「2018年もラブライブ!サンシャイン!!」
大方の予想通り最終話放送直後に映画化の報がありました。
ここまで疑問点も抱き少しだけ心が離れてしまった瞬間があったりそしてザルい描写を気にしながらもそこは大好きなラブライブ!コンテンツですから最終話には感動しました。
思えば今作は「高海千歌」が主人公として描かれた作品でした。
あたりまえじゃん?と思われそうですがラブライブ!での「高坂穂乃果」はここまで主人公とした立ち振舞はしていなかったんですね。
あくまでμ’sの牽引役として描かれていたような気がします。
そこのサンシャイン!!は、ぼくは高海千歌役の伊波杏樹さんの成長物語としても捉えていました。
もちろんTVアニメとして常に「中の人」をダブらせて観ていくというのは正しい見方とは言えないのかもしれませんが……
実はこのラブライブ!サンシャイン!! / Aqoursが始動し、デビュー曲が発表されたときから不安に思ってことがありました。
センターでありリーダーである伊波杏樹さんの歌声が弱すぎると感じていたんです。
ラブライブ!が異例の大ヒットとなった後を引き継いだこのサンシャイン!!ですからμ’sの頃と違ってAqoursは既に実績を積み一部では名が知れた実力を持ったメンバーが集められました。
その中でも伊波杏樹さんの演技力は群を抜いた存在だった気がします。
対してμ’sの高坂穂乃果役の新田恵海さんは音大卒業後すぐにアニソン歌手オーディションを受けこの世界に入ったばかりの声優としてはまったくの素人でした。
もちろん彼女なりにはこの穂乃果としての役作りをしてはいたのですがやはり舞台役者として経験を積んだ伊波杏樹さんに比べるとそこまで地声から離れたキャラ声にはなっていはいませんでしたね。
でも、そこが高坂穂乃果:新田恵海さんの強みでもありました。
えみつんが演じる中でも一番幼い声である1000ちゃんのキャラソン「ランチタイム♡Rhapsody」から彼女の声楽科出身というスキルが十二分に生かされた「世界ノ全部ガ敵ダトシテモ 」や「ツバサ」までその楽曲やキャラに合わせて声を変えてはいるのですが、それでもえみつんの声としての同じライン上にあるように聞こえます。
だから「高坂穂乃果」を演じながら歌うときでも常に「新田恵海の歌唱力」を発揮できたのだと考えられます。
しかし伊波杏樹さんは舞台役者として実績を積みつつあっただけに「高海千歌」に合わせた演技を考え抜き、そして「高海千歌」としての声を作っていたんですね。
もちろんそれは「高海千歌」にぴったりな声であったのは確かです。
でも当然地声に遠くなればそれだけ歌声に力は入らなくなってしまいます。
μ’sにも地声から程遠い声を作っていた南ことり役の内田彩さんや小泉花陽役の久保ユリカさんというふたりもいましたが、彼女たちは常にセンターを務めるというキャラクターではなかったから成立していたことなのだと感じます。
えみつんは歌は歌のスキルは高くても声優としてはまだまだ素人同然。
その役者としてはまだ不安定なリーダーを支える存在として声優の先輩でありfripSideボーカルとして頭角を表していた南條愛乃さんがしっかりと脇を支えてくれていて、それがμ’sとしての軸となっていました。
同じようにAqoursのセンターとして伊波杏樹さんを考えた時にはその演技力故の弱点がどうしても気になってしまっていたんです。
でもそれは彼女の失敗などではなくそれでGOを出した運営の責任が大きいと思います。
そのままいくのか?
それとも少しづつ戻してしまうのか?
TVアニメ1期13話を終えそしていくつものライブステージを重ねそして埼玉西武メットライフドームでのライブツアー最終日に聴いた彼女の歌声は……
「高海千歌」としての声をまったく変えること無く力強さを増したすさまじい歌声と成長していました。
それまでのラブライブ!コンテンツでは感じたことのないほどのパワフルさを高海千歌/伊波杏樹さんは発揮し始めていたんです。
もうデビュー曲で感じた不安は無くなりました。
これは強い!
そしてその強さはアニメでの高海千歌の力強さとして描かれていたように見えました。
伊波杏樹さんの成長はそのまま高海千歌の成長と同期したとも言えるこの「ラブライブ!サンシャイン!!」
劇場版ではどんな「高海千歌」を見ることができるのか?
これでもまだまだ成長していける伸びしろがいっぱい残っていると感じられる伊波杏樹さん。
もしかするとこの人、とんでもないことになるかも知れないですよ?
♪どんなことがおこるのか わからないのも楽しみさ♪
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