朝食は京阪電車中書島駅の駅蕎麦やさん。
最近は駅ナカショップとしてコンコースで営業している店舗が多い中こうしてホームで食べれるそれだけで楽しく嬉しくそして美味しい。
昨年と同じくとろろ昆布そばをチョイス。
昨今駅の立ち食いそばでも500円では食べれる品も限られてきましたが、全体的に関東より100円安い気がします。
使う切符は「源氏物語宇治周遊チケット」1200円。
京阪本線起点の出町柳から中書島を経て宇治線全線までをカバーするフリー切符で、これに「光る君へ 宇治 大河ドラマ展」の入場チケットまで付いています。
この日のスケジュールだとフリー切符を買うほどの金額とはならないのですが、京アニが担当した超美麗グラフィックのカードが付いているので迷わず購入。
オタクの財布はチョロいのです。
8駅15分の短距離路線の宇治線に乗車。
この日は宇治線に「響け!ユーフォニアム」コラボ車両が走る事になっています。
とは言っても石山坂本線のようなラッピングトレインでは無く車内にキャラクターがプリントされているのです。
この電車では無かったので宇治駅で迎え撃ちましょう…………
と、この判断が大失敗でした。
中書島を発車してすぐに対向列車とすれ違い。
よく見てみると車内に川島サファイア(みどりですぅー)ちゃんの顔が!
一本後でした。
まぁ宇治駅で待っていれば………….⁉︎
中書島駅の行き先表示に次列車は回送と出ていたな。
ってことは朝夕対応ダイヤで昼間は車庫に入っちゃう運用かぁーーー
なんと無く回送の文字にひっかかりを感じていたのに……
もう宇治で待っていても来ない事が決定です。
中書島で待てばよかったーーー
ぐあぁぁぁーーー
後悔を引きずりながらも進む電車。
あっという間に宇治に到着。
少し肌寒いホームのベンチに座りその時を待ちます。
コラボ列車はもう来ないけれど、駅ホームの放送を録音したいのです。
「北宇治高校の……」が切れてしまった。
何回か聞いて放送間隔やタイミングを把握できれば切らずに録音できるだろうけれど行きたいところもあるのでこれで良しとしましょう。
今回の目的のひとつは超絶カッコいい京阪宇治駅舎をじっくり見る事。
南海ラピートのデザイナーだけあって、レトロフューチャー感がたまりません。
右を向いても左を向いても奥を覗き込んでもとにかく丸、まる、○。
エレベーターから繋がる通路も
下から見上げるとなるほどこうなっていたのか。
もちろん京アニポスターも貼ってあります。
【京都アニメーション ×「紫式部ゆかりのまち宇治」PR動画】「うじには物語がある」
こんな超美麗ショートアニメも作られています。
さすが京アニ。
しかも行政からの依頼とあってショートムービーながら一切の手抜かり無し。
最後に一言だけセリフ?ナレーション?があるのですが声の主の名前がどこにも書かれていません。
あすか先輩(cv寿美菜子さん)に聞こえるのですがどうでしょうか。
バスにもラッピング。
「光る君へ」効果で観光客も増えてますからこの期にいっぱい宣伝しなきゃね。
「聖地巡礼」というとアニオタの活動のようですが、それよりずっと前から大河ドラマの舞台巡りというのがありましたね。
駅舎を回り込んで外からあの「丸」を眺めます。
やっぱカッチョええわー
京阪宇治線はあのJR奈良線に進路を塞がれているかのように直角に当たり終着します。
京阪駅舎の凹型部を跨いでJRが突っ切って行く構造もポイント高い。
JRの宇治駅はここでは無く徒歩10分くらいのところにあるのです。
ここで乗り換えられるようにしてよーって思ってる人も多そうですね。
「お茶と宇治のまち歴史公園」から見た宇治駅の写真を撮ります。
昨年の京坂電車×響け!ユーフォニアムコラボのビジュアルはここから見た風景なのですね。
昨年宇治駅に戻った時にはもう日が暮れていた(水管橋で夕陽を見ていたからね)ので今年ようやっと撮れました。
ちょっと葉っぱ育すぎじゃない?
