⭐️⭐️浅野まことのここだけの話⭐️⭐️

浅野まことがここだだけの話をブログで大公開!!

2016年グローバル経営学修士号(MBA)スクールランキング

2016年01月25日 | 医薬
「金融より起業」潮流に変化
英語圏のアジア勢伸びる
2016/1/25 5:00 日経朝刊

 金融街での高給よりも起業を――英フィナンシャル・タイムズ(FT)がまとめた
2016年グローバル経営学修士号(MBA)スクールランキングは、世界のビジネス界で
キャリアアップを目指す人々の志向の変化を映している。より実践的で費用対効果の高い
教育の提供が大切になってきた。世界に水をあけられている日本のMBAスクールにも、
学生の国際化対応など自己変革が求められそうだ。



 エリート校での経営学修士号(MBA)は従来、大企業の役員、ウォールストリート
やロンドンのシティーといった金融街で高給取りになる近道だった。それが変わろうと
している。
 この10年間で金融業界の人気は落ち、2000年代に20歳を迎えた「ミレニアル世代」
の若者たちのキャリア願望も変わった。多くのMBA取得者はかつてのように投資銀行
に向かうのではなく、技術系の会社や起業を目指している。
 就職先が細分化し、高額ボーナスの金融界が魅力を失うなか、ビジネススクールは高
い学費をこのまま維持できるのか。
 多くの学生はMBA修了時に10万ドル(約1180万円)の借金を抱えている。
米コロンビア・ビジネス・スクールのグレン・ハバード学長は「新しいサービスを提供
しなければ従来のように学費を上げることは出来なくなるだろう」と語る。
 トップ集団とその他の学校のレベル格差も大きくなっている。米シカゴ大ブース・
ビジネススクールのステイシー・コール副学長は、トップ集団に含まれるのは「20校強」
と指摘する。
 そのトップ校も授業料に見合うだけの魅力のアピールに、他校との違いを打ち出そう
としている。首位のINSEADは1959年フランスのフォンテーヌブローで開学、
2000年にシンガポール・キャンパスをオープンした。その売りは「真のグローバル経験」
で、在学生は毎年フランス、シンガポールなど複数のキャンパスで学び、国際感覚を
身につける。
 スイスのIMDは、就職先として人気のある大手企業と組み、求人内容に沿った
カリキュラムで人材を育成する。仏HECもこのほど、企業からの意見を踏まえて
カリキュラムを刷新した。バーナード・ガレット副学長は「教授陣が不可欠と信じ
ていた教育内容が、実は企業の要請に合わないことに気づいた」と語る。
 アジア勢では13校がランク入りした。そのうち7校が前年より順位を上げ、中国
人民大商学院が初登場。インド経営大学院アーメダバード校は26位から24位に、
シンガポールのナンヤン・ビジネス・スクールが40位から29位に、インド経営大学院
バンガロール校は82位から62位に上がるなど、英語圏の学校の伸びが目立った。
 ただ、OBらに「母校以外から採用するなら、どの学校から雇うか」と聞き、
評判をランキングしたところ、香港科技大商学院が37位(調査全体では14位)、
中欧国際工商学院が35位(同17位)と伸び悩んだ。グローバルなブランド力を
どう高めるかがアジア勢の課題だ。
 学生の負担軽減に、各校は奨学金制度も拡充している。先行するハーバード、
スタンフォードは50%の学生が学資援助を受けている。
 INSEADは1年コースでMBAを提供する学校としても初めて1位となった。
同校の12年卒組が、修了後3年間に得た平均年間収入は約16万7千ドルで、
MBA取得前と比べほぼ倍増。通常2年コースでトップ5を構成するハーバード、
ロンドン、ウォートン、スタンフォードのMBA取得者もおおよそ同レベルの給与
を得ていた。
 しかし、バリュー・フォー・マネー(金額に見合う価値)で測れば、INSEAD
がトップ10に入ったのに対し、その他4校は最も投資効率が悪い(学費が高い)
分類に入った。「費用対効果」の高いMBAの評価が高まった。
 調査方法 英フィナンシャル・タイムズが毎年発表している、経営学修士号(MBA)
が取得できるコースを持つ世界のビジネススクールのランキング。2016年版は157校
を調査。学校だけでなく、9800人の卒業生も対象にした。
 調査項目は、修了後3年でのキャリアや、平均年収(国際通貨基金の購買力平価
レートを用いて米ドル換算など調整)、MBA取得前と比較した給与の上昇率、
現在の給与と授業料など諸費用(コース参加中の所得ロスを含む)を比較した
「費用対効果」のほか、学生の国籍の多様性や女性比率など20項目で、項目ごとに
重み付けしたうえでランキングを作成している。
 FTの特集記事を翻訳・要約した上で、補足取材をして構成しました。

