2001年2月11日(日)
ノーバディ「ノーバディ・プレゼンツ・ザ・マージー・ビート・メドレー」(TDKコア)
19年のキャリア(矢沢バックの時代も含めれば、25年以上)をほこる超ベテラン・ユニット、ノーバディ。
いわゆる「宅録」の元祖といえる彼らの、18年前のレコーディングである。
もともとこのメドレーは、ライブでのみ演奏していたところ、ファンの強い要望により、まずAB両面を使ったシングルとしてリリースされ、さらに通しで聴きたいというリクエストもあって、ファーストアルバムからの4曲を合わせて、ミニアルバムとしてカセット化されたという、いわくつきの曲である。
なぜ、この曲をひさびさに聴く気になったかというと、tbが先月30日のライブで、スペンサー・デイヴィス・グループの「Gimme Some Lovin'」をカバーしていたのを聴いた、というのがきっかけなんである。
このメドレーでも、「Gimme~」はトップで登場する(ただし、イントロの演奏部分のみ)。
以下、「All Day And All Of The Night」(キンクス、「パク殿」のネタでもある)、「You Really Got Me」(同)、「Love Portion No.9」(サーチャーズ)、「I Love You」(ゾンビーズ、GSカーナビーツのカバーで日本でもおなじみ)、「Tell Her No」(同)、「Bus Stop」(ホリーズ、平浩二のは同名異曲)等々、おなじみのマージー・ビートのヒット曲がずらりと続くのである。
きりがないので、あとはめぼしいところだけ拾うと、「Hippy Hippy Shake」(ザ・スウィンギング・ブルージーンズ、キャロルもやっていたなあ)、「A World Without Love」(邦題「愛なき世界」、ピーター&ゴードン)、「Because」(デイヴ・クラーク・ファイブ)、「Don't Let Me Be Misunderstood」(邦題「悲しき願い」、ジ・アニマルズ)、「Satisfaction」(ローリング・ストーンズ)、そして「Please Please Me」(ビートルズ)といったところ。
実に21曲もが、一気にメドレーで楽しめるという豪華版企画なのだ。ビートルズ、ストーンズまで使っているから、版権使用料だけでも大変な金額だったろうな。大赤字じゃ(笑)。
ノーバディの「打ち込み」による演奏は、今聴いても実にカッコよい。
ほんと、ススんでいたよなあ、彼らのセンス。
ただ悲しむべきは、このシングル&カセット、その後CD化されていないため(出せば出すほど赤字になる)、新品では、ほとんど入手できない状態にあるということだ。
中古レコード店をまめに回って、探すしか手がないようだ。
でも、一聴、いや十聴くらいの価値は絶対ある。懐かしモノ好きの人なら、狂喜することうけあい。。
ぜひ、中古ショップを回って、ゲットしてほしい。