記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

宮地岳線と北九州線のフォトブック発売!

2010年02月26日 22時58分12秒 | 福博まちの記憶
 フォトブックシリーズの最新刊「(9)宮地岳線と沿線風景」と「(10)北九州線の沿線風景(西鉄アーカイブ編)」の販売を開始した。直販の常連さん達にまず案内メール、すると想像以上に早いペースで申し込みが殺到。昨年夏の発売予定をズラした理由は「そんなに売れないだろう」という消極的理由だったが、発刊を心待ちにしてくれているファンの方々には申し訳ない半年間だった。書店にも早くから予約注文が入り、発行を周囲から促されてのようやくの発売(笑)。
フォトブックシリーズ新刊通販/解説

 宮地岳線編は、福岡市内線(路面電車)の乗り入れ区間(千鳥橋~貝塚)を含む昭和時代の沿線風景満載。すでに部分廃止されて路線名も貝塚線と変わり、千早~香椎界隈は再開発により景観も一変している。福岡市民にとっての宮地岳線は、かしいかえんや三苫のいちご園、津屋崎の海水浴、古賀のゴルフ場、名島や和白の潮干狩りといった行楽(レジャー)電車であり、また
香椎宮や筥崎宮、宮地嶽神社などへの参拝電車でもあった。

 北九州線編は、これが第1弾の発売。西鉄に遺る昭和後期のカラー写真で構成した。昭和55年秋の北方線廃止、60年秋の門司~砂津間、戸畑線(大門~戸畑間)、枝光線(中央町~幸町間)の廃止、そして平成4年秋の砂津~黒崎駅前間の廃止を経て、平成12年秋に最後の黒崎駅前~折尾間の専用軌道区間も廃止されて北九州から路面電車は姿を消した。今は黒崎駅前を起点とする筑豊電気軌道の車両に僅かに北九州線時代の車両が遺るのみ。

 今回の発行分は、個人的にもリアルタイムで利用した時代の北九州線と沿線風景の写真を選りすぐった。到津遊園や若戸スポールなど沿線にかつて存在したレジャー施設とともに、すでに北九州線の存在も懐かしい過去の記憶に変わりつつある。福岡市内線のフォトブックと同じように感想文がたくさん来たら嬉しい。その前に、北九州で販売してくれる書店や商店を探さねばならない。企画展(写真パネル展)をさせてくれる施設があると尚更嬉しい。

今日の写真は、フォトブック9「宮地岳線編」の表紙

フォトブックシリーズ解説・通販
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