理化学研究所 再生医療用の細胞、iPS介さず変化

2016年01月25日 | 医薬
理化学研究所 再生医療用の細胞、iPS介さず変化
2016/1/25 3:30 日経朝刊

 ■理化学研究所 林崎良英プログラムディレクターらは英国やシンガポールの研究機関などと共同で、再生医療に使う細胞をiPS細胞を介さずに作る際に必要な遺伝子を予測する手法を開発した。173種類の細胞について、狙った細胞に直接変化させることができるという。
 遺伝子を与えてある細胞を別な細胞に変化させる手法は「ダイレクトリプログラミング」と呼ばれ、再生医療などへの応用が期待されている。研究チームは遺伝子の制御に関係しているDNAの部位を網羅的に調べ、DNAの変化した部位がどんな組み合わせのときにダイレクトリプログラミングが起きるか、様々なパターンを割り出した。
 この方法を使って、皮膚の線維芽細胞を血管の内皮細胞に変化させる遺伝子を予測して試したところ、狙った通りの細胞ができた。心臓や肝臓の細胞についても必要な遺伝子を見積もったところ、先行する研究の結果と一致した。

未来技術2020(4)がん・認知症超早期診断 血液検査で兆候を把握

2016年01月25日 | 医薬
未来技術2020(4)がん・認知症超早期診断
血液検査で兆候を把握
2016/1/25 3:30 日経朝刊

 少量の血液を調べることでがんを超早期に発見し、アルツハイマー病を発症前に診断する――。こんな新技術の登場が間近だ。定期健診や人間ドックで初期のがんや認知症の兆候をとらえ、早期治療や発症予防で先手を打つことが可能になる。



がん早期診断でマイクロRNAの検出に使うDNAチップ=東レ提供

 「乳がんや大腸がんなど約10種類のがんで血液から早期・確実に診断できるメドがたった。近く体外診断の臨床試験を始める」。国立がん研究センターの落谷孝広・分子細胞治療研究分野主任分野長は確かな手応えを感じている。
 落谷氏がリーダーを務める日本医療研究開発機構(AMED)の「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発プロジェクト」の成果が見えてきた。体液検査でがんを調べる方法としては、がん細胞が作り出す特殊なたんぱく質などが「腫瘍マーカー」として使われている。だがこれらはがんがある程度進行しないと検出できないため、早期診断には向かず、精度も十分ではない。
 プロジェクトでは、マイクロRNA(リボ核酸)という物質をマーカーとして使う。がん細胞はエクソソームと呼ばれる微小カプセルにマイクロRNAを入れて細胞外に分泌している。落谷氏は「がん細胞は自らの生き残りのためマイクロRNAを積極的に放出している。その血中の増減パターンを見ることでがんの存在や種類、進行の度合いが分かる」と説明する。
 これまでに約2万の血液サンプルを分析、乳がんや大腸がんのほか胆道、膵臓(すいぞう)、食道、肝臓などのがんで、対応するマイクロRNAの増減パターンの特徴を絞り込んだ。
 乳がんの場合、現行のエックス線撮影検査で見つかる初期のがんを98%の精度で発見できるという。DNAチップで多くのがんを一度に調べる技術を活用。臨床試験(治験)などの手続きを経て最初は人間ドック、次いで一般の健診に使えるよう普及に乗り出す。
 一方、まだ有効な治療法がないアルツハイマー病でも、早期診断のニーズは大きい。この病気は原因物質であるたんぱく質アミロイドβが脳内に蓄積し始めて発症に至るまでの期間が20年以上と長い。その間に生活習慣を見直すことで、発症を遅らせたり、症状を軽減したりできるとされる。
 現在は陽電子放射断層撮影装置(PET)でアミロイドβの蓄積度合いを調べる方法がある。だが計測に長い時間がかかる上、費用も1回20万円以上と高額だ。
 理化学研究所脳科学総合研究センターの西道隆臣シニアチームリーダーらは放射線医学総合研究所と共同で、血液検査でアミロイドβの蓄積を診断する手法の開発を進めている。診断マーカーとなるたんぱく質をほぼ絞り込んだ。「年内にも人間の血液で確認をしたうえで、実用化の手続きを進めたい」という。
 がんと同様に体液での早期診断は今後開発する認知症治療薬の効果を調べることにも役に立つ。西道氏は「アルツハイマー病の発症を予防する機能性食品の開発にも活用してもらえるだろう」と語る。早期診断と発症予防を組み合わせた戦略を立てようとしている。

