今日3日の昼食は年越し(ちゃった)蕎麦。
大晦日に出勤となってしまい、身欠きにしんの甘露煮が消費されずに冷蔵庫に入ったままだったのです。
やっと年末から年始の仕事も終わり、お酒が飲めます。
マンズワインの「甲州・古酒2011」です。
ワインって自分の舌に合うかどうかがまったくわからない。
それでも2000円以下であればまぁまぁ美味しいから良いんじゃないで済ませられるけれど5000円以上1万円以上となるとそうも言ってられない。
庶民にはハズレは許されない価格帯なのでやはり試飲して買いたい。
山梨・甲州市にあるマンズワイン勝沼ワイナリーに行ってきました。
コロナ禍以前は無料試飲を行っている所が多かったようですが、現在は有料試飲が主流です。
選んだのは市場価格2000円から7000円と幅広く6本から。
まぁ飲んだのは奥さまで、運転のぼくと娘はワインの原料と同じ品種のぶどうから作られてジュースですが……
無料試飲は観光バスでやってきた既に出来上がったおっちゃんたちがガヤガヤとカウンターでやかましく飲んだくれている印象があったので、有料でも良いので椅子に座り落ち着いて試飲ができるこのスタイルの方が良いと思いますね。
試飲して美味しかった(らしい)甲州・古酒2011を購入。
写真を撮るために箱から出して直射日光に晒すヤツ。
山岡士郎さんに罵倒されるな。
スタッフさんの「車で言えばレクサスのような……」という例えはよくわからないけど"国産"である事への誇りは感じられました。
あとはクリスマス用にスパークリングワインと梅酒、それと赤のジュースの4本を購入。
桔梗信玄餅工場に併設されたアウトレット品のショップで買い物をし、
(三四郎の)小宮さんを探せ。
「22/7計算外」の聖地巡礼として工場も見学。
甲州まできたわけですが、本来の目的地は高尾なので戻ります。
高尾に行くのについでだからと甲州まで来てしまう千葉県民。
と、戻る前に聖地巡礼をもうひとつ。
お茶の水聖橋を思わせるアーチを描く「祝橋」
出荷するぶどうを勝沼駅へ運ぶために架けられたそうで、現在は新しい橋がすぐそばに建設された為にお役御免となりましたが、歴史的な成り立ちやこの優美な姿で「有形文化財」「近代化産業遺産」に登録されています。
甲州市もワイン産地としてのシンボルとして広めたいようですが、駐車場が無いのはどうなの?
県道から外れ車は通れない歩行者専用となっているので道の端に停めましたが……
敵ヒュージに制圧された地域を離れる避難民を護る甲州撤退戦の最中、逃げ遅れた少女梨璃を助けるために駆け付けたリリィの夢結さま。
ふたりはこの祝橋を見上げる河岸で運命の出会いをしました。
ここはアニメ「アサルトリリィBouquet」の聖地なのです。
ああー夢結さま凛々しく美しい…………
勝沼ICから中央自動車道で30分ほど。
「うかい鳥山」に到着です。
予約時間より30分早く着いたのであたりを散策していると山深い土地の冬はあっという間に真っ暗に。
気温が一気に下がり灯される松明が暖かい。
このところたまに仕事とは離れて依頼を受けてイラストを描く小遣い稼ぎが成り立っているのでここらで少し還元しようと、結婚記念日という事もあり奥さまをご招待したのです。
ストーブが焚かれ暑くなった母屋を出て囲炉裏のある茶屋でひとり深呼吸。
山里の冷たい空気が肺に流れ込み心地よい。
母屋の待合室にはもう一組初老の紳士と少し歳の離れた女性。
その女性はもういかにもな煌びやかな出立で、あれ絶対不倫やろと勝手に想像を膨らませる。
平日の箱根湯本(あるいは強羅)の隠れ家的温泉宿にマセラティで来る男女なんかも間違いなく不倫カップルだよね(偏見)
清々しい山里の空気はどこへやらな邪念に包まれていると「お部屋のご用意が出来ました」と仲居さんに案内され、
敷地内を流れる中沢川の支流にかかる橋を渡り川のせせらぎを聴きながら小径を歩きます。
もう一度川を渡り
いくつかある離れのひとつに通されました。
まずは妻とふたりで乾杯………と、その前に娘の覚悟を確かめる。
運転免許を取ってから2年近く経ってはいるのですが、いまだ高速道路を100km/hで走った事は無く、さらに首都高速も未経験。
まぁ、平日20時くらいの首都高は帰宅ラッシュ渋滞で逆に安心ということで娘に帰りのハンドルを託したい。
娘から大丈夫との言葉を聞きあらためて乾杯。
名物の竹酒は飲まなきゃね。
お品書き。
ネット予約の際に結婚記念日のチェック欄があり、それを選んでいたので祝い箸が用意されていました。
料理の味だけで無く、そういった心配りがリピーターを呼んでいるのでしょうね。
海老芋とは里芋の一種だそうです。
里芋なのに丁寧な下処理と調理法からかまったくえぐみや泥臭さは無く繊細なお味。
色合い、艶、もうビジュアルですでに美味しい。
塩焼きを選び、娘は鯉の洗いをチョイス。
魚を丸ごとかぶりつくなんていつ以来だろう……
メインの鶏串は目の前の囲炉裏で仲居さんが焼いてくれます。
その間……………………
無言w
当然お肉はすぐに焼き上がるものでは無く、仲居さんを気にせず会話に花を咲かせるスキルは我が家の誰も持ち合わせていませんでした。
少々気まずい(仲居さんはそんな事は慣れっこだろうけど)静寂に聞こえるは炭がパチパチと爆ぜる音のみ。
じゅわっとタレが焦げるいい音とともに焼き上がりました。
香ばしくもちもちしていて美味しい。
まぁKFCでもスーパーの焼き鳥でも美味しいバカ舌(幸せ)なのでたいした食レポもできませんが。
古い日本家屋に見せかけ天井のしつらえに偽装された換気扇により一切煙が立ちこめる事は無く、ドリンクの追加を頼むとアンティークな調度品からタブレットが出てくる。
こういうの好きだわー
襖を開ければいくつもの離れが取り囲む池があり、常に水が落ちる音が聞こえています。
この部屋まで川を2回渡りましたが、きっと仲居さんは隠されたショートカットコースを通っているのでしょうね。
雨の日に料理が濡れたり冬の冷気で冷めてはいけませんし。
客は小さな渓谷に沿った遠回りで川の音を聴きながら部屋に遠される。
その時間も含めて日常から切り離されて食事を楽しめる演出は見事だと思います。
麦とろご飯でお腹いっぱい。
鶏串追加注文しようかなとも考えましたが、しないで良かった。
食べられない……という事は無いでしょうけどせっかくの時間を大食い選手権にしたくは無いですから。
そして甘味の餅入り汁粉で終了。
お酒とソフドリ含めて3人で3万6000円くらい。
このロケーションでの時間込みと考えればそうお高くは感じられません。
あ、そうそう
帰りはまーったく渋滞が無く、娘は首都高初体験でいきなり参宮橋から千駄ヶ谷の連続急カーブや高速度から狭いトンネルに下りながら突っ込む三宅坂、そして車線変更が複雑な箱崎ダンジョンに挑戦するハメになりました。