NEST OF BLUESMANIA

ミュージシャンMACが書く音楽ブログ「NEST OF BLUESMANIA」です。

音盤日誌「一日一枚」#17 オーティス・レディング「ジ・アルティメイト・オーティス・レディング」(Warner)

2021-11-28 05:01:00 | Weblog
2001年2月18日(日)



オーティス・レディング「ジ・アルティメイト・オーティス・レディング」(Warner)

先週、MG'Sを取り上げたが、彼らと同時期に一世を風靡したのが、この天才ソウル・シンガー、オーティスである。

彼がプロのレコード歌手として活躍した時期は、62年10月から67年12月事故死するまでのわずか5年あまり。実に短い。

しかし、その間に発表した作品は、直接間接に多くのアーティストに影響を与え続けている。

たとえば、スリー・ドッグ・ナイト。アイク&ティナ。そしていうまでもなく、ブルース・ブラザーズ。

日本にも彼の影響を抜きには語れないアーティストが多い。

ゴールデン・カップスしかり、柳ジョージしかり、RCサクセションしかり。

現在も、彼のトップ・ソウル・シンガーとしての座はゆらいでいない。

そんなオーティスの5年間の名曲を一枚にまとめたのが、このCDだ。

最大のヒット「ドック・オブ・ザ・ベイ」(皮肉なことに、死の直後リリースされた)をはじめとするナンバーが20曲。

おなじみの「リスペクト」「愛しすぎて」「トライ・ア・リトル・テンダーネス」「おまえを離さない」といった曲で、気合い十分の熱唱が聴ける。

アップテンポのジャンプ・ナンバーよし。ディープなスロー・バラードこれまたよし。

ストーンズの「サティスファクション」、先達サム・クックの「シェイク」、さらにはローウェル・フルスン67年のラップ・ナンバー「トランプ」もカバーしている。

いずれも、彼ならではのホットな味わいのある、名カバーだ。

デビュー以来つきあいのあるMG'Sやメンフィス・ホーンの好サポートも光っている。

ホーン・アレンジも実にカッコいい。

こういうCDがいつもかかっているようなバーで、バーボン&ソーダでも飲みたいもんだ、まったく。

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