認知症、「脳のごみ」除き予防 検査装置や治療薬 開発進む

2016年01月24日 | 認知症
認知症、「脳のごみ」除き予防
検査装置や治療薬 開発進む
2016/1/24 3:30 日経朝刊

 認知症患者は現在、462万人に上る。高齢化とともに増え続け、2025年には730万人に達すると推計されている。特に根本治療がないアルツハイマー病の比率が増えており、対応が急務だ。病気の原因となるたんぱく質の「ごみ」が脳にたまり始めるのをいち早く捉え、発症予防や治療につなげようとの試みが動き出した。



 アルツハイマー病患者の脳には、2つの異常が起きている。アミロイドβというたんぱく質が沈着してできる「老人斑」と、タウというたんぱく質が絡み合った糸くずのような「神経原線維変化」だ。
 アミロイドもタウも、いわばたんぱく質のごみ。これらのごみが脳に蓄積して神経細胞を死滅させ、脳が萎縮して認知症になるのがアルツハイマー病だ。
 今のところ、脳にたんぱく質のごみが蓄積するのを抑える手段はなく、根本的な治療はできない。「いかにごみを除去するかが、現状を打破するカギになる」と放射線医学総合研究所の樋口真人チームリーダーは話す。
 アミロイドとタウのどちらがより根本的な原因かは、これまで何度か議論になってきた。近年、アミロイドが最初の引き金となるという「アミロイド仮説」が有力となり、アミロイドを標的にした治療薬の開発が進んできた。2000年以降、免疫反応を利用してアミロイドを除去するワクチンなど15種類以上の候補薬の臨床試験が世界中で実施された。
 ところが半数が開発を中止。承認に至った薬はない。ワクチンを打った人の脳を調べたところ、アミロイドは消えていたが記憶障害は改善しなかった。「タウはたまったままだった。それでタウの方が重要との見方が強まってきた」と樋口リーダーは言う。
 たんぱく質のごみは、実は認知症を発症する20年近く前からたまり始めるといわれる。同研究所の須原哲也プログラムリーダーは、「初期のがんで症状が出ないように、アルツハイマー病も最初は脳の一部にごみがたまるだけで症状は出ない。たまる領域が広がると発症する」と話す。「がんと違うのは、無症状の期間がやたらに長いこと」
 脳にたまり始めたアミロイドやタウを検出できれば、無症状のうちに治療を開始し、進行を遅らせて発症を防ぐことが可能になるかもしれない。発症してしまった人に対する治療法の開発にもつながる。
 そのための武器になると注目されているのが、がんなどの検査に使われる陽電子放射断層撮影装置(PET)だ。患者に特殊な薬剤を注射し、薬剤を取り込んだ細胞などから放出される放射線を画像化する。
 放医研は新たにタウに結合する薬剤を開発。これとアミロイドを検出する従来の薬剤を用いて、記憶障害がない正常な高齢者とアルツハイマー病患者の脳を調べた。すると意外なことに、脳の中の海馬という部位にタウがたまり始めている正常な高齢者が見つかった。アミロイドはたまっていなかった。
 海馬は記憶に深くかかわる。この人の認知機能は正常だったが、記憶を検査したところ、タウがたまっていない人に比べて劣っている傾向があった。
 まずタウが海馬にたまり、その後アミロイドが脳にたまり始めると、タウが大脳辺縁系に広がる。より高度な脳の機能をつかさどる大脳新皮質へと拡大すると、認知症になると考えられる。
 放医研はこのほど、海馬に蓄積するタウを高感度で検出できるヘルメット型のPETを試作した。横になって測定する従来のPETよりも検出器と頭の距離が近く、感度が3倍高い。あごにも検出器を置くことで、海馬の検出感度を高めた。タウがたまり始めたポイントを正確に捉える。
 将来は「海馬にタウがたまり始めたときから、発症するまでのどこかの時点で治療を始める」と須原リーダーは話す。
 タウを標的にした治療薬の開発も進んでいる。米国のベンチャー企業などがタウの蓄積を防ぐワクチンの開発を進めている。日本では国立長寿医療研究センターの高島明彦部長らが、タウが多数結合し、繊維状の神経原線維変化になるのを防ぐ物質を見つけた。治療薬になると期待され、「今後、臨床試験に移る計画」(高島部長)という。
 無症状のうちから検査し、早めの対応でタウの蓄積を抑える。この戦略で神経細胞死を防ぐことができれば、アルツハイマー病の根本治療が可能になるだろう。
(西山彰彦)

