なんちゅーもんを見せてくれたんや…… なんちゅーもんを…… こんなおもろいガンダムは見たことない……
いや、そやない、46年前に見た記憶がある。 おもろい。 ほんまおもろい。 これに比べると山岡さんのガンダムはカスや
と、京極さんも涙を流しながら言ったとか言わないとか(いや言わない)
先週末から上映が始まった「機動戦士ガンダムGQuuuuuuX(ジークアクス)ビギニング」を観てきましたよ。
みんな早く見て!
ネタバレ食らう前に見て!
映画といってもTV用の企画で、起承転結でいえば「起」の部分を劇場公開用に制作された物なので、待っていればそのうちTVで見れるようになります。
でも、それじゃあの驚きや感動は得られないんですよ。
もう開始数秒で「くあぁぁーっ!ヤラレタ!! 庵野やりやがったな!」となります。
(今回は庵野秀明氏は監督では無くいちスタッフなのですが、これまで氏が作ったシン・ゴジラやシン・ウルトラマン、シン・仮面ライダーを考えれば開始部分は庵野氏が大きくかかわっている気がします)
映画館の椅子が背もたれが無くスツールのような物だったら新婚さんいらっしゃい!の桂三枝(当時)師匠よろしく転げ落ちていたことでしょう。
だから!
もうガンダム好きなら。
ガノタ(ガンダムオタク)でなくてもガンダムの新作がTVで放送されるなら見ようかなって思うひとならば見て!!
この作品が面白いかどうかは当然人によって変わる事ではありますが、間違いなくびっくりしますから。
そもそもそのびっくりパートがTV放送の時そのままで始まるかどうかもわかりませんし。
おいおい語られていく構成もありえますから。
この日のブログ内容もそうであるように、これまで宇宙世紀の年表上にない所謂「アナザーガンダム」とされる作品はぼくは「ガンダム」と言わない厄介ガノタです。
Gガンダムと∀ガンダムは憎悪の対象でしかありません。
「水星の魔女」や「OO(ダブルオー)」は大好きな作品ですが、それでもガンダムとは呼んでいません。
そんな厄介ですがあえて言おう、今回のジークアクスは「ガンダム」であると。
以下ネタバレです
ネタバレします
ネタバレしますよ?
おやおや、ネタバレとは穏やかじゃないね
ネタバレするったらするんだからね!
私、ネタバレする! やるったらやる!!
べ……べつにアンタのためにネタバレするんじゃないからね 勘違いしないでよね
奇跡もネタバレもあるんだよ
戻ればひとつ、進めばネタバレがふたつ
俺がネタバレだ
いつもの映画泥棒の後にまずお馴染み東宝のロゴ。
バンダイナムコフィルムワークスに続きスタジオカラーロゴでウルトラマン変身音が鳴りもう違和感。
ハロが跳ね転がるいつものサンライズロゴでやっと安心。
真っ白だった画面が暗転して宇宙の色に。
♫じゃーんじゃーじゃーじゃーーーじゃーーじゃじゃーーーん
あ!?
あの曲だ!!
舐めるようにシリンダー型スペースコロニーの全景が映し出されそしてナレーション。
「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになってから半世紀が過ぎていた」
もうすでにここで(心の中で)スタンディングオベーション。
最初のガンダムをオマージュしている!!!! 聞き馴染みのある永井さんの声ではないけれどもう鬼籍に入られているので仕方ない。
でもそれはオマージュなんかではなく……
「宇宙世紀0079、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り地球連邦政府に独立戦争を挑んできた」
えっ!?
どういう事??????
ジオン?
この作品ってアナザーガンダムじゃないの?
そしてスペースコロニーが南米のジャブロー基地を外れシドニーに落着の映像に続き、チャララーン チャララーと親の声より聞いたジングル。
シュゴォー シュゴォーと排気音が鳴り響き姿を現す3機のMS06ザクII
同じだ!
ザクは細部のデザインが変わっているけれど。
ん?
1機は赤いよ?
コロニーのメンテナンスハッチから侵入するザクIIが上から伸びるクレーンにぶつかりそのクレーンが弾け飛んでしまうところも、コロニー内壁の崖に着地した際に驚いた鳥が鳴きながら飛んでいく演出も同じです。
機動戦士ガンダム第1話は連邦軍の機密であるV作戦を掴んだシャア・アズナブル少佐が指揮するムサイ級巡洋艦ファルメルが中立であるはずのコロニーサイド7で偵察を行うためにザクII3機に潜入させるところから始まります。
でも、今回のジークアクスではそのザクIIの1機がファルメル艦内でメンテナンスだったためにシャア自ら偵察部隊を直接指揮します。
功を焦り禁じられていた発砲を行いルウム戦役以来の全面戦争の引き金となってしまったジーンがこのリコンユニットにおらず、それがシャアだったら……
ジーンのようにあちこちを攻撃せず全住民が避難とはならずアムロがガンダムに乗ることはなく只のオタク少年のままであるならば……
そこが今回のジークアクスの分岐点なのです。
アナザーガンダムなんてとんでもない。
ガノタ大好きシミュレーションゲーム「ギレンの野望」シリーズでジオン側でプレイをし勝ち進んだ時のストーリー。
サイド7で破壊しつくすのではなくRX78ガンダムのパーツを1機分奪い取り、リックドムやゲルググでは無くガンダムをジオンが量産していたら……
シャリア・ブルがガンダムと会敵せず生き残りシャアと組んだら……
そんなガノタなら誰もが持つであろう妄想が映像化された。
それがこの新作「機動戦士ガンダムGQuuuuuuX」なんです。
「キラキラ」で聞こえるラ…ラァーの声は?
副題に付いているビギニングはめぐりあい宇宙でアムロとララァが出会ったシーンで流れる挿入歌のタイトルと同じだがこれは意図的なものなのか?
もう続きが楽しみで楽しみで仕方ありません。
マチュの声(cv.黒沢ともよさん)がおーまえちゃんと同じどこか冷めたような力が抜けるような演技で萌える。
ジオンに奪われたペガサス級(艦名ホワイトベースなのかは不明)がムサイのようにドラブ色に塗られ強襲揚陸艦たる戦い方をするところはもう最高よ!
まぁ…………でもガンダムはエヴァみたいでカッコ悪いわ。
ザクとガンキャノンのプラモが発売されたら絶対に買う!
ガンタンクは………… いなさそうだなぁ