記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

住みよいまちづくりと都市の成長はイコールか?

2008年01月21日 23時03分51秒 | まちづくり
 夜、仕事の際に聴くラジオが好きである。11時過ぎは友人・岡部はち
郎氏の番組を聴くことが多い。最近は会う機会が無いが、ラジオを通し
て声を聴くだけで気持ちが落ち着くから不思議だ。AMとFMの割合で
言うと、昔からFMの方が多い。というか実家にいた時はAM電波が入
りにくい反面、FMは6局も電波が入る「FM銀座」だったために必然
的にFM好きになった訳だ。

 18日夜、冷泉地区自治連合会の新年会が中洲の聘珍樓で行われた。玉
屋百貨店跡地にできたゲイツビル11F、初めて店に入ったが夜景の美し
さに感嘆した。10周年を迎えた博多小のPTA副会長のお二人と同じテ
ーブル、11月の記念植樹の直来でもご一緒していたので色々と話しをし
た。10周年記念事業が一通り終わりホッとしているとのこと、私も娘の
小学校50周年事業の際には色々大変なこともあったので共通の話題も多
かった。

 博多中の吹奏楽アンサンブルが初めて九州大会へ行くということで、
地域の皆さんに新年早々明るい話題が届く。しかし前日には校区隣接の
下川端で発砲事件があったばかりで、安心安全のまちづくりへ向けて、
新たな決意の場ともなった。いつもながら冷泉地区の行事は博多のオー
ルスターが一堂に介するようなもので、地元の著名人ばかりである。

 年明け、新聞やニュースで福岡市の高層建築の容積率緩和や新空港の
建設問題、さらに今日は地下鉄の延伸に関する記事も出ていた。いずれ
も福岡市の更なる発展を匂わせる内容だが、現実とのギャップは簡単に
は埋まらない。次々に建て替え時期を迎える福岡市内のビル群、容積率
が緩和されればビルの床面積も高さも広げられるが、実際テナント等は
埋まるだろうか。

 現状、町の魅力は落ちていることを差し引いても、中洲をはじめ市内
の多くのテナントビルは空室率が低下している。その象徴は某玉屋跡に
できたビル、馬券場が入るとかどうとか言っている間に、次々にテナン
トが退去続きで大変である。年末で突然閉めた核店舗が3つもあったり。
要は新しくても町が元気でなければ難しい…。

 天神の商業ビルは10年前から延べ床面積で3割以上増えている。し
かし総売上げは横ばいかやや下降気味であり、従業員数に至っては数割
減が実態である。新博多駅が開業する時、どこが勝つのか、というより
も既に東京を含む三大都市圏でも既に衰退期に入って久しい。百貨店の
統合が良い例である。なぜ福岡だけがさらに飛躍できるい言えるのか?

 ひとつ可能性があるとすれば、韓国や台湾、中国など東アジアからの
集客だ。しかし、東京などと同じようなハード面では到底勝てないし、
京都のような観光資源も無い。規模が違う。勝手に自分が考えるのは、
ソフト面の強化。つまり人的ソフトと交流の活性化である。

 ソフトバンクホークスは九州の球団と言われて久しく定着しているが、
ひょっとするとセ・リーグと交流戦するよりも韓国リーグや台湾リーグ
と交流戦する方が、地域のためには良いように思う。なにせ北海道へ行
くよりもソウルや台湾の方が近いのである。ソウルと大阪、東京と上海
がほぼ同じ距離、ミニ・ワールドカップ的なリーグもできる。

 福岡といえば音楽都市だ。地元出身の有名ミュージシャンの多さ、現
役で常に人気上位のグループの多さは特徴的。その人気は韓国や台湾で
も同じように若者層に浸透している。これからの福岡は、やはり近隣国
へ目を向けるべきだと誰でも思うだろう。福岡の音楽祭は、映画祭と同
様に海外の音楽を紹介するとともに東アジアでステータスとなるものに
仕上げていけば、おのずと将来の福岡の価値も上がるじゃないか!

 そんな素人の戯言であるが、最近はこの手のことを考えると眠れなく
なるので少々困っている。朝5時過ぎから仕事を始めるのが日課だが、
このところ考え事をしたり眠っている最中に、ふと思うことが多くて、
夜中に目が冴えてしまうので少々不規則になりつつあり、かなり危険で
あると自覚(笑)。週末は少しゆったりと過ごした。

 そういえば、先週だったかギンギラ太陽’sがフジテレビ「めざまし
TV」に祝・初登場していた。既に仕事部屋でパソコンに向かっていた
私に妻が知らせにきた。「翼をください」は福岡でなくても東京でも受
けそうな話しである。彼らの作品の中では福岡的要素が比較的少ないよ
うに思う。

 先日、久しぶりにヤフオクでお徳な落札ができた。500円で落札し
た30種ほどの絵葉書セット(計150枚ほど)の中に、吉田初三郎な
どの鳥瞰図折図が数点入っていた。4~5年前までなら、段ボールで落
札した観光パンフの山の中に結構初三郎作品が入っていることもあった
が、最近は名も知れていて殆ど単品で出品されて値が上がる。久々のう
れしい落札品、小さな喜びである。

今日の写真は、昭和38年頃の天神を北側・KBCテレビ塔から観た
絵葉書だ。案外このアングルからの絵葉書は少なく、昨年平原氏の
コレクションの中で初観し、最近購入したセットの中に入っていた。
天神ビル、福岡ビル完成後。松屋ビルの手前にはこの後ショッパーズ
が出来る。

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