北海道の朝夕は涼しくさわやかだったはずだが、今年は蒸し暑い夜が続いている。
このところ、気候だけでなく、世の中もどこかおかしい。
新聞、テレビを見ていると、どこの国の話だろうと疑いたくなるような記事が相次いでいる。
「消えた高齢者」70人以上毎日増えている。
「消えた年金」でなく人まで消えている。
今までは親が行方不明になったら大騒ぎするはずであった。
ところが、「数年前に出て行った」、「数十年間会っていない」まったく他人事である。
それぞれに、さまざまな理由があるようだが、普通の家族では考えられない。
自治体、警察、町内会、民生委員にも住民票や家族名簿もある。
所在、存命などは届出がない限り確認の仕様がないということだろう。
町内会にも加入しない人が増え、葬儀も葬儀社に任せて遺体も火葬場直通という。
お隣様には無関心で地域にかかわりを持ちたくない人が増えている。
同じ夕刊に「児童虐待最悪187人被害」と載っている。
大阪の二人の幼児が遺体で発見された事件は、「ママー、ママー」と叫ぶ声が漏れていても誰も助けようとしなかった。
子供たちの命は地域でも守ってあげないと、数々の事件を見るといつも対応が遅すぎる。
大人にになれない親に育てられた子供たちは悲惨だ。
小泉、竹中時代に何でも「自己責任」といわれ、それ以来、個人中心の隣近所助け合いは薄れてしまった。
これが、政治の貧困による今の日本の格差社会の実態である。