成人を迎えられる皆さんおめでとうございます。
既に働いている人もいますし、大学生の人もいるでしょう。様々な立場と
思いで成人式を迎えらていると思います。
実は、私の次女の娘も今年成人式ですので、感慨も親としての感慨も一入です。
今日の形態の成人式は、終戦間もない1946年11月22日に埼玉県の現在の
蕨市(わらび市)で実施された「青年祭」がルーツとなっているそうです。
敗戦(1945年)により日本全体が虚脱の状態にあった当時、次の世代を担う
青年達に明るい希望を持たせ励ますため、当時の埼玉県蕨町青年団の
みなさんが青年祭を企画して小学校の校庭にテントを張って行ったのが
最初で、この「成年式」が全国に広まり現在の成人式となったそうです。
蕨市では現在も「成年式」と呼ばれています。
その後、国は「おとなになったことを自覚し、みずから生きぬこうとする青年を
祝いはげます」趣旨で翌年から1月15日を成人の日として制定しました。
それ以降、ほとんどの地方で成人式はこの日に行われるようになりました。
その後、1998年の祝日法改正(通称:ハッピーマンデー法)に従って2000年から
成人の日は1月第2月曜日となっています。
是非、皆さんにこうなって欲しいという思いを伝えたいと思います。
一つ目は、学ぶことの大切さを忘れないで下さい。今のあなたがあるのは、
学校の先生、両親、友達、読書、インターネットからいろんな知識得たことがベースに
なっていると思います。10年後、20年後、人間として成長するためには、視野を広げな
ければなりません。それは、学び続けるしかないのです。
私の経営者仲間でも毎日少しづつですが、読書をずっと続けている人は、知識の量と
考えの深さが違います。そしてよい仕事をしています。話していて視野が広く、人間的
魅力に溢れていて面白いのです。
そういう人には、人が集まります。人が集まると一人ではできなかった色んなことができる
ようになります。
今は、インターネットで検索すれば相当な知識は得られると思います。
しかし、自分で考えなければ知識は本物の知識=知恵にはなりません。
世の中には、立派な大人がいっぱいいますから、できれば、人生の師のような人と早く
出会えるとよいですね。
二つ目は、どんな形であれ自立して欲しいと思います。
自立というのは、自分の飯の分は、自分で稼ぐということです。これで初めて
一人前です。これが出来なきゃ何をいっても社会で通用しません。そのためには、これで
飯を食うんだというものを早く見つけてほしいと思います。
職業に貴賎はありません。仕事というのは、人の役に立つから存在するわけですから。
私の記憶では、同じ年の人を一斉に行政が祝うのは、一生の内でも
成人式しかありません。こういうのを通過儀礼というのですが、
「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます」
という成人式の趣旨を大切にして頂きたいと思います。
成人式を迎える皆さん、おめでとうございます。
浅野 真