ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

日本経済新聞紙に掲載された見出し「米小売店、3年で1万店減 アマゾンエフェクト猛威」を拝読しました。

2019年09月23日 | 日記
 2019年9月23日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面に掲載された見出し「米小売店、3年で1万店減 アマゾンエフェクト猛威」を拝読しました。

 この記事のリードは「米アマゾン・ドット・コムが既存の小売店を脅かす『アマゾンエフェクト』が猛威を振るっている」と始まります。

 米国小売大手のシアーズ・ホールディングスなどの名門企業の経営破綻が相次ぎ、米国で閉鎖した店舗数から開業した店穂数を差し引いた純減数は、2017年以降で合計1万店となったと報じています。

 ネット販売の普及によって、米国に続いて、日本でも小売り業の対応が迫られていると伝えています。

 日本経済新聞のWeb版である日本経済新聞 電子版でも、見出し「米小売店、3年で1万店減 アマゾンエフェクト猛威」と報じてます。



 米国メディアは8月に、ファストファッション大手のフォーエバー21社が米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請を検討中と報じています。

 このフォーエバー21社の業績を追い詰めたのは、膨張する一方のアマゾンによるネット通販です。

 米国ペンシルベニア大学ウォートン校のバーバラ・カーン教授は「(米国の)消費者は自分に対して(アマゾンのように)魅力を提供してくれない店に行かなくなった」と解説します。

 調査会社コアサイト・リサーチによると、2019年1月から9月中旬に米国で小売店事業者が公表した店舗の閉鎖は8567店。その一方で開業した店舗は3486店で、調査を始めた2012年以降で2年連続して純減になったそうです。

 1994年に創業したアマゾンは、取り扱う商品を書籍から家電製品・日用品へと広げた結果、企業価値を示す時価総額は2015年末に約3183億ドルと、小売業大手手のウォルマートを超えました。
 
 その上、2019年9月中旬の時価総額は9000億ドルと、小売業大手手のウォルマートの2,7倍まで急成長しています。まさに、アマゾンエフェクトです。

 この追い詰められている小売業大手手のウォルマートは、もはや「商品を売るだけでは生き残れない」として、消費者がネット注文した商品を、各地にあるウォルマートの店舗で、店員が数時間でその注文した商品を取りそろえて、消費者が来店すると、即座に受け取れるサービスを始めました。

 この事態は、米国だけで進む話ではありません。日本の小売り業も、“アマゾンエフェクト”への対応に追われそうです。


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8 コメント

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アマゾンイフェクト (アバター)
2019-09-23 15:35:59
日本でもアマゾンにネット注文したモノを、宅配業者の方が配達しています。
地方の方ほど、有力な小売店に行く機会が少ないので、ネット注文が好きと聞いています。
地元の商店街の書店や肉屋、米屋がコンビニストアに転じています。
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Unknown (kazuyoo60)
2019-09-23 16:28:21
今はスーパーで米を買っています。少し行った場所の米屋のシャッターが、数か月前から下り続けていました。先日通ったら女性の服が並んでいました。
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アバター様 (ヒトリシズカ)
2019-09-23 18:12:09
アバター様

コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。

日本でも、ネット通販が増えています。アマゾンのユーザーからの注文を処理する巨大な配送センターを見て、その規模に驚いたことがあります。

地元の商店街の八百屋や肉屋、酒屋をつぶしたダイエーや西友などの大型スーパーができた昭和の時代だったと思います。
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kazuyoo60様 (ヒトリシズカ)
2019-09-23 18:17:56
kazuyoo60様

コメントを重ねてお寄せいただき、ありがとうございます。

ご自宅の近くには、まだお米屋さんが最近まであったのですね。

関東地方の東京都や埼玉県の都市部では、大型スーパーが進出して来た時に、お米屋が消え始めました。

そして、コンビニが増え始めた平成時代時に、米屋や酒屋はコンビニに転身していきました。

たぶん、昭和40年ぐらいまでは、米穀通帳が一応ありました・・。
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アマゾンのネット通販 (ベースターズ好き)
2019-09-23 20:52:36
近くのゴミ収集所には、古紙回収の日には、アマゾンの配送パッケージの段ボールがいくらか出てます。
これを見ると、アマゾンの通信販売の利用者がいくらかいるなと感じます。
時代の流れですね・・
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ベースターズ好き様 (ヒトリシズカ)
2019-09-24 04:25:38
ベースターズ好き様

コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。

日本でも、アマゾンのネット通販が増えていることは、宅配業者の方が運んでいる、宅配便の段ボール箱を見ると、感じますね。

確かに、段ボールゴミを出す日には、アマゾンのネット通販の段ボールをよく目にします。
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小売業大手手のウォルマート (営業部長)
2019-09-24 07:47:50
小売業大手手のウォルマートは、アマゾンなどのネット販売に対抗する手段を模索しています。
ネット販売を取り入れて、各店舗でそれを手渡す戦術ですが、この開発費を捻出するために、子会社化している日本の西友の株を売るとのうわさが絶えません。
逆に、この手法が有効になると、そして西友の株を売らずに済めば、西友でもネット注文したものが受け取れる日が来ます。
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営業部長さま (ヒトリシズカ)
2019-09-24 15:25:53
営業部長さま

コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。

米国の小売業大手手のウォルマートは、日本のスーパー大手の西友の大手株主です。

彼らが、次期の投資資金を得るために、日本の西友の株を売却するという記事は以前に流れました。さて、その判断は?
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