もちろんももまえちゃんもね。
広場に建てられた京アニ事件の記憶を残す「志を繋ぐ碑」前で黙祷。
みなさんが輝かせてくれた作品を縁にしてまたこうしてこの街に来れました。
ありがとうございます。
公園にある交流館「茶づな」での体験プログラムを予約してあるので向かいましょう。
って………人が少ない……
しかも来る人はみな2階の光る君へ展が目当てのよう。
まぁ平日だからねー
インバウンドとかオーバーツーリズムとかいってもここまでは来てませんね。
いやーな予感がします。
1日4回、茶筒を作る体験が出来るのです……とは言ってもブリキ缶から作るわけもなく和紙で出来たシールを貼るだけですが……
他には茶臼を回して抹茶を作るとか聞き茶や手捻りで茶腕を作る体験もできるので、どうせならそっちをすればよいじゃん?……という気もしますが理由があるのです。
「あと10分で開始しますのでそれまでご希望の柄を選んでいてくださーい」って、聞かないでもわかってるでしょどうせ。
こんなやたら荷物が大きい男ひとりでやってくるなんてもうどれを選ぶかわかっているはず。
…………ってか、まだ誰も来ないんですけど?
部屋が開き席に着くと……
「この時間はおひとりです」
あーーーやっぱり……
インストラクターの女性ひとりに生徒はぼくひとり。
なんか気まずい……
「プライベートレッスン(1981・米)」や「個人教授(1968・仏)」なんてタイトルが頭の中にチラと思い浮かぶ……事も無く講師のおばちゃんお姉さまから制作キットを渡されます。
ブリキ缶と3枚の和紙シールがまとめられたシート1枚。
選んだ絵柄は……
当然ですよねー
まずこのシートの説明。
いや、これとんでもないシロモノよ。
印刷の粒子を拡大した写真を見せられたけど、超高品質なんですよ。
多くの文化財を修復する為に培われた高度な技術を使っているとの事で、確かによーーく見てもほんの2mm程度の瞳の中にちゃんとハイライトやグラデーションが綺麗にプリントされているのです。
そう考えれば宇治ならではの体験と言えるかもしれない。
生徒ひとりなので製作中(貼るだけ)にも世間話。
「このアニメお好きなんですか?」
「娘が吹奏楽部出身で一緒に見ているうちにぼくの方がハマりまして……」と子どもを言い訳にして少しでもオタクっぽさを薄れさせる姑息さ。
「ウチの長男はこのアニメのモデルになった高校に通っているんですよ」
「へーーー」
とおばちゃんお姉さまと弾まない会話が続けられる間ペタペタと缶かんにシールを貼っていく奇妙な時間。
「蓋に貼るシールはお好きな位置にどうぞ」
「タイトルロゴだから正面から見た位置に貼った方が良いですよね?」
「みなさんそれぞれ「推し」のキャラクターがいらっしゃって正面にしたい場所が変わるようですので」と、コラボが始まって以来オタク先輩たちから得た知見でアップデートされているようです。
完成です。
結構難しく(しかも貼り直しができない強粘着)一カ所シワが入ってしまいましたが、まぁ顔にかかってはいないので良しとしましょう。
それでも水平の取り方とか硬い和紙を曲面に馴染ませる手つきで「何か物を作るお仕事をされているんですか? とても綺麗でお上手です」と褒められる。
まぁ誰にでも褒めているかもしれませんが。
と、ここで「おひとりでしたので世間話ばかりして大切な事を忘れていました」と、宇治とお茶の関わりとか茶筒の話を聞きました。
施設としては一番大事な事だよねそれって。
アメをスプーンに一回すくって茶筒に入れた分をお土産にどうぞとゲームが唐突に始まる。
いや、女性グループや子どもたちなら盛り上がるだろうけど…………ねぇ?
茶筒を斜めに傾けて入れようとするとレフェリーのおばちゃんお姉さまから警告が入る。
さっきまで和気藹々と世間話をしていたのに厳しい。
ってか、お茶っ葉じゃなくてアメ玉なんだね。
せめて抹茶キャンディにするとか…………
普通のアメちゃんに見えて京飴だそうです。
あまり掬えなかった方はお土産コーナーで販売していますとの宣伝も。
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