分かりやすい水素水の期待される効果

2016年01月24日 | MAトラスト

好評を頂いておりますスティック型水素水製造機ですが、
水素のどこが体によいのか説明して欲しいと要望がありましたので
下記に纏めてみました。

水素水は、水素分子(水素ガス)を含む水のことです。人体の中で水素は、
酸素、炭素に次いで三番目に存在度が大きい元素で、遺伝子の本体に
必要不可欠な元素でもあります。
以下に、その水素を多く含んだ水素水の働きを説明いたします。

➀アンチエイジング
女性が気になるシミやシワ、お肌の不調も、悪い活性酸素の仕業です。
最近は女性誌などでも、水素水や水素を生活に取り入れる特集が大人気ですが、
水素水で元気なミトコンドリアを増やし「細胞からキレイ」になる。これが
最新のアンチエイジングの常識です。

②腸内環境を整える
水素水を体内で吸収する事で細胞が潤い、腸内に溜まった便も正常に
なっていきます。水素水を飲んで便通が良くなったという声を多く頂いていますが、
この働きによるものです。また、便の臭くなったという声も多く頂いています。

③血液がサラサラになる
活性酸素が体中で増えていくと血液がドロドロになっていきます。水素が
活性酸素を除去することで血液がサラサラになっていきます。血液がサラサラ
になるので心筋梗塞や脳梗塞の予防にも有効だとされています。

④ダイエットにも有効
血液がサラサラになることで血行が促進され、代謝が活発になりダイエットに
有効です。また、便通も良くなるので便秘が解消され女性にはダイエット以外
にも良い効果を得られます。

⑤記憶力アップ
脳の老化も活性酸素が関与していると考えられ、活性酸素を取り除く水素は
記憶力低下、認知症などの予防になると考えられています。マウス実験では、
普通の水を飲むマウスと水素水を飲むマウスで記憶力の差がはっきり出ています。
また、神経幹細胞の増殖能力も良い結果も出ています。

⑥美容効果
シミ、ソバカス、シワの原因は加齢もありますが、活性酸素がメラニン色素を
酸化させ、肌に残してしまうことの方が大きな要因だとされています。また、
活性酸素は、肌のコラーゲンを分断するためシワになるとされています。
肌に悪いとされる活性酸素は細胞を攻撃して肌が傷んでしまうのです。
活性酸素を除去するには生活習慣を改めるのが一番ですが、水素水を摂取すると
良いと言われています。

⑦医療への応用
水素水を飲むことで、高血圧、花粉症、アトピー、糖尿病等の症状が改善したと
いう報告がなされています。現在、多くの医療機関、研究機関で研究がなされており、
データの蓄積と今後の医療へ応用が期待されています。


以上の7つが水素水の主な働きです。

水素水の注意点
水素はとても分子が細かいので、すぐに抜けてしまうのが難点です。
水素を閉じ込めておけるとされるアルミパウチ式のものの中には、水素がほとんど
残っていないものも弊社の実験で分かっていますので、水素をその場で
発生させるタイプのものをお勧めします。
(ペットボトルは水素が通り抜けてしまいますのでご注意下さい。)

どの水素水がベスト?
水素水を作るのには3つの方法があります。以下にメリット・デメリットを
まとめました。pure hydrogen water makerは、電気分解方式ですが、
デメリットを克服した商品です。


1. 電気分解
H2O(水)に電気を通すことにより、陰極側に水素を発生させ、
陽極側に酸素を発生させる。この陰極側に出来上がった水が水素豊富水となる。
メリット:
・即時に高濃度な水素水を作る事が出来る。
・携帯型タイプのものは、持ち運びに便利。
デメリット:
・本体機器、定期的なカートリッジ交換など、高価な事が多い。
・固定式のものは持ち運びができない。

pure hydrogen water makerは上記のデメリットを全て克服!!

