幕張でポタリング日記

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さあ乗ろう!あの日見た空の青さを叫びたがってるんだ③ SLパレオエクスプレス乗車記

2023-06-11 13:50:00 | 日記

②からの続きだよー

 


終点の三峰口駅に着いたSLパレオエクスプレスが折り返すまで1時間11分あります。
 
地方ローカル線でダイヤが薄いというのもあるけれど、なにより蒸気機関車は着いてすぐ反対方向に発車、というわけにはいきません。
 


駅前にあるのは2軒ほどの飲食店と床屋さん。
 
終端駅の雰囲気に満ちていてとても魅力的な駅ではありますが、都会的感覚で言えば失礼ながらなーんにも無い。
 


バスに乗りパワースポットとしても有名な三峰神社に向かう人以外のほとんど人は同じ場所に向かいます。
 


駅から踏切を渡り5分弱の公園。
 
その名の通りここまでパレオエクスプレスを引っ張ってきたC58をくるりと熊谷方向へ180度向きを変えるのです。
 


転車台(ターンテーブル)に入る前には水の補給と点検作業を見ることができます。
 


軸や可動部にオイルを差しているようですね。
 
どこからか来た鼻がめっちゃ高い西洋人と通訳の人がこのメンテナンススタッフに話しかけ写真も撮っている。
 
オイルメジャーの派遣員か?
 
冬には積雪凍結もある秩父山間部。
 
唯一凍らない機関車用オイルを開発したもののかえってそれが海外オイルメジャーの反感を買い妨害してくるように……
 


何の話かって?
 
「海賊とよばれた男」にそんなエピソードがあったなーと。
 


黒光の車体に金色に輝くマスコンハンドルにブレーキレバー、そして各種バルブが実に美しく艶かしい。
 
 
13時30分ころに転車台に侵入してきました。
 


重量のあるSLが転車台に乗った時の軋み音やレールの位置をピッタリと合わせるロック機構、そして切り替えのポイント作動が目の前で見れて電車大好き男の子もかつて男の子だったお父さんたちも大興奮です。
 


大宮の鉄道博物館でも転車台は一番の目玉として日に何度も回していますが、営業運転用として生きている転車台は迫力があります。
 


雨が降っていたら駅ホームから写真を撮ろうと望遠レンズを持ってきたけれど、これは傘をさしてでも目の前で見るべきものですね。
 


山に囲まれた立地なので虫が多く、夏場は虫除けが必須ですが。
 


向きを変え転車台を出たC58-363が機回し線を使い編成の先頭に付く動きに合わせて観客もゾロゾロと移動。
 


既に先頭にC58-363が連結されて発車を待っている折り返し14時05分発下りパレオエクスプレス「SL 崩壊:スターレイル」号に乗って戻ります。
 


往路と違って復路の乗車率は三峰口から秩父間では3割ほど。
 
途中から乗ってくる人も秩父や長瀞から乗ってくる人も多いのでしょうけれど、往路と違って崩壊:スターレイルのグッズ配布がこちらは無いからか乗車率は3割ほど。


秩父や長瀞から埋まる座席を入れても半分近くが空席となるようです。



そのためか往路の熊谷駅と違ってとてものんびりした雰囲気。

撮りたい写真があるので今度は最後尾車両に乗ります。
 
地図を見ながら最適な場所を選定。
 
窓を開けてスマホのレンズ部を差し出すと、
 


狙った通りの写真が撮れました。
 
単線なのでこちら側に架線柱が無いことも確認してこの場所を狙いました。
 
先の見通しがきかない場所も多く汽笛の音が時折聞こえます。
 
実を言うとあまりSLには興味は無く、ELやDLの方が好きだったのですが、今日1日でSL好きになった気がします。
 
シリンダーが蒸気を吐きながらピストンを動かしロッドに動きを伝えて大きな車輪を回す。
 
実際の出力値では無い見た目のパワフルさに魅せられしましたよ。
 


前後で表情が変わるのも良いよね。
 


復路は熊谷駅まで乗り通さず秩父駅で下車。
 


初めての秩父訪問。
 
街を歩きます。
 
 
 
 
 
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さあ乗ろう!あの日見た空の青さを叫びたがってるんだ② SLパレオエクスプレス乗車記

2023-06-11 10:16:00 | 日記

①からの続きだよ

 


地方鉄道ゆえなのかなんだかゆるーい座席指定券。
 
車内検札印はコラボ列車らしくキャラクターのスタンプが裏にペタリ。
 
娘は「これ、降りる時改札で回収されちゃうのかなぁ?」と心配していたけれど、加えてコラボ記念切符の乗車券も含めて持ち帰りも可でした。
 
些細な事だけどオタク心をしっかりと掴んでいる。
 
ぼくはこのゲームはやっていないのだけれど、どうせ関わったのだから「推し」を探す。
 


車内装飾を片っ端から見て回り……
 


このコ人気ありそう。

どんなキャラかわからずビジュアルだけの感想ですが、CV.小倉唯さんだし。



あ、このコ! このコいい!

