ここのところずっと悩んでいることがありました。
……と言っても全く深刻な話では無く、旧日本軍の戦車の中からどのプラモを買おうかというまぁ大したことの無い悩みなのですが。
「ガールズ&パンツァー」劇場版を見たからには知波単学園の戦車プラモが作りたくなっちゃったわけですよ。
チハタンと言うからにはまずは九七式中戦車ですよね。
AFVプラモカタログ2016を買えば車長であり知波単の隊長でもある西絹代さん塗装済みフィギュアが手に入るし。
もちろん九七式新砲塔車も魅力的です。
だけど劇中一番印象に残ったのは福田ちゃんがかわいい九五式軽戦車かも知れません。
3輌まとめて買えば解決するのですが、それをしてしまうと3すくみでどれにも手を付けずに終わってしまいそうな予感もあります。
ただでさえ製作途中で放置されている護衛艦「いずも」と軽巡洋艦「那珂」があるというのに。
なのでどれかひとつという決断を下したのは、
九五式軽戦車になりました。
この九五式はB1bisとのカラミが小動物の親子っぽくて戦車にほのぼのしちゃったのがポイントかな。
うちにはカモさんB1いるし。
もちろん福田ちゃんがカワイイというのもあります。
戦争中この九五式軽戦車に乗っていた司馬遼太郎先生の姓が「福田」だったんだってね。 へぇー
そしてこれをチョイスした理由はもうひとつあって、10年程前に買った絵本の主人公でもあるからです。
「9番目の戦車」ときたひろし氏著 PHP研究所出版
ほかの家庭もそうであるように我が家も娘が小さな頃はいろいろな絵本を買ったり図書館で借りたりして読み聞かせていました。
「おしいれのぼうけん」や「もけらもけら」「うさこちゃん(ミッフィーちゃん)」等の定番から「くまのがっこう」「プリキュア」「カードキャプターさくら」などなど。
当時娘に読み聞かせをしていたのがぼくなので、絵本専門店で新しい絵本を物色していたところ目に飛び込んできたのがこの「9番目の戦車」です。
なかなか重厚感がある絵柄であるもののそこは児童書ですから「きかんしゃトーマス」のように顔がどこかにあり搭乗員とお話をしたり仲間の戦車と力を合わせるほのぼのしたお話なんだろうなとも思っていました。
確かに兵士と心を通わせてはいましたが、それは搭乗員と担当車輌という信頼関係であり実際に会話などはしていません。
そして仲間の戦車と力を合わせて……というのもその通りなのですが、敵はいじわるなオオカミさん軍や横暴なクマさん軍などといったファンタジックなそれではなくアメリカ軍でした。
南方島嶼の守備隊である主人公たちが続々と上陸してくるアメリカ軍の追撃から逃げ、ギリギリのタイミングまで港で待つ輸送船で日本に帰り本土決戦に備えるという実際に行われていた太平洋戦争そのもののお話です。
タンジ兄さん(一式砲戦車)とタンザブロウ兄さん(一式中戦車)が前の戦いで囮になったまま帰ってこないという重い展開の始まりです。
そしてそのまま続くストーリーも敗残兵による撤退戦となるので明るい描写はまったく無く迫り来る米軍M4シャーマンの大群に1輌また1輌と仲間が失われていきます。
まず自分で読んでみてから、といったことはせずにいきなり娘に読み聞かせをしてしまったために途中で涙が溢れてきてしまい声を詰まらせてしまいました。
こういった内容ですが、戦争美化では無いし、反戦イデオロギーを掲げているわけでもありません。
右も左も無く、ただ過去には日本とアメリカが血みどろの戦いをしたという事実、そしてこの絵本に描かれているような出来事も珍しいことでもなんでもなくどこの戦場でもあったこととして淡々と描かれているだけなんです。
それでいて児童向け絵本ですから起承転結もしっかりとしていて最後はうまく纏めて終わります。
読み応えもあり、感動もでき、そして絵も素晴らしい。
そんな絵本なのにとっくに廃版となってしまっているようです。
amazonに出品されているものはプレミアが付いてしまい1万円を超すという馬鹿げたことになってしまっています。
もっと沢山の子どもたちに読んで欲しい、もっと大勢の親に読んで欲しい絵本なのに残念です。
でも図書館検索「カーリル」によると全国あちこちの図書館で貸出を行っているようです。
再出版しても今なら売れると思うんだけどなぁ……
「秋山優花里殿感涙」とか「あひるさんチーム魂の叫び」などといった帯を新たに起こして模型雑誌コーナーに置けばあっという間に重版がかかるんじゃない?
