書店のコミック新刊コーナーで異彩を放つデカい箱。
「Get truth 太陽の牙ダグラム 」1巻特装限定版です。
「MOONLIGHT MILE」そして「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の太田垣康男先生による新作コミックとなるこのダグラム。
ちょうど40年前に放送中だったアニメのコミカライズです。
サンダーボルトが1年戦争(ジオン独立戦争)末期から戦後を描いた作品でありながら第2次ネオ•ジオン抗争(逆襲のシャア)すら追い越したかのような進化した登場メカ設定と独自の路線で描かれているのに対してこのGet truthはストーリーこそオリジナルとなっているものの流れとしてはTV放送で語られてきたクリン・カシム少年の物語となっています。
箱がデカいのはこの通り、主役メカであるCBアーマー ダグラムの1/72スケールプラモデルがセットされているから。
部品点数はさほど多くはないし、なにより色分けされたランナー構成により塗装せずともこのパッケージ裏写真のようにほぼ設定通りに完成させる事ができます。
なので面倒臭い塗装も行わず、当然塗装しないという事は部品合わせ目をパテで埋めヤスリがけといった作業もナシとなるので気楽に作りたいと思います。
使うのはツヤ消しのトップコートスプレーとガンダムマーカーにウェザリングマスターのみで行きたい。
現在16時なので夕食までに完成させて眺めながら一杯やるかな…………
ってはい、無理でした。
やっぱり密閉型では無くキャノピーなのでコックピットとパイロットのクリンくんは見えちゃうし、顔横の冷却用?エアスクープとスモークディスチャージャーに頭頂部のカメラはガンダムマーカーのペン先が入らないので塗装する事に……
このエアスクープのフィンは別パーツの嵌め込みに欲しかった。
ここまでで2時間。
当初の目論見は出だしから崩れ翌日持ち越し決定。
あーあ……
でも! もう塗装はしない!
塗装しないのでゲート跡も小さくする為にお高いニッパーが必要です。
細かなパーツがポロリと落ちたら見つけるのはほぼ不可能なので接着剤も使いつつ……結局いつものプラモ作りと変わらんやん!
ビッグワンガムのオマケ程度に考えていたのに……
で、トータル4時間くらいかかって完成しました。
カッコいいじゃーん。
頭頂高13cmほどの小さなモデルですが、程よい密度感が心地良い。
まぁ、ツヤを消してタミヤウェザリングマスターで汚し表現をすれば大抵の物はカッコよくなるのですがね。
顔が無いので娘はこれを見て「カッコ悪ーい」って言ってますが、真っ白な鳥のような羽根がフワッと生えたWガンダムがカッコいいなんて言う者の意見は無視です!
右腕はこの第1巻作中で語られる機体をバラしてメンテナンス中に急襲された為に作業用のカッターを仮に取り付けてのスタイルが再現されています。
リニアカノンが装備された背中のターボザックはおろか腕のリニアガンも無く武装はこのハサミのみ。
まだCGが無いアニメ制作現場においてコンバットアーマーの動きが限定され射撃がメインとなっていた本編に対してこのマンガでは動かしまくるよ!の表れなのかも知れません。
デザインは原作準拠でありながら関節周りはアレンジされており可動域はそこそこ確保されていて、足もつま先から踵まで一体でありながら結構踏ん張ってくれます。
右手のカッターアームの肘は可動しないのですが、ハサミ部が回転するのでわりとポーズの表情も作れます。
ハサミの開け閉めは……流石にパーツが激細になるので難しいのかね。
頭部がアニメ版より小さくキャラ性が少し弱いのでキャノピーフレームにカッパー色を差してみたところ当たりでした。
これはブルーサンダーからヒントを得ました。
とても小さいのですがキャノピーフレームに窓のクリアーパーツを嵌め込む精度が素晴らしいキットです。
まぁ、クリンくんとコックピット頑張って塗ったけど全然見えないわね。
カッターアームは元々は兵器では無いのでメタル系のガンダムマーカーで派手にしました。
処理が面倒な合わせ目消しはしない!と誓ったので脹脛はこの通りですが、部品の合いは良好なので案外悪くない。
背面には大きな穴が空いており、第2巻にターボザックが付属する? なら一緒に右腕とリニアガンもセットされちゃう?と期待を持ってしまいますね。
CBアーマーはジャンプ用ロケットエンジンは無くホーバー移動やローラーダッシュすらもしないので移動用のトレーラーやCBアーマーを懸架する大型ヘリが存在し、またその他にもAH1のような攻撃ヘリやコンバットバギーなど脇を固めるメカも多彩で、その上当時はガンダムから始まったリアルテイストメカアニメが花咲いた時代なので、船会社に勤めていた父親の影響で幼い頃から軍用艦艇好きだったまりきち少年のミリタリー好き魂ど真ん中を撃ち抜いた作品でした。
友だちは同時刻で放送が被っていた六神合体ゴッドマーズを見てたけれど……
ゴッドマーズの方が絵が綺麗で色も派手だったけど……
全72話もあり政治がメインとなった後半ストーリーは子どもには地味だったけど……
ガンダムのアナハイム社、ジオニック社のようなMSメーカー設定が後付けなので、このタグラムがソルティック社やアビテート社といったメーカー名を設定した初めての作品となります。
他にもロールス•ロイスや新明和、マーチンベイカーなど実名も登場しますがそれは今より緩い時代ならではなのかも知れませんね。
このコミックがこれからもこういったキット付きで刊行されるのか。
ソルティックH8ラウンドフェイサーやアビテートT10Bブロックヘッドなど他のCBアーマーは出ないのか。
(このGet truth版でなければこのダグラム製作を担当したマックスファクトリーから既に同スケールで発売されているのでそれでいいっちゃー良いのですが)
そもそもフルカラーコミックなので、どれくらいの間隔で出るのかもわかりませんが、ストーリーも含めてとても楽しみです。
Not even jastice. I want to get truth!
真実は見えるか?
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