2001年1月8日(月)
サム・クック「ザ・マン・アンド・ヒズ・ミュージック」(RCA)
「ソウルを発明した男」という4枚組ボックス・セットが好セールスの、不世出のR&Bシンガー、サム・クック。tbのホトケさんが好んでレパートリーにとりあげているシンガーでもある。
かくいう筆者も、昔、サムの「ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」をバンドのレパートリーに取り入れていたという前歴がある。実に懐かしい。
もはや生前の彼を知るひとも少数派になりつつあるが、いってみれば、現在隆盛を極めるクラブ・ミュージックも、彼なくしては生まれえなかったかも知れない。
ぜひクラバーな連中にも聴いてほしい。で、彼をはじめて聴くというひとには最適のベストアルバムが、この「ザ・マン・アンド・ヒズ・ミュージック」である。
ホトケさんお気に入りの初期ヒット「アイル・カム・ラニン・バック・トゥ・ユー」をはじめとして「ユー・センド・ミー」「チェイン・ギャング」「キューピッドあの子をねらえ」等のスマッシュ・ヒットはほぼ網羅されており、またゴスペル時代のレコーディングも含まれている。
声よし、曲よし、ルックスよし、ソフトなクルーナー唱法にもたけた文句なしのスター、サム・クックのハズレなしの全28曲が楽しめる。おトクでっせ。