決めましたよ。
 
アスターさんというそうです。
 
名門出身のお嬢様で天文台勤務。

知的お嬢様なんてぼくの好みにろーきの165kmストレートです。
 
パパの推しはわかりやすいと娘にはいつも言われる。
 
CVは赤﨑千夏さん。
 
アイマスの日野茜ちゃんや中二病でも恋がしたい!の森夏ちゃん、それにMGL140を2丁ぶっ放すフカ次郎(ガンゲイル・オンライン)の声優さんですね。
 
 
さあ、お待ちかねのグッズ入り袋の配布です。
 
キャラも内容も配るスタッフの采配次第。
 
さぁどうだ!
 


アスターさんのアクスタが入っていましたよ!
 
さっき推しを見つけたばかりのニワカなのにこの引きの良さ!
 
娘は缶バッジでした。
 
缶バッジといってもそこそこな大きさなのにその上をいくこのアクスタの巨大さ重さ。
 
2000円以上の品なのは間違いない大きさで、それだけで乗車券とSL指定席券合わせて実質無料。
 
(オタクは実質無料と実質カロリーゼロが好き)
 
 
沿線イチの絶景ポイントである荒川橋梁なのに貰ったグッズを並べて写真に撮るオタク。
 
 
調子に乗ってゲームを起動させたiPadと記念乗車券も一緒に並べる娘。
 
オタクはどこでも祭壇を作り始める。
 
 
コラボ列車とはいえ全員がオタクなのでは無く、SLパレオエクスプレスとして乗車しているファミリー客や高齢夫婦客にもこのグッズは配られていたので、特にアクスタに当たった非オタ乗客は「重い土産だなー」って感じたかもしれない。
 
ツイッターを見ると早速「誰それ(キャラ名)のアクスタと自分が欲しいキャラの交換を希望。 最後尾デッキで待ってます」といった情報が交わされるいつものイベント風景で笑える。
 


秩父鉄道役務係の桜沢みなのさんに迎えられ秩父駅に到着。
 
デザインはラブライブ!版権絵でおなじみの伊能津さんなのでちょっとことりちゃんっぽい?
 


街のシンボルである武甲山がベッタリとまとわり付いた雲から姿を見せてくれました。
 
1000m級の山、それだけでもう珍しい千葉県民。
 
 
秩父市は街中ですでに海抜250mあるらしい。
 
午後に雨マークがついている日だけど今のとこは降雨は無し。
 
このまま降らないで欲しい。
 
 
留置線に石灰石を積んだ貨物列車発見。
 
武甲山があんなカタチなのも秩父鉄道に貨物輸送があるのもこの石灰石が採れるから、なのです。
 
 
最後尾にはここでしか見れない車掌室付きのヲキフが連結されています。
 
折檻部屋とかそんななんだか禍々しい雰囲気を持つデザイン。

 
ここで乗客は半分ほどになり、やっとぼくと娘の2人でボックスの占有となりました。
 
 


ここまではほぼ平坦だった路線も一気に山間を縫って走る山岳路線のような風景となり、石炭を燃やし蒸気を作り大量の黒煙を噴き上げ20‰の登り坂をゆっくりゆっくり登っていきます。
 
"蒸気機関車は生き物"という言葉がよく分かります。
 
線路沿いすぐのバルコニーに洗濯物を干していた家があったけど大丈夫?
 
身をのり出す事なくレンズ部をちょこっと突き出すだけで写真が撮れるスマホはこういった時にはデジイチより使いやすい。
 


積雪のある山間部で見られる烏帽子型送電塔。
 
それすら千葉県民には珍しく、こうして写真を撮ってしまう。
 
 
2時間44分の長旅を終え、終点の三峰口駅に到着です。
 
 
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さあ乗ろう!あの日見た空の青さを叫びたがってるんだ① SLパレオエクスプレス乗車記

2023-06-11 07:55:00 | 日記

休日の朝5時半。

 
難なく起きれたのはやはり歳のせいか……
 
娘を起こすとまだ眠いと文句を言う。
 
いや、キミの為にこんな早朝に起きてるんやで?
 