大日本絵画(モデルグラフィックスの出版社)あたりが買い取ってくれないものかね。
きっかけはそんな軽いノリであっても手にとって読んで貰えば伝わるものもあると思うのですよ。
ウチのこの絵本も少しくたびれてきているので、もう一度新しく買いたいんです。
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……と言っても全く深刻な話では無く、旧日本軍の戦車の中からどのプラモを買おうかというまぁ大したことの無い悩みなのですが。
「ガールズ&パンツァー」劇場版を見たからには知波単学園の戦車プラモが作りたくなっちゃったわけですよ。
チハタンと言うからにはまずは九七式中戦車ですよね。
AFVプラモカタログ2016を買えば車長であり知波単の隊長でもある西絹代さん塗装済みフィギュアが手に入るし。
もちろん九七式新砲塔車も魅力的です。
だけど劇中一番印象に残ったのは福田ちゃんがかわいい九五式軽戦車かも知れません。
3輌まとめて買えば解決するのですが、それをしてしまうと3すくみでどれにも手を付けずに終わってしまいそうな予感もあります。
ただでさえ製作途中で放置されている護衛艦「いずも」と軽巡洋艦「那珂」があるというのに。
なのでどれかひとつという決断を下したのは、
九五式軽戦車になりました。
この九五式はB1bisとのカラミが小動物の親子っぽくて戦車にほのぼのしちゃったのがポイントかな。
うちにはカモさんB1いるし。
もちろん福田ちゃんがカワイイというのもあります。
戦争中この九五式軽戦車に乗っていた司馬遼太郎先生の姓が「福田」だったんだってね。 へぇー
そしてこれをチョイスした理由はもうひとつあって、10年程前に買った絵本の主人公でもあるからです。
「9番目の戦車」ときたひろし氏著 PHP研究所出版
ほかの家庭もそうであるように我が家も娘が小さな頃はいろいろな絵本を買ったり図書館で借りたりして読み聞かせていました。
「おしいれのぼうけん」や「もけらもけら」「うさこちゃん(ミッフィーちゃん)」等の定番から「くまのがっこう」「プリキュア」「カードキャプターさくら」などなど。
当時娘に読み聞かせをしていたのがぼくなので、絵本専門店で新しい絵本を物色していたところ目に飛び込んできたのがこの「9番目の戦車」です。
なかなか重厚感がある絵柄であるもののそこは児童書ですから「きかんしゃトーマス」のように顔がどこかにあり搭乗員とお話をしたり仲間の戦車と力を合わせるほのぼのしたお話なんだろうなとも思っていました。
確かに兵士と心を通わせてはいましたが、それは搭乗員と担当車輌という信頼関係であり実際に会話などはしていません。
そして仲間の戦車と力を合わせて……というのもその通りなのですが、敵はいじわるなオオカミさん軍や横暴なクマさん軍などといったファンタジックなそれではなくアメリカ軍でした。
南方島嶼の守備隊である主人公たちが続々と上陸してくるアメリカ軍の追撃から逃げ、ギリギリのタイミングまで港で待つ輸送船で日本に帰り本土決戦に備えるという実際に行われていた太平洋戦争そのもののお話です。
タンジ兄さん(一式砲戦車)とタンザブロウ兄さん(一式中戦車)が前の戦いで囮になったまま帰ってこないという重い展開の始まりです。
そしてそのまま続くストーリーも敗残兵による撤退戦となるので明るい描写はまったく無く迫り来る米軍M4シャーマンの大群に1輌また1輌と仲間が失われていきます。
まず自分で読んでみてから、といったことはせずにいきなり娘に読み聞かせをしてしまったために途中で涙が溢れてきてしまい声を詰まらせてしまいました。
こういった内容ですが、戦争美化では無いし、反戦イデオロギーを掲げているわけでもありません。
右も左も無く、ただ過去には日本とアメリカが血みどろの戦いをしたという事実、そしてこの絵本に描かれているような出来事も珍しいことでもなんでもなくどこの戦場でもあったこととして淡々と描かれているだけなんです。
それでいて児童向け絵本ですから起承転結もしっかりとしていて最後はうまく纏めて終わります。
読み応えもあり、感動もでき、そして絵も素晴らしい。
そんな絵本なのにとっくに廃版となってしまっているようです。
amazonに出品されているものはプレミアが付いてしまい1万円を超すという馬鹿げたことになってしまっています。
もっと沢山の子どもたちに読んで欲しい、もっと大勢の親に読んで欲しい絵本なのに残念です。
でも図書館検索「カーリル」によると全国あちこちの図書館で貸出を行っているようです。
再出版しても今なら売れると思うんだけどなぁ……
「秋山優花里殿感涙」とか「あひるさんチーム魂の叫び」などといった帯を新たに起こして模型雑誌コーナーに置けばあっという間に重版がかかるんじゃない?
大日本絵画(モデルグラフィックスの出版社)あたりが買い取ってくれないものかね。
きっかけはそんな軽いノリであっても手にとって読んで貰えば伝わるものもあると思うのですよ。
ウチのこの絵本も少しくたびれてきているので、もう一度新しく買いたいんです。
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