記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

1970年代の別府景観&大分交通別大線の記憶

2017年02月11日 08時37分47秒 | 昭和の観光学

ブラタモリで大分県別府を2週続けて取り上げるということで、運営する画像アーカイブ「アンティーク絵葉書・古写真にみる懐かしの風景・町並みアーカイブス」に1970年代の別府市観光写真の一部をアップしました。

昭和の別府景観&大分交通別大線

昭和47年廃止の大分交通別大線(路面電車)の記録写真を含む、貴重なカラーポジフィルムからのデジタル化写真群の一端です。写真の多くは別府をはじめとする大分県の観光パンフレット等を一手に編纂印刷していた某印刷会社の旧蔵4×5大判カラーポジフィルム、廃業時に廃棄処分されそうになったものを譲り受けたのは10年前です。

数千枚の4×5ポジのデジタル化は1割程度を終えただけ、まだラクテンチや志高湖、ロープウェイ等は未デジタル化なので今年の課題のひとつです。

これら写真群や戦前発行の絵葉書群からわかるのは、別府は常に観光写真やパンフレットを活用して情報を発信し続けて、揺るぎない観光都市イメージを創り上げた街だということです。戦前発行された観光絵葉書の数や多様さでは、福岡市や神戸市、横浜市ですら負けています。全国の観光地でNo.1ではないでしょうか。

1970年代の写真群を見ていると、この頃までに別府の観光イメージや町並みが完成していたことも伝わってきます。

話題になっているPR動画や温泉と遊園地を絡めた奇抜な発想力も、別府という街が百年以上継続してPRノウハウを蓄積してきた故の安心感。伝統は受け継がれていますね。


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