 
向かうは埼玉県熊谷。
 
L特急あさま、今は北陸新幹線あさまでピューっと通過した事はあるけれど未踏の地、熊谷。
 
夏になると毎日のように現地からの映像が報道される灼熱の地、熊谷。
 
そんなのは願い下げたいはずなのに、別の地点がその日の最高気温をマークするとそれはそれでなんだか悔しそうな人たちがいる熊谷。
 
 
8時36分にJR高崎線熊谷駅に到着。
 
まずは秩父鉄道の改札窓口に向かいます。
 
「コラボ記念乗車券はありますか?」
 
「はい、ありますよ」
 
はぁー良かった。
 
まずはひとつミッションクリアで一安心。
 
乗車する列車の座席指定は1ヵ月前に済ませてあるのですが、SNSで情報収集したところ記念切符はその日の分が売り切れてしまうらしいので早朝起きだして来たのです。
 
乗る予定の列車の時刻までは1時間40分ほど。
 
一旦駅前に出て朝マックを食べながら戦果を確認。
 


娘がハマっているスマホアプリゲーム「崩壊:スターレイル」とのコラボ列車を秩父鉄道が走らせるので、乗りに来たのです。
 
ほかの家ではもう親離れ子離れしているかもですが、うちの娘は女子大生になった今でもこうして声を掛けて来るのでパパとしてはつい財布を開いてしまいます。
 
娘とふたり旅。
 
なんかワイドショーが好きそうなおばちゃんグループに「あれが流行りのパパ活?」って目で見られている気もするけど……
 
 


娘の付き合いとは言っても行くからにはきっちり下調べは万全ですよ。
 
多くの人が前頭部停車位置でカメラやスマホを構えて待っていますが、ぼくはそれを横目に人の少ない最後尾へ。
 


10時ちょうどくらいにデキ201電気機関車に牽引されて目当てのコラボ列車が入ってきました。
 
秩父鉄道は地方中規模私鉄ではあるけれど貨物輸送があるために今でも電気機関車が複数在籍して現役なのです。
 
 
さあ、この道のオタクが大好きな解結シーンの始まりだぁ……と、その前に、
 


まだ乗客が乗り始めたばかりの最後尾車両で車内の撮影。
 
JRから譲渡された12系車両ですよ。
 
色はリニューアルされているものの国鉄っぽさが残っていてばあちゃんちを思い出す。
(50系客車運用の播但線)



加えてこの国鉄型折り戸は旅への憧れをかき立てます。

ブルートレイン各形式や583系といった寝台列車にキハ181系と長距離特急に採用されていたドアですからね。

とても古いけれど手入れが行き届いて看板列車として大切に使われているようですね。
 


カチャンカチャンと気持ちの良い金属の音が響きます。
 


解放。
 


折り返し列車を車両基地から引っ張り出してきたデキ201がその任から解かれ離れていきます。
 
発車前、多くの客が乗車した後の前頭部に行きこの列車の本務牽引機をゆったりと撮影します。
 


C58型蒸気機関車の363号機が引っ張るコラボ列車「SL 崩壊:スターレイルエクスプレス」に乗りますよ。
 
臨時急行列車として週末に運転されている「SLパレオエクスプレス」がこの3週間計6往復便でゲーム「崩壊:スターレイル」とのコラボ列車となっているのです。
 


安全第一がなにより大事な列車の名前に「崩壊」とついてしまうのはどうかとは思いますが……
 


とうとうたんたんとうたんたん
 


真っ赤な火の色を腕に映す投炭作業熱そう。
 
しかも連日最高気温を出す熊谷なのに夏の間もSLパレオエクスプレは走るんでしょう?
 
お疲れさまです。
 
超高齢なC58-363爺さんが根を上げた時はさっきの電気機関車が代わりELパレオエクスプレスとなるようです。
 
シリーズの中では新しいデキ500でも結構な高齢だけどね。
 
 
10時15分に定刻発車。
 
ホームに見送りのファミリー客も多数。
 
さすがコラボ列車だからか早々と全席指定が満席となってしまったのですが、1本後の普通列車で追いかけて、多くの乗客が降りる長瀞駅から乗ってくるようです。
 
とーーーっても遅いので急行列車なのに鈍行に追い抜かれてしまう運用なので可能なワザですね。
 
って、マジ遅すぎw
 
乗り心地もガタンガタンして乗り心地がめっちゃ悪い。
 
それに窓を閉めていても煙の匂いがどこからか入ってきてくさい。
 
でも交通機関というよりアトラクション的存在のSL列車なのでそれらもむしろ楽しい。
 
TDLのウェスタンリバー鉄道に文句言う人なんていないでしょうからね。
 
普通列車が1時間40分で運行されている熊谷・三峰口間を2時間44分かけてのんびり走ります。
 
 
 
 
 
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