2.化学反応
原材料である特殊加工を施した金属マグネシウムが水と接触すること
により常時分子水素を発生する仕組み。スティックをペットボトル等
の容器の中に常に入れて使用。
メリット:
・水素発生源を水中に入れているので、どこでも水素水を飲む事が出来る。
・携帯性に優れている。
デメリット:
・化学反応で水素を発生させるのに、水素量が上がるまで時間がかかる
(2時間以上推奨)
・水素が出なくなるとスティックを購入しなおす必要がある。

3.水素ガス
ミネラルウォーター等に水素ガスをバブリング充填し、アルミパウチ容器や
ペットボトル、アルミ缶に詰めたタイプ。
メリット:
・キャップを開ければすぐ水素水が飲める。
・持ち運ぶことができる。
デメリット
・工場で水中に水素ガスを入れた瞬間から水素は抜け続ける。
・構造上、飲み口は本体とキャップの2つの部品から出来上がっているため、
たとえ未開封であってもその隙間から抜け続ける。
・100ml当たりの単価が100円を超えるものが多く飲み続けるのは、
コストが高い。






日経レバ、個人の買い活発

2016年01月23日 | 株式市場
日経レバ、個人の買い活発
投資口数4割増、情報開示強化へ
2016/1/23 3:30 日経朝刊

 日本株の乱高下が続くなか、日経平均株価の2倍の値動きを目指して
運用する日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(日経レバ)
の人気が高まっている。日経平均が急伸した22日も大商いとなった。
投資口数(株数に相当)は年初来で4割増え、過去最大規模に膨らんで
いる。人気化に対応して、運用する野村アセットマネジメントは2月から
情報開示を強化する方針だ。



 日経レバは上場投資信託(ETF)の一種で、売買の大半は個人投資家
が占める。下落時に買いを入れるなど個人の「逆張り」志向を象徴する商品
でもある。22日もこうした傾向は続き、SBI証券の売買では154億円の
売り越しとなった。売買代金は3174億円と、東証1部で首位だったトヨタ
自動車の3.4倍に上った。
 今年に入ってからの乱高下で値動きの大きい日経レバに短期志向の個人
の資金が集まり、需要に応じて新規発行する投資口数は19日申し込み時点
で6788万口と過去最高を更新した。
 人気の高まりをうけ、運用元の野村アセットマネジメントは日経レバを
含むレバレッジ型ETF6本について「理論価格」の開示を始める。
東京証券取引所のホームページなどを通じて2月1日から情報を提供する。
 現状、ETFについては、取引所で売買される市場価格と、保有資産を
もとに1日1回算出する基準価格が公表されている。新たに、保有資産で
ある先物価格の変化をリアルタイムで反映した理論価格を開示する。
 昨秋には、市場価格が理論値から大きく乖離して割高になるケースが
あった。今後は投資家は両者を比較して割高・割安を判断できる。野村
アセットマネジメントの花畑智久シニア・マネージャーは、「情報開示の
大切さを痛感しており、今後も強化していく」としている。




不振ワタミ、提携に活路 神明の出資受け入れ発表 

2016年01月23日 | 企業研究
不振ワタミ、提携に活路
神明の出資受け入れ発表 家族向け外食店を共同開発
2016/1/23 3:30 日経朝刊

 居酒屋大手のワタミは22日、コメ卸最大手の神明ホールディング(HD、神戸市)と資本業務提携すると発表した。2月8日付でワタミが保有する自社株の一部を神明HDに14億円で売却する。神明HDの出資比率は4.19%で、ワタミ本体を除き第4位株主となる。神明HDと組み家族向け外食店の開発や食事宅配のてこ入れを進め、経営立て直しを目指す。

 22日午後、東京都内で開いた記者会見でワタミの清水邦晃社長は「事業強化には、さまざまな企業と組むことが必要だ」と強調。神明HDの藤尾益雄社長は、ワタミの海外店舗網を活用した国産のブランド米の出荷拡大などへの意欲を示した。2社は近く検討委員会を設立し、具体的な連携策を詰める。
 ワタミは家族客が多い元気寿司を傘下に持つ神明HDとの提携で、年内に家族向けの居酒屋以外の新ブランドなどを開発する。すでにワタミは第2位株主のサントリー酒類と居酒屋の新ブランドを共同開発するなど、資本関係を生かしたブランド開発を進めている。株式の売却資金を活用して居酒屋の改装も進める。
 一方、神明HDはコメの年間供給量が50万トン超と国内最大手だが、家庭でのコメ消費量の減少を踏まえて外食・中食業界へ接近している。2015年6月には回転ずし大手の元気寿司を子会社化した。
 今回のワタミとの提携では、居酒屋や食事宅配の弁当向けにブランド米を安定供給したり、炊飯済みのパックご飯などを売り込んだりしたい考え。
 居酒屋事業の不振でワタミは昨年12月、介護事業を損保ジャパン日本興亜ホールディングスに210億円で売却。16年3月期に130億円の最終利益(15年3月期は128億円の赤字)と黒字転換を見込む。ただ、外食は15年4~12月期の既存店売上高が7%減と苦戦している。

