その⑩からの続きだよー
11以降は丸囲み文字がないんですね。
まさかこんなに続くとも思っていなかったし。
荷物コンパクトにまとめるのヘタクソ選手権だけでなく、旅行記ヘタクソ選手権大会にも出れそうです。
通りに出るとちょうど良く下るバスが来たので出町柳まで戻ります。
京阪電鉄出町柳駅……
阪急の梅田とか南海の難波ほどとは言わないけれどやはりこれが始発ターミナル?と思ってしまいます。
始発駅にしては寂しい1面2線のホームに降りると3000系が待っていました。
この車両には初乗車となるので嬉しい。
京阪は標準軌(JR在来線は狭軌)なのに3列座席ってこれで通勤羨ましいー
始発駅でのプレミアムカー以外の車両のシート転換はご自分で。
見ていたらフツーのおばちゃんが自分が座るところだけで無く周りの数列もガッタンガッタンひっくり返していました。
これって暗黙のルールなの?
その座り心地を確かめる間もなく祇園四条駅で下車。
花見小路をプラプラ散歩。
あちこちに写真を撮るなと書いてあるのでどこがダメでどこは良いのかわからずここでは1枚も残せず。
「八坂の塔」で3日目にしてやっと京都観光してるーっ!
平日だからまだこのくらいの人手だけど休日になると凄いんでしょう?
まぁ観光に来たわけでなく、京漬物が食べたくて調べたら二年坂にあるこの「阿古屋茶屋」さんが京漬物バイキングで人気があると知り、来たのです。
10時に記名台が出るのでそこに名前を書き開店の11時に戻ってくれば良いシステム。
平日だからか10時ちょうどで2組目でした。
店が開くまでの1時間、せっかくなのでまず二年坂を往復してみましょう。
古都というギリースーツに身を包んだ特殊部隊員のように見事に偽装したスタバを発見。
撮る。
スタバに比べて正体が隠し切れていないピーターラビット屋。
撮る。
突き当たりにでっかい鳥居が。
撮る。
狛犬デカくね?
知っている人ばかりのお墓があるらしい。
でも斜度が強いこの坂をどこまで登れば良いのかわからない。
うん、引き返そう。
二年坂観光8分で終了。
観光地巡るのヘタクソ選手権首位も取って三冠王も狙えそう。
開店時間までまだまだあるので行ってみるか!
大ボスの清水寺へ!
今までとは比べられないくらいに人が混み合ってるあの階段をずっと登って行くんですか?
…………………………………………………
うん、やめよう。
いや、だってさー
開店時間に間に合わないかもしれないしぃーーー
(言い訳その①)
三年坂で転んだら大変だしぃーーー
(言い訳その②)
だーいじょうぶ
明日こそは行くから!
もっと京都で超有名で超デッカい名所行くから。
よーじやで妻娘にお土産を購入。
リュックの中でおとなしく運ばれているM.O.M.O.ちゃんにはミニ手鏡を。
小さな手鏡ひとつあれば出先での身だしなみを整えるのはもちろんの事
不意の市街戦闘でも大活躍です。
(歯科医の持つデンタルミラーが柄が長く角度もついて使いやすいらしい)
平日ではあるけれど時間とともに人の数もどんどん増えてきて疲れてしまったので店先の椅子に座り二年坂を行き交う外国人を見て待つこと15分。
20種類ほどの京漬物を好きなように好きなだけ。
最中はお湯を注ぐとお味噌汁になりました。
2ターン目はご飯に出汁をかけて。
ぶぶ漬け食べても帰らない、
3ターン目。
これだけ食べても肉っけはご飯にかけたちりめんじゃこのみというヘルシーさ。
なお塩分は…………
わずか20分の昼食を終え(一人旅だから早食いになるでしょ)人が増え続けるここから早々と脱出。
しっかし外国語ばかりだな聞こえるの。
バスで出た七条から京阪電車に乗って着いたところは、
藤森駅。
特急も急行も止まらない地味な感じの駅ですが、ここも「たまこまーけっと」の聖地なのですよ。
この琵琶湖疏水に架かる橋を渡って登下校するシーンが度々描かれていました。
ここから5分ほど歩けば彼女たちの学校に着くのですが、ぼくは聖地巡礼では特に平日で学生・生徒がいる時間帯の学校にはマナー的な理由で近づかないようにしています。
そのために北宇治高校のモデルになった学校にも行きませんでした。
特に今回の学校は「京都聖母学院」という名の歴史あるお嬢様学校でその校名からしてぼくみたいなのが近づいたら即通報されそうな感じすらあります。
けれども学校であると同時に学院本館は旧陸軍第16師団司令部庁舎と国の有形文化財にも指定されている史跡でもあるので、校門の外から写真を撮るくらいなら許されるのでは無いかととりあえず見に行ってみることにしました。
……………………………………………………
いや、ムリムリムリムリ!!!!!!
