはトリノシーズンの2005-6ですが、この当時メディアは、「有名戦国武将の子孫(私は信じていませんが)」をヒーローとして扱っていて、大ちゃんは引き立て役みたいな雰囲気が漂ってました。
当時私はフィギュアに興味なかったし大ちゃんの事も全然知らなかったけど、例の採点ミス騒動を伝える報道からは、「どうにかして戦国武将の子孫(私は以下略)をトリノに行かせたい」というメディアの願望がにじみ出ていると感じました。
高い放映権料がかかるオリンピック放送、普段フィギュアを見ない一般層を取り込むために、信長ネタで盛り上げたかった気持ちはよく分かります。ゲームやアニメでも大人気ですものね織田信長。私は子孫だと言うのは信じてませんけど(しつこい)。
大ちゃんの事は、「こんなアイドルみたいな華やかな風貌でかつ実力もある(よく分からないけどオリンピックに出るくらいだから)のに、何で今まで全然騒がれてなかったんだろう」と不思議に思いましたけど、同時にメディアの報道からは「イケメン(笑)なので見た目に騙されたアホでミーハーな女からはキャーキャー言われてるけど中身はなくて、本当に実力があるのは戦国武将の子孫(略)の方だよ!」みたいな空気感をうっすらと感じたので、「この人のファンって人に言いづらいなあ…」とも思ったものでした(この段階ではまだファンじゃなかったし)。
後で地元倉敷のリンク出身と知って大義名分ができたので、大っぴらに応援する事にしましたが(笑)。

その後も世界選手権銀メダル(当時は日本男子初)、世界最高得点(当時)、日本男子初の五輪メダルと世界選手権優勝…と、実績に応じて段階的に人気と知名度は上がって来たけど、メディアの報道より先にファンが盛り上がってる感じで、メディアが先導したという印象はなかったです。
メディアの扱い的には寧ろ、何かというと女子の陰に隠れがちだったり、隙あらば年下の選手をメディアが持ち上げる際の当て馬にされたり。あと、女子選手を持ち上げたい時にダシにされてるなあと感じたこともありました。
「怪我からの復活」という分かりやすいネタのあったバンクーバー前後は流石に扱いは良かったかな。

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横道が長くなりました。
結局何が言いたいのかっていうと、大ちゃんのファンがファンになったのって、色んな入り口があるとは思うけど、結局最後は彼の演技そのものに魅力を感じたからなんじゃないかなって事なんです。

大ちゃんだからこそできる「それ以上」の表現。
それは直接点数には反映されないのかも知れないけど、見る者の心を惹き付ける。
「フィギュアよく分からないけどこの演技をもう一度見たい、この人の演技をもっと見たい、こんな演技ができる人を応援したい」と思わせられる。

フィギュアの試合やショーの放送をこまめにチェックする人よりも、ニュースやワイドショーで結果を見る人の方が多いから、それらの報道で扱いの良い選手に好意を持つ人は少なくないと思います。
でもそうやって外野の報道に惹かれてファンになった人は、メディアが別の「スター」を生み出せば容易にそちらへ流れて行くんじゃないかなとも思うんですよね。
でも、実際に演技を見て、演技に惹かれてファンになった人はそう簡単には離れない。

正直私自身、同じ大ちゃんファンでありながら、試合やショーの会場での彼の人気にびっくりする事がありますが、皆彼の演技そのものに惹かれているからこそ、生の演技を少しでも見ようと集まって来るのかなーと思ってます。
(人柄の良さももちろんあるけど、まず演技を見て興味を持たないと中々そこまで興味を持って調べないと思うので)

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試合というとどうしても得点、順位、ジャンプ(中でも4回転ジャンプ)の成否で語られますが、それだけではないもの、心をゆさぶる「それ以上」を見せる事ができる高橋大輔の力、それを存分に見せつけられた、そんな全日本でした。

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全日本について、もうひとつエントリーを書こうかなと思っています。
大ちゃんが負けたから、負け惜しみで書いていると思われてしまうかも知れません。
でもこういう視点で語る記事が意外となさそうなので、一つくらいはこういう記事もあっても良いかなと思いましたので、思い切って上げてみようかなと思ってます。

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拍手コメントのお返事

□2012/12/23 11:47
なおさんこんにちは。
全日本、結果はともかく堂々たる王者の滑りを見せてくれたと思います。
結果については色々思う所があるので別に記事を上げるつもりです。今迄何一つ無駄にして来なかった大ちゃんが、これも一つの糧としてくれることを祈るしかないですね。
衣装はまたちょっとマイナーチェンジして、完成形が見えて来ましたね♪最後に羽が落ちる所もドラマティックでしたが、点数引かれるのは勿体ないので、次はしっかり固定して貰いたいです(笑)。