サウジ、強硬な「盟主」に サルマン国王即位1年 周辺国と緊張 原油安が打撃

2016年01月23日 | 国際政治
サウジ、強硬な「盟主」に
サルマン国王即位1年 周辺国と緊張 原油安が打撃
2016/1/23 3:30 日経朝刊

 【リヤド=久門武史】サウジアラビアのサルマン国王(80)が即位して23日で1年になる。この間に隣国イエメンに軍事介入し、対立するイランとは断交した。原油市場では自らのシェアを守るために高水準の生産を続け、結果的に原油安と財政難に苦しんでいる。「中東の盟主」に何が起きているのか。現地で探った。


リヤド市内の随所にあるサルマン国王の肖像写真



 首都リヤドの巨大な商業施設は、午後10時を回ってからが最も活気づく。原油高だった2年前と変わらず、豊かな国民が高級ブランド店で消費を楽しんでいる。しかし、歳入の大半を原油に頼るサウジ経済の変調は、隠しようがない。
 「サウジ側から説明もなく突然止まった契約交渉がある」。日系進出企業の幹部は語る。渋滞解消の切り札として、2018年の完成をうたい建設中の都市鉄道「リヤド・メトロ」は、ひっそりと計画が縮小された。
 サウジは16年予算で10兆円以上の財政赤字を見込み「緊縮」にカジを切った。補助金削減に踏み切り、15年末に燃料や電気料金が一斉に値上がりした。ガソリンは50~67%上がった。
 同国の大手投資銀行ジャドワ・インベストメントのチーフエコノミスト、ファハド・アルトゥルキ氏は「製造業や運輸業、建設業への打撃は大きい」と指摘する。国際通貨基金(IMF)は19日、サウジの16年の経済成長率を下方修正し、過去14年で最低の1.2%と予測した。原油安の影響は広がっている。
 ガソリンを含む光熱費への手厚い補助金には、国政選挙がない国民の不満の芽を摘む面がある。そこにメスを入れるという歴代国王にも難しかった改革を断行したのが、ムハンマド副皇太子(30)だ。経済政策の意思決定機関のトップであり、国防相も兼務。保守的なサウジで経済改革を目指す一方、15年3月に踏み切ったイエメンへの軍事介入を主導している。
 父の国王が即位直後に抜てきし、この1年で軍事から経済、石油政策まで急速に権限を集めた。15年末にはイスラム圏諸国でつくる対テロの「軍事連合」を発表。内相のムハンマド皇太子(56)が担うはずのテロ対策にまで手を広げた。
 イランでサウジ大使館が襲撃された直後の今月3日、サウジはイランと断交した。中東の緊迫を一気に高めた決定に、国王や副皇太子の意思が働いたのは間違いない。
 イランは緊張緩和をアピールするが、サウジは批判を緩めようとしない。「聞く耳を持たないサウジ」を印象づけるのがイランの狙いだとすれば、サウジは術中にはまる可能性がある。
 「穏健路線のアブドラ前国王だったら、こうはならなかった」。サルマン体制によるイエメン介入やイランとの断交について、こんな声が外交関係者の間では多い。核問題の決着で経済制裁を解かれたイランは自信を深める。同国のザリフ外相は皮肉った。「サウジはパニックに陥っている」
 19日、リヤドを訪問した中国の習近平国家主席を、サルマン国王は異例の厚遇で迎えた。サウジ伝統の剣舞に習氏を呼び入れ、並んで剣を振りかざす姿まで写真に撮らせた。
 かつて蜜月だった同盟国の米国は核問題でイランに接近し、サウジとの間にはすきま風が吹く。中国との急速な接近は、強気を貫くサウジの不満と不安を映している。