その圧倒される外観もそうですが、陸軍師団司令部だっただけに衛兵ボックスがあり、そこにいるのは今は当然民間の警備会社から派遣されたガードマンなのですがなんだか雰囲気的に三八式歩兵銃を構えてすら見えてしまいます。
ただの通行人ですーと立ち止まる事無くチラと横目で見て通り過ぎるのがやっとでした。
残念……というより、はへぇ〜すっげえお嬢様学校だったなぁーと当てられたかのような上気した気分で駅に戻ったのでした。
前っパン! あそれ 前っパン!
関東では見ない先頭車両前頭部にパンタグラフ設置がもうたまらない。
反対ホームを通過する8000系特急を眺めた後、来た電車で淀駅に。
淀駅ホーム端から写真が撮りやすいようなのです。
特急や
普通列車の写真を何枚か撮り、
一駅戻り中書島に
ここでも目の前に8000系が来たら
また写真に収め、
ようやく旅3日目で8000系特急に乗車。
ダブルデッカー車の2階席で終点の淀屋橋へと向かいます。
スマホから予約手続きをして、
到着後すぐに6号車に移動してプレミアムカーで来た鉄路を戻ります。
その為だけに大阪まで来たのです。
やっばプレミアムカーはええわー
最近は関東の私鉄各社でも有料座席指定列車を走らせたり専用車両を連結したりもしていますが、ロマンスカーような観光列車はともかく大抵は通勤時の座席保証が目的で、このプレミアムカーのような豪華さはありません。
今回の旅が「大好きな京阪8000系デザインを取り入れた衣装で響け!ユーフォニアムコラボがあるからそれを見に行く」ことがきっかけだっただけに、淀屋橋の駅外に出ること無く端から端までこの8000系に乗るそれだけで満足なのです。
でもこんな乗車率で大丈夫なんですかね? プレミアムカーは。
京都府に入り地下区間に入る手前でとうとう予報通りの雨が窓を叩き始めました。
終点出町柳駅到着で、この時間ならうさぎ山商店街も活気はあるだろうけれど、どうやら外はかなりの豪雨なようなので普通車両に移動しそのまま折り返して(フリー切符なのでこういった事がやりやすい)ホテルに戻ります。
ここまで宿は夜に寝て早朝出かけるだけだったのでようやく部屋でゆっくりする時間を得ました。
まどろんでいるうちに日も暮れ…………
寝過ごしすでに19時です。
外を見ると雨も上がっている。
急いで準備を整え夜の外出。
かなり激しい雨が降っていたのでそれで観光客も減ったかもしれない。
そんな期待を持って再び京阪祇園四条駅に。
やはり昼間に比べて人通りが少ない。
「八坂の塔」に戻り粘る事50分。
ようやく人のいない瞬間を撮ることができました。
ゴミ収集車が坂を上がって来て、そのLED灯の光で面白い色に。
次の数組の観光客が現れるまではわずか3分間でしたが少ない時間ながらも風景を独り占めだった事に満足して街に降ります。
昼食からすでに9時間でお腹もすきました。
最後の夜を締めるのはやっぱりこの栄多郎のゆずラーメン。
祇園とまでは行かなくてもせっかくの京の夜なので少しばかり上品なお店のカウンターで揚げたて天麩羅でもと考えそれなりの服装も持ってきてはいたのですが、このゆずラーメンが美味しすぎてもうそんな服は只のデッドウエイトにしかなりませんでした。
もう美味しくて美味しくてこの味に出会えて嬉しくて嬉しくてそして悲しい……
もうこれ食べれないんだ……
隣駅にあるホテルまでゆっくりゆっくりいろんなお店や人を眺めながら戻ります。
多分次で最後の12回目に続きます