10日◇京セラドーム大阪
日本ハム3-4オリックス
好投有原4度目も報われず
今季7勝9敗の日本ハムは必勝を期して先発した有原7回無失点と好投。打線も2回中島の内野安打で先制、6回、ビヤヌエバの移籍後初本塁打で2点を追加した。
7回まで3-0と勝利への道筋を進んで8回、セットアッパー宮西を送ったが、1死二、三塁のピンチを背負いビヤヌエバの失策で1点を返された。
なおも一、三塁のピンチが続いたが、1番大城のレフト前のライナーを近藤の好プレーでこれを阻み二塁に送球しダブルプレーでその後の失点を食い止めた。
しかし、勝利の女神はハムには振り向いていなかった。9回の攻撃で追加点を奪えず、その裏は2死無走者からの悲劇のドラマが待っていた。
9回守護神秋吉は、宗を3球三振、吉田を左飛で2死、ジョンズ、T-岡田を連続四球、ロドリゲスを追い込んだ後の4球目の変化球を捉えられサヨナラ本塁打を浴びた。
盤石の展開で迎えた試合終盤だったが、思わぬところでエラーが飛び出し、勝利の方程式も崩れて、これでチームは今季10敗目となった。
8回、セットアッパー宮西が打たれて、ミヤヌエバがエラーして得点されたが、95球で余裕があった有原を続投させていたら試合に勝てたのでないかとも思う。
それにしてもハムのエラーは12、リーグワーストと。エラーは試合の流れを変える。清水の暴投、ビヤヌエバのエラーと、2試合連続で勝利を逃がしてしまった。
試合後、栗山監督は「お客さんに、こうやって来てもらって本当に感謝しています。全てひっくるめて、明日から頑張ります」と短い言葉に悔しさを込めた。