市場波乱の深層(上)4兆元と4兆ドルの副作用

2016年01月23日 | 経済
市場波乱の深層(上)4兆元と4兆ドルの副作用
米中の「劇薬」、世界を翻弄
2016/1/23 3:30 日経朝刊

 年初から大波乱に見舞われた世界の金融資本市場。日本の株式相場は22日に急反発したが、不安は収まっていない。米国の利上げを起点に、中国経済の減速と原油安が共振する波乱の構造は根が深い。



 「人民元が消えた」。1月12日昼前、香港の銀行のディーリングルームで悲鳴があがった。元売りを仕掛ける投機筋に業を煮やした中国当局が大規模な元買い介入を実施。金融市場に出回る元は瞬く間に蒸発し、元の香港銀行間取引金利(翌日物)は過去最高の66.8%に急上昇した。香港発の元安を当局がひとまず力ずくで押さえ込んだ。
 だが元離れの奔流はとまらない。より深刻なのは実需の動きだ。

「過剰設備」生む
 3億5000万ドル(約410億円)のドル建て社債を投資家から買い戻します――。福建省の不動産会社、中駿置業控股は6日、社債を前倒しで償還すると発表した。急激な元安はドル建て債務の負担を重くする。前倒し償還は中国東方航空も表明。春秋航空なども検討に入った。
 ドル建て社債を償還するには投資家に渡すドルを調達するために手持ちの元を売る必要がある。必要な輸入代金を早めに確保するための元売りも増えている。「投機と違って実需は規制しにくい」(BNPパリバ証券の河野龍太郎氏)
 問題を複雑にしたのは2008年に打ち出した4兆元(当時の為替レートで50兆円超)の経済対策だ。米金融危機による世界経済の底割れを防いだ一方、労働人口の減少などで潜在成長率が低下するなか投入された大規模な財政資金は、過剰な設備と債務をもたらした。中国の15年の実質国内総生産(GDP)成長率は6.9%と25年ぶりの低水準に沈み、マネーは中国から逃げだそうとしている。
債務膨張を助長
 かたや太平洋をはさんだ米国には投資マネーが押し寄せる。米利上げでドルの投資魅力が高まり、リーマン・ショック後の金融緩和で世界にばらまいた4兆ドル(約470兆円)の資金が戻り始めているのだ。
 「世界の債務は07年からの7年間で57兆ドル(約6700兆円)増加した」。米コンサル大手マッキンゼー&カンパニーはこう分析する。米国発の大量の緩和マネーは世界中の金利を押し下げ、各国の政府や企業の債務が膨張するのを助長した。中国経済が過剰債務を抱える一因になるなど罪作りな存在でもあった。
 「政策当局者はより悲観的なシナリオに備えなくてはならない」。サマーズ元米財務長官は警鐘を鳴らす。米利上げは1994年のメキシコ、97年からはアジア、98年にはロシアと、通貨危機のきっかけを繰り返しつくってきた。
 その歴史といまが違うのは、市場との対話に不慣れな国家資本主義の中国が絡まり合っていることだ。米国の約3分の2の経済規模という大きさと、手荒い為替介入や朝令暮改の市場対応策が、混乱をさらに深めている。かつてのような政策協調も難しい。
 リーマン危機後に「4兆元と4兆ドル」という史上最大規模のカンフル剤を打った世界経済。政府も市場もその後始末に立ちすくんでいる。
(石川潤、NQN香港=森安圭一郎)

日経平均941円高 日欧の追加緩和に期待

2016年01月23日 | 経済
日経平均941円高
日欧の追加緩和に期待
2016/1/23 3:30 日経朝刊

 22日の東京株式市場では、欧州中央銀行(ECB)などによる追加金融緩和への期待から日経平均株価が急反発。終値は前日比941円高い1万6958円だった。前日の原油先物相場が下げ止まって欧米株が上昇した流れを引き継いだ。外国為替相場も1ドル=118円と円安方向に振れた。日経平均の上げ幅は、中国懸念で相場が乱高下した昨年9月9日(1343円高)以来の大きさだった。(関連記事総合1面に)
 ECBのドラギ総裁は21日、3月の追加緩和の可能性を示唆。さらに日銀が緩和に動くのではないかとの見方も浮上し、冷え込んでいた市場心理を好転させた。「買い戻しが膨らみ、国内外の機関投資家から新規の買いも入った」(野村証券の柏原悟志氏)という。